本コラムでは、朝鮮美術の買取について紹介していく。
ここで扱う美術品・骨董品の買取は、基本的な知識や買取でのポイントなどをある程度掴んでおかなければ、大きな損をしてしまう可能性もあるだろう。それだけ、美術品・骨董品の買取は難しいということだ。
朝鮮美術にテーマを絞って記述していくが、美術品・骨董品の買取では基本的なことを紹介しておくので、押さえておこう。
Covered Ossuary with Birds and Cicadas LACMA M.2004.258 / Fæ
CONTENTS
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朝鮮美術の基本知識は押さえておこう
ではまず、朝鮮美術の基本的な知識について記述していく。
美術品や骨董品を売るときには、その売ろうと考えているものにどのような価値があり、どのようなものなのかを知っておくことが非常に重要だ。
基本的な知識もなく、ただ安易に売りへ出した場合、騙されることだって少なくないだろう。
美術品・骨董品の買取では、しっかりと基本的な知識を身につけてから買取サービスなどを利用するように心がけよう。
朝鮮美術の歴史は長く、壁画・仏画、近年では韓国絵画は有名
朝鮮美術の絵画の起源は4世紀頃と、その歴史は長い。
もともと、高句麗の時代に古墳に描かれていた絵画が注目されたことで朝鮮絵画は有名になった。今でも、着色が為されたリアルな壁画はたくさん存在している。
ただ、そのまま、古墳壁画から、朝鮮美術の絵画が栄えていくのかというとそうではなかった。
その間、数百年間は栄えるどころか停滞することになる。そして13世紀になると今度は仏画が話題となった。朝鮮美術において、この仏画は全世界的にも重要な芸術作品となっている。
現在では、韓国絵画の価格が高騰しており、中国美術とともに、朝鮮美術は人気のあるものとなっている。
中国の影響を受けながら、独自の発展をしてきた朝鮮美術
ただし、朝鮮美術の作品は、朝鮮半島に多数現存していない。実はほとんどが日本国内にあるのだ。
高麗時代の仏画は、リアルで美しい仏像の絵が描かれているのが特徴である。
その後李氏朝鮮の時代が始まり、朝鮮美術の転換点となり、李氏朝鮮時代が終焉を迎えても、そのまま朝鮮美術は廃れることなく、発展していくのである。
申師任堂、金弘道、張承業、羅蕙錫といった有名な画家も出てきており、中国の影響を受けながらも自国でそれを発展させ、今の時代にも多くの作品を残しているのが、この朝鮮美術なのだ。
朝鮮美術は骨董品も有名
朝鮮美術は、上記で紹介した壁画や絵画だけではない。
朝鮮美術のなかには、工芸品もたくさん残されており、貴重な美術品である。コレクターも多く、骨董品としても評価が高いものが多い。
独自の発展を遂げた彫刻作品・陶芸品
彫刻作品や陶芸のような骨董品は、朝鮮独自の発展をしており、時代によっては仏教の影響を感じさせるような作品もたくさん存在する。
高麗青磁の骨董品は日本でも有名で、多くのコレクターに知られているが、これも中国の影響を受けながら、自国内で改良などを重ねて李朝白磁などの美しい陶磁器が誕生している。
螺鈿も有名な朝鮮美術の一つ
また、朝鮮美術といえば螺鈿が有名なことでも知られている。
色鮮やかな漆器の骨董品は、今も貴重なもので高額買取対象の商品である。朝鮮美術の骨董品は高い価値を有しているのは言うまでもなく、売買されるケースも多くなっている美術品なのである。
朝鮮美術の査定情報
上記では、朝鮮美術の基本的な知識として、朝鮮美術がどのようなものがあるのか、また、その価値についても紹介した。
朝鮮美術の価値は非常に高く、韓国の経済成長などにもともなって、美術品の価格は買い戻しにより高額になっているようだ。
そのなかでも、絵画や陶磁器は特に有名なようだ。ここで紹介しているものは、基本的な知識なので、しっかりと押さえておこう。
朝鮮絵画は仏画が高額な買取になる
朝鮮絵画で高価買取となるのは、仏画が多いだろう。近年の絵画も非常に価値が出ているが、骨董品としての絵画となるとやはり仏画は有名だ。
また、この朝鮮絵画は高麗仏画と李朝絵画に分けられる。
高麗仏画はその後の李朝の時代に仏教を弾圧した歴史もあって、現存作品は世界でも約160点しかないと言われている。このうち韓国にあるのはたった13点で、約130点が日本にあるとされている。
つまり、朝鮮絵画は希少価値が高いものが多いということだ。
評価の高い仏画とは
作品としては、13世紀前半に描かれた「金義仁発願五百羅漢図」が最古となるようだ。
李朝絵画の特徴
後年の朝鮮美術といわれる絵画と比べると煌びやかで、精緻に描き込みされている。
李朝絵画は中国絵画の影響が色濃いのが特徴的だ。都市部の上流階級に限定された文化として存在した。
風景画「真景山水画」
李朝後期になって初めて、独自の風景画である真景山水画も登場している。
そのなかで、美術品として評価を得ているものには「水月観音図」、「地上菩薩図」、「阿弥陀如来」などがある。
李朝絵画は、李巌(リガン)の「花下遊狗図」、金明国(キムミョングク)の「達磨図」などが挙げられる。このような絵画であれば、かなり高額な買取が期待できる。
朝鮮絵画を売るときは、業者選びが重要
李朝絵画は絵画だけでなく、掛け軸、民画にも一定の収集家が存在しており価値がある。
李朝の美術品としては、陶磁器に比べて少々絵画は認知度が低い。しかし、東洋美術に強い買取業者であれば正当な評価ができるだろう。
つまり、この朝鮮絵画は認知度が低いため、目利きができる業者で売らなければ、大きく損をしてしまう可能性が高いだろう。
朝鮮絵画を買取へ出すときは、業者選びが最も重要なポイントだと言える。
おすすめの買取業者
朝鮮美術に強い買取業者を紹介する。
骨董品買取 藝品館
朝鮮美術に詳しい担当者のいる藝品館は、朝鮮美術の買い取りに力を入れている。
買取は出張買取、郵送買取で行われる。出張料、見積料は不要だ。ホームページの買取依頼フォームか電話で申し込む。品物の量や状態を伝え、出張買取か郵送買取にするかを相談する。写真があるとスムーズに対応してもらえるだろう。
査定後に取引が成立したら現金で買い取ってもらえる。振り込みでも対応してもらえる。他社との比較見積もりも可能だ。
全国に訪問可能で、引っ越しや蔵解体、遺品整理の際などに利用することをおすすめする。
蔵解体の際には、専門の査定員が蔵の状態を確認する。蔵の中から買取可能な美術品、骨董品を判断してくれる。長年手つかずでほこりまみれの状態であってもきちんと買取を行ってくれる。
過去50年以上、100万点のデータベースを利用し、適正価格で査定をしてくれるので、非常に信頼がおけるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京銀座 大雅堂美術
情報化社会にともない、ネット上でも骨董品の市場が発達し始めている。個人商店主が多い骨董品買取業者の中で、各分野の業者とのパイプとなり、より良い売却を目指すという形になっている。
銀座という立地でのネットワークを活かし、高額な買取金額を提示してくれる。 買取の鑑定は様々な方法がある。
まず、出張買取の場合は電話、メールで連絡をする。品物数、内容に応じてスタッフが日時を打ち合わせて出張してきてくれる。遠方の場合は出張費が必要となってくる場合となる。
取引成立となるとその場で現金支払いとなる。しかし、高額になってくると後日支払いとなる場合がある。
宅配買取は、まずは電話、メールで連絡をする。事前に連絡をしてから商品を郵送し、鑑定を待つ。取引成立となると即金買取となる。査定料に納得がいかない場合にはキャンセルもできる。返送料は依頼者持ちなので注意しよう。
メールで簡単にできる鑑定も行っている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術 八光堂
骨董買取を40年以上続ける老舗の八光堂は、買い取り実績の高い骨董品買取業者である。多くのメディアでも取り上げられ、世間でも有名な買取業者といえるだろう。
海外にも販売ネットワークを持っているため、多くの情報をリアルタイムで市場を把握し、より高額な買取を実現している。また、お得意の販売先に直接販売に行くことによって多くの骨董品を買い取ることができている。
品薄の場合は特に買取価格が高くなっており、他社と比較しても高い金額での買取を行っている。ホームページでは他社との比較を掲載しているが、10万円以上の差がついている場合もある。
また、ホームページでは利用した人の声も掲載されている。満足度も高いことが伺える。 買取方法は出張買取と店頭買取の二つから選ぶことができる。
出張買取は出張査定料は無料で全国どこでも出張可能なので、気軽に利用することができる。訪問日の指定が可能で、玄関先での買取も行ってくれる。出張買取に少し不安を持つ人でも、利用しやすいだろう。査定が終了し、取引成立となれば現金で支払いとなる。 買取して8日以内なら返品もしてもらえるので、後で買い取ってもらったことを後悔しても8日以内なら手元に戻すことができる。
店頭買取は、予約をせずに来店することができる。その場で品物を鑑定してもらい、取引が成立するとその場で現金支払いとなる。買取の相談だけでなく骨董品にまつわる相談も受け付けている。
店舗は銀座本店、大阪本店、横浜店、名古屋店、京都店、広島店、博多店、富山店。10時から18時まで営業している。基本的に年末年始以外は無休で営業しているので来店予定が立てやすい。京都店以外は駐車場が完備されているので、車での来店もしやすい。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
朝鮮美術の骨董品の価値
朝鮮半島の焼物は、古代の素焼きから現代の磁器に至るまで様々なものが作られていて、その種類も多数存在している。
その一部は日本にも伝わって、現在でも人気のある焼物として人気を博している。
新羅土器・須恵器・高麗青磁・李朝白磁・染付などはそれぞれの時代に様々な手法や技法で作られており、代表的な作家はあまり存在していないが、歴史的な価値を持った骨董品が多い。
骨董品では、李朝白磁が有名だが
朝鮮美術の骨董品といえば、やはり李朝白磁が有名だろう。
だが、李朝白磁だけにかぎらず、骨董品として仏像・勾玉・家具・書道具・着物・装飾品などの朝鮮王朝に献上された製品の数々も人気で、このような骨董品は国内よりも海外での評価が高いようだ。
高額買取が期待できる品目
そんな朝鮮美術の骨董品で買い取られている品目は、染付、壺、皿、白磁、書道具、花器、酒器、盃、掛軸、茶道具、金属器、書物など。
このようなものも、骨董品として人気の骨董品で高額な買取は期待できるだろう。
陶磁器の代表作
また、李朝の陶磁器で代表作として価値が高いものが、「李朝染付龍文壷」、「鉄砂竹文壺」、「染付辰砂牡丹文壺」、「染付秋草文壺」などである。
朝鮮美術の買取相場
ここまで、朝鮮美術の基本知識や査定買取を紹介してきたが、次は朝鮮美術の買取相場について紹介していこう。
ある程度、相場を知っておくことで、損をせず買取サービスを利用できるだろう。
朝鮮美術の買取金額一例は…
上記の買取金額相場からみえてくるもの…
上記が朝鮮美術の買取金額の一例ではあるが、朝鮮美術の買取金額の情報は少ない印象を受けた。
基本的に絵画や骨董品などは状態の良さや贋作などもあり、明確な価値はその美術品や骨董品によって違うため、情報の開示がされていないのである。
シンプルな造形の陶器は高価買取
そのなかでも、上記の情報が出てきたわけだが、基本的に朝鮮美術の骨董品は代表的なもの以外は実用向きの骨董品が多く、シンプルな作りとなっているものが多い。
そこまでの価値は期待できないが、時代によってシンプルながら素晴らしく美しい造形美を持った陶器も存在し、そのような陶器は人気が高く、数十万円で売れるものが多い。もちろん数百万になるものもあるようだ。
朝鮮絵画は情報なし
そして、朝鮮絵画に至っては情報がほぼなく、実際に査定してみないとわからないというのが現状だ。
まとめ
本コラムでは、朝鮮美術の買取事情を細かく紹介してきた。
ここで紹介した骨董品や美術品などの買取は非常に難しいものである。そのため、基本的な知識やどれだけ価値があるものなのかなどをリサーチすることが大切になる。
今回紹介した情報を踏まえつつ、自分自身でもしっかりリサーチをして、大きな損をしないように知識やポイントは身につけておこう。