中古品の買取ビジネスが多様化している。そしてネットオークション、フリマアプリを利用すればだれでも簡単に不用品・中古品を売買できる環境になっており、選択肢が増え、従来型の店頭買取をメインとする業者が苦戦を強いられている。
その一方で店舗を持たずに買取・販売を行う無店舗型のネットリサイクルショップ、出張査定を行う個人事業主モデルが注目されている。ただ無店舗のため低コストでの開業・運営ができるメリットは用意に想像できるが、実際に利益があがるのか、開業の際にどういった注意点が必要なのかといった点も見ておく必要があるだろう。実は中でも出張買取によって利益を上げる個人、事業者が増えてきており、注目されているのだ。
無店舗型の出張買取ビジネスモデルのFC募集がスタート
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
店頭買取を行っている業者の現状
無店舗型のネットリサイクルショップが注目を集めている状況にあるのは、従来の店頭買取をメインとしたリサイクルショップや中古品取扱店が苦境を強いられている現状も影響している。
すでに古本屋や中古CD、DVD店など個人経営のショップの減少傾向が長く続いていたが、ここに来て大手のリサイクル系のショップの経営難が問題になっている。リサイクル系の最大手のひとつとして知られるブックオフが2018年に3期連続の最終赤字を計上したことが話題にもなった。
その一方で無店舗で宅配買取に特化したサービスを展開しているブランディアが急速に売上を伸ばし、今やリサイクル系の業界でもトップクラスの存在になりつつある。それ以外にもバイセルなど、着物出張買取で上場を果たす企業も現れた。上場はしていないが、バイセル以外にも出張で成功している企業、個人事業主などが現れている。
こうした現状を見ても従来の店舗での買取・販売型のショップ、フランチャイズチェーン、貴金属買取店、質屋モデルは苦戦を強いられているのは間違いないだろう。
【買取集客が問い合わせ1件22円~の優良広告媒体の資料ダウンロード】
無店舗型のネットリサイクルショップのメリット
無店舗型のリサイクルショップが急激に売り上げを伸ばしているが、どのようなメリットがあるのか紹介していこう。
店舗・立地コストがかからない
保険業界などすでに無店舗型での経営が普及している業界でもこのコスト面のメリットがもっとも注目を集めている部分だ。店舗を構えるからには当然維持費がかかる。もちろん無店舗型でもオフィスや在庫を保管する倉庫などの維持費はかかるが店舗の維持費に比べれば間違いなく割安だ。
店舗の場合、当然立地条件が問われるため交通のアクセスがよいところ、周辺の雰囲気がよく利用者が訪れやすいところといった条件も求められる。
さらに中古買取ともなると都心以外では自動車で持ち込む利用者を対象にした駐車場の完備も欠かせないだろう。そうなると敷地を維持する費用だけでも馬鹿にならない。店舗の空調費や管理費なども当然維持費に含まれる。
それに対して無店舗型なら極端な話オフィスはどこでもいい。交通のアクセスがあまりよくない場所にある雑居ビルの高層階など店舗ではありえない立地でも問題ない。月々の維持費・管理費が店舗に比べて格段に安く済むのだ。
初期費用・初期投資が安い
維持費だけではなく開業にかかる初期費用がかからない点も見逃せない。開業のハードルが低くなるのはもちろんだが、経営を軌道に乗せることができれば早い期間に開業時にかかった初期費用を回収することができる。この初期費用だが、例えば敷金は家賃の半年分~1年分などを平気で必要とし、内装なども行ってしまうと家賃の数倍内装費だけでも初期的にかかってしまうことが想定されるため、実はビジネスを始める上で、最初はハードルが高い。
立地条件の不確実性がない
この立地条件の問題は売上にも大きく関わってくる。たとえば店舗型では店舗のすぐ近くに競合店が開業した場合、利用者を争奪する環境に陥ることも多い。
開発が進んでいる地域ほど店舗を開く場所として理想的な面がある一方、こうした競合のリスクを抱えることになる。それまで順調な経営を続けていたのがある日、大手チェーンのリサイクルショップが近所に開業したことで利用者を持っていかれてしまい急激な売り上げ減に襲われるといった可能性もあるのだ。
利用客の獲得に店舗同士がサービス合戦を繰り広げた結果経営が圧迫され共倒れになってしまう、といったリスクも考えなければならないだろう。これは店舗経営においてはどうしても避けられないリスクだが、その点無店舗型なら周辺の環境に左右される面が少なく、安定した経営環境を築きやすいメリットがある。
【買取集客が問い合わせ1件22円~の優良広告媒体の資料ダウンロード】
無店舗型のネットリサイクルショップの注意点
無店舗型のネットリサイクルショップもメリットばかりではない。無店舗型のネットリサイクルショップを開業し、経営を軌道に乗せるまでには乗り越えなければならないハードルがいくつもある。
買取方法
まず買取方法だ。宅配買取や出張買取がメインになるわけだが、出張買取も加えるかどうか考えなくてはいけない。出張買取も扱えばその分多くの利用者を開拓できる余地が出てくるが、その分、手間・車・トラックなどの初期コストがかかってしまうため、せっかく低コストで運営ができる無店舗型のメリットが損なわれてしまう面もあるのだ。とはいえ、慣れてしまえば出張買取は大きく利益を伸ばすポテンシャルを持っている。
一方で、宅配買取については箱単価をいかに高められるかが勝負であるが、比較的単価の低い商材を扱い、細かく利益を出していくオペレーション効率でビジネスとして成功させている企業が多いように思う。宅配買取で箱単価の高い商材になるほど、競合が多く、大手も宅配専門でたとえばブランド品の買取サービスなどを展開しているケースがある。
宅配買取に関しては、全国どこでも選べることから、競争が激しくなりやすい。価格競争で勝てるような販路を持つか、競合が買取しないような商材、カテゴリーを攻める必要がある。例えばインクのトナー、プリンター、画面の割れたスマホ、お酒の空き瓶、万年筆など。
環境づくり
宅配買取の環境づくりも大きな課題だ。商品を管理するための倉庫を確保するとともに管理環境をしっかり整えることが欠かせない。とくに幅広いジャンルを扱う場合にはジャンルごとに分類・整理したうえで管理ができることが重要である。
店舗型とは違いオフィスと倉庫を別の場所に置くことができるのも無店舗型の大きなメリットだが、販売・買取ともにオフィスで受けた注文に対して倉庫でスムーズに対応できる環境づくりが求められるだろう。
オフィスで注文を処理し、倉庫で査定や梱包を行ってビジネスを完了させる。この手順をどれだけスムーズに行うことができるかがショップの評判につながってくる。Amazon(アマゾン)を筆頭に迅速なサービスを売りにしている業者も多く、あまり時間がかかってしまうと大きなマイナス評価になりかねない。
繁忙期に対応できる環境づくりも欠かせないだろう。新生活を前にした3月に買取が非常に多くなるし、クリスマスやお正月シーズンには販売の売上が伸びる。こうした時期に業務が滞らないようアルバイトで人員を増やすなどして対応ができるかどうかも重要である。
クリスマスシーズンの注文なのにクリスマスに間に合わないでは話にならない。無店舗型は店舗型に比べて少ない人で運営しやすい一方、繁忙期に併せて柔軟な対応が求められる面もあるのだ。
【買取集客が問い合わせ1件22円~の優良広告媒体の資料ダウンロード】
サービス
利用者が使いやすいサービスを用意できるかも課題だろう。宅配買取の場合はこの点がとりわけ重要だ。売りたいものがたくさんあると梱包資材を用意するのが面倒ということも多く、それを提供できるか、宅配料金は着払いでOKなど利用者の負担を軽減できる環境を用意できるかが問われる。
着払いOKにするとコスト増を覚悟しなければならないため、それを踏まえたうえで査定額を検討しなければならないといった意識も必要だ。
鑑定の結果、値段がつかない商品の対応も頭に入れておく必要がある。店頭買取の場合は直接その旨を告げて持ち帰ってもらうか、引き取るかの選択を利用者に申し出ることができるが、宅配だとそれが格段に面倒なものになってしまう。
送り返してくれと言われた時に宅配料金はどちらが負担することになるのか。これは利用者が査定額に満足できずに買い取りを断ったときにも出てくる問題だ。あらかじめ規定していないのに着払いにしたりすればトラブルに発展する。
ショップの信頼・評判を高められるか
最大の課題がショップとしての信用だ。直接訪れて店員と対面したうえでサービスを利用する店舗型に対して無店舗型はどうしてもよくわからない、不安な印象を利用者に与えてしまう。
不安を感じるショップに対して宅配買取、まして出張買取を利用するのは抵抗があるものだ。ショップとしての信頼性や安全性、ブランドイメージをどう高めていくかも開業前に検討しておくべきポイントだろう。
集客できるか
店舗があることのメリットとして、看板や商業施設の流入、Googleマップからの来訪などが見込めるが、無店舗となると集客を基本的には0からやっていく必要がある。この点は大きなデメリットであるだろう。Webマーケティングのノウハウ、リスト獲得の方法を工夫する必要などがあるのだ。ではどうすればいいのだろうか。
ちなみにこの点を解決する方法は当社のような買取比較メディア「ヒカカク!」などに事業者として掲載することだ。個人事業主であっても、古物商許可証を持っていれば月額費用は無料、初期費用わずか数万円と送客の従量課金のみで契約できる。これによって、獲得単価を最初から一定にすることができ、1件数十円~数百円での問い合わせ反響獲得が可能となる。出張買取のアポも人によっては数千円前半程度で獲得でき、人を雇わなければ大きく利益を上げていくことも出来るのだ。
今日も愚直に押し寄せる問合せの波から良い波をひろって、
— 出張買取 0年生 古物市場 転売 1年生 (@hideemondayo) October 7, 2021
出張買取、宅配買取、店頭買取GETしていきます‼️🏄☎️🏄♀️
今日は10件いくでぇ~🔥
写真はヒカカクという一括比較サイトの事業者側の管理画面😆
あんましみたことないかと思いますので出せる範囲でチラ見せ😵♥️💨と pic.twitter.com/fM8cUtnQRU
【リモート電話リベンジ!!】
— 出張買取 0年生 古物市場 転売 1年生 (@hideemondayo) October 12, 2021
おざすっ🌞
先日は目標10件に対して、結局7件でした、、、
今日もこれからヒカカクの案件に電話かけ放題していきやす‼️
今日こそ10件の案件化してやりますよ‼️
じゃあ時間ないんでこれくらいで‼️
本日も1日やりきりましょい😃😤😆☺️👼 pic.twitter.com/6ciboKcSdB
もちろん色んな媒体やツールを使い自前で集客していく地道な方法もある。
無店舗型のネットリサイクルショップを開業して成功するポイント
これまで無店舗型のネットリサイクルショップのメリットと注意点について述べてきた。そのうえで開業して成功するためのポイントを挙げていこう。
買取環境を整える
買取環境を整え、依頼が殺到する状況でも業務を滞りなく続けられることが第一だ。倉庫の確保、スタッフの充実、オフィスとスムーズに連携できる環境、宅配買取にかかるコスト計算など、心がけておかなければならないポイントはいくつもある。
リサイクルショップの基本は多くの製品を売買することなのだから、宅配買取の環境に関しては利便性を重視して環境を整えるべきだ。つまり少々利益が圧迫することになっても着払いや梱包の無料提供といったサービス面を充実した方がよい。
知名度や信頼性、クチコミ・評価のUP
知名度と信頼性のアップにはネットでのマーケティングが欠かせない。ホームページ開設はもちろん、スタッフによるSNSからの最新の情報提供など、鮮度の高い情報を拡散できる環境づくりを心がけたい。もちろん店舗があることが信頼につながるケースもあるが、査定依頼者からするとクチコミ、SNSでの更新頻度、ヒカカク!でのクチコミ・査定実績、実際の査定額・見積もりなどが重要なのだ。
話題の製品、高額買取している製品の情報や入荷状況などをこまめに更新すればアクセス数も増えるし、知名度も上がる。そして知名度が上がればネットショップで中古品を購入しようと思ったときに選択肢に挙がる機会も増える。これを繰り返していけば知名度と収益の両方を高めていくことができるはずだ。
この点では当サイト「ヒカカク!」などで評価・クチコミを高めることで、国内最大級買取メディアの中で頭角を現し、リピーター獲得していくことも出来る。
【買取集客が問い合わせ1件22円~の優良広告媒体の資料ダウンロード】
出張買取をうまくやれば競争にのまれず、利益を大きくできる
出張買取となると実際に依頼者の自宅に訪問するので、少々ハードルを感じるかもしれないが、信頼を得てしまえば様々な価値の高い商品を売って貰えるケースも多い。家電や家具などの大型商品も自身で車・トラックを運転できれば、低コストに運び出すことができ、他の事業者では対応されていないエリアでは競争上一気に優位に立つことで独占的にビジネスを展開できる可能性もある。
また、対面でその場での交渉が可能であるため、買取金額の競争にも巻き込まれにくいため、粗利も出しやすいだろう。言ってしまえば「やっぱり売りたくない」と断られにくい点が特徴としてはある。依頼者からしてもフリマアプリなどと比べて楽にたくさんまとめて処分できるため、不用品回収業者、粗大ごみ収集感覚で依頼できる。しかも無料で依頼できる部分が、売却を検討する人からすると大きなメリットなのだ。
実はママとして育児をしながら出張買取ビジネスで成功したり、個人でリスト営業を効率的に進めることでビジネス化している人も増えてきているように思う。
まとめ
無店舗型のネットリサイクルショップは今後急成長が期待できるねらい目の分野といえる。店舗型の買取業者は大手が圧倒的な強さで個人経営では一部の専門的な分野を除くと太刀打ちできない状況だが、無店舗型×出張買取、無店舗型×宅配買取はこうした大手の参入がまだ少ない。個人経営でも十分に勝負になるし、個人経営ならではの専門性や独自性を出しやすい面もある。
ネットオークションやアリマアプリはちょっと面倒だし、すぐに売ってお金にしたい。でも店頭に持ち込むのは面倒くさい。無店舗型のネットリサイクルショップはこうしたニーズに応え、まだまだ眠っている中古品(リユース)の需要を掘り起こしていく可能性を秘めている。
店舗型の業者の経営が行き詰っている一方でリユースへの需要は確実に高まっており、2018年現在で7.6兆円とも言われる市場価値を持つといわれている。店舗型にもフリマアプリにもない魅力を備えた無店舗型のネットリサイクルショップとしてこの市場の拡大と需要に応えることができれが大きな収益を上げることもできるはずだ。
扱う商品、ジャンルの選択、どこまで専門性を追求するかといった独自性の検討など入念な準備を行った上で開業できるか。スタートの段階で成否が大きく左右される面があることも頭に入れておきたい。
【買取集客が問い合わせ1件22円~の優良広告媒体の資料ダウンロード】