美術館や博物館でも展示できるような美術品は、世界レベルの需要の上昇によって、多くの買取店で従来以上の高額査定が付き始めている。また近年では、チューリッヒ美術館やゴッホ晩年の作品、ポールスミス展といった日本初上陸の美術イベントも急増しているため、自宅に眠っている美術品の価値がわからない人たちでも、その意外な魅力にハッとする機会が増えていると考えて良いだろう。
今回は、そんな日本で高価買取が期待できる美術品の種類や、国内の美術品買取市場に活況が生まれている要因を紹介していきたい。
CONTENTS
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美術品が高く買い取りして貰える理由
日本国内の美術品に高い需要が生まれた背景には、これから紹介する5つの理由が考えられる。下記の要因はこれから美術品の売買をする皆さんに欠かせない基礎知識となるため、高価買取を期待するなら絶対に目を通していただきたい。
古美術品投資の人気
メイド・イン・ジャパンの古美術品に想像を絶する価値が生まれている背景には、世界的な富裕層達によって行われている古美術品投資の影響が非常に大きいと言われている。特に「投資の価値が高い」と判断された美術品は、美術館でも手が出ないような価格で売買されているため、熱いコレクター達の存在により日本画や茶器の価値が数倍にもアップする兆しが高まっているのだ。
骨董市や美術品イベントの急増
毎週末全国各地で開催されている骨董市や「アートフェア2016」といったイベントの急増は、そこで展示販売する美術品の調達により市場に活況を与えている。またイベントに参加する業者の中には、質の良い美術品を扱っていることへのアピールとしてコンディションの良い骨董品を収集する動きも多く見受けられるため、会社の看板的な意味合いで集められたアイテム達が更なる顧客を生むのである。
節税対策・法改正の影響
平成27年に減価償却に関するルールが変わったことで、会社のロビーやホールなどで展示される100万円未満の美術品の中にも、償却資産として扱えるものが急増した。この法改正により、企業経営者は「100万円に満たない安価な美術品」でも会社経費で落とせるようになったため、社内のロビーに華を添える存在として日本画や西洋画を購入する動きが高まっているのである。また美術品には不動産やマイカーのような税金がかからない特徴もあるため、近年では「現金を持つ代わりに投資を兼ねて美術品を買おう」と考える富裕層が増えているのだ。
中国美術品オークション市場の活況
美術品を資産と捉える中国で生じた「美術品オークション市場」の賑わいは、日本国内の骨董品店や中国骨董ファンにも大きな影響をもたらしている。そんな中国の美術品市場は日本の30倍もの活況とも言われているため、国内で売買された美術品のターンオーバーを高めるためにも、諸外国の動きは有難い存在と考えて良いだろう。日本国内で爆買いをする中国人富裕層の中には、たくさんの古美術品を買い占める人たちもいるようだ。
長寿番組の影響
「日曜美術館」や「開運!なんでも鑑定団」といった長寿番組は、美術品に興味のない人々の心を良い形で刺激している。特になんでも鑑定団で紹介された品物の多くは、意外な高額査定がつくこともあるため、自宅の倉庫や物置に眠っている美術品に対して「がらくた」と捉えている人たちにも、査定依頼に繋がる良き刺激を与えていると考えて良いだろう。このようなテレビ番組の影響は、買取業者や査定士の情報収集といった意味でも業界に好循環をもたらしている。
美術品の人気商品ラインナップと参考買取相場まとめ
下記カテゴリに属する美術品は、多少コンディションが悪くても高価買取対象になりやすい傾向がある。
茶道具
お客様へのおもてなしを通して「使う楽しみ」も見出だせる茶道具は、投資だけでなく観賞用、日常使いといった多彩なニーズのある美術品である。上質な茶道具は、「普段お稽古を頑張っている自分へのご褒美」として購入されることもあるため、古き良きものが今の時代でも十分活躍することができるのだ。このような特性を持つ茶道具の中には、表千家の三島手で10万円などという高価買取事例も多く見受けられる。また茶室の掛け軸や花器などのセット売却をすれば、プラス査定も期待できることだろう。
日本画
日本独特の手法で描かれた日本画は、油絵と対比的な存在として多くの買取店で高額査定対象となっている。水墨画や山水画といった中国の技法を取り入れた作品は、数ある日本画の中でも高く売れやすい存在として知られるようになった。実際の買取相場について調べてみると、日本の原風景を描いた奥田元宋の日本画は80万円前後の査定がついている。またモノトーン調の個性的なデザインで知られる棟方志功の作品なら、100万円超えも夢ではないと言えそうだ。日本画を含めた絵画全般は紫外線や湿気による劣化が起こりやすいため、高価買取を期待するなら保管法についても注意をして欲しい。
西洋画
ゴッホ、ピカソ、モネといったアーティストは、世界的に知られる西洋画家である。有名作家によって描かれた西洋画には、美術品としての価値だけでなく投資性や希少性といったさまざまな付加価値がつく。また有名画家の作品は世界の富裕層が狙っているため、自宅に飾る予定のない西洋画があるなら、出張査定などを利用してその価値を確認しておくこともより良い管理法の1つと言えるだろう。日本の買取市場で多く見受けられるアンディー・ウォーホールの作品には、近代美術としての付加価値により150万円~180万円前後の査定がついている。
日本刀
武士の歴史を語る上で欠かせない日本刀や刀剣は、無名の物であっても製造法や歴史的価値によって高価買取対象になることの多い品目である。骨董品買取を得意とする質屋の買取実績の中には、作者のない無名の刀剣に2万円もの高値がついた事例も多く見受けられる。これに対して、山城守藤原国清という銘文が書かれた日刀保鑑定付きの刀については、50万円~60万円もの高額査定も存在するようだ。このように価値判断がしやすい日本刀は、数ある美術品の中でもビギナー向けの品目だと言われている。
書画
書道家によって描かれた「文字」と、水墨画のような「絵」が同フレーム内に配置されている書画は、掛け軸同様に人気の高い美術品である。作者である書道家の活躍時期から作成年を想像することもできるため、所有者自ら査定に繋がる情報収集が可能なカテゴリとして近年話題になっている。また東洋発祥の書画は、和を愛する欧米人コレクター達からの注目度も高いため、デザインセンスといった部分も高額査定に繋がる要素と考えて良いだろう。
陶磁器
有田焼、九谷焼、古伊万里といった日本製の陶磁器は、高級割烹や料亭などへ流れることも多い国内需要の高い買取品目である。産地や作家が明確で希少性の高い陶磁器は、高価買取に繋がる要素が非常に高いと考えられる。また陶磁器の中には、ウェッジウッドやマイセンなどという海外製もあるため、自宅に高額査定を生むお宝が眠っている可能性が高い品目と位置づけて良いだろう。日常使いもできそうな古伊万里の徳利の中には、多少コンディションが悪くても5千円もの値がついた事例もある。また壺などの場合は数千万円もの事例もあるため、不要な陶磁器があるなら早めに査定依頼だけでもかけてみて欲しい。
象牙
インドゾウやアフリカゾウの牙を使って作られる美術工芸品「象牙」は、多様な製品がファンの心を掴む大人気買取品目である。象牙を使った工芸品は中国でも多く生産されており、山水画を描いた置物などは15万円もの高額査定が付いている。また象牙を用いた数珠などのアクセサリーも、女性を中心としたたくさんの愛好者がいるため、どんなに小さくても諦めずに査定依頼をかける姿勢が意外な価値を生むと考えて良いだろう。
中国骨董
古い歴史と高い芸術性を誇る中国骨董は、世界の富裕層が注目する大人気市場である。銀瓶や急須といった実用性の高い中国骨董には、20~30万円の査定が付くことが多い。これに対して巨大な壺や屏風、置物などという美術品的価値の高い物の中には、50万円~150万円もの査定額に繋がるものも多い特徴がある。そんな中国骨董には、日本人ユーザにはその価値が正しく判断しにくい難点があるため、どんな物であっても買取店に持ち込む気持ちを忘れないようにして欲しい。
アンティーク品
古い時代に西洋で作られたアンティーク品は、インテリアや観賞用として売買されることの多い買取品目である。特にノスタルジックでレトロなカフェが増えている今の時代は、ショップに華を添える目的でアンティーク品を購入する経営者が多く見受けられるようになった。またアンティーク品の中には、紫外線によって生じたダメージや経年劣化を味わいと捉える物もたくさんあるため、「古かろう悪かろう」の固定概念に囚われることなく売却できる品目と捉えて良さそうだ。
掛け軸
観賞用として床の間に飾られることの多い掛け軸も、高価買取が期待できるカテゴリである。古い中国で「掛けて拝する」という礼拝用に用いられていた掛け軸には、仏画に近いスピリチュアルな価値も多く備わっている。またこの商材の中には、色紙や短冊、山水画といった多彩な種類があるため、「掛け軸」という言葉で片付けられない深みがある点も世界的なファンに愛される理由と考えて良いだろう。そんな掛け軸の売却をする際には、箱や巻緒といった備品も忘れずに持ち込みをして欲しい。
まずは無料鑑定をスタートしよう
一般人にはその価値が判断しにくい美術品について、近頃の日本で高価買取が続出している実情を紹介してみた。持ち運びによって劣化が生じやすい掛け軸や絵画、壺などを売る際には、買取業者で行なっている出張査定サービスの利用がおすすめだ。また近年では、遺品整理の際に買取店に「蔵全部を見てもらう」といった方法も流行っているため、美術品の価値が全く分からず、選別ができない人でも簡単に処分や売却ができる時代が到来していると考えて良いだろう。
美術品をより高く売るためには
近年高価買取に繋がりやすい美術品だが、美術品をより高く売るためにはどのようなコツが必要なのだろうか。ここでは、より高く売るためのコツを紹介していきたい。
保存状態を出来る限り良くしておく
美術品は古いものが多いとは思うが、出来る限り綺麗な保存状態のものが好まれる。蔵や倉庫、物置などに置いておくとホコリが被っていたり、湿気で傷んだりするケースもある。絵画などは湿気に非常に弱いため、保存状態には気を付けたほうが良い。日陰で風通しの良い、湿気がこもらない場所に保管しておくと良いだろう。湿気を防ぐためにも、適度に戸を開けて湿気を逃がしたり市販の湿気取りを上手く活用することをおすすめする。
購入時の付属品も一緒に買取に出す
中古品すべてに言えることだが、購入時の付属品は買取の際に一緒に持ち込むようにしたほうが良い。購入時に入っていた箱や袋、鑑定書などは必ず取っておいて買取の際に一緒に持っていこう。付属品があるかないかでは、査定額に大きな差が出ることもあるのだ。
出来る限り早く売る
美術品は適切な場所で保管していたとしても、時間が経つにつれて劣化してしまう。そのため、売りたいと思った時にすぐに査定に出すことがおすすめだ。自分がお持ちの美術品の価値を知るためにも、まずは査定に出してみたほうが良いだろう。
出張買取を利用するようにしよう
少し前述したが、美術品の買取は出張買取がおすすめである。宅配買取の場合は、自身で梱包する必要があり梱包の際に美術品に傷がつくリスクがある。また、店頭買取の場合も店舗まで運ぶ間に落としてしまう可能性もないとも言いきれない。美術品が割れたり傷ついてしまうと価値自体が大幅に下がってしまうので、自宅に取りにきてもらえる出張買取を利用するのがおすすめなのである。
美術品の知識のある鑑定士に査定を依頼しよう
中古品の買取と言えば、多様なジャンルの商品を扱う総合買取店をイメージするかもしれないが、美術品の買取の場合は美術品や骨董品を専門に扱っている買取店に査定を依頼することが重要だ。そういった買取店には美術品や骨董品の知識が豊富な鑑定士が在籍しているため、適正価格を提示してくれる可能性が高いのだ。また、1社だけに査定を依頼するのではなく、複数社に依頼することがおすすめだ。
おすすめの買取店まとめ
ここでは、美術品や骨董品の買取を専門で行っている買取店をいくつか紹介していきたい。買取に出す際に、ぜひ参考にしていただきたい。
古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品と骨董品の買取専門店。出張買取、宅配買取、持ち込み買取の3つの買取方法の中から好きなスタイルを選ぶことができる。古美術永澤は、美術品と骨董品の買取を25年専門で行っており、毎年50万点以上の買取を実施している。オンライン査定だけではなくLINE査定も実施しているので、気軽に査定を依頼してみると良いだろう。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
40年以上、美術品と骨董品を専門で買取を実施しているのが本郷美術骨董館だ。27人もの鑑定士が在籍しており、あらゆるジャンルの美術品・骨董品に対応できるのがポイントだ。宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの買取方法を採用しており、電話とオンラインで査定を実施してくれる。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品と骨董品専門の買取店。ジャンルごとに鑑定士が在籍していて、豊富な知識で美術品の価値を見抜いてくれる。日本だけではなく、中国や欧米にも販売ルートを持っているため高価買取に繋がりやすいのがポイントだ。また、買取時の手数料はすべて無料なのが嬉しい。送料や出張料、査定料などは一切かからないのだ。出張買取と宅配買取、店頭買取の3つの買取方法を採用している。
総合美術買取センター
東京都品川区にある総合美術買取センターは、当サイトではベスト3に入る人気店で、おすすめの鑑定業者である。電話、メール、LINE、訪問などのさまざまな査定方法と買取方法を選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめの買取業者である。美術品を高い金額で売りたいならば総合美術買取センターの無料見積もりを依頼してみてはいかがだろうか。
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策