新車の売却なら最高買取価格で！査定額を最大化する方法まとめ

ディーラーから購入したばかりの「新車」を売却する際には、中古車や新古車とは違った認識で買取査定に臨む必要があると言われている。また新車査定にチャレンジするユーザの多くは、買取店から提示される金額に落胆する傾向があるため、冷静に手続きやコミュニケーションを進めるためにも、新車の買取相場や換金率を把握しておくべきと言えるだろう。今回は「新車を売却する」という少し変わった買取に臨む皆さんに知っていただきたい、高額査定情報や参考買取相場を紹介していく。

My new car:) / Caden Crawford

新車を売却するのはどんな人？

新車売却におけるイメージを具体化するために、まず「どんな人が買ったばかりの新車を査定に出してしまうのか？」を整理しておこう。

ライフスタイルの変化

やっと納車になった念願の新車を早々と売却する人の多くは、転勤や長期出張といった生活スタイルの変化による理由が大きいとされている。特に東京や大阪などの都市部に転勤する人たちは、「マイカーを持って行っても乗る機会がない」とか「駐車場代が払えない」といった要因で、泣く泣く愛車を手放さざるを得ない状況に陥った結果として、売却という最終手段に辿り着く。また中には、奥さんの妊娠によってせっかく購入した2シーターのスポーツクーペを手放す男性も多く見受けられるため、新車購入の際には1年～3年先の自分のライフスタイルをしっかり分析すべきと言えるだろう。

維持できない

契約から納車まで半年以上を要する人気車種の場合は、購入者本人が病気やリストラに遭うことで、マイカーの維持が難しくなるケースも多く見受けられる。中には、入院中や失業中もコツコツとローンを払う人もいるようだが、「長期的に乗る予定のない車にお金を払い続ける」と考えれば早めに売却することも良策のひとつであると言えるだろう。また通勤用に購入した新車の燃費が著しく悪い場合も、維持が難しいという理由で軽自動車やコンパクトカーへの買い替えへ進むユーザが多いようだ。

新しい車に乗ってみたい

カーメディアで話題になっている車種への興味や好奇心だけで新車を買うユーザの中には、数回ドライブをして「こんなもんか！」と納得した時点で早々と売却に踏み切る富裕層も意外と多い傾向がある。次から次へと新車の売買を繰り返す彼らは、一般ユーザのように参考買取相場や売り時などの細かなことは気にしないようだ。

イメージと違った

発売されたばかりで試乗車がない場合は、実際に納車されたタイミングで「自分が抱いていたイメージと違った！」と気づくユーザも多く存在している。特に走行性能重視のユーザは、マイカーに妥協ができない傾向があるため、結果として失敗作とも言える新車を乗り続けることなく早々と売りに出してしまうのである。

前述の4パターンから考察すると、新車の売却は「そんなに珍しいことではない」と考えて良さそうだ。では、新車を売る際には、一体どんな方法を取れば良いのだろうか？普通の中古車査定と同じ方法で良いのだろうか？ここからは、新車を高く売る皆さんに知っていただきたい、実践編とも言える情報を紹介していく。

新車はいつから中古車になるのか？新古車との違いは？

ディーラーから販売された新車は、ナンバー登録された時点で中古車扱いになる。この定義は走行距離や年式に依存しないため、ユーザが「自分では1キロも走行していない」と主張するどんなにピカピカの車であっても、買取店側からすれば「中古車」となる基本ルールを頭に入れておくべきだと言えるだろう。

またこれから新車売却に臨むユーザの中には、「自分の車は公道を走行していないから、中古車ではなく新古車になるだろう」と勝手な分類に含めてしまう方々も存在する。新古車というのは、ディーラーの展示車や試乗車、販売台数水増しのために登録された車の総称であるため、基本的には「ナンバー付きで納車された時点で新古車にはならない」という基本を把握した上で査定依頼に臨んで欲しい。

新車を売却すると定価よりどのくらい安くなってしまうか？

実際に新車を売却した人々の口コミや体験談を総合すると、ディーラーから納車されたマイカーの3ヶ月以内の売却では、定価の2～5割減で買取られるのが一般的である。例えば300万円の新車を購入から2ヶ月で売却すると、180万円～240万円前後の査定しかつかない。この下落率は、一般的な売却が行われる3年落ちや5年落ちなどとは比較にならないレベルのため、「早く売れば購入価格に近い査定が出るだろう」といった楽観的な考えは捨てた方が良いと言えそうだ。

また新車販売は、基本的に「3年ぐらいの長きに渡って乗ること」を想定して行われているため、常識の域を超えた数ヶ月で売却している時点で、ディーラーや買取店などから「コストパフォーマンスの良い乗り方ではない」と捉えられることを頭に入れておいて欲しい。

新車を高く売るコツ

ここからは、新車の高価買取に繋がるテクニックを紹介していきたい。

リセールバリューの高い車を買う

今回紹介している新車に限らず、将来的な愛車の売却や買い替えを検討しているなら、絶対にリセールバリューの高い車種を購入すべきである。特にメーカーで生産が追いつかず、納車まで数ヶ月待ちとなっている車なら、大半の買取店で大歓迎とも言える高額査定を出してくることだろう。買取相場の下落率やリセールバリューの判断が難しい場合は、新車販売台数のランキングを参考にして車種選定を行なっても良さそうだ。

無駄に走行距離を伸ばさない

ただでさえ下落率の高い新車の価値を今以上に下げないためにも、売却を決めたら早めに「次の車」を買い求めて、走行距離を増やさないようにして欲しい。「もうお別れだから」という名残惜しい気持ちで長距離ドライブや旅行をすると、もらい事故や災害に巻き込まれるリスクが高まる。また数百km以上の走行距離になると、「新車としてのアピール」もしにくくなるため、価格交渉をスムーズに行うためにも「買取先が決まるまで車庫で大事にしておくこと」を心掛けるべきである。

芳香剤やタバコは絶対にNG

定価の3割～5割減で新車を売却するためには、使用感を漂わせる「臭い」にも注意すべきである。特にユーザが自身に吹きかけている香水や整髪料の香りは、意外とシートに染み付きやすいため、新車売却を考えているなら、「車の臭い」だけでなく「自分の臭い」への配慮もすべきと言えるだろう。またファブリーズなどの消臭剤の使いすぎは、シートやダッシュボードに生じるシミの原因にもなるため、「臭い=消せば良い」という考えを捨てることも高額査定に繋がる心掛けと言えそうだ。

1日でも早く売る

新車を高価買取してもらうためには、「売り時」も重視すべきである。買取店選びに時間をかけて慎重に行い過ぎると、相場がどんどん下がってしまうこともある。また屋外駐車場に新車を停めている場合は、野良猫などによってボディに傷が付くリスクも想定できるため、普通の中古車売却のように「じっくり買取店を選ぶべき」といったルールは忘れた方が良いと言えるだろう。買取店に新車のアピールをするなら、最低でも納車から3ヶ月以内に手放すようにして欲しい。また中古車買取市場は毎年2～3月に活況を迎えるため、12～1月に納車された新車を売却する際には、少し急ぐ必要があると言えそうだ。

下取ではなく買取業者へ

ディーラーで行なっている下取のメリットは、「面倒な手続きがないこと」だけである。次の車購入の下取りで新車を手放してしまうと、高価買取は100%期待できなくなる。また下取には、「その車の価値が正しく判断されない」といった難点もあるため、数十万円の損をしないためにも買取専門店に査定依頼を行うようにして欲しい。

なるべく多くの業者にコンタクトをとる

新車売却で高価買取を期待するなら、一括査定サイトを使って5～10社の買取店にアプローチをかけてみて欲しい。新車の場合は「とにかく早く売ること」が鉄則となるため、電話やメール査定といった方法よりは、簡単スピーディーに手続きができる一括査定サイトの活用がおすすめと言えるだろう。新車の査定で納得の金額を得ているユーザ達は、かんたん車査定ガイド、ズバット車買取比較、カービューなどの一括査定サイトを併用している。

新車売却の参考買取相場

購入1ヶ月～3ヶ月前後で売却される新車の参考買取相場は、1年落ちの相場とほとんど変わらない実情がある。新車は走行距離が増えれば査定額が下がってしまう傾向があるものの、コンディションさえ同じであれば、「購入1ヶ月の新車」と「1年落ちの中古車」では、ほぼ同額で買取られていくのである。このような実情から考えても、新車売却の参考買取相場を調査する際には、「1年落ちのデータ」を目安にすると良いだろう。

具体的な買取実績については、新車販売台数ランキング20位以内に入っているヴェルファイアやセレナといった人気車種では、定価から15～35%の低い下落率で高価買取が行われている。これに対してブームが去ったスペーシアやウィッシュなどの場合は、42～50%の下落率となるため、高価買取を狙うユーザにとっては少し厳しい車種であると言えそうだ。軽自動車の大人気車種ハスラーについては、25%前後のユーザにとって有難い下落率で高価買取が行われている。

まとめ

奥さんの妊娠や転勤、長期出張といったさまざまな理由で生じる「納車されたばかりの新車を売却する」というケースについて、高額査定情報を紹介してみた。リセールバリューの高い車はディーラーでも把握しているため、もし下落率が気になるなら、担当の営業マンに確認をしてみても良いだろう。また人気車種の新車は絶対的な売り手市場となっているため、1分ほどの入力で使える一括査定サイトを活用しながら多くの見積りを集めながら積極的な価格交渉にチャレンジしてみて欲しい。