お酒の世界でヴィンテージといえば、ワインやウイスキーをイメージする人が多いだろう。しかし今、「日本酒の熟成酒」が静かなブームになっている。
東力士大吟醸 熟露枯(あずまりきしだいぎんじょう うろこ)は、国内でも屈指の熟成酒の作り手と言われる島崎酒造が製造している日本酒である。
そのなかでも最も長期間かけて熟成させたお酒である、1989年(平成元年) ヴィンテージの買取事情について紹介していこう。
引用:http://azumarikishi.co.jp/category/products/uroko/
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東力士大吟醸 熟露枯とは
栃木県那須烏山市にある島崎酒造が創業したのは、1849年のこと。代々伝わる歴史ある老舗でありながらも、新しいことに挑戦し続けている蔵元である。
銘柄名に特徴があるが、これは島崎酒造の2代目であった島崎熊吉がつけた名前である。
相撲の大ファンであり、当時の人気力士と親交があったことから、同社の製造する日本酒には「東力士」という名前がつけられた。なお、「うろこ」というのは同社の屋号である。
長期熟成大吟醸とは
日本酒には、醸造酒や純米酒、吟醸酒など、精米歩合や使用原料によりいくつかの種類がある。そのなかで大吟醸酒とよばれているのは、お米を50パーセント以下まで精米してつくられたお酒だ。
「東力士大吟醸 熟露枯ヴィンテージ」は、日本酒の製造に適したお米とされる「山田錦」を40パーセントまで磨き上げて造られている大吟醸酒である。
洞窟で長期熟成させた古酒の価値
島崎酒造がお酒の熟成に使っている蔵は、同社の所有している洞窟である。その洞窟は、戦時中に戦車製造の目的で作られた地下工場として造られたが、最終的に工場としてつかわれることなくそのままになっていたものである。
基本的な日本酒が美味しく飲める期間は、製造されてからだいたい1年程度とされているが、実はそれ以上の期間が過ぎても日本酒を飲むことは可能だ。それどころか、長期間保存させることによってまるでワインのヴィンテージのように、洗練された味わいに変わることもある。
そういった日本酒は熟成古酒(古酒、長期熟成酒)と呼ばれる。
日本酒造りに適した最高の洞窟
光が全く差し込まず、夏は15度、冬は5度、そして一年間の平均温度は10度前後という、お酒の長期熟成に適したすばらしい環境を保っている島崎酒造の洞窟。
お酒を冷蔵庫で貯蔵した場合は温度が常に一定に保たれるが、洞窟の場合、低温を保ってはいるが四季による気温の変化がある。この温度変化が熟成に良い影響を与えているのである。洞窟は日本酒造りには最高の環境なのだ。
自身のお酒を洞窟貯蔵することも可能
島崎酒造には「オーナーズボトル」という制度がある。自身の購入した「熟露枯」をこの洞窟で希望の期間貯蔵してもらうことができるシステムで、最大20年間預かってもらうことができる。
熟露枯は、メモリアルヴィンテージとして、人生の節目に「記念の年号古酒」として贈られることもある。例えば、人生の門出となる成人のお祝いや、結婚記念日、特別なパーティーのお酒としてもぴったりな品なのだ。
「東力士大吟醸 熟露枯 1989年 大吟醸ヴィンテージ」の買取価格
10年前から日本酒の熟成に活用されている島崎酒造の洞窟には、10万本以上の日本酒が貯蔵されていると言われている。
ここに貯蔵されたお酒は「熟露枯」という銘柄名がつけられ、それぞれの熟成期間の後に販売されている。
30年の熟成期間を経た長期熟成酒
1989年(平成元年)大吟醸ヴィンテージは、日本酒造りに最高の環境といえる環境で30年間熟成させた長期熟成酒である。
長く貯蔵することにより、適度な熟成香との深みのある味わいへと変化し、コクがあるが飲みやすいお酒になっている。
買取相場は決まっていないため、リサーチは必須
通常ボトル720mlで、定価2万円前後の高級酒。ヴィンテージボトル入りとなると、300mlでも15,000円前後からと、さらに高価格帯になる。
そもそもの流通量が少ないため買取相場は決まっていないが、限定生産のため、高く評価してもらえる可能性はあるだろう。
広く知られているブランドではないこともあり、買取店によって評価が変わる場合もあるので、買取に出す前によく下調べをしておこう。
日本酒を売りに出す際の注意事項
同じお酒でも、きちんと準備をしてから査定に持っていくことにより評価が上がることがある。査定に出す際のポイントを確認しておこう。
汚れを落として綺麗にしよう
一番重要なのは中身のお酒ではあるが、外見も査定ポイントになることがある。
あまりに汚れていたり、ラベルがはがれていたりする場合はマイナス査定になることもあるので注意しよう。査定前にはほこりを払い、落とせる汚れは落としておくことをおすすめする。
また、買取は原則未開封のもののみが可能となっていることが多い。お酒も食料品であり、購入者の口に入る可能性があるものであるから、品質の保証ができるかどうかは重要なポイントとなるのだ。
お酒には、基本的にキャップの部分にキャップシールと呼ばれるビニールや封印紙が貼ってあることが多い。キャップシールとは未開封を確認するための証であるため、もしこれが切れてしまっている場合は、たとえ開封はされていないお酒であっても、開封品という扱いになってしまうので注意が必要だ。
また、液漏れや液面低下にも十分注意が必要になってくる。コルク栓のワインや日本酒は、保存状態が悪いと、コルクそのものが劣化してしまうことがある。こうした不良コルクによるワインの汚染は「ブショネ」と呼ばれ、お酒本来の味わいや香りを台無しにしてしまうのだ。そして、この弊害により、コルクに隙間ができたてしまい、「液漏れ」を起こしてしまう。このような液漏れを起こしたお酒は、原則買取はしてもらえないため、あらかじめよく確認しておこう。
箱や付属品は揃えておこう
高級酒は化粧箱に入っていることが多いが、オリジナルの化粧箱に入れて査定に出すと、その分お酒の価値が上がり、プラス査定になる。
付属品にも価値があるので、処分したりしないよう大切に保管しよう。
できるだけ早く査定に出そう
熟成酒の場合は年数がたったものの方が価値があると思われるが、それは蔵などの適切な環境で貯蔵された場合に限られる。
家庭での保管では、ちょうど良い温度で保管するのは難しいだろう。購入したお酒は、早く売却すればするほど高く売ることができる。飲まないことがわかっているのであれば、すぐに売りに出すのが良いだろう。
買取業者のキャンペーン情報を把握する
買取店によっては、高価買取キャンペーンを時期によって開催していることがある。例えば、新規ユーザー向けのキャッシュバックキャンペーンや、複数点まとめて査定することで買取金額がアップするキャンペーン、強化買取しているお酒の種類など、店舗によって様々だ。これらの情報は買取業者のホームページなどで随時更新されていることが多いため、チェックしておくといいだろう。
日本酒の買取方法
お酒を高く買い取ってもらうためには、複数の買取業者に査定をしてもらい、買取価格比較をするのがおすすめだ。
仮査定で買取価格比較をしよう
多くの買取店では、Webサイトやメール、電話、FAXなどで仮査定を行っている。お酒の情報を伝えたり、写真を送ったりするだけで、概算の査定額を教えてもらえるのだ。
この方法であれば、重いお酒を持って各店を回らなくても各店の査定額を知ることができる。まずは見積もりを集め、そのなかから高額買取店を選んで実際に買取に出せば良いのである。
買取方法は主に3種類
仮査定でお店を選んだら、実際に実物を見て査定・買取をしてもらう。この際、多くの買取業者では3種類の買取方法から選択できるようになっていることが多い。
まずは「宅配買取」だ。これは、お酒を着払いで発送するという方法。例えば、お酒を売りたいけれど直接お店に出向くには遠すぎて難しいという場合に、宅配買取を利用している方が多い傾向にある。
申し込み方は予め電話やメールで行い、その後、自宅に無料の梱包キットが届くようになっているので、そちらを使って買取専門店に発送するだけという手軽さも売りになっている。
「出張買取」は、担当のスタッフが自宅まで尋ねてきてくれて、自宅で査定が行われるという方法だ。あらかじめ電話やメールで出張買取の日程を打ち合わせをし、後は当日スタッフが来るのを待っていればOKというフローになる。
この方法は、お酒の量が多くて持ち込むのが大変という場合に利用している方が多い傾向がある。
最後に「店頭買取」だ。売却したいお酒をお店に直接持参して査定をしてもらう方法になる。近くに店舗がある場合には、すぐに現金化もしてもらえるため便利な方法と言えるだろう。
これら3つの買取ではすべて、身分を証明する必要がある。運転免許証、保険証。住民基本台帳カード、パスポートなどが使えることが多いため、予め用意しておくとスムーズに進められるだろう。
高額買取店情報
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取方法が充実していて、高額査定が期待できる「お酒買取店 ファイブニーズ」を紹介しよう。
ファイブニーズでは高級なお酒や、希少なお酒などの買取経験が多く、豊富な再販ルートを持っているため、あまり出回っていないお酒でも適切な価格で買い取ってもらうことができる。
査定や入金のスピードが早いので、安心して依頼できるだろう。
まとめ
今回、日本酒「東力士大吟醸 熟露枯」の買取相場や査定情報などについてまとめてきたが、いかがだっただろうか。古酒はコレクターの間で需要が高いものであるため、人気の古酒になると高値で買取されることが多いようだ。そのため、まずは目利きの鑑定士がいる複数の業者に査定をしてもらってから売却をすることをオススメする。またお酒とは言っても、見た目もかなり重要視されるので、日頃から保存状態や環境にも気をつけておきたいものだ。