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日本刀を安く研ぐ・研磨する方法はあるか?

読了目安:9分
更新日:2021/04/26
公開日:2018/12/21
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日本刀は、持ち主が常に状態に気を配って定期的に研ぎを行う必要がある。このような研磨を行う専門家は研ぎ師と呼ばれ、武家社会のなかでも重要な役割を担っていた。例えば、将軍家のお抱えであった本阿弥家などは、代々研ぎの技術を受け継いできた家柄として知られている。

今回は、日本刀をできるだけ安く研ぐための方法を解説していくので、大切にしている日本刀のお手入れをリーズナブルに行いたいときには参考にしてみてはいかがだろうか。


DSCN0354.JPG / Justin Ruckman

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日本刀を研ぐ方法は大きくわけて2つある

日本刀を研ぎたい場合は、例えば次のような方法がある。

  • ・専門の業者に依頼する
  • ・道具をそろえて自分で研ぐ

業者に依頼する

現代でも、日本刀の研磨を行っている業者は全国にある。手持ちの刀剣を研ぎにだしたいときには、研磨を専門に手掛ける工房やお店などが候補に挙がってくる。

また、一部の刀剣の専門店でもこのような日本刀の研磨を受け付けているので、相談ができる業者を見つけるのはさほど難しくはないだろう。こういった専門業者に依頼する場合は一定の料金がかかるが、工夫をすれば費用を安くおさえることも不可能ではない。

業者が提示している研磨の料金はさまざまであり、インターネットなどを利用して全国から探せば良心的な料金体系の業者が見つかるかもしれない。日本刀の研磨の料金は1寸単位で設定されていることが多く、単価にはある程度相場がある。ただ、細かい料金設定は各業者が独自に決めているので、多少の差が見られることは十分に考えられる。

自分で研ぐ

日本刀の研ぎ方を心得ている人の場合は、自分で道具をそろえて研げば実費を負担するだけで済むだろう。ただ、日本刀の場合は独特の研ぎ方があることから、台所で使用する包丁やナイフを研ぐときと同じ方法で作業を行っても美しく仕上げることはできない。下地研ぎから仕上げ研ぎへと順を追って進めなければならないので、自己流のやり方では研磨が困難なのが本当のところだ。

日本刀を研ぐときには、内曇砥や鳴滝砥などの天然の砥石が必要になるため、まずは道具をそろえなければならない。内曇砥や鳴滝砥などは品薄状態が続いており、なかなか手に入りにくくなっていることから、自分で研ぐ場合は準備の段階で手間取るケースもでてくるだろう。

見積もりをとって安い業者を探す

専門業者を利用してできるだけ安く日本刀を研いでもらいたい場合、見積もりのサービスを利用するという方法がある。日本刀の研磨を行う業者のなかには、無料で見積もりを行っているところもみられる。この手のサービスを利用すれば、より安い料金で日本刀を研いでもらえるところを探せるだろう。ちなみに、料金を比較するときには次のようなポイントを意識しておきたい。

相場の料金をチェックしておく

いくつかの業者から見積もりをとる際には、あらかじめ研磨の相場を把握しておくのがコツになる。専門業者の研ぎの料金は、1寸当たり5千円から1万円前後が相場と言える。一般的な刀は2尺以上の長さがあるので、研ぎにだした場合の料金は最低でも20寸分の金額になるだろう。

研ぎの方法やランクを考慮して比較をする

専門業者が行っている日本刀の研磨には、幾通りかの方法があることが多い。希望する仕上がり具合や、プラスアルファのメンテナンスが必要かどうかを考えて適した方法を選べる業者が増えている。

例えば、ある業者の場合は研磨だけを行う一般研磨のコースのほかに、欠けた部分の補修をする整形研磨のコースなどを用意している。コースによって1寸当たりの単価が異なるため、ほかの業者と比較をするときにも同じ内容の研磨の料金を見ておくことが大切だ。

業者の評判をチェックしておく

研磨のサービスを利用する場合、料金のみの比較では実際のコストパフォーマンスがわからない場合もある。仕上がり具合を知るには、買い取りを依頼する場合と同様に、業者の評判を調べるのがいい方法だ。

買い取りの場合も、評判がいい業者を利用するとまとめ売りがしやすいなどのメリットがある。料金だけを比較しても利用者の満足度は把握できないことが多いので、口コミなどの評判もチェックしておこう。

コースの内容を比較して選ぶ

業者が用意しているコースの内容を比較して、合理的にコースを選ぶのも日本刀の研磨の費用をおさえるための方法になる。1寸当たりの単価が安いコースを選べば、必要最小限の費用をかけるだけで研磨を依頼できる可能性がでてくるだろう。ちなみに、複数のコースを設ける業者の場合、以下のような点で料金がわかれる傾向がある。

  • ・仕上がりのレベル
  • ・下地研ぎを行うか否か
  • ・錆の有無
  • ・整形や補修の必要があるかどうか

コース料金

完成度の高い仕上がりにするコースは、1寸当たりの単価が上がるのが一般的だ。例えば、コンクールや鑑賞会などに出す日本刀と同じレベルに仕上げるコースなどは、1寸当たりの研磨料金も高く設定されている。

ある業者の場合、この手のコースの単価は1寸当たり10,000円だ。ちなみに、一般的な仕上げのコースは1寸当たり8,000円となっているため、1寸当たりの単価に2,000円の違いがあると言える。

また、どのような研ぎ方をするかも、料金をわけるポイントだ。通常通り下地の研ぎから行う場合と、仕上げの研ぎだけで済ませる場合とではやはり1寸当たりの金額に差がでてくる。

錆が発生している場合も、1寸当たりの料金が上がるかもしれない。錆があると研磨の際に手間がかかるため、少し料金を上げている業者も見られる。刃こぼれなどがある日本刀は、整形や補修という作業も必要になる場合がある。したがって、この場合も通常の研磨のコースより単価が高いコースを勧められる可能性が高い。

このほかにも、初めて研ぎにだす新しい刀などは料金が若干高くなることがあるので注意をしよう。

保存状態

一般的に、状態がいい日本刀は研磨の料金も安く済むケースが多い。錆や刃こぼれなどがなければ、最低料金で研磨ができる可能性があるので、保管の仕方は日本刀の維持費を安くするうえでも大切になってくるだろう。

美術品としての価値が重要になる日本刀は、鑑定でも保存状態が考慮される品と言える。ほかの骨董品よりもデリケートな一面があるため、長期間状態をチェックせずに放置してしまうのは避けよう。定期的に研ぎに出していれば、鑑定価格も高くなる可能性がある。また、ヤフオクなどのオークションサイトでも美品であることをアピールできる。

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格安のコースを利用する

業者によっては、リーズナブルな料金で利用ができる格安のコースを用意している場合がある。この手のコースを利用するにあたっては、いろいろな条件があることが多いが、サービスの対象になるようであれば利用してみるのも1つの方法と言える。ちなみに、格安のコースには例えば次のような特徴が見られる。

人造の砥石を使って研磨をする

ある業者の格安のコースは、天然の砥石の代わりに人造の砥石を使って研磨を行うのが特徴になっている。こういった砥石を使用すると、通常よりもやや粗い仕上がりになることが多いが、1寸当たりの研ぎの基本料金はかなり安くなる。

地刃の状態がわからない日本刀が対象

格安のコースは、地刃の確認をしたい日本刀のみが対象になるケースもある。古い日本刀を見つけた場合、錆などが発生して地刃の状態が確認できないこともあるだろう。このようなときに格安のコースを利用すれば、余り費用をかけずに地刃の状態がチェックできるというわけだ。

単に古い日本刀を研ぎたい、というときにはサービスの対象外になる場合もあるため、格安のコースを利用する際には条件を確認しておこう。

短刀のみ、など日本刀の種類が指定されている

サービスの対象になる日本刀の種類が限定されているときには、基本的に該当する刀剣のみがコースの対象になる。例えば、短刀のみという条件がある場合、通常の長さの打刃や太刀などは対象外になるため、ほかのコースを選ぶ必要があるだろう。

特殊な彫りがある場合は追加料金がかかる場合も

このような格安のコースは、シンプルなつくりのごく一般的な日本刀が対象になることが多い。刃に凝った彫刻が見られたり、が入っていたりする日本刀は追加で料金が発生するケースも見られるので、注意をしておこう。

審査の前の研ぎには余り向かない

格安のコースは、一般的に鑑定審査にだす前のメンテナンスには不向きと言える。業者によっては、鑑定や審査の準備に格安のコースを利用するのを避けるように勧めている。したがって、例えば日本美術刀剣保存協会の審査にだす前などに、この手のコースを利用するのは避けた方が無難だろう。

自分で研げば最小限の費用で済む場合も

日本刀を自分で研ぐときには、必要な道具の購入費などが主な費用になるので、場合によっては業者に依頼するよりも安く研磨ができるかもしれない。例えば、次のような道具をそろえれば自宅でも日本刀を研ぐことはできるだろう。

  • ・内曇砥や細名倉砥、中名倉砥
  • ・改正砥や備水砥、金剛砥
  • ・ナルメ台、金肌拭い、角粉
  • ・吉野紙
  • ・磨き棒、いぼた

このようなアイテムは、専門店などで購入ができる。研ぎ方がわかるDVDも一緒に販売されていることがあるため、初心者が見よう見まねで研ぎを行うことも可能だ。ただ、必要なアイテムをすべてそろえるとまとまった金額になる場合が多いので、専門業者に依頼したほうが安く上がるケースもある点は考慮しておこう。

また、自分で日本刀を研ぎたいときには、専門業者が開講する教室で技術を身につけるのも1つのアイデアになる。東京都台東区にある長岡日本刀研磨所では、一般の人向けに日本刀の研磨教室を開いている。こちらの教室の場合は基礎からしっかりと研磨の技術を学べるため、趣味で日本刀を集めている人なども気軽に受講できるような内容だ。

しかしながら、完全にカリキュラムをこなすためには約2年ほど必要になるので、急いで研磨の技術を身につけたい人には余り向かない。また、教室を利用する際には月謝のほかに入会金や材料費などがかかるため、ある程度初期投資をする必要がでてくる。今後は日本刀を自分で研いでいきたい、という人は、このような教室を利用する方法も考えてみる価値があるだろう。

まとめ

日本刀を安く研ぐ・研磨する方法をご紹介した。業者に依頼する場合は、提示している研磨の料金はさまざまであり、格安のコースを選択するなど工夫をすれば費用を安く抑えることも可能である。

また道具を揃えて技術を学べば自分で研ぐことも可能であるため、自分に合った最適な方法を選択しよう。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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