測定器や計測器は活躍する分野も多岐にわたる。高価なものでは、中古で一括購入を検討する企業も少なくない。そのため、中古市場では比較的安定のした買取が望めるだろう。
もしも、企業や個人などで不要となった測定器や計測器を手放そうと考えている場合には、売り先というのは重要である。ここでは、測定器や計測器の買取実績のある店や、買取査定実績、買取相場などを調査してみた。売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみて欲しい。
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測定器・計測器とは
測定器や計測器と呼ばれているものはその数が多い。また使用されている分野も多岐にわたっている。
そもそも測定器・計測器にはなにか
計測器は計器、測定器や標準器などの総称である。つまり、測定器というのは計測器のひとつのことをいう。また、測定器は具体的に、酢値を計るための器具装置などのことを指す。ものづくりでは欠かすことのできない存在でもある。
測定器・計測器と呼ばれるものにはどんなものがあるのか
- ・長さを計るもの
- ・重さを計るもの
- ・圧力を計るもの
- ・加速度を計るもの
- ・電気を計るもの
- ・温度を計るもの
- ・時間を計るもの
- ・光を計るもの
- ・放射線を計るもの
- ・物理量を計るもの
定規やメジャー、ノギスやレーダー。
体重計や電子・上皿天秤。
気圧計、真空計。
加速度計や慣性計測装置。
オシロスコープや回路計、検流計、周波数計や抵抗計、電圧計、電流計。
温度計や体温計。
時計やストップウォッチ、タイマー。
蛍光光度計や天体望遠鏡、分光光度計。
ガイガー、シンチレーション検出器、半導体検出器。
高度計や膜厚計、湿度計、積雪計や体脂肪計、地震計、風速計など。
ごく一部を紹介したが、測定器、計測器と呼ばれているものは、このようにとても多い。
測定器・計測器を売り先はどこが良い?
測定器・計測器を売却したい場合には、どこに依頼すれば良いのだろうか。売り先としては2つ考えられるだろう。1つ目は、測定器や計測器の買取専門業者。2つ目は、ヤフオクやメルカリなどのネットオークション、フリーマーケットアプリの落札者である。
買取業者に依頼する
測定器や計測器の中には体重計や血圧計などの個人で保有しているようなものから、半導体検出器や分光光度計など、個人での保有はあまりされていないものなどなどがある。一般的に使われているものであれば、リサイクルショップなどでも買い取ってもらえるケースもある。しかし、なるべくなら測定器や計測器専門の買取業者に依頼することをおすすめしたい。
専門業者では専門の鑑定士がいるため、適正な査定価格が出される場合が多いからだ。幅広い商品を対象としているリサイクルショップの場合には、測定器や計測器の査定知識のあるスタッフがいないケースも多く、買取が不可であるか、二束三文での引き取りという形になる場合もある。その点買取業者であれば、年式やメーカー、品質の状態などによって総合に判断して適正の価格を提示してくれるだろう。
ネットオークション・フリーマーケットアプリを利用する
出品から配送などの手間をかけることが苦ではない場合には、ヤフオクやメルカリなどのサービスを使うのも良いだろう。もともとアカウントを保有している、利用したことがある人であれば、この方法はおすすめである。
ネットオークションやフリーマーケットアプリなどでは、ニーズさえあれば、それぞれのサービスの規則の範囲内で、何でも売ることができる。測定器や計測器などを企業単位、個人単位で必要としている人の落札が見込めるだろう。
また、これらのサービスでは買取業者での査定価格よりも高く落札される場合もある。測定器や計測器を買取に出す前に、ご自身の手持ちのものと同じものが出品されているかどうか、どの程度で落札されているのかどうか、などを参考程度に調べてみるのも良いかもしれない。
買取業者にはどんなところがあるのか
測定器や計測器の買取を行っている買取業者は多い。いくつかの買取業者、店舗をあげてみる。
測定器・計測器買取ドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
株式会社エコランドが運営している測定器、計測器の買取店である。医療機器やもともとの価格が少額であるジャンク品以外の測定器、計測器を買取してくれるようだ。宅配買取や店舗への持ち込みの買取が可能だ。
株式会社コムサーチ
主に電子計測器の買取を行っている。独自の買取手順にのっとって、買取をしてくれるようだ。
MAJOR
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「MAJOR」の買取は電話一本で申込み、全国どこでも査定が可能。宅配買取に対応しているようだ。
パワーセラー買取.com
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
この店では主に日立やムサシ、HIOKI(日置)やSOKKISHA(測機舎)、TOPCONなどのメーカーを中心に計測器や測定器の下取りをしている。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県であれば出張買取が可能。
それ以外の地域の場合には、宅配買取で買取してもらうことができるだろう。佐川急便の着払いを利用する「宅配買取」と、梱包を必要としないヤマト運輸のらくらく家財便を使った「らくらく買取」の2種類がある。
リュース生活提案ショップWEST
この店では、宅配、出張、店舗での3つの買取方法が選ぶことができる。福岡県福岡市に4店舗ある店舗へ持ち込みでも買取が可能。また出張買取は、福岡県、佐賀県、熊本県、長崎県、大分県の5県で対応しているようだ。
測定器・計測器の買取査定実績、相場情報
測定器・計測器の買取査定実績は、買取業者の公開している買取実績が参考になるだろう。「測定器・計測器買取ドットコム」、「パワーセラー買取.com」の買取実績や買取価格を参考にした。
「測定器・計測器買取ドットコム」の買取実績
「測定器・計測器買取ドットコム」では多くの買取査定実績がある。主なものをあげていく。
- ・エンジン診断機
- ・ケーブルアナライザー
- ・レベルチェッカー
- ・貴金属テスター
- ・健康測定器
- ・口臭測定器
- ・光波測定器
- ・自動車排気ガス測定器
- ・弾道測定器
- ・光ファイバー測定器
- ・放射能測定器
- ・無線機テスター
- ・電界強度測定器
金属テスターは主にアルファミラージュ製のものが買取実績が多く、レベルチェッカーはマスプロ製のものが多いようだ。また、口臭測定器や健康測定器などは中古の需要が多いようで、積極的に買取をしているようである。電界強度測定器はアンリツ製の需要が高いようだ。買取価格に期待ができるだろう。
「パワーセラー買取.com」の買取実績
「パワーセラー買取.com」では具体的な買取価格を公開している。
- ・「シンチレーションサーベイメータ TCS-172B 放射線測定器(日立)」220,250円
- ・「GM管式サーベイメータ TGS-146B 放射線測定器(日立)」191,000円
- ・「活線絶縁抵抗計 GCT-34(ムサシ)」74,825円
- ・「LCRハイテスタ 3511-50HIOKI(日置)」148,250円
- ・「メモリハイコーダ 8841HIOKI(日置)」62,000円
- ・「メモリハイコーダ 8860-50HIOKI(日置)」53,000円
- ・「クランプオンパワーハイテスタ 3169HIOKI(日置)」48,500円
- ・「Zハイテスタ 3531HIOKI(日置)」41,000円
- ・「電子セオドライト DT-113TOPCON(トプコン)」54,500円
ヤフオクでの落札相場
ヤフオクでの落札の例をピックアップしてみる。
- ・「HORIBA BANZAI 排気ガス テスター 測定器 CO HC テスター チェッカー MEXA-324L 」が145,000円
- ・「DENSAN CPM-300 マルチクランプデジメーター 工具 電動工具 測定器 kd03003837」が4,000円
- ・「【米軍放出品】血中酸素濃度測定器 指パルスオキシメーター 9500NK2B 」が4,751円
これは一部であるが、ヤフオクでの落札の平均価格は6,829円である(2019年11月9日時点)。また、1,000円~250,000円ぐらいの幅で取引がされているようだ。
測定器・計測器の買取の際の注意点
いざ、商品を買取に出す場合には、いくつかの注意点がある。また、高額で買い取ってもらうためのポイントも紹介していく。
測定器・計測器の状態を確認しよう
買取の前には、まずメーカー名や商品名、型番や付属品の有無。あるいは商品の状態(傷や汚れなど)を確認しておこう。見積もりを出してもらうときにも、それらの情報は聞かれることの多いものだ。あらかじめ確認してメモを取っておくことで、査定がスムーズに行えるだろう。
さらに、使用年数や製造年月日、校正(検査)日なども確認できればなおよい。写真を撮って画像を添付するなど、商品の細かい使用感などが分かるようにすれば、無料の見積もりでも正確な査定が可能だろう。
また動作品であるかどうかも確認しておきたいところだ。正確に測定や計測できるかどうかも見ておこう。
付属品がそろっているだろうか
測定器や計測器には、付属品が多い。保証書や取扱説明書を始めとして、ACアダプタや乾電池、バッテリパックにバンド。ピンセットやレシーバー、分銅、トランスミッターなどの付属品はそろっているだろうか。確認しておいた方がよいだろう。付属品の有無は買取金額にかかわってくる。
商品の確認の際の注意
測定器や計測器の状態の確認は、昼間か明るい照明の元で行おう。暗いところで動作確認などをすると、操作ミスにつながる可能性がある。また、確認し逃してしまう可能性もあるため、明るい環境で落ち着いた状態で行うのがベストだ。
また測定器や計測器は熱さや寒さに弱いため、環境に配慮しながら、確認作業は丁寧に扱おう。
高額買取のポイント
新しいものであるか、使用感の少ないものであるか
測定器や計測器は、使用頻度が低いものや新しいものの方が一般的には高額買取になる。その上で、正確に測定や計測できる商品であるかどかも、高額査定になる大事なポイントだ。
開封してしまえば、たとえ使用していなくても、開封品となる。そのため、売却が念頭にある場合には、開封しないで保管しておくことも、高く売るポイントである。
総じて、売りたい機器がある場合には、できるだけ早く売りに出した方がよいようだ。
付属品がそろっているかどうか
購入当時に同梱されていた付属品はそろっているだろうか。そろっている方が買取価格は上がるだろう。
専門業者へ依頼しよう
また、とりわけ特殊な機器は、専門の買取業者に依頼すると、高額査定の可能性があがる。測定器や計測器以外の商品も幅広く取り扱っているような一般の買取業者やリサイクル店では、正確に鑑定できないことも多い。その場合には、安価に買いたたかれることもあるのだ。
詳細な情報を提示しよう
さらに、査定の際に画像の添付が求められる場合には、できるだけ移りの良い写真を添付することで、査定金額がアップすることもあるようである。逆にはっきりとしない画像の場合には、査定金額が下がるケースもあるようだ。気をつけておきたい。動作確認の動画を添付することでも買取額がアップすることもあるようである。
清掃をしておこう
ほこりや汚れなどが付着していないほうが、査定価格もよくなるようだ。やわらかい布や綿棒などで液晶部分や操作ボタンなどをふいておこう。その際、バッテリーや電池装着部分には、破損を避けるためにも触らないように気をつけよう。
まとめ売りをする
複数台のまとめ売りをすることで、本来の買取金額に上乗せしてくれる業者もある。売りに出したい機器を数台抱えている場合には、機種や型番が違っていてもまとめ売りとした方が良い場合がある。検討してみても良いかもしれない。
丁寧に梱包する
測定器や計測器は、精密機器のため輸送の際に壊れてしまわないためにも、丁寧に梱包しよう。クッション材やエアパッキンなどを使用し、段ボール内が安定するように、梱包すると良いだろう。
買取先を比較してみよう
買取業者を利用するにせよ、オークションサイトなどを利用するにせよ、まず売りたい商品の買取相場をしておきたいところだ。買取業者を使う場合には、まずは複数の業者に無料査定をしてもらうと良いだろう。査定価格を参考にして、条件の良いところで売却すると良い。複数の場所で査定してもらうことで、大体の相場感覚をつかむことができる。
また、オークションサイトを利用する場合にも、売りたい商品の落札実績を調べてみると良い。なるべく近日のものを参考に、市場相場を把握しておこう。例えば、ヤフオクなどの売り切り商品として、具体的な値段を設定する際には、特に参考になるだろう。
まとめ
今回は活躍する分野も多岐にわたる測定器や計測器について、買取実績のある店や、買取査定実績、買取相場などを調査して紹介した。測定器や計測器は一見売りにくそうだが、売り先は意外とある。測定器や計測器の買取専門業者やヤフオクやメルカリなどのネットオークション、フリーマーケットアプリが活用できる。
ただ、専門業者では専門の鑑定士がいるため、測定器や計測器専門の買取業者に依頼すれば適正価格で買い取ってもらえるだろう。詳細な情報の提示、掃除、まとめ売りを意識すればより高値がつきやすい。ぜひ買取をうまく利用しながら、賢く手に入れたり処分してほしい。