山を題材にした版画を多く手がけてきた版画家として有名な畦地梅太郎(読み方:あぜち うめたろう)は近年再評価され、その価値が高まりつつある。畦地梅太郎の死後も彼の作品はさまざまなメディアにも登場し若い世代からも人気を集めている。そのため、畦地梅太郎の版画・作品を買取業者に査定してもらうと高価買取してもらえる可能性がある。
自宅に畦地梅太郎の作品が眠っている場合は買取業者の利用も検討してみよう。この記事では畦地梅太郎の版画・作品の売却の際に必要な情報や買取相場、高く買取ってもらうためのコツ、おすすめの買取業者を紹介する。
本記事のポイント
- 畦地梅太郎は再評価され、価値が高まりつつある画家
- 人気があるモチーフとは?
CONTENTS
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画家 畦地梅太郎のプロフィール・略歴・評価
畦地梅太郎の版画・作品を売却する際には、作品に対する理解も深めておく必要がある。売却を希望する絵画や芸術作品に関する適切な知識を身につけておくことで、より高く買取ってもらえるようになるためだ。また悪質な買取業者に相場よりも安い値段で買取られることを防ぐ効果もある。
以下では畦地梅太郎に関する基本的な情報を紹介する。買取業者を利用して畦地梅太郎の版画・作品を売却する際の参考にしてみよう。
愛媛の農村に生まれる
畦地梅太郎は1902年に愛媛の農村に生まれた。幼少の頃から美術に親しみ、油彩画を得意としていた。そのため将来は油彩画家になることを志していたが、すぐに画家になることは叶わず、船員や石版印刷工などの仕事を転々とする。
1920年には愛媛から東京に上京し、1926年に内閣印刷局に勤めた。働いている最中も絵を描くことをやめず、仕事の合間に絵を描くことも珍しくなかった。そんな中で畦地梅太郎は職場にあった材料で鉛版画を試みる。以降、畦地梅太郎は版画家になることを決意した。
内閣印刷局での仕事の傍らで版画を描きながら、他の版画家との交流も深めていく。1927年には日本創作版画協会第7回展に出品し、入賞した。これを機に畦地梅太郎は内閣印刷局の仕事を辞し、版画家としての道を歩み始める。
当時満州を統治していた日本は、畦地梅太郎を東北アジア文化振興会の組織に招き入れ、満州で勤務させた。そこで畦地梅太郎は現在の長春である満州国新京を題材にした版画集・満州を出版した。
山を題材にした作品の製作
戦後畦地梅太郎は山を題材とした作品を多く手がけるようになる。さまざまな仕事を転々とし、満州で版画家としてのキャリアを積み重ねた結果、畦地梅太郎は自分が描くべき題材は山だと認識した。自分の作品の主題となる題材を見つけた畦地梅太郎は、以降、さまざまな山の版画を描いた。
版画の画面は小さなものになりがちだが、畦地梅太郎はその小さな画面の中にいっぱいに力強い山々を描いていく。1949年には日本山岳会の会員となり、一層山を描くことに力を入れていった。そして畦地梅太郎は山の風景を描くだけでなく、山に住む山男を描くようになる。
1952年の国画会秋季展で畦地梅太郎は山男の絵を出品し、従来の山の絵の常識を覆した。常識にとらわれない畦地梅太郎の山男の作品は大きな反響を呼び、高く評価された。畦地梅太郎の山男の作品は素朴で温かさを感じさせると話題になった。常識にとらわれず、世間の目を気にすることなく畦地梅太郎は自身の内面に宿った山男の姿を描き続ける。
近年畦地梅太郎は再評価されつつある
近年畦地梅太郎の版画・作品は再評価されつつある。1999年に肺炎のため畦地梅太郎は亡くなったが、以降も畦地梅太郎の版画・作品は数々の山岳書に登場することとなる。2001年には畦地梅太郎が生前使っていた鶴川のアトリエが改装され、畦地梅太郎ギャラリーあとりえ・うとして一般に公開された。
2014年には定本 黒部の山賊(伊藤正一著 山と溪谷社)のカバーとして畦地梅太郎の山の音が使用された。定本 黒部の山賊はその後、山岳書のベストセラーとなり、他にも山岳雑誌 岳人の表紙を飾ることもあった。こうして畦地梅太郎は死後も高く評価され続け、若い世代から愛される版画家となった。作品がメディアに出ることも多く、今もなお評価が高まりつつある。
畦地梅太郎の代表作品
- 『山の家族』
- 『山湖のほとり』
- 『大正池』
- 『頂上の小屋』
- 『浅間山』
畦地梅太郎の版画・絵画作品の買取価格相場
畦地梅太郎の版画・作品は近年再評価され、価値が高まりつつある。そのため買取業者に依頼すると喜んで買取ってもらえるだろう。畦地梅太郎の作品でも買取価格は作品によって大きく異なってくる。
サイズが小さければ数千円~1万円前後がおおよその買取相場だ。しかし作品によっては5万円前後の価値があるものも存在する。畦地梅太郎が原画を手がけた年賀状や書籍などは数千円の値段がつき、額縁に入れられた絵画は数万円の値段がつくことが多い。
また直筆サインが入っているものはさらに価格が高騰しがちだ。とはいえ、素人が絵画の価値を判断するのは危険だ。誤って偽物を販売してしまう恐れがあるだけでなく、逆に相場に見合った価格で売却できない可能性もある。
そのため安易にヤフオクなどのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリを利用するのではなく、専門家に見てもらった上で売却することをおすすめする。買取業者であれば、畦地梅太郎の版画・作品を相場に見合った正しい価格で買取ってくれるだろう。ネットオークションなどに出品するよりも買取業者や美術オークションを利用した方がリスクが低くなる。さらに、買取業社の場合には、持ち込みや出張買取であれば梱包・発送などの手間も省けるためとても便利だ。
リトグラフなどの作品を高い値段で売るためのコツ
版画や芸術作品を売却する際、少しでも高く買取ってもらうためのコツがいくつか存在する。コツをおさえるだけで買取価格が大幅に変わってくることもある。畦地梅太郎の版画・作品の買取を買取業者に依頼するのであれば、以下に紹介するコツを意識するようにしよう。
付属品をすべてそろえる
版画や芸術作品の売却を買取業者に依頼する際には、版画購入時に付いてきた付属品をすべてそろえるようにしよう。額縁や保管に使う箱、ギャランティカード、鑑定書などをすべてそろえた状態で査定に出す。付属品が1つでも欠けていると減額対象となることも珍しくない。
買取業者を利用する際にはなるべく購入時の状態で査定に出すようにしよう。特に作品が本物であることを証明するギャランティカードや鑑定書はとても重要だ。中には鑑定書がない版画・芸術作品の買取は受け付けていない買取業者も存在する。
畦地梅太郎の版画・作品は人気もあるため、偽物も多く出回っている。そのため売却したい作品が本物であることを示す鑑定書は非常に重要だ。鑑定書は専門の機関に依頼すると作ってもらうこともできる。数万円前後の費用で作成してもらえるため、必要な場合は作成してもらおう。
絵画をきれいな状態にする
絵画を飾っておくとどうしても額縁などのほこりなどの汚れがついてしまうことがある。売却のために買取業者を利用するのであれば、事前に付着してしまったほこりや汚れなどは落とすようにしよう。しかし、むやみに汚れを落とそうとすることは避けることをおすすめする。
ほこりを拭き取るために絵画を水拭きするなどもやめた方がいい。絵画の手入れに慣れていない素人がむやみにきれいに掃除しようとすると、絵画を傷つけてしまう恐れもある。傷ついた絵画はその分価値も落ちてしまう。
あくまでもほこりを落とす程度にとどめておこう。汚れを落とそうと無理にこするなどの行為は極力避ける。絵画の手入れは専門家に任せるのが一番だ。
絵画の情報を整理する
実際に買取業者を利用する前に絵画の情報を整理するようにしよう。ここで紹介した畦地梅太郎の略歴や作風を把握するだけでなく、版画・作品の大きさやいつ描かれたものなのかといった情報もしっかりと整理しておく。版画や美術作品の売却の際に知っておくべき情報は以下のものだ。
- ・作家名
- ・作品名
- ・作品の種類
- ・作品の技法
- ・サイズ
- ・いつ描かれたものなのか
これらの情報をあらかじめ整理しておくことで、悪質な買取業者に安く買い叩かれることを防ぐだけでなく、高価買取のチャンスをつかむことができる。
なるべく早く売却する
絵画は適切な環境で保管しなければならない。劣悪な環境下で保管してしまうと傷みの原因になってしまう。自宅の部屋に飾る場合は、紫外線などにも注意が必要だ。紫外線を浴びると絵画は変色してしまう。また、タバコのヤニなども絵画にとっては害悪になる。
飾らずに保管する場合も湿度が低い状態を保つ必要がある。1年に1度は絵を箱から出し、日陰干しをしなければならない。こうすることによって虫食いなどを防ぐ。放っておくと絵画はどんどん品質が劣化してしまう。気がつかないうちにボロボロになってしまうことは珍しくない。
そのため畦地梅太郎の版画・作品を売却したいと思ったら、なるべくすぐに行動を起こすようにしよう。時間がたてばたつほど、版画も品質が劣化してしまうためだ。売りたいと思ったときがもっとも高い買取価格がつけられるときだということを理解するようにしよう。
複数の買取業者に査定を申し込む
買取業者によって買取価格にバラつきがある。当然もっとも高い買取価格を提示してきた買取業者を利用した方が高く売れる。畦地梅太郎の版画・作品を売却する際には、なるべく複数の買取業者に査定を申し込むようにしよう。
少なくとも4〜5社を利用することをおすすめする。4〜5社に査定してもらえば、相場に見合った買取価格で売却できる。さらに悪質な買取業者に騙されるリスクも減らせる。価値ある作品だからこそ、売却する際には注意を払うようにしよう。ほんの一手間かけるだけでも買取価格が変わってくることも珍しくない。
LINE査定に対応している買取業社
以下では畦地梅太郎の版画・作品の売却するのにおすすめの買取業者を4社紹介する。買取業者選びの参考にしてみよう。
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
多くの美術品を買い取っている総合美術買取センターでは、ジャンルに合わせてそれぞれの専門家が査定する。買取方法は宅配・出張のいずれか。「しつこい営業電話、メールは一切いたしません」と、利用者の不安に寄り添った文言を明記し、契約内容に納得できない場合に、8日以内であれば無条件でキャンセル可能なクーリングオフ制度も実施している。
美術品絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品絵画買取センターは、美術品・絵画の買取を専門におこなっている買取業者だ。査定をおこなうスタッフは全員絵画・美術に精通している。そのため畦地梅太郎の版画・作品も価値を正しく見極めた上で買取価格を提示してもらえるだろう。
査定の申し込みは、以下からおこなえる。
- ・LINE
- ・フリーダイヤル(電話)
- ・ホームページ上の専用フォーム
絵画の情報を伝えるだけで、簡単に仮査定をしてもらえるためとても便利だ。特にLINEでの査定は対象となる絵画の写真と落款(らっかん)などの写真を送るだけでおおよその買取価格を伝えてもらえる。
提示された買取価格に満足したら、実際に店舗に行くか宅配を利用して買取ってもらう。売却したい作品の数が多い場合や非常に高価な作品を売却する際には出張買取も利用可能だ。出張買取は全国に対応してもらえる。
出張買取に対応している買取業社
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは美術品や骨董品だけでなく、ブランドものなどの買取もおこなっている買取業者だ。幅広いジャンルの商品の買取をおこなっているが、美術作品の買取も非常に得意としているため、畦地梅太郎の版画・作品も相場に見合った価格で買取ってもらえるだろう。
特に初めて買取業者を利用する人は、どうしても買取業者に対してネガティブに考え、利用するのをためらってしまうことがある。胡散臭いなどのイメージを持っている人も少なくない。しかし、なんぼやはそのようなイメージを払拭する買取業者だ。
店舗は明るく、リラックスできる雰囲気が整えられている。初めて買取業者を利用する人でも、なんぼやは安心して利用できる店と言えるだろう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
骨董品や美術品の買取を専門におこなっている八光堂では、畦地梅太郎の版画・作品の買取もおこなわれている。相場よりも高い価格で買取ってもらえることもあると評判の買取業者だ。
買取商品を骨董品や美術品に特化させることで八光堂は独自の販売ルートを構築することに成功した。八光堂は買取った美術品を買値よりも高く売ることで利益を得ている。独自の販売ルートを持っていることによって確実に高い金額で売却できるため、高価買取が可能なようだ。
まとめ
畦地梅太郎の作品は近年再評価されつつあり、価値が高まっている。買取業者に査定を申し込むと高価買取してもらえるかもしれない。自宅にある場合は、買取業者の利用も検討するようにしよう。
買取業者を利用する際には、ここで紹介した高価買取のためのコツを意識することをおすすめする。ほんの一手間かけることで、買取価格が大きく変わってくることもある。