日本全国各地の酒蔵でさまざまな銘柄の酒がつくられているが、地域ならではの原料を使用している日本酒が多い傾向にある。同じ銘柄でも、原料が少し違うだけで味わいにも差があり、日本酒好きの人の舌をうならせる逸品もある。初亀もそんな日本酒のうちの1つだ。では、日本酒 初亀の買取相場や査定情報について見ていこう。
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日本酒 初亀とは
初亀は静岡県藤枝市に本社を置く初亀醸造でつくっている日本酒だ。初亀醸造は江戸時代初期の1638年に創業した歴史の深い酒造会社だ。創業当時は現在の静岡市に拠点を置いていたが、明治時代に入ってから藤枝市に移転した。昭和42年には全国清酒品評会において第一位を受賞している。
初亀の特徴
初亀の主なコンセプトは本質の追求だ。初亀に使用されている米は、兵庫県東条町産の山田錦。農家との共生を図り、酒づくりを担う人材育成にも力を入れている。原料となる米や、確かな技術を身につけた人材こそが酒づくりにおいて、もっとも大切だという考えだ。静岡は比較的温暖な気候ということもあり、酒づくりには向かないといわれていた。そんな地域の本質を追求し、高品質にこだわることで、酒処でつくられる日本酒にも負けない味に仕上がっている。
また、初亀は静岡酵母を使用しているのも大きな特徴だ。静岡酵母というのは、静岡県工業試験場の醸造研究室で研究開発された酵母で、静岡県の酒蔵で使われている。さらに、酒づくりには水の重要性も高いが、初亀のエッセンスになる水は南アルプスの伏流水だ。井戸を50メートルもの深さまで掘り採掘。初亀をつくるのに欠かせない。こうした高品質な原料と職人の高い技術力が、初亀のまろやかで丸みを感じさせてくれる絶妙な味わいを実現している。
初亀のラインナップ
初亀には数多くの代表的なラインナップがそろっている。
- ・秘蔵純米大吟醸 亀
- ・中汲み大吟醸
- ・純米大吟醸
- ・特別大吟醸 極35(きわみさんじゅうご)
- ・大吟醸純米 瓢月(ひょうげつ)
- ・純米吟醸 辛2(からから)べっぴん
- ・特別純米
- ・吟醸 亀印
- ・本醸造
- ・急冷美酒
- ・純米吟醸 富蔵(とみぞう)
- ・本醸造 秋上がり
上記の中でも、秘蔵純米大吟醸 亀と中汲み大吟醸は品質が高く、初亀を代表する日本酒だ。秘蔵純米大吟醸 亀は、昭和52年に当時としても国内でもっとも高額な日本酒として発売された。日本酒好きならぜひ1度は飲んでおきたい品だ。中汲み大吟醸は、兵庫県東条産山田錦のうちでも最高級米を使用している。良質な部分だけを集めているため、初亀のラインナップの中でも頭1つ抜けた存在感がある。
初亀の買取相場は?
初亀の上位に君臨するランクなら、3,000円から4,000円程度がおおよその買取相場だ。2,000円くらいだとやや安いと捉えて良い。ただ、買取業者によって、高く買い取ってくれる種類は異なってくる。全体的に買取価格が高めの業者でも、買取に出そうとしている銘柄の買取価格が低めに設定されていることもあるため注意しよう。
初亀を高く売るには
同じ初亀で階級が同じでも、買取価格に差が出るケースもある。できるだけ高い査定額をつけてもらう方法を見ていこう。
保存状態
日本酒を買取に出すならば、未開封の状態が基本だ。未開封であれば、保存状態に大きな差は出にくい。
ただ、太陽の光にあたりやすい場所で保管するのは避けよう。日本酒は太陽光の影響を受けやすい。30分程度太陽光にあて続けていると、劣化臭が出てしまうこともあるくらいだ。そうなると、当然査定額は下がってしまう。太陽光だけでなく、蛍光灯の光でも多少の影響があるため、なるべく光のあたらない場所で保管したい。または新聞紙などで包んでおくと良い。
瓶やラベルなどにも注意しておこう。ほかの瓶と擦れてしまったり、ぶつかってしまったりして傷がつくことがある。中身に異常がなくても、瓶の傷が理由で減額されてしまうこともあるため、丁寧に扱うように心がけよう。ラベルの一部分がやぶれていたり、剥がれていたりしていても減額の引き金になってしまう。これもやはり新聞紙で包むのが良い対策になる。
また、初亀には箱つきのものもあるが、箱がないとマイナスポイントになることが多い。箱の有無だけでなく、キレイかどうかも査定の対象だ。ラベルや瓶と同様に、傷がつかないように注意して扱おう。瓶が未開封というだけでなく、箱も未開封なのが望ましい。
宅配買取の場合には梱包のやり方にも注意しよう。梱包が良くないと、運搬途中で箱に傷がついてしまったり、箱の角が潰れてしまうリスクもある。割れもの扱いでそれなりに重いので、緩衝材が必須だ。Web査定で高値がついても、宅配買取で送る途中やラベルに箱に傷がついてしまったら査定に響いてしまうのだ。
まとめ売り
中古として何かを売るときには、まとめて売ったほうが高く買い取ってもらえることが多い。同じ種類のものや同じシリーズのものは、セットで価格がつけられる場合もある。日本酒に関しても1本だけなら売る気にならないくらいの金額でも、数本セットになっていれば高価買取の可能性は十分にある。初亀をたくさん持っている人はもちろんのこと、ほかの日本酒を持っている人も、全部一緒に買取に出してみよう。本数が多ければスペースも空いてスッキリする。
日本酒の専門業者を利用する
初亀を買取に出すならなるべく初亀の価値を分かってくれる買取業者を選ぶのが望ましい。お酒の買取をおこなっている業者なら、初亀の価値も分かるはずだと思ってしまいがちだが、あながちそうともいい切れないので注意しよう。お酒以外のものをメインに取り扱っており、お酒も守備範囲にしている業者もいる。そのような場合、ごく一部の有名なお酒しか価値が分からない。
お酒の価値についてあまり詳しくない買取業者だと、階級を無視して初亀なら全部同じ価格にされてしまうこともある。有名な日本酒だけ査定額があらかじめ決まっていて、それ以外は一律同じ査定額にするというやり方もある。買取業者選びを間違えると、1本数十円という非常に安い金額で買い叩かれることがあるのを覚えておこう。
また、お酒をメインに取り扱っている業者の中にも、日本酒がメインとは限らない。ウイスキーやブランデーなどがメインという場合もある。満足できる金額で買い取ってもらいたいのであれば、日本酒をメインで取り扱っている買取業者を選ぼう。初亀の価値が分かれば、価値相応の金額で買い取ってくれるはずだ。
多数の買取業者をあたってみる
同じ銘柄でも、買取業者により査定額に大きな差がある。1社だけあたってみて、思ったよりも高い査定額だったからといって、そのまま買取に出すのはあまりおすすめしない。保険の意味も込めて、複数の買取業者の査定額を把握しておこう。ものによっては、2倍以上の査定額になることもあるのだ。
もし、何社かの査定額を見てみて、それでも最初に査定に出したところが一番高ければ、そこに買取に出して問題ない。ほとんどの買取業者で査定だけなら無料でおこなえる。しかも、メールやLINEなどを使って実物を送らなくてもできるため、手間もほとんどかからない。
初亀の買取業者一覧
初亀の査定額は秘蔵純米大吟醸 初亀 (1800ml)だと1本2,000円から3,500円程度で買取をしてくれる業者が多い。初亀 大吟醸 遊月(720ml)なら6,000円という業者もあるくらいだ。3,4本程度で1万円を超えるくらいの金額になる。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋はブランド品や貴金属などをはじめ、買取実績が豊富で知名度も高い総合買取業者だ。お酒専門の買取業者ではないが、お酒専門の査定員が在籍しているため、価値のある日本酒も相応に評価してくれる。取り扱っているお酒の種類も豊富で、他店では値がつかなかった日本酒でも買取できることが多い。
ただ、大黒屋では保存状態や箱などの付属品があるかどうかなども査定額に影響する。買取に出す予定の日本酒があるなら、なるべくキレイな状態で保管しておきたい。
- ・メール査定
- ・LINE査定
- ・宅配送付査定
- ・店頭買取
- ・宅配買取
- ・出張買取
メール査定やLINE査定は気軽にできるため、査定額を見たうえで買取に出すかどうか決めると良い。近くに大黒屋の店舗がない地域の人には、宅配買取がおすすめだ。宅配キットも用意してもらえる。もちろん送料や手数料などはかからず、店頭買取の金額と差を設けているようなこともない。
大黒屋で高価買取が可能な初亀のラインナップの一例を挙げていく。
- ・初亀中汲み大吟醸 (720ml):2,000円
- ・初亀 秘蔵大吟醸亀(1800ml):3,000円
- ・初亀 大吟醸 遊月(720ml):6,000円
全体的に買取価格が高めでおすすめできる買取業者だが、中でも初亀 大吟醸 遊月の買取価格が非常に魅力的だ。
- 会社名
- 株式会社 大黒屋
- 住所
- 本社:東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
丸の内センタービルディング7F - 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 買取実績No.1年間買取150万件以上
- 買取価格
- 1800mlおよび720ml:2,000円~6,000円
お酒の買取専門館パスワーク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パスワークはお酒を専門に取り扱っている買取業者だ。お酒の価値を分かっているため、比較的高めの価格で買い取ってくれる。ただ、日本酒の場合には長期間経過すると風味が変わってしまうということから、製造年月日よりも半年以上経過している場合には買取対象外だ。査定に出す前に念のため製造年月日を確認しておこう。
- ・メール査定
- ・LINE査定
- ・ファックス査定
- ・電話査定
いずれの査定方法でも自宅にいながら気軽におこなえる。査定額に納得したら、着払いで発送すれば買取に出せる。
お酒の買取専門館パスワークでの買取金額を述べていく。
- ・秘蔵純米大吟醸 初亀(1800ml):査定金額:2,000円
- ・中汲み大吟醸 初亀 (720ml):査定金額:2,000円
- ・初亀 游月 大吟醸(720ml):査定金額:3,000円
- 会社名
- お酒の買取専門館 パスワーク
- 住所
- 大阪府大阪市西区九条1丁目19−3 丸仁ビル2F-A
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 土日祝
- 店舗からのコメント
- 知識豊富な買取専任スタッフが丁寧に査定いたします。
ご自宅や倉庫にあるお酒などお気軽にお問い合わせください。 - 買取価格
- 1800mlおよび720ml:2,000円~3,000円
ファイブニーズお酒買取専門店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒の買取を専門におこなっている買取業者であるため、価値のある日本酒は相応の金額で買い取ってもらえる。
ファイブニーズでの初亀の買取金額を挙げていく。
- ・秘蔵純米大吟醸 初亀(1800ml):査定金額:3,500円
- ・中汲み大吟醸 初亀(720ml):査定金額:3,000円
- ・初亀 游月 大吟醸(720ml):査定金額:4,000円
全体的に買取金額が高めで、初亀をきちんと評価してくれているのが分かる。ただし、この金額は製造から半年以内の品に限る買取金額だ。製造から半年以上経過している場合には、同じ初亀でももっと買取金額が下がってしまう。初亀を買取に出すならなるべく早めに済ませておきたい。また、箱やラベルの状態によっても、買取金額が変わることもある。もし不安な人は実物を宅配買取に出す前に、画像をアップロードして写真査定をおこなっておこう。ファイブニーズのWeb査定では画像をアップロードできる仕組みになっているから、写真査定も簡単だ。
- 会社名
- ファイブニーズ お酒買取専門店
- 住所
- 東京都墨田区太平4-13-2 太平サクラビル3F
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 年中無給
- 店舗からのコメント
- いつでもどこでも、片手で簡単、LINE査定
- 買取価格
- 1800mlおよび720ml:3,000円~4,000円
ネットオークションでの買取相場
ネットオークションで初亀を出品して売ることも可能だ。買取業者に出す際にはネットオークションの開始価格や落札価格などを参考にしてみると良い。例えばヤフオクで、初亀 大吟醸 平成7年BY(1800ml)が開始価格13,600円で出品されている。純米大吟醸 初亀 山田錦 箱付(720ml)だと3,500円だ。メルカリでは、初亀 秘蔵純米大吟醸が6,000円で売れている。買取業者の査定額と比べるとかなり高い金額だ。ただ、買取業者に売る場合と異なり、その価格で出品しても同じように売れるとは限らない。
まとめ
初亀は高品質な原料にこだわり、味わい深い仕上がりの価値ある日本酒だ。お酒好きにはたまらない。静岡県やその周辺地域では、贈答品に初亀が選ばれることも多い。もし、保管したまま飲まない初亀が自宅にあるならば、早急に査定依頼に踏み出そう。日本酒は、製造から日が経ちすぎると価値が下がることもあるため、買取に出すなら早めが先決なのだ。その際には、この買取価格を存分に活かそう。