長らく続く獺祭ブームは、2019年になっても衰えることはない。一時は入手困難になるほどまでの過熱ぶりを見せたものだが、今は少し落ち着いたのか入手しやすくなってきている。日本酒特有の人を選ぶような癖がなく飲みやすくどのような料理にも合わせやすいことから、女性からの支持が高いことも人気の秘訣だ。
今回はその獺祭の中から純米大吟醸50の買取相場や査定情報について紹介する。獺祭の純米大吟醸50の買取について検討しているのであれば、ぜひ参考にしてもらいたい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
獺祭とは
獺祭と書いて「だっさい」と読むこの日本酒は、山口県にある旭酒造株式会社で製造されている。長きに渡り加熱し続けている獺祭ブーム。日本酒を飲まない人でも、名前ぐらいは聞き覚えがあるだろう。
獺祭は日本酒の中でもトップクラスの人気を誇る。日本酒の中ではレアであるとも言えるだろう。なぜそれほどまでに希少性が謳われるのか、気になるところだ。
小さな酒造で造られる獺祭
獺祭を作っている旭酒造株式会社は、とても小さな酒蔵だ。そのため生産できる量はおのずと少なくなる。製造量に限りがあるということは店頭でも品薄になり、入手困難につながるのである。
大人気アニメ・新世紀エヴァンゲリオンの劇場版:序の中で人気キャラクターの1人である葛城ミサトが飲んでいたことも、その名を世に知らしめるきっかけになったという。他にも安倍総理大臣が海外の首相との交易で、獺祭を贈り物として用意したことも有名だ。獺祭自体も世界進出しているので、日本という枠を超え世界中で愛飲される日本酒となっている。
獺祭の名前の由来
製造元となる旭酒造株式会社の所在地が、獺祭の名前の由来となっている。住所に入っている獺越という地名から一文字取り、獺祭と名付けられたのだ。
獺祭の「獺」という漢字は「カワウソ」と読む。水辺に住むあのカワウソのことだ。そのカワウソが魚を捕まえて岸辺に並べているさまがまるで祭りの準備をしているようにみえるという詩文がある。
地元に根付く詩文を交え、地元を愛するがゆえにつけられたのが獺祭という名前なのだろう。伝統や手作りなどという言葉だけに囚われず、変革と革新を続け進化していく。そのような優れた酒を作り出すことを誓い、獺祭と命名したそうだ。
獺祭の魅力
これほどまでに人気があると聞かされると、獺祭にはどのような魅力があるのかも気になるところだ。手元に獺祭はあるが、飲んだことがないという人もいるだろう。そこでここでは獺祭がなぜここまで人気を集めることになったのかについて紹介する。
初心者でも楽しめる飲みやすさ
獺祭にはいくつかのラインナップがあり、それぞれに精米の具合が異なる。そのため若干味わいに違いはあるが、どの銘柄でも飲みやすい日本酒である。これが第一の魅力だ。
日本酒特有の香りを存分に味わうことができるにもかかわらず、飲み口はスッキリしている所もポイントが高い。その味わいは日本酒というよりも、白ワインに近いかもしれない。日本酒を飲み始めたばかりという人にもおすすめだ。
どうせならもっとおいしく飲んでもらいたい。そこで獺祭を飲む前に10~12度前後になるように冷やしておこう。冷やした獺祭を堪能しながらゆっくりと味わうことで、温度の変化による獺祭の味や香りの変化も堪能できる。
さまざまな料理とベストマッチする
日本酒と言えば合わせる料理はやはり和食だと思うかもしれない。しかし獺祭の人気は、和食以外の料理ともベストマッチすることも要因としてあげられる。
まるで白ワインのような味わいを持つ獺祭だとすると、白ワインに合う食材などがマッチするのは当然だ。ただでさえ刺し身などとも合う日本酒を、あえてフランス料理の魚メニューとコラボさせれば不思議な魅力にハマるだろう。
かと思えばこってりとしたイタリア料理や中華などにもマッチする。淡白な白身魚をメインにしたメニューや、だしをふんだんに使った和食、魚介類のオードブルとシーンを選ばない万能選手としても人気を集めている。
獺祭の商品一覧と販売価格
獺祭にはいくつかの商品が存在する。今回は獺祭 純米大吟醸50にスポットをあて紹介する予定だが、他にどのような商品があるのかも参考までに知っておいてほしい。
獺祭の商品一覧
旭酒造株式会社が製造している獺祭のラインナップは以下の通りだ。日本酒だけを製造しているが、一辺倒にならない革新を重んじる社風が甘酒やはやりのスパークリングから見て取れる。
- ・獺祭 磨きその先へ
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
- ・獺祭 純米大吟醸45
- ・獺祭 純米大吟醸 スパークリング45
- ・獺祭 甘酒
獺祭の販売価格
獺祭のラインナップごとの販売価格も参考までに紹介しておく。容量に関してはどの商品も720mlか1800mlだが、さらに少量のものもある。外箱についても箱なしや木箱などもあり、それぞれで価格は変化する。そこで今回は比較がしやすいようにDX箱入りの720mlまたは1800mlのみで価格を紹介していく。
- ・獺祭 磨きその先へ720ml:32,400円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離720ml:8,343円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離1800ml:16,686円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離720ml:3,893円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離1800ml:7,786円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分720ml:5,454円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分1800ml:10,967円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分720ml:2,656円
- ・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分1800ml:5,373円
- ・獺祭 純米大吟醸45(DX箱入なしカートン箱入のみ)720ml:1,706円
- ・獺祭 純米大吟醸45(DX箱入なしカートン箱入のみ)1800ml:3,358円
- ・獺祭 純米大吟醸 スパークリング45(箱なしのみ)720ml:2,008円
獺祭 純米大吟醸50とは
今回注目するのは獺祭の純米大吟醸50だ。すでにお気づきかもしれないが、純米大吟醸50は先ほど紹介したラインナップの中にはない。そう、すでに純米大吟醸50は終売しているのだ。獺祭の中でもベストセラーと言われている純米大吟醸50の終売には、多くのファンから惜しまれる声が寄せられていた。
生産自体もうおこなわれていないので、市場に出回っているものがなくなれば完売ということになる。もし純米大吟醸50を見かけたら思い切って購入してみてもいいだろう。ちなみに後継となるのは純米大吟醸45だ。
獺祭 純米大吟醸50にまつわるお金の話
すでに終売してしまい、製造もされていない。つまり希少価値も付加される可能性もある。その獺祭 純米大吟醸50のお金に関する話をしていく。
買取価格
獺祭 純米大吟醸50の買取価格の相場は、1800mlが1,500円前後、720mlが500円前後となっている(2019年6月29日現在の情報)。思ったより高額にはならないようなので、まだ希少価値がつくというところまではいっていないようだ。
その理由としてあげられるのは、最もオーソドックスな獺祭であるということだ。基本の獺祭ということで、製造・販売当時はかなりの量の出荷をおこなっていた。獺祭の中では最も出荷量の多い人気商品であったと言われている。
フリマ価格
ネット上での買取価格も比較検討する際に役立つ。古酒の買取専門業者に依頼する方が安心感は高いが、少しでも高く売りたいという希望を叶えるためのひとつの手段ともなるだろう。
フリマアプリのメルカリでは、化粧箱入り 獺祭 純米大吟醸50 1800mlが5,500円で出品されていた。ヤフオクの場合は、化粧箱入り 獺祭 純米大吟醸50 1800mlが即決価格3,100円で出品されている。
獺祭を売るおすすめ業者
オークションやフリマアプリでの買取価格も気になるところだが、やはり安心して最初から最後まで買取を依頼するのであれば、専門業者をおすすめしたい。素人同士のやり取りではトラブルに巻き込まれることも多いからだ。
買取の査定に出す場合は、いくつかの専門業者に査定を依頼するべきだ。比較検討することこそが1円でも高く、いい条件で獺祭を売ることができる近道となるだろう。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒の買取といえばストックラボを思い浮かべる人も多いだろう。業界ナンバーワンと自負するだけあり、高額買取の実績や取り扱う商品数も豊富だ。買取だけではなく、酒に関するさまざまな情報も発信している。
獺祭のような知名度のある日本酒の場合は、なおのこと扱いをわかっているので安心して依頼できる。また付属の箱がないものや状態の悪いものでも引き取ってもらえる。
ブランド風月
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
さまざまなアイテムの取り扱いが豊富なブランド風月には、酒買取の専門部門が用意されている。そこでは獺祭だけを扱うページまであるので、獺祭の買取を検討している人にはおすすめだ。
高額買取にも定評があり、親切さと丁寧さ、スピード感のある対応も口コミで評判が高い。初めてお酒を買取に出す人には、安心できる業者だろう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボと肩を並べるお酒の買取業者として名を馳せる大黒屋でも、獺祭を積極的に取り扱っている。業界内でも有名な業者なので、試しに査定を依頼してみてもいいだろう。
査定は電話・メール・LINEと一般的ではあるが、スピーディに対応してくれるものばかりである。急ぎで査定を依頼したい場合にはこのパターンを用意しているところはうってつけだ。
高く売るための査定ポイント
獺祭にも売りどきがあることをご存じだろうか。どうせ売るのであれば、一番いい状態で最適なタイミングを狙いたい。何事もタイミングは肝心だ。それに加え、少しでも高額買取をしてもらうための準備についても紹介しておこう。
売るタイミングの重要性
希少価値や付加価値がつくかもしれないと大事にしまいこんでいる、貰ったけど飲まないのですぐにでも買取に出したい、しかしそのタイミングはベストなものだろうか。ワインやウイスキーなどは、寝かせるほど価値が上がるなどという話を聞いたことはないだろうか。製造年月日が古ければ古いほど価値が上がることは珍しくない。しかし日本酒はこの限りではないことを頭に入れておいてほしい。
日本酒もワインやウイスキーのように、製造からどれぐらい経過しているかは査定のポイントなる。しかし日本酒の場合は、製造日から時間が経てば経つほど条件が悪くなる。未開封でも同様なので注意したい。
残念なことに日本酒は未開封であったとしても、外からの影響を受けやすい。保存環境をできるだけ良くしておくことは大事なことだが、時間が経過すればするほど劣化が激しくなる。下手をすると買取拒否されるケースもある。
すでに製造終了している獺祭 純米大吟醸50の場合、価値が上がるかもと手元に長く置きすぎるのは懸命ではなさそうだ。日本酒の買取に対する理想は製造後半年程度までと言われている。
保存状態
1円でも高く売りたければ、獺祭に限らずできるだけ良い環境で保存しておくことをおすすめする。少しでも経年劣化を避ける努力をしてこそ、本来の価値が保てるのだ。
日本酒の保存方法の基本は、吟醸酒の場合は冷蔵保存、純米酒の場合は冷暗所での保存が適している。獺祭は純米大吟醸であるから冷蔵庫での保存をしておこう。吟醸酒は長期低温発酵させているため、鮮度が命となる。
その鮮度を守るには冷蔵庫での温度管理はマストだ。容量によってはかさばるので冷蔵庫の保管は難しいかもしれないが、獺祭を守るためだと思ってそこは諦めてもらいたい。
保存の際は、付属の箱に入れたままにするか新聞紙などで包んで冷蔵庫へ入れておこう。そうすることで紫外線からの劣化を防ぐことができる。冷蔵庫に入れておけば紫外線など平気ではと思うかもしれないが、部屋の蛍光灯などからも紫外線は出ている。
冷蔵庫のドアを開け締めするたびに紫外線にさらされる可能性があるのだ。複数本ある場合は必ず1本ずつ箱のまま保存するか、新聞紙などで隙間なく包んで保存してもらいたい。
見た目のキレイさ
査定に出す前に、必ず付属の箱や獺祭の瓶の状態を確認をしておこう。状態を確認するとは、ホコリや汚れなどについてだ。まがりなりにも口に入るものであるため少しでも見た目を美しく保つことは、印象アップに繋がり査定価格にも影響する。
酒瓶や箱の傷に関しては、素人が補修することは難しいが、汚れやホコリを落としておくことぐらいなら簡単だろう。瓶のホコリや汚れは、柔らかい布で優しく丁寧に拭い取る。メガネ拭きのような布類でもいいだろう。箱も破損しないようにとにかく丁寧に努めてもらいたい。
付属品
獺祭のラインナップでも触れたが、獺祭の商品は主にDX箱という外箱がある。商品によっては違う素材の箱のものもある。箱がないものもあるが多くが箱入りとなっている。そうなると査定額を左右する要因が発生する。それが付属品だ。
外箱は付属品として取り扱われるので、入手した際に箱に入っていたのならその箱もきちんと残しておこう。保存の項目でも話したが可能であれば箱のまま保存するのが理想的だ。付属品の重要性は、獺祭などの酒類に限らず買取に出せるもの全てに共通する。箱や冊子などがあれば必ず残しておくようにしよう。
まとめ
巷を賑わす人気の日本酒、獺祭についてとその中から純米大吟醸50にスポットをあてて紹介した。手元に獺祭 純米大吟醸50があり買取を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてもらいたい。
獺祭ブームはかなり長く続いている。だからこそ、売りどきは見逃さないように適度にネットなどで市場調査をしておくこともおすすめする。しかし保存や売りどきの見定めが大変だと思うのであれば、早めに査定に出して条件の良いところに売却してしまうのもひとつの手だろう。