近年ではマリンスポーツも盛んになり、意外とボートなどの船舶所有者も増えている。かつては船舶所有者と言えば漁業者以外は、お金持ちの乗り物というイメージであった。もちろん現在でもボートや船、あるいは水上バイクなどは高額であることは間違いない。しかし、随分と一般にも広まっているようだ。
それに伴い、不要になった船舶・ボートなどを売りたいという要望や、現状の船を販売する必要なども増えてきている。さて、船やボートの買取依頼について、案外知っている方は少ないのではないだろうか
本コラムでは中古艇の販売価格がどのように決まるのかを説明し、どんな船・ボートが高く買取してもらえるか、どうすれば高額査定につながるのか伝えていきたい。
Lonely old boat. / Alessandro Caproni
CONTENTS
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船やボートを買取してもらう際の流れ・手順
ここでマリンスポーツに欠かせないは船やボートを買取してもらう際の流れをまとめてみたので、買取を依頼する際には参考にしてほしい。
1. 申し込み
買取業者は全国にあり、無料査定など行っているところもあるので、まずは希望する条件に合う業者を選定することから始まる。
業者が決まれば次に査定の申し込みを行う。最近ではインターネット経由からの申し込みもあり、その他、FAXや電話で申し込み方法も依然よくある方法だ。電話やFAXは営業時間内での対応になるが、インターネットであれば24時間対応にしてくれる。
2. 簡易査定・仮査定
申し込みが終わったら、業者から連絡が入る。また、インターネットやFAXでは船体情報などを記載することがあり、簡単な情報で簡易査定を行う業者もある。簡易査定とは言え、概算が分かルため見積もりをする際は各業者の相場観が分かると言えるだろう。改めて買取業者を選定する基準になるだろう。
3. 査定準備
簡易査定・仮査定が終わり、正式に査定を依頼する場合、業者によりますが以下の書類が必要となる。
・船舶検査書
・船舶検査手帳
・身分証明書
・印鑑証明書
・実印
場合によっては法人登記事項証明書、住民票なども必要になるため、良く業者に相談することが大切なポイントとなる。買取にあたっては、その場で現金買取などもあり、その際は上記書類があればスムーズに進む。
4. 本査定
簡易査定を通して更に業者に詳細な条件を詰めて行く。簡易査定の後は、専門の査定スタッフによる実際の船舶を査定する。査定内容は実際に船舶を稼働させて、試運転などを行う。
また、船舶内の内外装の確認、装備品の欠損や傷み具合なども確認する。事前に簡易査定・仮査定で船舶の年式・エンジン型式など、各スペックが明確な場合は本査定でもスムーズに進む。
5. 買取決定
本査定で専門スタッフがはじき出した査定額に納得されれば、正式に売買が成立する。売買契約書の他に、売買に際しては査定準備の項目で表示した書類が必要となる。なお、船舶名義が法人になっていることもあり、その場合は法人登記事項証明書を用意する必要があるので、事前に準備が必要だ。
買取決定後に契約書面で契約を取り交わしたのちは、業者によっては即現金で支払われることもある。書類に不備があれば後日の取り交わし日を決定して解散となる。
6. 名義変更・引取り
無事買取契約も終わり、支払も済んだ後は名義の変更が必要となる。また、船舶自体の引き渡しも行う。通常、引き渡しは業者側で輸送専用車での引き取りか、大型船舶であれば回航スタッフが派遣される。
また、名義変更などの手続きも買取業者側で対応するので、通常は船舶を引き渡した時点で、一連の取引は完了となる。
船舶と言えば高価な商品であり、誰しも高く買取してもらいたいと考える。高額査定を得るためには日頃からのメンテナンスが重要だ。仮査定で算定された価格から、本査定を経た際に想定より低くくされないよう、船やボートは良い状態を維持するよう心掛けてほしい。
日本は国土の周りを海で囲まれた海洋国だ。古来より船と共に生きてきた国柄であるため、ほぼ全国に渡って船舶の買取業務が行われている。全国を対象に無料査定、即支払決済など、商談も迅速に行うところも多いのだ。それだけに業者選定の幅が広いとも言える。
ネットなどで良く情報を確認することも大切なことだ。
販売価格の種類を知り、高く買取されやすい船の特徴を知ろう
中古艇の販売価格は、大きく分けて2つ、整備済み価格と現状渡価格がある。
整備済み価格
整備済み価格は、業者が買い取った船・ボートについて修理作業を行い、販売する場合の価格である。そのメリットは、船やボートの状態が良好なので、比較的容易に買い手が見つかりやすいことだ。安価にかつ短期間に修理できる船・ボートであれば、たいていこちらの手法で買取してもらえる。
現状渡し価格
一方、現状渡し価格はそういったメンテナンスなしに販売する場合の価格である。メリットはメンテナンス費用がかからないことだ。メンテナンスが必要のない大変良好な船やボートがこちらの販売手法で買取してもらえる。ただし、一部劣悪な業者ではメンテナンスが実施されていないものもあるそうだ。
高く買い取られやすい船・ボートの特徴
Croatia-00837 - Wooden Row Boats / archer10 (Dennis) (62M Views)
売り手の気持ちを考えると、一番良いのは、メンテナンスなしで買取してもらえる、いわゆる現状渡し価格で買取してもらえる船・ボートだ。ここまで説明したので推測されているかもしれないが、メンテナンスが隅々まで行き届いた船・ボートは高額で買い取られる。
次に良いのが軽度のメンテナンスで済む船・ボート、いわゆる整備済み価格で買取してもらえる。
メンテナンスができるレベルというのは、判断しにくいが、少なくともコアな部分が壊れていない、かつ専門業者でなくともメンテナンスできるところは日々メンテナンスが施されてきた船・ボートのことを指す。
買取先の選択肢をよく比較検討しよう
small boat on the water / Shannon Clark
買取先もじっくり検討して選択した方がよい。大まかには以下のような買取先がある。
1.大手メーカーの販売業者による買い取り
2.一般の販売業者による買い取り
3.委託・仲介専門業者による買い取り
4.中古艇販売応援サイトによる買い取り
5.インターネットオークションを利用した個人売買
ネットオークションは高く買取してもらえるが、そもそも買取してもらえない可能性も大きい
どの手段も一長一短ある。一番高額で買取してもらえる「可能性がある」のはインターネットを介した個人売買である。ただし、これは「可能性がある」というだけだ。
インターネットを介して購入する個人は高度なメンテナンスを行う専門業者との結びつきはないため、船体の状態に関するチェックはとても厳しくなされる傾向がある。
特にインターネットを利用する人には、そういった知識と経験を豊富に持っている人、つまり船やボートを買うのに慣れている人が多いので、注意が必要だ。状態が良好でない船・ボートは本当に売れないのだ。良好な状態の船やボートのみ出品してみよう。
高額買取を少しでも考えるなら買取価格を比較しよう
船やボートの状態が良くないものは1~4の手段を用いて買取してもらえることになる。これらの業者のうち、どこで最も高く買取してもらえるかわからない。しかし、インターネットオークションに比べて、手数料やコストが高額になるので、高額での買い取りは期待しない方がよい。
では、どの手段を用いればよいのか。一番簡単な方法は色々なお店から見積もりを出して貰い、買取価格を比較する手法だ。最も高い値段をつけてきた店を選択すればよい。
出張査定サービスを利用しよう
Man and His Boats / Uddhav Gupta
しかし、船やボートは巨大なものなので、いろいろな場所に移動させることは様々な面で大きな困難が伴う。業者に船やボートの保管場所まできて貰うのがベストである。そのためには、自分の所有する船やボートが売る価値があることを明確に示さなければならない。
船やボートの基本情報はもちろん、これまでどのようなメンテナンスを行ってきたか、情報を提供する必要がある。
また、船やボートの状態を写真に撮ることも大事だ。これらの写真及び情報を提供して業者に直接来て貰い、見積もりを依頼すべきである。
輸送費が一番安くなる処分業者を見つけよう
上記のような情報提供を行った上で、どの業者も見積もりに来て貰えないこともあるだろう。船やボートの状態が相当悪いのだ。こういった場合、どうすべきか。
これは基本的には二束三文で買取してもらうことになることを覚悟すべきである。買い取り価格はどこでもほぼ変わらないし、それどころか買取できない、あるいは逆にお金を要求される可能性もある。
多くの場合、こちらが船やボートの輸送費を支払う可能性が高い。従って、処分せざるを得ない場合には輸送費が一番安い買取先(おそらく最も近いお店)に買取してもらうべきだ。
メンテナンスや清掃で船の状態を良好にしておこう
「船体が悪い」という評価にならないように、日々のメンテナンスをしっかりと行うことが不可欠だ。船やボートは、自動車とよく比較され、「船やボートは海上で使用する車で、自動車は陸上で使用する車」として比較されるが、その状態の維持の困難さには雲泥の差がある。
従って、船やボートの査定基準で最も大切なのは船やボートの状態だ。日々メンテナンスや清掃をしっかり行い、船やボートの状態を少しでも良好に保つべきだ。
起きやすい故障の症状
引用:https://www.flickr.com/photos/wwarby/4859138371/
例えば、艇体は海上の波に当たるから、ひび割れ(クラック)を生じやすい。これは、波に比べて格段に小さな空気抵抗しかない車とは大きく異なるからだ。
また、機関は、負荷を過剰にかけることによって高速回転しオーバーヒートすることがある。さらに、プロペラやスタンドライブ等の推進機関には電蝕(穴あき)が起こることもある。
それ以外にも、塩害により電装品(サーチライトやリモコンなど)が腐食することもある。これらの整備は整備経験のない方が自分で行うのはとても困難である。
修理すること、買取のタイミングを逃さないこと
Beached Boat / kkmarais
従って、買取してもらう前には専門業者に修理依頼をしなければならない。この修理金額は、修理箇所や状態に大きく依存するが、決して安くはない。
ところが、修理を行わないと、高額で買取してもらえないだけではなく、船やボートに安全に乗ることもできない。
何らかの理由で修理を行う意欲を失いつつあると気づいたら、可能な限りすばやく売却先を探し売却するのが、高額で買取してもらうコツでもある。このようにして、メンテナンスを定期的に行う能力があるかどうかだけでなく、こういった買取決断スピードも買い取り査定額に大きな影響を与える。
まとめ
ここまで高額で船やボートを売却することについて述べたが、参考になっただろうか。何度も述べるが、最も大切なのは買った時の船やボートの価格ではなく、買取してもらう時の船やボートの状態の方が圧倒的に重要である。
木取りしてもらう段階になってあたふためくのではなく、買った瞬間から日々、メンテナンスをしっかりと行い、最終的に少しでも高額で買取してもらえるようにしたい。少しでも多くの方が納得できる金額で売却できることを祈りたい。このコラムの情報が少しでも有益なものになっていたら、幸いである。
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