テレビは、多くの家庭にあり、日常生活に溶け込んでいる家電のひとつだ。2021年現在、ブラウン管のテレビは少なくなり、かわりに主流となっているのが液晶テレビである。液晶テレビの画面は、衝撃が加わると割れてしまうことがある。
液晶割れテレビを無料で回収するサービスが存在するのか、また有料で処分する場合の費用はいくら程度かかるのか、調査した。液晶テレビが壊れてしまい、どのように処分すればよいのかわからない人は、参考にしてほしい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
液晶割れテレビの処分方法
液晶テレビなどを、粗大ごみとして捨てることは不可能である。
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)という法律によって決められているからだ。家電リサイクル法は、1998年に成立し、2001年から本格的にスタートした。
この法律が施行されたことで、テレビだけでなく冷蔵庫や冷凍庫、洗濯機やエアコンなどの大きな家電が、家庭ごみとして自由に捨てられなくなったのだ。
テレビを処分するには、家電量販店などに引き取って処分してもらったり、処分場所へ自分で運んだりする方法がある。
家電リサイクル法とは
家電リサイクル法は特定家庭用機器再商品化法ともいう。
一部の家庭用機器を廃棄する場合、収集や運搬にかかる料金とリサイクル料金を消費者が負担しなければならないという法律だ。
資源を有効に活用してごみの量を減らそうという目的がある。
自分で処理する場合
テレビを処分するには、リサイクル券が必要だ。リサイクル券は郵便局で購入できる。
購入時には、処理を予定しているテレビの大きさやメーカー情報が必要となる。
リサイクル券を手に入れたら、リサイクルセンターへテレビを運ぶ。テレビを運搬するための車が必要となったり、場所や営業時間を調べたりする必要が出てくる。
自治体へ処理を依頼する場合
各地方自治体に連絡をして、テレビを引き取りに来てもらう方法がある。この場合、テレビを回収してもらう当日に費用を現金で支払うことになる。費用とは、リサイクル料金と運搬費用のことだ。
ただし自治体によっては、事前に郵便局でリサイクル券の購入が必要となる場合もある。この場合、引取当日には、運搬費用のみを業者へ支払う。
住まいがある地域によって、対応が異なるため、事前に調べておくことが大切だ。
家電量販店などに引き取りに来てもらう場合
家電量販店で新しいテレビを購入すれば、それまで使っていたテレビを引き取ってもらうことができる。
テレビを新規購入した際に、古いテレビを引き取ることは、家電量販店の義務だ。そのため申し込めば必ず処理してもらえる。
逆に言えば、新たにテレビを購入していない場合、家電量販店には古いテレビを引き取る義務がない。家電量販店によっては、処理を断る場合もある。
液晶割れテレビの処分料金
テレビを処分するときには、リサイクル料金を支払うことが一般的である。リサイクル料金は、テレビの大きさによって異なる。
15インチ以下と、16インチ以上によってリサイクル料金が違うのだ。またメーカーによっても料金に差が出るケースがある。
実際に処分するときには、テレビ本体を処分場へ持ち込むか、引取に来てもらわなければならない。自分で持ち込む場合は、リサイクル料金だけで済む。
ただし、業者に引き取りに来てもらう場合には、別途料金がかかるので注意が必要だ。
有名メーカーの家電リサイクル料金
一般財団法人の家電製品協会家電リサイクル券センターが定める、薄型テレビの家電リサイクル料金(再商品化等料金)の一部を紹介する。
LG Electronics Japan株式会社の薄型テレビは、15インチ以下で1,700円(税抜)、16インチ以上で2,700円(税抜)の家電リサイクル料金がかかる。
有名メーカーから出されている薄型テレビの家電リサイクル料金は、この価格帯であることが多い。例えば三菱電機株式会社パナソニック株式会社シャープ株式会社などが挙げられる。
家電量販店のリサイクル料金
また、家電量販店を展開する株式会社ノジマや株式会社ヤマダ電機の場合、15インチ以下で2,915円(税抜)、16インチ以上で3,415円(税抜)となっている。
他にはオリオン電機株式会社やサムスン電子ジャパン株式会社の場合、サイズの大小区分なく2,700円(税抜)となる。
このようにメーカーによって家電リサイクル料金は異なるのだ。そのため、自分が所有するテレビを処分する際には、詳細を確認しておかなければならない。
液晶割れテレビの無料回収サービスはあるか
液晶テレビはリサイクルショップで人気だ。一部壊れていても、買い取ってもらえる場合がある。買取値段はつかなくとも、状態によっては無料で回収してもらえる。
リサイクル料金を支払って処理する方法に比べたら、タダでも得だ。
しかし引取業者によって料金設定は異なるため、数社から見積もりをもらう必要がある。
不具合のある液晶テレビの引き取りの可能性
液晶テレビの場合、画面が映らなかったり、電源が入らなかったり、音が出なかったりしても、引き取ってもらえる可能性がある。
画面が割れていると売れる可能性は低くなるが、程度によっては買い取ってもらえるだろう。規模が大きなリサイクルショップのほうが、引き取ってくれる可能性が高い。
なぜ壊れていても引き取るのか。修理をして再利用、リサイクルするからだ。
日本では修理費用が高くなるが、海外では安く済む傾向にある。
そのためリサイクル業者は、多少壊れていても液晶テレビを引き取り、海外へ輸出することが多い。
リサイクルショップを探すときの注意点
液晶割れテレビは、リサイクルショップで無料回収してもらえる可能性がある。そのようなリサイクルショップはどのように探せばいいのだろう。
まずはインターネットで検索することだ。
関連キーワードで検索をすると、多くのリサイクルショップがヒットする。注目すべきは、料金設定がお店によって異なるということだ。
テレビ本体の買取価格の料金設定はもちろん、出張のための費用や、買取価格に納得できない場合のキャンセル料など、事前に調べておかなければならない。
近所にリサイクルショップがあれば、持参しても良い。ただし、事前にリサイクルショップの専門としている商品を把握しておく必要がある。
リサイクルショップの品ぞろえを確認し、テレビなどの家電が多く販売されているのであれば、好条件で引き取ってもらえる可能性が高いだろう。
買取してもらえる液晶テレビの基準
リサイクル業者に買い取ってもらえる液晶テレビには基準がある。
基本的に正常動作しないテレビは、買い取ってもらうことが難しい。その上で、あまり製造年数が経っているテレビも敬遠されがちだ。
製造日からおよそ5~10年以内が基準となる。その年数以内であれば買い取ってもらえる可能性は高い。
買取額は液晶テレビの大きさや、メーカーによって異なる。そのため事前の見積もりが大切だ。
個人的に売買できる可能性がある
液晶テレビは、個人的にも売買可能だ。友人や知人に売ったり、ヤフオクやメルカリなどのネットオークションやフリマアプリを利用して売ったりすることができる。
ただし、実際にこのようなサービスを利用したことがない人にとっては、ハードルが高いかもしれない。
出品作業や商品の梱包に手間取る可能性があるからだ。テレビのような大きな品物の場合、送料が高くなることもある。
流しの廃品回収業者は安全か
不要な家電など、無料で引き取りますというアナウンスを流しながら、低速で走るトラックを見かけたことはないだろうか。
このような廃品回収業者を利用する場合、注意が必要だ。なかには違法な業者がいて、トラブルに発展するケースも少なくない。
例えば、最初は無料だと言っておきながら、テレビなどの重い家電をトラックに積んだ後に、費用がかかると迫るケース。
費用の支払いを断ると、積んだ家電を下ろすように要求してくる。女性や老人の場合、重い家電を持つことができないため、泣き寝入りしてしまうのだ。
このような流しの廃品回収業者を利用する場合、注意しなければならない。
液晶割れテレビの無料回収をするならヒカカク!で賢く一括査定申込み
液晶割れテレビは、中古での商品価値が低いため買取業者での取り扱いをしていないケースが多い。しかし、紹介してきたように一部のリサイクルショップや不用品買取業者では無料での回収をおこなっている。ただし、各業者によって手数料や送料の金額が異なるため、複数社の業者で処分料を事前に調べておく必要がある。
しかし、より安い費用の業者を1社ずつ自分で調べるのは手間がかかり面倒だ。中には、手間をかけられないことから処分を後回しにしてしまう人も多い。そこで、簡単におすすめの回収業者を検索できる相場情報サイトが「ヒカカク!」だ。
「ヒカカク!」を使えば1度の入力でおすすめの業者を数社ピックアップしてくれるので手間を大幅に削減できる。入力の項目も少ないので誰でも簡単に利用できるのも大きな強みだろう。しかもヒカカク!では買取が難しい場合に不用品回収の提案もしてくれる業者もフォームでチェックボックスにチェックを入れることで見積もりの対象に入れることができる。見積もりの上で利用するかはさらに検討できる。つまり、優先的に1円以上で買取を第一検討し、難しければ不用品回収を依頼という流れも出来るのだ(不用品回収の場合は有料サービスとなるが、費用が見合わないと思えば断ることができる)。液晶割れテレビはお得に処分したいと検討している人は、こちらから無料で査定依頼が可能だ。
おすすめの不用品買取業者
以下にはおすすめの不用品買取業者を紹介する。
不用品回収 くまのて
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
不用品回収 くまのては不要品の回収サービスに特化した業者である。壊れたテレビだけでなく、液体類以外であれば不要品として処分してもらうことができる。引越しや片付けの際に出てきたゴミをまとめて処分できるので、使い勝手の良い業者である。
液晶が割れたテレビだけを処分したい場合はサイズにもよるが割高になってしまう可能性もあるので、依頼をする際は家族や知人の処分したいものも、まとめておくと良いだろう。365日受け付けているので、気になった方は問い合わせをしてみてほしい。
ハードオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハードオフでは家電の買取がメインにおこなわれている。しかし液晶漏れなどを起こしたものでもジャンク品として引き取ってもらえる。全国に店舗を展開しているので、自宅の近くにある場合などは気軽に利用してみよう。
エコーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコーズでは不用品の買取もおこなわれている。どんな状態の商品であっても引き受けてくれるので、液晶割れを起こしたテレビでも気軽に依頼できる。申し込みは電話やLINEから可能だ。
液晶割れテレビの修理
液晶割れテレビをリサイクル業者に引き取ってもらえれば、費用を抑えられる。そのため、損傷をなおしてからリサイクルショップに持ち込もうとする人がいるかもしれない。この場合、液晶割れテレビの修理費用と、処分にかかる費用を比較検討する必要がある。
液晶割れテレビを修理する場合には、最低5万円程度かかるのが一般的だ。修理費用が高額となる理由は、液晶テレビの部品の中でも、液晶パネル部分が最も高価だから。必然的に修理費用も高額となる。
また、もしテレビの保証期間内であったとしても、外的要因によって液晶パネル部分が破損した場合は、補償の対象外である場合が多い。
家電リサイクル法にのっとった費用と比較しても、修理費用のほうが高くなる傾向にある。そのため、液晶割れテレビを修理してからリサイクルショップへ持ち込む方法は得策ではない。
液晶割れテレビは分解して処分できるか
液晶割れテレビを分解することは、工具さえそろっていれば可能だ。実際インターネット上には、分解する方法を説明しているウェブページや動画が多く見受けられる。違法性があるとも言い切れない。家電リサイクル法では、廃棄物を減らす努力とリサイクルに協力することが求められているだけで、罰則も決められていないからだ。
液晶テレビを分解、分別して各自治体の決まりにのっとって捨てれば、タダで処理することができる。しかし、手間と時間はかかる。また、分解に慣れない人が作業をおこなうと、思わぬ怪我をする危険も伴う。
また、いくら素材別に分別し、家庭ごみとして出したとしても、明らかにテレビだとわかる形状のままでは、収集してもらえない可能性も出てくる。
つまりテレビを分解して処理することは可能だが、デメリットも多いのだ。液晶割れテレビを分解して処理したいと考えている人は、住んでいる地域の自治体に相談するとよいだろう。
まとめ
液晶テレビはリサイクルショップでも人気のため、液晶割れテレビでも無料で回収してくれたり、場合によっては買い取ってもらえたりすることもある。通常、テレビを処分するときにはリサイクル料金を支払うことになる。料金は数千円で大きさやメーカーによって違い、またその手続きも少し手間だ。
なので、液晶割れしているテレビの処分は、リサイクルショップも検討したい。ただ、業者によって料金が違うので、複数の業者から見積もりをもらうことをおすすめする。