雪も降ってとても寒い北海道の冬に頼りになる防寒着である、毛皮のコート。毛皮のコートやショールはオシャレアイテムであり、高級なものはステータスにもなる。ただ、寒さが和らいでくれば不要になるし、高級すぎて着るのをためらってしまうようなこともあるかもしれない。
そんなふうに毛皮を持て余してしまったときの選択肢のひとつが、買取だ。札幌には毛皮の買取をおこなっている店舗が数多くあることをご存知だろうか。本コラムでは毛皮の買取について、札幌の店舗を中心にご紹介していく。
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毛皮について
まずは毛皮の基礎知識、その種類やブランドなどについて紹介する。
毛皮の種類について
毛皮の種類というのは、簡単にいえばその毛皮の元になった動物名を指す。例えば、毛皮で有名な「ミンク」ではイタチ科ミンクの毛皮、「セーブル」ではイタチ科セーブルの毛皮が、それぞれ利用されている。
毛皮にはどんな種類があるのか、それがどのくらいの価値のものなのかを知っておくと、買取店からの査定評価額が適切かどうか、自分でもある程度判断できるようになる。ここでは、代表的な毛皮の種類を挙げていく。
ミンク
イタチ科ミンクの毛皮。毛皮では一番有名であり、人気がある。サガファーやアメリカンレジェンドのような、ブランドの品のミンクが有名だ。
セーブル
イタチ科セーブルの毛皮。最高品質の毛皮と言われるており、有名なのはロシアンセーブル。
フォックス
キツネの毛皮。長めの刺し毛が特徴。色によって、シルバーフォックス、ブルーフォックス、レッドフォックスなどに分かれている。
チンチラ
チンチラ科チンチラ属の毛皮。柔らかい綿毛のみが使用される。毛皮目的の乱獲で絶滅危惧種になった。ワシントン条約によって守られているため、現在流通しているチンチラは養殖のものになる。
ヌートリア
ネズミ目ヌートリア科の毛皮。褐色と薄茶色のビロードのような光沢のある毛が特徴。な手触りの良さと防水性が高いのが人気だ。
アーミン
イタチ科の動物であるオコジョの毛皮。イギリス王室の公式行事においては、アーミンのガウンが使われている。
フィッチ
イタチ科の動物、シロテンの毛皮。ブラックフィッチとホワイトフィッチがある。綿毛が密集しているため保温性が高い。
ラクーン
アライグマの毛皮。アメリカンラクーンとカナディアンラクーンの2種類がある。
ムートン
羊毛を使った毛皮。毛の密度が高く、保温性に優れる。
ラビット
ウサギの毛皮。フランス名はラパン。レッキスやアンゴラをはじめ、毛色や種類が多い。
スクイレル
リスの毛皮。毛質は柔らかく緻密。グレーと白があり、グレーの方が上質。
オポッサム
オポッサム目オポッサム科の毛皮。アメリカンオポッサムとオーストラリアンオポッサムがある。耐水性、弾力性、保温性に優れる。
ビーバー
ビーバーは主に北アメリカが原産。刺し毛は硬めで綿毛が柔らかいのが特徴。抜き毛をして綿毛のみを使用する。
ウィーゼル
イタチの毛皮。別名はチャイナミンク。黄褐色で荒い刺し毛が特徴。
マスクラット
ジャコウネズミの毛皮。綿毛が短くすべすべした手触り。
毛皮の種類によって買取額が変わる
毛皮にはたくさんの種類があるが、どんな種類の毛皮が使用されているかは、買取の査定の際にも重要になる。一般的に、希少な動物からとれる毛皮のものほど価値は高い。ミンク、セーブル、チンチラ、リンクス、フォックスなどだ。特にミンクやセーブルのコートとなれば、数十万円の買取査定がされる可能性があるほどだ。フォックスの襟巻なども人気だ。
逆に、リス、ラビット、ムートン、カシミアなどでは、製品の種類や状態などにもよるが、買取相場は低めだ。なお、フェイクファー(ポリエステルなどで毛皮に似せてつくられたもの)は毛皮ではない。
また、同じ素材であっても、サイズ、オスかメスか、天然か養殖かなどで買取価格は大きく変わる。ロングコートやショートコートや襟巻など、製品の種類によって毛皮の使用量が変わるため、買取価格が変わる。
世界3大毛皮とは
特に高値で取引される種類の毛皮があり、世界三大毛皮と呼ばれている。これは、セーブル・リンクス・チンチラの3種類の毛皮を指す。もし、お手元の製品に使われている毛皮が世界三大毛皮に該当するなら、数百万円から数千万円といった非常に高額での買取になることもある。
毛皮の王様ロシアンセーブル
かつては王侯貴族しか着ることを許されていなかったほどの格式高い毛皮であり、現在でも毛皮の王様と言われている。日本ではクロテンと呼ばれている。セーブルの産地にはロシアのほか、アメリカやカナダなどがあるが、ロシア産のセーブルは別格として扱われている。
ロシアンセーブルは非常に寒い地域に生息しているため、毛足が長く毛の密度が高い。その毛皮は肌触りが良く、保温性に優れているのが特徴。また、やわらかさとともにしなやかな耐久性がある。
希少動物リンクス
希少動物であるオオヤマネコの毛皮であるリンクス。黒く美しい斑点と、長く柔らかく密度の高い毛が特徴。しかし、その毛皮目的での乱獲によって、生息数が激減してしまった。
現在では捕獲は世界各国で禁止されているため、毛皮が再利用されている。希少動物の毛皮であることから、非常に価値が高くなっている。
小動物チンチラ
チンチラには刺し毛がなく、綿毛だけでできているのが特徴だ。しかも綿毛の密度が高いために非常に柔らかく、軽くて暖かい。
また、チンチラはネズミほどの小動物であるため、1匹から取れる毛皮の量が少ない。さらに非常に繊細であるためにしっかりと手入れをしないとすぐに劣化してしまう。このような点が贅沢趣向の人には支持されている。
ブランドについて
毛皮の種類とは、どんな動物の毛皮が使われているかだった。ブランドとは、その毛皮を生産している生産者団体のことをいう。毛皮の生産者団体とは、野生種を捕獲したり養殖したりしたミンクなどの毛皮を提供している団体である。
例えばサガミンクのように、毛皮の品名で「サガ」を目にしたことがあるかもしれない。この「サガ」が生産者団体に関する表記である。毛皮はその生産地ごとに独自のブランドを設立していることが多く、ブランドのタグを製品に付けることによってその品質の真正性を保証している。以下のようなブランドがある。
サガファー
SAGAという毛皮団体のブランド。北欧の団体であり、サガミンク、サガフォックス、サガロイヤルなどが有名。
アメリカンレジェンド
アメリカのミンクの毛皮団体。ブラックミンクの最高級品であるブラックグラマで有名。
ノースアメリカンファー
カナダのトロントにある生産者団体。ビーバーの毛皮を取扱っていたハドソン湾会社にまで遡る、北米最古の企業でもある。
メーカーについて
素材としての毛皮の生産者がブランドで、毛皮からコートなどの製品をつくるのがメーカーだ。代表的なメーカーにはシャネル、フェンディ、フォクシー(FOXEY)、エンバ(EMBA)などがある。例えばシャネルがサガミンクの毛皮で作ったコートは「シャネルのサガミンクコート」と呼ばれる。
ちなみに、フォクシーやエンバは日本のブランドだ。女性用の毛皮コートなどを販売している。
札幌で毛皮の買取をおこなっている店舗
防寒着として毛皮製のものを着ている人が多いからだろうか、札幌市内には毛皮の買取をおこなっている店舗が多い。以下にそのいくつかを紹介していく。
【ヒカカクおすすめ店】福ちゃん
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対策
福ちゃんは毛皮買取の専門店。厚別区に店舗がある。なんと200万件もの買取実績があるそうだ。出張買取と宅配買取に対応しており、汚れや変色がある毛皮や古い毛皮もしっかり査定してもらえる。
毛皮買取の専門店だけあって、ウェブサイトの情報も充実している。毛皮や毛皮製品の紹介のほか、高く売るコツも掲載されている。買取実績の中で、金額のあるものをご紹介する。
- ・セーブル(ピエールバルマン ロングコート):196,000円
- ・サファイアミンク(フェンディ ロングコート):210,000円
- ・ロシアンセーブル(ロングコート 保証書・鑑定書付):135,000円
及川質店
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対策
創業35年、札幌市内西岡、平岸、すすきのに3店舗がある及川質店。夏でも冬でも一年中毛皮を買い取っており、特にセーブル・チンチラ・シェアードミンクは高く査定されるとのこと。
毛皮もフッションの一つとして、デザインに査定ポイントがあり、流行の新しいデザインのものは高めに査定される。買取査定は無料で、宅配買取にも対応。
福助
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対策
リサイクルショップ&質屋の福助。札幌市内では東区北23条、西区琴似、北区北13条、中央区南13条に店舗がある。札幌以外にも、苫小牧市、函館市、北斗市などに全部で9店舗を構える。
毛皮コート、チョーカー、帽子、マフラーを高価買取している。毛皮の種類としてはチンチラ、ロシアンセーブル、フォックスなど。ノーブランドのものでも買取対象になっているので、近くの店舗に査定依頼してみるといいだろう。
店頭買取のほか、出張買取と宅配買取にも対応。出張は札幌など近郊エリアのみだが、宅配は全国どこからでも受け付けている。
札幌TOP
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TOPは関西(大阪、京都、滋賀)と札幌に展開する買取専門店。買取対象は多種にわたり、毛皮の買取もおこなっている。白石区東札幌に店舗がある。常にインターネットや店頭販売などの相場を把握し、あらゆる販売路を駆使するため、業界最高水準での買取を期待できる。
洋服買取専門なので、毛皮以外の洋服で買い取ってほしいものがあれば、査定に出してみるのがおすすめだ。まずは電話で見積もりができる。出張買取、店頭買取、宅配買取に対応している。札幌エリア内なら即日での出張も可能だ。
コレクトワン
買取価格
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対策
コレクトワンは、白石区北郷と白石区中央と東区北25条に店舗があるリサイクルショップ。20年や30年も前に購入してもう着なくなってしまった毛皮のコートでも買取対象となっている。店頭買取と出張買取に対応。状態がよほどひどくなければ、ダメもとで査定依頼をしてみてもいいだろう。
TAKA★TEN
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対策
総合リサイクルショップ買取専門店のTAKATEN。東区北7条に買取事務所があるが、店頭での買取はおこなっていないようだ。札幌全エリアと近郊都市を対象に、出張での買取となっている。
ブランドものでない毛皮、購入から数年経っている毛皮、高価でなかった毛皮でも、査定員が買取可否の判断をしてもらえる。持て余している毛皮製品があれば、捨てる前に一度電話してみるといいだろう。
TOPKING
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対策
札幌TOPKINGは貴金属からブランドまで、買取専門のリサイクルショップ。白石区東札幌に店舗がある。セーブル・チンチラなどの毛皮は高価買取され、着なくなった毛皮の査定もしてもらえる。出張買取は札幌全域と札幌近郊エリアに対応。宅配買取は準備中。
毛皮の手入れと保管方法
毛皮は天然のものなので、時間の経過とともに次第に劣化していく。いったん劣化してしまうと元に戻すことは難しい。特にチンチラは非常にデリケートで、劣化が進みやすい。
買取の査定では、基本的に査定時点での状態が評価される。その時点で良い状態を保っていれば高めの査定となるが、劣化していればマイナス査定されてしまう。毛が硬くなっている、パサついている、ツヤがない、抜けてやすいことのほか、ヤブレやホツレがある、裏地にシミやカビがあるなどは減額対象だ。
毛皮製品の手入れはとても大切だ。そのまま保有して着ていくにせよ、買い取ってもらうにせよ、きちんと手入れして良好な状態を保っておきたい。手入れのポイントを見ていこう。
着用した後は
毛皮は埃がつきやすく、一回の着用でもかなりの埃を吸い込んでしまう。そのまま毛皮を放置しておくと、臭いや毛抜けなどの原因になる。着用した後は毛を傷めないように軽く叩いて埃を落としておくようにする。
水濡れしたときは
雨や雪などで濡れてしまった場合には、振るなどして水気を切った後、乾いたタオルで残った水気を丁寧に拭き取る。このとき、あまり強く拭かないように気をつける。その後は陰干しでゆっくり自然乾燥させる。熱に弱いので、ドライヤーなどは使用しないようにしよう。
毛の部分だけでなく皮の部分まで濡れてしまったときは、購入店やクリーニング店などにすみやかに相談したほうがよい。そのまま皮が乾燥すると、縮んで硬化したり破れたりすることがあるからだ。
汚れたときは
汚れが気になる際には、洗浄液をにつけたタオルで優しく拭き取るようにする。自分で対応するのが難しいなら、クリーニング店に頼もう。
毛並みをそろえたいときは
毛が寝てしまったり絡んでしまったりしたときは、動物の毛のブラシで優しくブラッシングする。埃などを取り除くことができるほか、毛の中に風を入れることもできる。ナイロンや金属製のブラシでは静電気を起こしてしまうので注意しよう。
保管するときは
湿気と光と埃を避けるためことが重要。そのため、通気性がよくて暗いクローゼットに、埃がつかないようにカバーをかけて保管する。毛がつぶれないように、スペースを確保しておこう。また、定期的に虫干しし、乾燥剤や防虫剤も忘れないようにする。
これらの手入れが面倒だったり保管が困難だったりするときは、毛皮が劣化する前に早めに買取に出したほうがいいだろう。
まとめ
本コラムでは、毛皮について関連する情報や買取について述べてきた。毛皮は品質を保持するのが難しく、流行性もある。もし持て余してしまっているようであれば、査定を依頼してみてはいかがだろうか。
ミンクやセーブルなどのものは、特に高額での買取が期待できる。札幌市内や近郊エリアであれば、店頭に持ち込んでもよいし、出張してもらうことも可能だ。本コラムがお手元の毛皮の有効利用にお役に立てたなら幸いである。