近年、ウイスキーの人気は上昇し続けている。メーカーでは原酒生産が追いつかずに販売を中止する商品も出始めていて、国産ウイスキー自体が市場に出回らなくなってきている。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトはもともとが限定品のため、買取市場では以前から手に入りにくいプレミアものとして取引されていたが、このウイスキー人気でさらに高い価格がつくようになってきた。
それならば、できるだけ高値での買取をしてもらいたいものである。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、市場ではどのくらいの価格で取引されているのだろうか。また、できるだけ高い価格で買い取ってもらうためにはどうしたら良いだろうか。
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山崎蒸留所 樽出原酒シングルモルトとは
まずは山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトについて知っておきたい。
山崎という特別なウイスキーブランド
これは京都の南西にある山崎という場所に建てられた、サントリーの山崎蒸留所で作られたウイスキーだ。山崎蒸留所は日本で最初のウイスキー蒸留所ということもあり、山崎という名がつくウイスキーは人気が高い。
ウイスキーは、いくつかの原酒をブレンドしているもの、他の蒸留所で作られた原酒をブレンドしているものもあるが、シングルモルトは1つの蒸留所で作られた原酒だけを使っているウイスキーだ。そういう意味でも、山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、山崎というブランドが好きな人にとっては特別なウイスキーである。
アルコール度数
一般的なウイスキーは、瓶詰め前に原酒に水を加えてアルコール度数を抑えている。だがこの樽出原酒はその名の通り山崎蒸留所の敷地内にある貯蔵庫に寝かせておいた樽から出したそのままの度数でボトリングしている。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、10年もの、シェリー樽に寝かせた12年もの、ホワイトオーク樽で熟成させた15年ものがあるが、15年ものではアルコール度数が56度と高い。
発売年によって個性が違う
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、同じ熟成年数でも、発売年によってウイスキーの味も香りも色も異なるのが特徴的だ。ウイスキー原酒というのは繊細なので、熟成させる樽が貯蔵庫のどこに置かれていたかによって個性が異なるのだ。また、原酒は呼吸しているので、熟成されている期間の山崎蒸留所の気候によっても変化してくる。
春夏秋冬それぞれにおいて、雨が多かったのか、暖かい日が続いたのか、雪が多かったのか。その積み重ねがウイスキー原酒の個性を作るのだ。そのため、同じ樽から出した原酒以外はすべて違う個性を持つ原酒であり、ウイスキーマニアにとってはいろいろな年の樽出原酒をそろえたくなるだろう。
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは1瓶ずつ製造番号が記載されているのだが、これはもともとはそういった樽ごとの個性の違いを伝えるためのものであった。だが今では製造番号が書かれていること自体が限定品としての付加価値ともなっている。
販売場所
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、山崎蒸留所に行けば飲むことができた。しかし販売はサントリーの通販サイト・E-liquorと山崎蒸留所のみであった。そのため、もともと手に入りにくいウイスキーではあったが、現在は通販サイトでも山崎蒸留所でも完売しており、どちらでも普通に購入できない状況で、希少価値がさらに高まっている。
買取をしてもらえる店や場所と価格の相場
実際に山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトの取引ができる場所としては、お酒の買取専門店、全国展開している買取専門店、ネットオークションが挙げられる。それぞれの買取価格相場をみてみよう。
お酒の買取専門店
リカスタ、お酒買取コンシェルジュ、ジョイラボ、ライフバケーションなど、インターネットで検索すると多くの店が見つかる。買取価格は3万円以下が主流。
全国に店舗がある買取専門店
おたからや、大黒屋といった、店舗を全国展開している買取専門店でも価格の査定をしてくれる。買取価格帯は約1万円~5万円。平均価格は3万円台。
ネットオークション
ヤフオクでは約5万円~8万円、メルカリでは約2万円~8万円の間で取引されている。なお、酒屋のネット通販でも2万円~8万円という価格帯で販売されているのでオークション価格は妥当と見るべきだろう。
買取先を決める方法
このように山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトを買い取ってくれる先は多くある。急いで買取してもらう必要がないのであれば、まずはいくつかの買取専門店にて査定をしてもらうと良いだろう。実際にウイスキーを店舗に持って行き査定してもらうのもいいが店によっては査定に来てもらえることもある。
宅配買取をしている店もあるので店のホームページを確認しよう。宅配買取の際は、発送する際に商品が破損しないようにきちんと梱包することを忘れずにしたい。店によっては、梱包キットを無料で配布しているところもあるので調べてみよう。また、ウェブサイトで手軽に無料見積もりしてくれる店もあるので利用すると良い。
高く買い取ってもらえる条件
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトと一口に言っても取引価格には幅がある。価格が高いものにはそれなりの理由があるものだ。どんなものが高く値がついているのか見てみたい。
熟成年数が長く、発売年が古いもの
原酒の熟成期間の手間がかかっているので、10年ものより15年ものの方が高い買取価格である。また、発売年が古いものの方が希少価値が高く、高値となっている。
容量の多いもの
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトには容量の違うものが発売されている。当然ながら190mlのものより600mlのものの方が高い。ただし、190mlのものでも、熟成年数の違いでセットになっている場合は買取価格も高い。
セットで買い取ってもらう
樽出原酒は、サントリー白州蒸留所でも販売されている。山崎蒸留所と白州蒸留所それぞれの樽出原酒をセットで買い取ってもらうというのも高値がつく方法だ。買取先によっては、お酒の銘柄問わずまとめて売る方が、店側の買取作業の手間が省けるという意味で高値をつけてくれるところもある。
未開封であること
飲料なので、当然ながら新品未開封がベスト。キャップシール付きなら減額されない。だが開栓していても年数が古い樽出原酒は、減額はされるものの買取されている。
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルト自体が希少価値が高いこともあり、オークションでは空瓶もインテリアとしての需要があるようだ。空瓶でもまとめると数千円で買取対象となっている。
箱、冊子付き
もともと190mlの樽出原酒はプラスチックケース入りで、それ以上の容量の樽出原酒は箱入りで販売されていたのでケースや箱に入っていると高値となっている。販売時に箱に入っていた、樽出原酒の説明が書いてある冊子が付いているとさらに高い買取価格となる。
きれいな商品
保管状態がきれいな商品は高値がつきやすい。箱やラベルが日焼けしていたり、汚れや破損があると減額されてしまう。査定前に箱やボトルを拭いておくなど、自分でできるクリーニングをおこなってから査定してもらおう。また、液漏れしている場合は減額されてしまうが、それでも買取はしてくれるので査定してもらおう。
価格交渉
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、高値がつきやすいウイスキーだ。可能な限り複数業者に見積もりしてもらってから、どこで買取してもらうのか決めた方が良いだろう。場合によっては買取価格が数万円単位で違う可能性もあるので注意したい。その上で価格交渉してみよう。
山崎というウイスキーについて、詳しいバイヤー(鑑定士)がいるかどうか、店自体が査定経験が豊富かどうかも買取判断のポイントになる。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトの価値がわかっているかどうかで価格も大きく変わるからだ。実際、数千円という驚くほど安い価格で買取をしている業者もいるので買取業者の評判も下調べしておくと良い。
また、見積もりを取る以外に過去に同じような条件の取引履歴がわかれば、それを参考に価格交渉してみるのも良いだろう。価格に納得できなければその場で買取してもらうことは諦め、別の方法を探すといった手間を惜しまないことが高値で買取してもらうために重要だ。
キャンペーンを活用する
時期によっては高価買取キャンペーンを実施している店もある。今はウイスキー自体が売り手市場のため、ウイスキーを買取強化している店も多いので、事前にホームページなどでチェックしよう。
買取価格の変動を調べよう
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、通年で需要が高いウイスキーではあるが、やはり冬場などウイスキーを飲んだり贈ったりする機会が多い時期の方が若干高値となりやすい。時期によっての価格変動を調べて、売りどきの参考にするのも良いだろう。
オークションで売る
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、店での買取よりオークションの方が高値がつきやすい傾向にある。オークションは作業を自分でおこなわなければならないので、その手間はかかるが、オークション代行業者もいるので、そこに任せるという手もあるので活用したい。ただし、フリマアプリは飲食物の取引はできないので注意しよう。
今はウイスキーが高値で売れる時期
ウイスキーは作るのに時間がかかるお酒である。酒造メーカーは出荷に向けて原酒を作ってはいるものの原酒は何年も熟成させないと商品として販売できない。そのため、ウイスキーが普通にお店で買える状況になる目処はまだ立っていないのが現実だ。
通常販売のウイスキーでさえこの状態と考えると山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトのような限定品に至っては、次にいつ販売されるかわからない。もし販売されたとしてもそう多くの出荷は見込めず、なおかつプレミア価格となるであろう。それでもウイスキー好きの人たちでどうにかして手に入れようと争奪戦になること必至だ。
このように需要は高いのに供給が追いついていない今はウイスキーが間違いなく高値で売れる時期である。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトは、商品の特性上以前から希少価値が高く、高値がつくウイスキーであったが今はさらに価格が上がっている。山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトを高く買い取ってもらえる時期としては今がベストだろう。買取先は時間をかけて慎重に選び取引したい。
まとめ
以前は通販サイトや山崎蒸留所で購入できた山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトだが、現在はどちらも完売しており、手に入らない。そのため買取業者やネットオークションなどでは高額で取引されている。
買取相場はお酒の買取専門店で3万円以下、全国展開している買取専門店で約1万円~5万円、ネットオークションで約5万円~8万円、メルカリと酒屋のネット通販では約2万円~8万円で販売されているようだ。買取先は、急ぎでないのであればまずは複数の買取専門店に査定をしてもらうことをおすすめする。
今は宅配買取やネットの無料査定があるので気軽に利用できる。買取に出す際は以下のポイントを押さえておくと査定額に差が出るだろう。
- ・セットで売る
- ・未開封で売る
- ・箱、冊子を付ける
- ・できるかぎりクリーニングする
- ・価格交渉する
- ・キャンペーンを活用する
- ・買取価格の変動を調べる
- ・オークションで売る
また熟成年数が長かったり、発売年が古いもののほうが希少価値が高く、高額で売れるようだ。容量も多いほうが高値がつきやすい。ぜひこれらをうまく活用して、満足のいく値段での取引を実現させてほしい。