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川上澄生 版画・作品の買取相場・価値まとめ

読了目安:9分
更新日:2019/10/11
公開日:2019/10/09
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文明開化や南蛮文化をモチーフにしたノスタルジックな作風で名高い版画家・川上澄生。今回は、川上澄生の版画作品の買取相場・価値をご紹介する。芸術作品には定価がないため、予想外の高値がつく可能性もあれば、誤って損をしてしまう危険性もある。事前に基本的な相場や査定情報を把握し、納得のいく形で取引したい。以下では、川上澄生と彼の版画作品について解説していくので、是非参考にしてほしい。

川上澄生 版画・作品の買取相場・価値まとめ

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川上澄生について

川上澄生は大正10年に木版画をはじめてから、その生涯を閉じるまで長年にわたって作品を制作し続けた。作品の魅力はもちろん、日本の版画史に残した功績は大きく、これからもなお語り継がれていくだろう。まず、彼の生涯と作品の独自性について述べる。

木版画に捧げた人生

川上澄生(明治28年4月10日 - 昭和47年9月1日)は、神奈川県横浜市出身の日本の版画家。在学した青山学院(大正5年卒業)にて木版画家の合田清の長男と同級生になったことをきっかけに、木版画に興味をもつ。翌年にカナダ・ヴィクトリアへと渡航し、4ヶ月間カナダで過ごした後、アラスカへいき鮭缶詰工場の人夫として働いた。海外での生活は、後の作風に大きく影響することになる。

実弟の危篤をきっかけに帰国後、大正10年には、宇都宮にて英語教師を務めながら木版画の制作を独学ではじめる。大正15年には「初夏の風」で注目され、昭和2年には自作の木版画集「青髭」を刊行。また、版画界の中心人物であった恩地孝四郎らと芸術運動「創作版画」を提唱したことでも知られている。

同運動では、複製するための技術として見なされていた版画の、一美術分野としての価値を提唱した。この運動の影響は日本全国に広まり、思惑通りに版画を美術として認知させた。昭和3年には日本創作版画協会会員、昭和6年には日本版画協会創立会員となる。また、昭和18年には国画会会員となった。

戦中は北海道に疎開するも、前向きに版画制作を続け、「あいのもしり」や「えぞがしま」などの絵本も多数制作。戦後、昭和24年には宇都宮へ戻り、栃木県立宇都宮女子高等学校の講師となった。昭和26年には同校の教師と生徒の有志による版画誌「鈍刀」が刊行し、その後会長となり、亡くなる直前まで作品の投稿を続ける。その後は南蛮と文明開化をテーマとした作品を中心に制作し続け、昭和47年9月、心筋梗塞で急逝した。

平成4年、栃木県鹿沼市に、栃木県の芸術史に大きな功績を残したとして川上澄生美術館が設立される。市民の知識の向上と文化振興を目的として実現された開館にあたっては、宇都宮での中学講師時代の教え子・長谷川勝三郎による川上澄生作品コレクションの2,000点が提供された。毎年5月には代表作「初夏の風」が展示される。

南蛮や文明開化をテーマにしたノスタルジックな詩的表現

川上澄生の一貫したテーマは、先述した通り南蛮と文明開化だった。南蛮を描いた作品では、煙草を吹かす南蛮人や鮮やかな南蛮船を。文明開化を描いた作品では、明治初期の横浜海岸通りや着物姿の女性、洋燈をモチーフに描いた。

かつての横浜絵や長崎絵のような異国の風が漂う作風で知られ、素朴な筆致と独特な彩色によって醸し出されるぬくもりや、ノスタルジックな詩情が高く評価されてきた。代表作には自作の木版画集「青髭」のほか、版画集「文明開化の往来」、詩画集「ゑげれすいろは」「とらんぷ絵」などがある。

美術市場での価値と買取相場

ここまで述べてきたとおり、作品の独自性ならびに日本の版画史に大きな影響を与えた作家として、川上澄生は高い評価を受けてきた。詩的かつ情緒的な筆致・色彩表現や、画中に文字を並べる構図の巧妙さは澄生流と称され、版画の世界的巨匠でもある棟方志功に影響を与えたことでも知られている。そのため、国内の買取業者でも買取に力を入れている業者が多い。

再考される価値と需要

2007年8月にテレビ東京の人気美術番組「美の巨人たち」で特集を組まれたことから再び注目を集め、その美しさが美術ファンたちから再評価されることとなった。同時に中古市場での需要も高まり、その人気を不動のものとしている。

南蛮や文明開化といった作風を代表するテーマが確立される以前の作品もまた、作者が青年期に抱えていた悲哀や物悲しさが反映されて見えることなどから、作家史が語られる上での重要な作品として積極的に取引されている。他にも静物画、風景画や晩年の作品も希少なものとされており、自画自刻自刷の絵本や木版墨刷の蔵書票などももちろん、手元にある作品は是非査定に出してみたい。

川上澄生作品の買取相場

美術作品には定価があるわけではないので、その相場は一概には言えないことがほとんどだ。競りで価格を決められることもあり、川上澄生作品の買取相場も同様に、査定する業者や作品ごとに大幅に異なる。そのため、ここでお伝えできる相場もかなり暫定的である。

一般的な木版画が10,000円〜50,000円、希少な木版画だと50,000円〜100,000円、さらに川上澄生が制作した木版画以外の作品となると200,000円〜300,000円と価格がついている。版画集など数枚の版画が一冊の本として綴じられているものとなると、300,000円〜500,000円と、さらに高値で取引されている。しかし、作品の美術史的背景や作家史的背景の位置付けによっても作品の価値は変動するので注意してほしい。

査定額を左右するポイント

では、川上澄生の作品の中でもどのようなものが特に高額で取引されているのか、また、どうしたら少しでも高額で買い取ってもらうことができるのか、以下で具体的に解説する。査定額がどのようなことに影響されるのか、参考にしてほしい。

希少であるほど査定額は高額になる

定価のない芸術作品。その査定になによりも重視されるのは、やはり希少性だ。大量生産され世に出回りきった作品より、珍しく、レアなものであればあるほど価値は高く、もちろん高値もつきやすい。

特に版画家の作品は、版画という媒体自体が複製可能なものであるため、より希少性が重視される。では、具体的にはどういった観点から作品の希少性は判断されるのか。例として、まずは、技法と素材を挙げる。

川上澄生は主に木版で作品を制作しているが、異なる技法や素材を用いた作品もまれに発表している。たとえば、紙に鉛筆で描いた自筆の画稿や、木板を彫り彩色した彫刻画、ガラスを素材にペインティングを施したガラス絵などといった表現にも挑戦しており、そういった作品はなかでも非常に希少価値が高いとされている。

このように、通常その作家が用いるものとは異なる技法・素材を扱った作品は珍しいとされ、買取額もぐっと上がることが期待できる。手元にある作品に使われた技法や素材はしっかりと理解しておきたい。

版数の総部数が少ない作品および初版作品は貴重

複製版画の場合、大抵は作品や保証書のどこかに総部数と通し番号が明記されている。この総部数が少なければ少ないほど、世に出回っている版数が少ないということになるため、もちろん希少性は高くなり、鑑定でも高額がつくことを期待できる。

さらに、一番に摺られている=初版の作品はなかでも貴重とされ、コレクターからの需要度もぐっと上がるため高値がつきやすい。初版であることが分かる、もしくは希少作品であることが分かる作品の場合は、闇雲にヤフオクやネットオークションなどに出品するよりも、買取業者で鑑定を受けることをお勧めする。

保証書や箱が残っているものは高価値

保証書や元々入手した際に梱包されていた箱など、購入時の状況が証明できるものが手元にあると、作品の価値はより高まる。贋作ではないことを明確にするものでもあるため、誤って捨てたりしないよう重々注意したい。他、川上澄生の作品は、すでに絶版となっている作品集も貴重とされ、高額で取引されているので、手元にあれば併せて査定に出したい。

保管状態には十分な気配りをする

また、査定の際にもう一つ重視される点が、保管・保存状態の良さである。川上澄生の作品に限ったことではないが、美品であるに越したことはない。しかし、版画など、紙を素材に用いている作品は非常にデリケートであるため、湿度や気温、光や強い風などで簡単にダメージを受けてしまう。

破れや汚れ、虫食いなどはもっての外、カビや擦れなどがあれば、その分、査定額が下がるおそれがある。万全の状態を保つように、高温多湿、直射日光を避けるなど、保管方法には日頃から十分に気を配りたい。

また、皮脂も作品を傷める原因となるため、素手で触れることも避けること。触れても問題のない箇所は査定前に掃除をしておきたいが、非常にデリケートであるため、不安な場合は無闇に触れず、修復業者などの専門家に任せた方が無難である。

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買取業者を選ぶ際のポイント

ここまで、作品に関して査定の際に注意しておきたいことを記述してきた。以下には査定業者を選ぶ際に注意したい点および、査定額がアップする方法をまとめたので、現在取引を検討している方には、是非参考にしていただきたい。

買取相場は複数の業者で比較する

先述したが、川上澄生の版画の買取相場は査定する業者や作品ごとに大幅に異なり、実際のところ、専門家でなければその希少性も一概には判断し難い。芸術作品はオークションなどの競りで価格を決めることも多いため、同じ作品でも、数万円とされることもあれば数十万円の値がつくこともある。

また、美術史的背景や作家史的背景の位置付けによっても作品の価値は変動するので、その価値を判断できる業者で正当な査定を受けたい。ヤフオクをはじめとしたオークションや、メルカリなどフリマアプリの相場も確かめながら、いくつかの業者で鑑定を受け、比較・検討することをお勧めする。

悪徳業者には依頼しないように注意する

当然ながら、悪徳業者にうっかり依頼をしてしまうという過ちだけは絶対に避けたい。誇大広告的な業者や、査定額を次第に安く値踏みしてくる業者、はっきりとした査定を出さない業者、また、強引に取引を進めようとする業者は悪徳業者の可能性がある。

一方的に言い渡した価格で無理やり買い取ろうとする悪徳業者もある。そのため買取業者の評判は事前にきちんと確かめ、安全かつ信頼のおける業者に依頼するようにしたい。

査定額アップキャンペーンなどを使う

また、川上澄生作品のみならず、作品の査定を受ける際には査定額アップキャンペーンをおこなっているかどうかチェックしておきたい。古本屋などでもよく見られる、査定額に何パーセントか価格を上乗せしてくれるキャンペーンだ。業者によっては期間限定でおこなっていることがあり、もちろん必須ではないが、お得な機会なので是非利用したい。

まとめ

ここまで川上澄生の生涯や作品の魅力を交えつつ、彼の作品の相場と価値に関する情報を述べてきた。川上澄生は、美術史・版画史に名を残した重要人物である。手元にある作品が本物であれば貴重なものであることに変わりはないので、買取業者を慎重に検討し、正当な査定を受けたい。本コラムでご紹介したポイントを念頭に入れ、安全かつ、作品の価値に見合った売買に臨んでほしい。

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会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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