全国の地酒ファンからの評価が高い青森県産日本酒の田酒。限られた期間にしか手に入らない短稈渡船(たんかんわたりぶね)純米吟醸は、地酒ファン垂涎の逸品だ。今回は短稈渡船の査定情報や買取業者について紹介していく。
CONTENTS
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田酒短稈渡船純米吟醸とは?
蔵元である株式会社西田酒造店公式サイトでは、田酒短稈渡船純米吟醸の公式情報を掲載している。
- 名称
- 田酒短稈渡船純米吟醸
- 特別名称
- 純米吟醸
- 蔵元
- 西田酒造店(青森県青森市)
- 蔵元定価
- 1.8L(1800ml)
8,000円(税込) - 使用米
- 短稈渡船
- 精米歩合
- 50%
- 度数
- 16度
- 仕様
- 一回火入れ
田酒の中でも高級酒の部類に入る短稈渡船純米吟醸。味の特徴は、甘酢っぱくふくよかなわりに力強さが感じられる。味の厚みは中程度で後味は辛口という日本酒の王道のような造りになっている。
田酒には多くの種類があるが、田酒短稈渡船純米吟醸は田酒独特の香味とは少し趣が異なるという酒評が多い。田酒初心者でも飲みやすいのが特徴でもある。
田酒と蔵元の歴史
田酒は青森県青森市油川地区にある蔵元西田酒造の主力酒類だ。油川地区はもともと大浜として津軽半島東海岸一帯で最も栄えた港だった。酒造りも盛んで、日本中の酒造好適米が油川地区に運び込まれていた。
西田酒造は明治11年(1878年)創業、100年を超える老舗蔵元で、青森県青森市では唯一の蔵元となる。昔は他にも多くの蔵元が軒を連ねていたが、昭和中期から昭和後期にかけて廃業を余儀なくされた。時代の流れと共に消費者の嗜好も変わってきたことが原因だ。ウイスキーやブランデーのような洋酒が日本酒のシェアを奪い取っていったのである。
西田酒造も廃業寸前まで追い込まれたが、昭和45年に当時の蔵人が「原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」という一念で、昔ながらの完全手造りによる純米酒の醸造に着手した。それから3ヶ年の月日を費やし、ついに完成したのが田酒である。
田の酒と書いてでんしゅと読む酒は、日本の田以外の生産物を含まない米と米こうじだけの酒だ。米の旨みを昇華したまさに田んぼの酒である。
全国及び東北清酒品評会において、幾多の金賞に輝いたことで全国的な注目を集めるようになった。需要は高いが、完全手造りであるため市場にあまり出回らない逸品なのである。
短稈渡船は山田錦の父米
田酒短稈渡船純米吟醸に使われている米は短稈渡船という品種である。この米は、現在多くの日本酒で使われている山田錦の父親(父米)にあたる。酒米の最高級品と言われているのが、山田錦の祖父にあたる雄町だ。安政6年(1859年)に発見され、今なお酒造好適米として最高級米の地位にいる。
雄町の子供にあたる短稈渡船は、明治29年(1896年)に滋賀県の農業試験場で開発された。その後、山田錦の母米である山田穂との掛け合わせで今の主力日本酒好適米山田錦が開発されたのである。
純米吟醸の特徴
純米吟醸とは、昔でいう等級を指す名称で、現在では国税庁が定める特定名称酒区分に分類されている酒類だ。純米吟醸酒は使用原料が米と米こうじのみ、精米歩合が60%以下であること、醸造方法や香味などの条件をクリアした上で吟醸造り・固有の香味・色沢が良好なものだけが名乗ることができる特別な名称である。
特別名称酒とは酒造技術の発達や消費の多様化により、消費者としてもどのような品質なのかわからないという声の高まりを受けて平成2年から定められたものである。特別名称酒と呼ばれる酒類は総じて高級酒が多い。
特別名称酒は全部で8種類あり、吟醸酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ、醸造アルコール
- ・精・米歩合:60%以下
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
大吟醸酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ、醸造アルコール
- ・精米歩合:50%以下
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
純米酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ
- ・精米歩合:-
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:香味、色沢が良好
純米吟醸酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ
- ・精米歩合:60%以下
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
純米大吟醸酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ
- ・精米歩合:50%以下
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
特別純米酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ
- ・精米歩合:60%以下又は特別な製造方法(要説明表示)
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:香味、色沢が特に良好
本醸造酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ、醸造アルコール
- ・精米歩合:70%以下
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:香味、色沢が良好
特別本醸造酒の詳細は以下の通りである。
- ・使用原料:米、米こうじ、醸造アルコール
- ・精米歩合:60%以下又は特別な製造方法(要説明表示)
- ・こうじ米使用割合:15%以上
- ・香味などの要件:香味、色沢が特に良好
田酒短稈渡船は純米吟醸酒でありながら精米歩合が50%ということもあり、純米大吟醸に近い高級酒であることは地酒ファンなら知っておいて損はない情報だ。
買い取ってもらえるかの判断
田酒短稈渡船純米吟醸は期間限定の高級酒だ。そのため、買取業者では喉から手が出るほどほしい日本酒でもある。しかし、期間限定であるため買取を依頼するタイミングによっては査定自体を断られる場合もある。
日本酒は他の酒類に比べ、未開封であっても傷みやすいのが特徴だ。製造年月日が古いものは買い取ってもらえない場合があるため注意が必要だ。
また日本酒は新品未開封しか買取対象とならない場合が多い。洋酒などは一部開封後でも買取可能なものがあるが、日本酒は開封してしまうとどれだけ高級なものであっても買取できないため注意してほしい。
高価買取査定のポイント
田酒短稈渡船純米吟醸を高価買取査定してもらうためのポイントは次の4つのポイントをおさえてほしい。
- ・瓶の見た目・ラベルなど
- ・付属品の有無
- ・日本酒査定に強い業者への依頼
- ・複数業者へ一括査定し買取価格を比較する
瓶の見た目・ラベルなど
買取査定をしてもらう上で最低限、瓶に付着した埃を取り除いてほしい。瓶の汚れやほこりは直接的に査定額に影響しないものの、査定をするのはあくまで人間である。心証を良くすることで、信頼が生まれ査定額に多少なりともプラスの影響を与えてくれる。
また日本酒の顔とも言えるのが、瓶表面に貼付されているラベルだ。和紙などにプリントされたラベルは破けにくいものの、まれに糊が薄く、剥がれかかっている場合がある。このときに自分で判断して接着材などで補修をしない方が良い。ラベルの剥がれはメーカーの責任になるため査定には影響しないが、一度手を入れてしまうと査定に大きく影響するため注意が必要だ。
付属品の有無
特別純米酒のような高級酒には、専用の化粧箱(紙製や木製)が付いてくる場合が多い。また、酒瓶を包む不織布(ふしょくふ)でくるまれていることもある。買取査定を申し込む際には、こうした付属品の有無も査定額に影響するのだ。
日本酒査定に強い業者への依頼
酒専門の買取業者の中には、日本酒よりも洋酒査定の方が得意な業者がいる。酒買取=どんな酒でも査定してもらえるというわけではない。酒の査定には経験と確かな知識が必要とされる。田酒を査定してもらうのであれば、きちんと日本酒の知識が豊富な業者を選んで査定してもらいたい。
複数業者へ一括査定し買取価格を比較する
お酒買取専門業者はリサイクルショップ同様に全国にたくさんある。最近ではインターネットのサイト内で業者別に買取査定額を比較できるサービスも増えてきた。そういった比較サイトでは一括査定のサービスをおこなっている所が多い。
1つの商品の仮査定を複数の業者に依頼することができるため、複数業者に査定を依頼することで、業者同士の価格競合を狙えるのだ。本来の相場よりも高い値段で買い取ってもらえる可能性が高くなる。
宅配買取などで一社ずつ査定を申し込んでもいいが、日本酒は大瓶な上、重く割れやすい。輸送中に破損してしまう危険性もある。一括仮査定をしてもらえば、自宅に居ながら大体の買取額を比較することが可能になる。まずは一括査定サイトを利用して相場を確認し、それから最も高い査定額を提示している業者を中心に査定を依頼してみるのも手だ。
相場一覧
田酒短稈渡船純米吟醸を積極的に高価買取している業者をいくつかまとめた。査定方法や買取方法など業者によって特色が異なるため、良く比較した上で業者選択をしていただきたい。
ブランド風月
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品専門の買取業者であるブランド風月では日本酒の買取に力を入れている。インターネットサイトではお酒買取専用のサイトも立ち上げているなど、その本気度がうかがい知れる。ブランド風月の強みはその査定の正確さやスピードはもちろんだが、酒類販売許可免許を取得している点が挙げられる。
ただ買取するだけでなく、販売者としての責任をきちんと許可証という形にしている。販売するための設備(保存用設備)も充実しているため、一般客以外のレストランや居酒屋といった法人客からの信頼も厚い。
田酒も全種類買取対応している。しかし、田酒の特性上、製造から半年を超えたものは買取不可だ。田酒の特性をしっかりと把握している証拠でもある。たくさんの買取査定方法に対応しているのも特徴だ。
- 会社名
- 株式会社タワー
- 住所
- 〒231-0057神奈川県横浜市中区曙町5-64Kビル
本社:営業企画本部
通販部及び商品管理部5F - 電話受付時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 年中無休
10:00~19:00 - 店舗からのコメント
- 売りたい人、買いたい人の笑顔を大切に
お酒の買取はお任せください - 買取価格
- 上限3,000円(税抜)
※ただし製造から半年以内のものに限る - 査定・買取方法
-
- ・店頭買取
- ・宅配買取
- ・出張買取
- ・メール査定
- ・LINE査定
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
1981年創業の買取大手大黒屋。高級ブランド時計や貴金属から、外貨両替までおこなうマルチな会社である。大黒屋では日本酒の買取もおこなっている。酒査定専門のスタッフはもちろん、長年の取引経験から適正な買取価格で査定してくれる。
スピーディーな査定で、即日現金化が可能な点も強みだろう。店頭買取や宅配買取にも対応している。酒専門査定スタッフが在籍し、他の業者が買取査定額を参考にするほど、査定眼には絶対の自信を持っているのが強みである。
日本酒に限らずブランデーやウイスキーなどの洋酒鑑定もできるため、まとめ査定にも対応している。査定不可能な酒類が少ないため、他店で査定を断られた場合でも、大黒屋であれば査定してもらえる可能性が高い。
ただし、化粧箱や瓶の状態や製造年月日からどれくらい時間が経っているか、保存状態が冷蔵保存であるかなど多くの審査基準がある。場合によっては掲示している査定額から大幅に減額される可能性もある。
- 会社名
- 株式会社大黒屋
- 住所
- 本社:東京都千代田区丸の内一丁目6番1号丸の内センタービルディング7F
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 買取実績No.1 年間買取150万件以上
- 買取価格
- 3,000円(税抜)
- 査定・買取方法
-
- ・メール査定
- ・LINE査定
- ・宅配送付査定・宅配買取
- ・出張査定・出張買取
- ・店頭査定・店頭買取
みっけ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
みっけは千葉県柏市にあるリサイクルショップだ。リサイクルショップではあるものの、日本酒の買取価格で高い評価を得ている。スピード査定とまとめ買取に強く、出張買取もおこなっている。ただ出張買取は本店のある千葉県柏市周辺までしか対応していないため、基本は宅配買取がメインになる。
買取実績も豊富で日本酒査定専門のスタッフも在籍しているため、適正な価格で査定してもらえると評判だ。日本酒以外にも12のジャンルで買取をおこなっているため、引越しなどで不要なものがあれば酒と一緒に査定してもらうのもいいだろう。
- 会社名
- 株式会社ゲンキの平和堂
- 住所
- 千葉県柏市大山台1-17
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 千葉県柏市のリサイクルショップ・みっけは高額買取いたします
- 買取価格
- 3,000円(税抜)
- 買取方法・査定方法
-
- ・LINE査定
- ・オンライン査定
- ・電話査定
- ・宅配査定・宅配買取
- ・店頭査定・店頭買取
- ・出張査定・出張買取
まとめ
田酒短稈渡船純米吟醸の魅力や高価買取査定のコツ、積極買取をしている業者を中心に解説してきた。田酒は日本国内でも特に人気のある地酒である。総じて高値が付きやすいものの、きちんとした保管状態を保っていなければすぐに傷んでしまう繊細さも持ち合わせている。買取業者へ査定を依頼する前に、まずは保管状態をチェックし高額買取のコツを参考にして高価買取額を目指してほしい。