洗濯機は冷蔵庫や電子レンジと並んで、新しい生活をスタートする際に必須となる家電製品だ。各メーカーが様々な種類の洗濯機を販売しており、その性能は年々進化している。
型番やモデルももちろん毎年新しいものが出ており、これらを知ることで洗濯機の特徴やトレンドを知ることも可能だ。そこで今回は洗濯機の型番・モデル名の調べ方を紹介していく。洗濯機の型番やモデル名を知ることでのメリットも多いので、ぜひ参考にしてください。
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洗濯機の種類
まずは、現在どのような洗濯機が主流なのかを見ていこう。これから新しい洗濯機を購入しようと考えている人は、参考にしてみて欲しい。
縦型洗濯機
昔ながらの洗濯機。洗濯機と言われれば、この縦型を思い浮かべる人も多いだろう。機能としては、一般的な洗濯機能に加えて乾燥機能が付いているものも多く市場に出回っている。
他の洗濯機モデルと比較して、安値なものが多いのが特徴だといえる。特にこだわりのない人は、この縦型洗濯機を購入することが多いだろう。
ドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機は、いわゆるコインランドリーなどで見かけることの多いタイプ。前面に洗濯物の投入口があり、中には斜めの洗濯槽(ドラム)が設置されている。中でドラムが回転することで、洗濯物を“たたき洗い”するようなシステムになっているようだ。
縦型のものと比べると、容量が大きいモデルが多くそのぶん値段も高い。ほぼすべてのモデルに乾燥機能がついてる、オールインワンタイプだ。
二曹式洗濯機
二層式洗濯機とは、洗濯槽と脱水槽が別れているタイプの洗濯機だ。洗濯槽から脱水槽に移動させる作業は、基本的に手動で行う必要があるため少々面倒ではあるが未だに根強い人気がある洗濯機なのだ。
洗濯機の近年のトレンド
次に、近年の洗濯機のトレンドを見ていこう。こちらも、新しく洗濯機を購入する際の基準としてチェックしてみてほしい。
大容量モデル
近年のトレンドは、何といっても「大容量モデル」だろう。独身者や共働きの家庭が増え、洗濯がなかなかできない人が増えている。そのため“まとめ洗い”が可能な大容量モデルに人気が集まっているのだ。
また、従来クリーニング店に依頼していたような布団やカーテンといった大きな物も頻繁に洗いたいという人が増えてきている。こういったニーズから、市場では大容量モデルが圧倒的なシェア率を誇っているようだ。
実は縦型が人気を博している
数年前まで、ドラム式洗濯機がトレンドだった日本市場だが、現在は縦型洗濯機のシェアが非常に伸びている状態だ。
これは、縦型にも大容量モデルが多数登場したことと設置スペースの問題が要因となっている。ドラム式は容量も大きく、乾燥機能も充実しているが、非常にスペースをとってしまう。特に一人暮らし家では、洗濯機を置く場所にスペースが割かれていないことも多いため、自ずと縦型を選んでしまうのだ。また、同容量のものを比べると圧倒的に縦型の洗濯機の方が安いのだ。
使ってみないとわからないドラム式洗濯機の魅力よりも、“安さ”を選ぶユーザーが多いということだろう。
お手入れ簡単モデル
洗濯機を買う際の“必須要素”となりつつある、お手入れの手軽さ。メーカーによって、手入れの方法は異なるが「洗濯槽の洗浄」を自動で行ってくれるモデルが定番となっているようだ。
いくら綺麗に洗濯をしても、洗濯槽が汚れていたら衣類の雑菌は消えず、ニオイの元となってしまう。忙しい人が多い中、全自動で手入れ(洗濯槽クリーニング)をしてくれる洗濯機が人気を集めているようだ。
洗濯機の型番・モデル名の調べ方
洗濯機の型番・モデル名はモデル別の特徴などを掴めるほか、売却や困ったときの助けになる便利な情報だ。まずはどうやって型番・モデル名を調べたら良いのか、その調べ方を紹介する。
洗濯機の型番の調べ方
洗濯機の型番は洗濯機本体からわかることが多い。本体の側面や背面にあるシールに情報が記載されている。なお品番の情報も同様に記載がある。縦型洗濯機は扉の裏面にシールがあることも多いため、側面・背面・裏面の3箇所を確認すると良いだろう。
シールが剥がれてしまっていたり、経年劣化で見えにくくなってしまっている場合もあると思う。そういった場合は付属の取り扱い説明書もしくは保証書を確認すると良いだろう。これらの書類には必ず型番情報の記載があるはずだ。
洗濯機のモデル名の調べ方
洗濯機のモデル名も型番同様に本体の側面や背面、扉の裏側にあるシールに記載されている。このシールはその他にも対応しているワット数などの記載があり、困ったときには役立つので覚えておいて欲しい。
そもそもモデル名とは「ビートウォッシュ」や「ZABOON(ザブーン)」というようなシリーズ名のようなものである。Macでいえば「Macbook」や「MacbookAir」のようなものだと思ってもらえると良い。
モデル名を調べたい場合はインターネット検索も有効だ。型番を検索するとモデル名が一緒に出て来ることが多い。ここで注意して欲しいのがモデル名からは型番は特定できない、という点だ。型番は1種類しかないが、同じモデルの洗濯機は複数存在する。そのため型番を知りたい場合は上記の型番の調べ方を参考にしてほしい。
型番・モデル名が調べられないとき
上記で型番・モデル名の調べ方について紹介したが、シールが見当たらない場合や見えなくなってしまっている場合、さらに保証書や取り扱い説明書も捨ててしまったとなれば調べるのは困難になるかもしれない。そんなときはぜひインターネットの活用や問い合わせから型番やモデル名を調べてみてほしい。
まず、公式サイトからラインナップやカタログの画面を検索する。さらにその中から
電話での問い合わせで判明するケースもあるが、その他の情報が充実していないとメーカー側の特定できないため難易度は高くなるかもしれない。仮にその洗濯機を買取に出したい、という場合であれば査定を利用する手もある。買取業者はいくつもの洗濯機を目利きしている他、独自の情報も保有しているため本体を見て型番を判明させることができるかもしれない。
モデルチェンジが実施されると情報が変わる
メーカーからのモデルチェンジが実施されると、型番やモデル名の変更がある。外見がそっくりでもモデルチェンジされると情報が違うという場合もあるので、注意して欲しい。特にマイナーチェンジの場合は非常に見分けがつきにくい。
洗濯機の型番・モデル名を調べるメリットと活用方法
では洗濯機の型番やモデル名調べること・知ることの何がメリットなのか。ここからは型番とモデル名の活用方法も紹介していく。
困ったときに情報収集できる
まず型番やモデル名を調べるきっかけとして、故障や修理依頼の際に対処法を調べる場合が考えられる。洗濯機が動かなくなってしまった、という事態に遭遇した場合に型番やモデル名で検索をかければ、その洗濯機の直し方やその場の対処方法などがわかるだろう。最近では公式サイトの他にも個人ブログや家電についてのメディアなどが普及しているため、取り扱い説明書から情報が記載されている箇所を探すよりもはるかに早く必要情報が見つかるのではないか。
また修理業者に依頼するとなった場合も電話で必ず「型番・モデル名・故障している詳しい洗濯機の状態」などが聞かれることになる。型番やモデル名がその場でわからなければ、シリーズごとに変わる対処法のどれが当てはまるのかわからず、対応も難しくなってしまう。公式のサポートを利用する場合でも同様のことが言える。
シールを見ればすぐわかるのであれば普段から知っておく必要もないのでは?と思う人もいるだろう。しかし緊急時に型番やモデル名を調べているのに手間取っていると非常に苦労することになる。水漏れなどのケースになれば大変だ。また洗濯機のフタが開かないというよくある故障も、シールがフタの裏面にある場合確認ができなくなってしまう。普段からなんとなくでも型番や品番をおさえておくのが良いだろう。
中古の洗濯機を買取に出すときに必要な情報
買取業者に査定を依頼するときにも型番やモデル名は聞かれることになる。型番やモデル名、その他の情報が揃っていれば業者とスムーズにやりとりをすることが出来るため活用して欲しい。
また、最近では洗濯機などの大型家電も個人間でのやりとりであるヤフーオークションなどのオークションやメルカリ・フリルといったフリマアプリで取引されることも多い。そういった場所に出品する場合、モデル名や型番を記載するのは最低限のマナーである。
購入者はそれらの出品情報を見て、この洗濯機を購入するかということを判断する。場合によっては型番やモデル名から洗濯機のスペックを検索してから購入することも多いだろう。
さらに型番やモデル名があやふやだと「この出品されている物は大丈夫かな」という不安や不信感に繋がるケースも考えられる。顔の見えない高額な取引になるため、個人間取引においてスムーズにやりとりしてくれるかどうかは重要なポイントだ。出品した商品を購入してもらうためにもこれらの情報はきちんと調べて記載して欲しい。
モデル別の特徴がわかり購入に役立つ
先ほど購入について少し触れたが、型番やモデル名を知ることで購入比較する情報としても多いに役立つ。中古の洗濯機の購入でも新品の洗濯機の購入でも同様に活用できるため、ぜひ試してみてほしい。以下にメーカー別のモデルの特徴なども一部紹介しているため参考にしていただくと良いだろう。
欲しい洗濯機や購入検討している洗濯機の型番やモデル名がわかれば、製造年数 やそのモデルが強みとしているポイントがすぐにわかる。このモデルは洗浄能力に長けている、このモデルは乾燥機能が特徴といったことがわかれば、自分にあった洗濯機が見つけやすい。さらにモデル名単位であれば、そのモデルでもう少し新しいもの、古くても良いから安くしたいといった要望に応じて洗濯機が探しやすくなる。
家電量販店で洗濯機を購入する場合においても、あらかじめインターネットで欲しい洗濯機の型番や品番をメモしておき、店員に伝えることができれば、スムーズに希望の洗濯機を案内してもらえる。逆に家電量販店から目星をつけて、インターネットで口コミや評価を見てみるのも良い。
メーカー別の洗濯機の型番・モデルの特徴
以下では、メーカーごとの洗濯機の特徴と型番記載場所を確認していく。ご自身が持っている洗濯機に該当する部分を確認してみてほしい。
日立(HITACHI)
縦置きで羽根を使った叩き洗いをする「ビートウォッシュ」が好評を得ている日立の洗濯機。頑固な汚れを落とす事に関しては、長けているメーカーだ。日頃から服を汚すお子さんのいる家庭などにオススメだ。
そんな日立の洗濯機の型番(モデル名)は、上蓋の部分や操作部の電源付近に記載されていることが多い。「BW-◯◯」「NW-◯◯」などの英数字で記載されているので、各洗濯機を確認してみてほしい。
シャープ(SHARP)
シャープ(SHARP)の洗濯機は、なんといっても「プラズマクラスター」を搭載している点が大きなメリットだろう。洗濯物の除菌効果をアップして、洗濯をすればするほど雑菌に強くなるのだ。さらに、独自のAg+イオンコート穴なし槽のついたモデルなど、除菌やカビ防止などの機能がついているのが特徴だといえる。
シャープの洗濯機も、本体側面やフタの部分に型番等の基本情報が記載されたシールが貼ってあることが多い。ドラム式・縦型洗濯機どちらも共通しているので、それぞれ確認してみてほしい。
東芝(TOSHIBA)
そのトップ部分にガラス素材を使うなど、スタイリッシュなデザインに定評のある東芝(TOSHIBA)の洗濯機。高級感があるので、一種のインテリアとしても存在感がある。「マジックドラム」という独自の洗濯槽は、汚れがつきにくく手入れの手間がかからない。
また、騒音・振動が出にくいと評判が良い。マンションや団地・アパートでの使用は、時間が限られることもあるが、東芝の洗濯機ならば時間帯もあまり気にしないで洗濯できるのではないだろうか。(もちろん、各マンションの規約やルールは守らなくてはならないが)
そんな東芝の洗濯機の型番は、ドラム式の場合本体右下に貼ってあるシールに記載されている。(型番やモデルの詳細が記されたシール)また、電源ボタンの下にも記載があるので確認するといいだろう。
縦型のモデルは、上部のふたの裏側にシールで記載があるようなので、こちらに該当する人は確認してみてほしい。また、二曹式洗濯機は右側の蓋の裏側にシールで記載があるようだ。
パナソニック(Panasonic)
洗濯機の一番重要な機能である「汚れを落とす」という部分に関して秀でている、パナソニック(Panasonic)。洗剤をしっかり泡立てて衣類を洗う「泡洗浄」という機能が、ドラム式・縦型洗濯機どちらも共通して付いている。
そのほか、ドラム式洗濯機には洗剤液を温め汚れを落とす「温水機能」や「ヒートポンプ乾燥」など、普段洗濯をしていて“こんな機能が欲しかった”とユーザーが感じていた機能が多数ついており、多くの支持を得ている。また、洗濯槽の自動洗浄機能もついているため、手入れをする手間もない。
多種多様なモデルが出ているだけあり、型番の場所が固定されているわけではないが、基本的には縦型ならフタを開けた部分や本体側面に型番(製造番号)などが表記されたシールが貼ってある。ドラム式の場合も、基本的には本体側面・上部に同様のシールが貼ってあることが多いので確認してみてほしい。
すべてのメーカーに共通していること
どのようなメーカーの洗濯機でも、購入した際についてくる保証書や説明書には型番やモデル名の記載があるはずだ。(オークションや中古ショップでの購入した場合は、ついてこない可能性もあるが、正規ルートであれば必ずついてくる)
説明書はともかく、保証書は修理などの時に必要となるので捨てずに保管してあるはず。本体に書いてある部分が見つからない時は、保証書等で確認してみるといいだろう。
まとめ
以上のように、洗濯機の型番は多くのモデルが本体側面やフタの部分にシールで記載してある。もしも見つけられない場合は、購入時に付属されていた取り扱い説明書や保証書などで確認するといいだろう。
洗濯機の売却やフリマへの個人取引への出品、さらに洗濯機を購入する場合、困ったときなど型番やモデル名が役立つことは非常に多い。これらを活用して上手な洗濯機の売却・購入や困ったときの対処法などに役立ててほしい。