土木・建築事業やキャンプなどの野外活動で電源が必要とされるとき、欠かせないのが発電機である。最近では非常時用として小型発電機を自宅に備える方も増えており、用途に合わせたモデルが各メーカーから発売されている。主なメーカーはHONDA、ヤンマー、デンヨー、ヤマハなどがある。
今回は発電機の型番・品番・モデル名の調べ方を紹介していこう。査定時に聞かれることも多いので売却を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。
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HONDA（ホンダ）発電機の型番の調べ方
HONDAからは13〜20キログラムほどの小型なハンディモデルが多数展開されており、ポータブル発電機の人気が高い。燃料はカセットガス、ガソリン、低圧LPガス（プロパンガス）に分けられ、自宅で使えるモデルだけでなくプロ向けの発電機も発売されているようだ。
1)正弦波インバーター搭載発電機
正弦波インバーター搭載発電機…パソコンや精密機器の使用に向いている。家庭用コンセントと同じような電気を作るためアウトドア時に役立つ発電機。
主なモデル名
EU9iGB（エネポ）、EU9i entry、EU9i、EU16i、EU26i、EU24i（車輪あり・なし）、EU28is（車輪あり・なし）、EU55is、EG25i、EU9iGP、EU15iGP
2)サイクロコンバーター搭載発電機
サイクロコンバーター搭載発電機…モーターを使用する電動工具などに向いている。サイクロコンバーターが搭載されているので50/60Hzの切り替えも可能だ。
主なモデル名
EX22（車輪あり・なし）、EB23、EM23、EB26、EM26
3)スタンダード発電機
スタンダード発電機…軽量・コンパクトではないが、DIYからプロの作業までカバーしてくれる優れもの。
主なモデル名
EP900、EBR2300CX
4)三相発電機
三相発電機…電動工具、電子部品非搭載の電気機器、大型モーターなどを使うときに最適。建築現場でも活躍するプロ向けモデルである。
主なモデル名
EXT4000、ET4500
型番はロゴ付近に掲載されている
ホンダの発電機は多彩な機能が魅力的でDIYやキャンプシーンで活用されている。ガスパワー発電機ではEU9iGB（エネポ）、ガソリンタイプの発電機はEU9iが人気のようだ。
そんなホンダ発電機の型番・品番・モデル名は本体に分かりやすく表記されている。発電機のモデルによって異なるが、主にサイドのロゴ近く、ロゴの下・横・上などに記載されているようだ。査定に出す前は確認してみてほしい。
HONDA公式サイト：http://www.honda.co.jp/generator/
YANMAR（ヤンマー）発電機の型番の調べ方
農機メーカーとして知られているYANMAR（ヤンマー）。出力60.0kVAの発電機から、持ち運べるタイプまで様々なモデルが存在する。燃料は主にディーゼルとガソリンに分けられ、シリーズも多様だ。
AG-SHシリーズ
AG-SHシリーズ…可搬型発電機。三相出力の電圧切り替えが装備されており、安全性にも優れたモデル。またYDG350VA-5EとYDG350VA-6Eはオープンタイプである。このオープンタイプは使いやすく経済性に優れている。
主なモデル名
AG13SH、AG13SH-F、AG25SH、AG25SH-F、AG45SH、AG45SH-F、AG60SH、 AG60SH-F、eE100i-D
YDGシリーズ
YDGシリーズ…防音に優れたモデル。夜間の作業でもとても静か。
主なモデル名
YDG250VS-5E、YDG250VS-6E、YDG300VS-5E、YDG300VS-6E、YDG350VS-5E 、YDG350VS-6E、YDG500VS-5E、YDG500VS-6E、YDG600VST-5E、YDG600VST-6E、YDG350VA-5E、YDG350VA-6E
Gシリーズ
Gシリーズ…ガソリン発電機。インバータータイプ、防音タイプ、オープンタイプがある。
主なモデル名
G900iS、GF1400iS、G1600iS、G2000iS、G2500i、G2800iSE、GF3800iSE、G5500iSDE、GF900S、G2300A-5、G2300A-6、G2400S-5E、G2400S-6E、G2400S-5LE、G2400S-6LE
型番は本体のサイド・ロゴ下部に記載
その他にもYGWシリーズ ガソリンタイプのYGW150SS-5、PシリーズのP2010S-EDなどが存在する。どの発電機も本体のサイド、もしくはロゴの下部に型番・品番・モデル名が記載されている。ヤンマーの型番は比較的大きめに記載されているので見間違いにくいだろう。
ヤンマーの公式サイト：https://www.yanmar.com/jp/construction/generator/
Denyo（デンヨー）発電機の型番の調べ方
Denyo（デンヨー）は屋外用エンジン発電機・溶接機を製造するメーカーである。デンヨーでは可搬形ディーゼル発電機から、小型発電機、非常用自家発電装備など用途に合わせたモデルが幅広く展開されている。
個人で使用する携帯・小型発電機は主にガスタイプ、ガソリンタイプ、ディーゼルタイプに分けられている。
ガスタイプ
ガスタイプの燃料はカセットガスボンベ2本から、5kgのガスボンベなどモデルによって様々。ガスタイプの発電機はインバータなので波形にばらつきが少なく、用途が幅広い。
主なモデル名
GE-900B、GE-900B2、GE-900P、GE-2200P2
ガソリンタイプ
ガソリンタイプは軽量であるため持ち運びにとても便利である。出力が大きくてもコンパクトであるため積み下ろしも楽で操作も簡単。また、eモードが搭載されている発電機は静かで燃費もとても良い。
主なモデル名
GE-900SS-IV、GE-1600SS-IV、GE-2000SS-IV、GE-2500-IV2、GA-2800ES-IV、GE-2800SS-IV2、GE-5500SS-IV、GA-2605U2、GA-2606U2
ディーゼルタイプ
ディーゼルモデルはコンパクトさと使いやすさを兼ね備えたモデルである。万が一、エンジンオイルが漏れた場合でも外部へ漏れない設計になっているため安全性にも優れている。
主なモデル名
DA-3100SSEIV、DA-3100SS-IV、DA-6000LS 50Hz、DA-6000LS 60Hz
型番は正面に大きく記載されている
デンヨーは他のメーカーよりも多様な発電機が発売されているが、ほとんどのモデルの型番は正面に記載されている。大きなシールで貼られていることもあるのでとても分かりやすい。
デンヨーの公式サイト：http://www.denyo.co.jp/products/user_data/generator.php
YAMAHA（ヤマハ）発電機の型番の調べ方
YAMAHA（ヤマハ）の発電機はインバータ方式を採用しているため良質な電気供給を実現。インバータだけでなく、FW、スタンダードのタイプも存在する。
インバータ発電機
インバータとは周波数を整え出力のばらつきを安定させる装置である。出力を安定させるため良質な電気ができ、精密機器でも使用できるのだ。さらにヤマハインバータ発電機は燃費が良く静音設計となっている。
主なモデル名
- 交直両用：EF900iSGB、EF900iS、EF1600iS、EF2000iS、EF2800iSE
- 交流専用：EF2500i、EF4000iSE、EF5500iSDE
- ホームセンター専用モデル：EF9HiS、EF16HiS ※両モデルとも交直両用。
FW
FWとはフューチャーウェーブ方式の発電機である。コード付き電動工具やモーター機器、IHコンロなども使用可能。インバータ発電機よりも少々波形は歪んでいるが、リーズナブルな価格となっている。
主なモデル名
EF900FW
スタンダード
その名の通りスタンダードなモデルである。シンプルな構造となっているため安価でメンテナンスも簡単。しかも高出力である。
主なモデル名
- 交直両用：EF2300
- 交流戦用：EF6000TE
ロゴ近くの「EF」から始まる英数字が型番
ヤマハ発電機の型番は、正面の「YAMAHA」ロゴの下に記載されている。もしくはロゴの横・上に分かりやすく記載されているので確認してみてほしい。もしも型番がわからない場合は「EF」から始まる表記を探してみよう。
ヤマハ公式サイト：https://www.yamaha-motor.co.jp/generator/
まとめ
人気メーカーであるホンダ、ヤンマー、デンヨー、ヤマハの発電機の型番・品番・モデル名の調べ方を紹介した。発電機の型番はメーカー問わず、本体に大きく記載されているのでかなり分かりやすいだろう。ただし、シールが剥がれていたり劣化によって型番が分からない場合は公式サイトのページで写真を確認してみてほしい。
