旧日本軍や昔の赤十字の記章は、高価買取も期待できるコレクターズアイテムだ。記章の収集家の中には、戦時中の旧日本軍について調査を行っている研究者も存在する。また記章や褒章、勲章は、比較的大きな軍服などを比べて保管のしやすい特徴があるため、貨幣やコインと同じようにビギナー向けのコレクターズアイテムと位置付けて良いだろう。今回は、売却する上で必ず知っておきたい、旧日本軍や昔の赤十字の記章における定義や買取相場、査定情報を確認していきたい。
red cross window / Mai Le
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記章とは?
記章とは、徽章と同じ意味合いを持つメダル、バッジなどの総称である。記章を身につける場所によっては、襟章、袖章、肩章、胸章、腕章、帽章、周章、臂章という呼称を使うこともある。その役割や意味合いについては、下記3パターンに分類されるようだ。
功績や栄誉を示す章飾
旧日本軍の記章は、「日本が参戦した事変や戦役に関わったこと」を顕彰するために、日本国から贈られるものである。また功績や栄誉を示す記章の中には、海上保安庁表彰記念章や日本消防協会の記念章といった種類があるようだ。このように特定の分野で国や地域、人々を守った証とも言える記章は、本人だけでなく家族にとっても誇らしい位置付けだと言えるだろう。
身分や職業を表す章飾
記章には、公務員や士業、パイロット、警備員といった特定の職業や有資格者に与えられる役割も備わっている。こういった特徴を持つ記章の場合は、基本的に買取市場で売買されることはない。また万が一オークションなどに出品された場合は、懲戒などの処分を受けることもあるため、取扱については注意をするべき記章だと言えるだろう。
組織を表す章飾
ボーイスカウトなどの団体や一般企業でも、社章を記章として配布することもある。入社とともに配布されるこのカテゴリの場合は、その企業で働く従業員である状況をアピールする役割があると言えそうだ。こういった組織を表す記章の場合は、退職のタイミングで会社に返却するのが一般的である。
記章の買取実績と買取相場
旧日本軍や昔の赤十字といった栄誉の授与を目的とした記章は、ミリタリーグッズや軍隊物、骨董品買取の専門店で買取実績が公開されている。
文明擁護之大戦 戦捷記章
この記章は、大正3年8月23日~大正9年1月9日の間に戦役に従事した戦闘員に授与されたものである。日本を表す桜の花びらの中に5つの国々の文字が配されたこの記章は、世界のコレクターの中でも人気の高い存在となっている。戦捷記章の買取相場は2,980~5,000円ほどが一般的のようだ。
支那事変の従軍記章
1937年から日本と中国の間で行われた支那事変という戦闘の記章も、多くのショップで査定が行われている。日本大帝国における最後の従軍記章である支那事変は、比較的新しいという理由で若干買取額が低い傾向がある。買取相場については500円~3,000円と金額的な開きが生じやすい記章のため、売却時にはオンライン査定を使った相見積もりを必ず行なうようにして欲しい。
従軍記章 国境事変
ノモンハン事件の従事者が賜った国境事変の従軍記章には、国内製と満州国製の2種類が存在している。一般的な形状となる日本国内で作られた記章については、500円~1,000円ほどの査定となる。これに対して比較的数の少ない満州国製の方は、希少性の高さによって1,000円~5,000円もの金額がつくこともあるようだ。
旧日本軍 航空隊 将校用操縦徽章
大正12年に制定された将校用の操縦徽章は、数ある記章の中でも非常に人気の高い存在だ。日本軍のパイロット達に授与されたこの記章には、欧米製を感じさせるほどの高いデザイン性が備わっている。また大きさについては縦だけで5cm以上もあるため、材質の価値といった意味でも高価買取に繋がる要素が大きい記章と考えて良さそうだ。そんな将校用操縦徽章の買取相場は、35,000円~43,000円前後となっている。
赤十字有効章
日本赤十字社への寄付貢献をした人たちにも、日本赤十字社銀色有功章や日本赤十字社金色有功章が授与される。このカテゴリの買取額も、記章で示された日本赤十字社への貢献度やランクによって大きく異なる形となる。ピンバッジタイプの銀色特別社員章の場合は 外箱付きでコンディションの良いものに1,000円~3,000円前後、希少性の高い満州赤十字社員章については3,000円~12,000円ほどの査定がつくこともあるようだ。時代によっては男性用と女性用が授与されていた時期もあるため、2つセットで売却してみても良いだろう。
旧日本軍の肩章
肩章も、軍服と合わせて人気の高いコレクターズアイテムだ。布でできた肩章は、外箱の有無やコンディションが大きく査定を左右する。また日本政府ならではとも言える桐花の紋章に欠損があっても買い取りが難しくなるため、金属製の記章と比べて保管や管理の難しいコレクターズアイテムになると言えそうだ。コレクターによって持ち込まれた肩章は、8本セットで8,500円の査定で買取られている。
勲章・褒章
最後に記章と比べて栄誉の高い勲章や褒章についても買取相場をチェックしていこう。旭日章の中で3番目のランクに位置付けられる勲三等旭日中綬章の場合は、コンディションの良いものが25,000円もの買取上限金額となる。これに対して2003年以降の瑞宝大綬章と同じ最高位にあたる勲一等瑞宝章については、希少性の高さとランク、ボリュームなどの要素により50,000円~60,000円もの高額査定も期待できる。
記章の買取に積極的な業者 まとめ
ここまで紹介したとおり、勲章や褒章と比べて査定が低くなりやすい記章を売る際には、いくつかのショップに問合せをして相見積もりをすることが必要となる。相見積もりをしないまま1つの専門店に売却を行ってしまうと、その記章の買取相場を把握することもできなくなるため注意が必要だ。記章の売却先に悩んだら、高額査定で定評のある下記5ショップに問合せをしてみて欲しい。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
記章、勲章、褒章などを売却するなら、専用ページを開設しているおたからやの利用がおすすめだ。おたからやのサイトでは、さまざまな記章や褒章の参考買取価格が公開されている。またこのショップでは、明治~終戦までの歴史を語る上で欠かせない大礼服などの買取も積極的に行っているため、比較的幅広いアイテムを歓迎する業者と位置付けて良さそうだ。おたからやの出張買取は全国対応可能となっており、近くに店舗のないユーザの自宅にもよりスピーディーに訪問をしてくれる。
浪漫ドロップ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
軍装品を歓迎する浪漫ドロップにも、たくさんの記章や肩章の買取実績がある。記章や軍服の買取実績を写真付きで公開するこの業者は、売却に向けた情報収集を行っている皆さんにも利用価値の高い存在となっている。また金鵄勲章や旭日章、瑞宝章といったカテゴリも用意されているため、記章以外の物であっても柔軟性の高い査定対応をしてくれる業者と捉えて良さそうだ。幅広い買取品目で知られる浪漫ドロップでは、明治~昭和の時代に使われていた家具や骨董品も歓迎している。
有馬堂
http://www.arimado.com/info/2013/0619084043.html骨董品買取店の有馬堂にも、勲章、ミリタリーグッズ、軍服などの買取ページがある。記章に関するたくさんの品目を紹介する有馬堂は、自分の所有物に対して「買取可能か?」を判断する上で良き情報源になることだろう。またこのショップでは旧日本軍以外に。ソ連やドイツなどの記章も大歓迎しているため、国名を意識せずに査定依頼ができる点でも使い勝手の存在になりそうだ。
佐助
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
佐助のホームページでは、支那事変や満州事変、青島出兵といった戦争名を公開している。記章の外箱には事変や戦争の名前が書かれていることがほとんどのため、歴史的な出来事から従軍記章の買取業者を探している人でも安心して問合せのできるショップになることだろう。また佐助では郵送買取も行っているため、なかなか店頭に行く余裕のない皆さんでもスムーズに査定をお願いできる存在と言えそうだ。
ジュエルカフェ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジュエルカフェは、記章の買取実績が大変多い専門店だ。この業者のサイトでは、買い取った記章の歴史的背景などもわかりやすく解説されている。またジュエルカフェの店舗は全国に200以上あるため、直接持ち込みで査定士とじっくり話をしたいコレクターにとっても有り難い業者になることだろう。
まとめ
勲章や褒章と比べて若干査定額の下がる記章も、販売ルートと買取実績の豊富な専門店に持ち込むことでより高く売却することができる。また記章を含めた旧日本軍のアイテムは、セット売りによるプラス査定もつきやすい傾向があるため、蔵の断捨離や遺品整理のタイミングで出てきたものがある場合は、出張査定サービスを利用して一気に手放してみても良いだろう。