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江戸時代の刀の中でも希少価値が高い刀の特徴

読了目安:8分
更新日:2018/12/26
公開日:2018/12/25
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徳川幕府の治世であった江戸時代の日本刀は、刀剣ファンからも人気が高い。この時代の日本刀のなかには比較的手に入りやすいものもあることから、専門店などを通じて刀剣を購入するコレクターも少なくない。江戸時代の日本刀の場合も、やはり希少価値が高い品は鑑定価格が高くなる。有名な刀工の作などは、とくに高額査定を受けやすい。

今回は、鑑定でも高値がつく江戸時代の希少価値が高い刀を取り上げて、特徴をご紹介していこう。


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江戸時代は刀への意識が変わってきた時期

江戸時代は、長かった戦乱の世が治まり人々の生活にも平和がもたらされた時代だ。したがって、戦乱が続いたそれまでの時代とは刀剣への意識も変わってきたと言える。

日本全国で絶え間なく合戦が起こっていた戦国時代や安土桃山時代などは、日本刀は実用品としてみなされるケースが多かった。江戸時代になると戦乱も少なくなり、日本刀は武士のステータスや心意気を示す品として扱われるようになる。

武家諸法度によって武士は2本の刀を差すことになる

江戸時代に公布された武家諸法度で、武士は常に2本の刀を差すことが定められた。そのため、以後の武士は大刀と呼ばれる通常の日本刀やや短めの小刀を携帯するようになる。ちなみに、小刀には脇差と呼ばれるタイプの日本刀が使用されていた。

芸術品としての価値がある日本刀が登場

江戸時代の中頃になると、それまでの実用向きの日本刀とは少し違ったタイプの日本刀も多く作られるようになる。刃文の美しさや切れ味を重視した日本刀が登場するなど、市場に出回る日本刀のタイプも変わってきた。

古い名刀の調査も行われた

徳川幕府の8代将軍である徳川吉宗は、古い日本刀の調査を行ったことでも知られる。享保の時代に編纂された「享保名物帳」には、室町時代ごろからの全国の名刀が記録されている。

このような書物の登場からもわかるように、日本刀を観賞する習慣が始まったのが江戸時代の時期だ。ちなみに、日本刀の調査では将軍家のお抱えであった本阿弥家などが活躍している。

大名の贈り物としても日本刀が広く用いられるようになる

江戸時代には、大名の間でも名刀のやり取りが盛んに見られるようになる。御礼や家来の勲功に報いるために刀剣を贈る習慣は以前からあったが、江戸時代に入ると贈り物として日本刀を用いるケースがさらに増えてきた。

ちなみに、日本刀を贈り物にするときには、折紙と呼ばれる証を添付するのが一般的だったと言える。折紙はいわば刀剣の鑑定書にあたるもので、本阿弥家などが発行していた。

【初期】希少価値の高い日本刀とその特徴

江戸時代初期は、武家諸法度によって武士の刀の持ち方に変化が現れた時期と言える。脇差のニーズが増してきたのも、江戸時代初期の特徴だ。この時代に活躍した刀工としては、和泉守国貞や藤原国清などが挙げられるだろう。

鎌倉時代の則重派の刀を意識した日本刀も制作されている。実のところ、江戸時代初期の著名な刀工の作品は、鎌倉時代の刀工の技術などを参考にしているケースも多い。

和泉守国貞

江戸時代初期の日本刀のなかで買取価格が高額になりやすいのが、例えば「和泉守国貞」だ。和泉守国貞は、摂津国(大阪府、兵庫県)で活躍した刀工として知られる。初代の国貞の日本刀はとくに有名で、刀剣の専門店でもかなりの高値がついている。

高額な価格で取引される品は、概して希少価値が高く、手に入りにくいものが少なくない。「和泉守国貞」の日本刀のなかには、日本美術刀剣保存協会の特別保存刀剣などに指定されている品もあり、希少性のある刀剣の1つだ。

ちなみに、この「和泉守国貞」は、江戸時代に流行した大阪新刀と呼ばれるタイプで、刃文が美しいのが特徴に挙げられる。刃の部分には小瓦の目や丁子文などが見られ、滑らかな質感を感じさせる仕上がりになっている。

小野繁慶

小野繁慶も、江戸時代初期に活躍した刀工の1人。小野繁慶は三河国(愛知県)の生まれで、鉄砲鍛冶の経歴がある。同じ江戸時代初期の刀工である南紀重国の影響を受けたことがきっかけになり、日本刀の世界に入ることになる。ちなみに、彼の脇差は新刀の「名物三刀」の1つに数えられており、刀剣好きの間でも注目されている1品と言える。

彼の作品は希少価値が高く、専門店の鑑定でも高額な金額がつくことが多い。小野繁慶の刀剣は「繁慶」などの銘があることでも有名。住吉神社や高野山金剛三昧院といった神社仏閣にも収蔵されているこの刀工の日本刀は、神秘的な美しさがあるのが特徴だ。刃文には、大瓦の目などが取り入れられている。

南紀重国

南紀重国は、紀伊国(和歌山県)を治めていた紀州藩のお抱えの刀工で、幕末まで徳川家に仕えた。彼は、徳川吉宗にその腕を認められたことでも知られている。吉宗から葵の一葉紋を茎に刻むことを許可されており、後の将軍である徳川慶喜なども彼の日本刀を愛用していた。

南紀重国は南北朝時代の刀工である郷義弘の影響を受けており、彼の作品を真似た刀剣も見られる。大瓦の目の刃文などが取り入れられた南紀重国の日本刀は、大和伝や相洲伝の特徴を持つことでも有名だ。

【中期】希少価値の高い日本刀とその特徴

世の中が平和になった江戸時代中期は、元禄文化などが一世を風靡した時代でもある。西陣織などの伝統工芸品が作られるようになり、文化の面でも大きな発展が見られた。このような江戸時代中期に制作された日本刀には、凝った作りのものも見られるようになる。簾刃や涛乱刃などを取り入れた日本刀が増え始め、刀工の個性を感じさせるのが特徴になっている。

虎徹

「虎徹」を制作していたのは、近江国(滋賀県)出身の長曽根興里。甲冑師であった彼は、「虎徹」を入道名としていた。彼が刀工として活躍し始めたのは、50歳を過ぎてからのこと。切れ味に優れる「虎徹」の日本刀は、新選組の志士として知られる近藤勇も使っていたというエピソードがある。

彼の刀剣は、数珠刃と呼ばれる刃文を持つ品が多いのが特徴。瓦の目が数珠を並べたように見えることから、このような名前がついた。また、瓢箪刃や玉垣刃なども長曽根興里の刀剣によく見られる。

ちなみに、「虎徹」は鑑定でも高額な金額がつく。一振りで3,000万円以上の価値がある品もあり、刀剣ファンの間でも憧れの日本刀の1つになっている。この刀剣には贋作も多く、本物は希少価値が高い。

光代

光代は、剣士として腕を振るった柳生連也斎厳包のお抱えの刀工。美濃国(岐阜県)の生まれで、後に愛知県の尾張地方に移る。彼は、柳生連也斎厳包の数々の名刀を制作したことで有名だ。脇差である「鬼の包丁」や小刀の「笹の露」などは、とくによく知られている。瓦の目を取り入れた明るさを感じさせる刃文は、彼の日本刀に多く見られる特徴。

この「光代」も、鑑定価格が上がりやすい日本刀の1つと言える。販売と買い取りを行うお店の場合は、こういった逸品が入ったときにいち早く馴染みの顧客に紹介を行っていることが多い。比較的早く買い手がつくことが考えられるため、売却の相談をするときには登録証や鑑定書などをそろえておこう。

こういった書類があると、スムーズに買い取りをしてもらえるだけでなく、鑑定価格が上がる可能性がある。

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【後期】希少価値の高い日本刀とその特徴

江戸時代後期は、尊王攘夷運動などが盛んになったこともあり、日本刀がそれまでよりも必要とされるようになった。江戸時代のように平和な時代になると、日本刀のニーズが下がり刀工の仕事も減ることが多い。各地で斬り合いが見られるようになった幕末の江戸時代後期は、刀工にとっても仕事が増えてきた時代と言えるだろう。

和泉守兼定

江戸時代後期の希少価値が高い日本刀の1つが、「和泉守兼定」だ。新選組のメンバーも愛用していた「和泉守兼定」の日本刀は、会津で制作された。11代兼定の日本刀は幕末に活躍した会津藩士が多く携帯していたことでも知られており、歴史的なエピソードがある点に魅力を感じている刀剣ファンも多い。

この「和泉守兼定」の特徴は、実用性に優れる点にある。無駄な装飾などがなく、機能性を重視して作られているのが特徴になっている。地鉄も柾目文などのオーソドックスなデザインで仕上げられており、全体のバランスがいいとして評判が高い。

水心子正次

「水心子正次」は、江戸時代後期に活躍した刀工として知られる。水心子正秀から教えを受け、江戸で制作に励んだ。作品には相洲伝の影響も見られ、有名な刀工から受け継いだ技が余すところなく発揮されている。

「水心子正次」は、鑑定家からも評価が高く、脇差でも1,000万円を超える金額がつくケースがある。脇差などの小さな日本刀は鑑定価格がいくぶん下がる場合があるが、「水心子正次」のような著名な刀工の作品の場合は高い値がつくことが多い。

日本刀の鑑定では刃や柄の状態の良し悪しも重要になるので、減額をされないように注意をしよう。こういった著名な刀工が制作した日本刀を持っているときには、あらかじめ鑑定書を取得しておくのも高額査定を受けるための方法になるだろう。

希少価値が高い日本刀は専門店で売るのがベスト

有名な刀工の作品などは、鑑定や買い取りを依頼する際にもお店を選ぶことが大切になる。日本刀は、長年の使用や空調の影響などで傷んでしまうケースが多い。そのため、江戸時代初期などの古い時代に作られた日本刀は、保存状態がいいだけで貴重な品として扱われる場合もある。

刀工の名前や制作された年代などは、柄のなかにある茎の部分に刻印されているのが一般的だ。このような部分をチェックしてみて、有名な刀工の作品であることが分かったら、専門店などに問い合わせて価値を教えてもらうおう。

ヤフオクなどのオークションサイトで、落札価格を見るのも日本刀の価値を知る1つのアプローチだ。希少価値が高い日本刀は、刀剣のコレクターからも注目される。したがって、販売も同時に行っているなど、流通ルートが整っているお店で鑑定を受けることも1つのポイントになってくるだろう。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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