名が有名な作家の彫刻を処分したいとき、どのように処分したらいいのか、またどれくらいの価値があるものなのかわからないという人も多いはず。そこで、本コラムでは彫刻作品の買取について紹介していきたい。また、ここでは舟越保武という彫刻家の作品をテーマに相場や査定情報などを紹介するので押さえておこう。今後、彫刻作品の売却を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
舟越保武について
まず、ここで舟越保武という作家について述べていこう。売る前に舟越保武という作家がどのような評価をされているのかを把握しておくほうがいいだろう。基礎知識を知っておくことで、作品の価値を把握することにも繋がることも多い。
彫刻家・佐藤忠良と同じ時代の日本彫刻界を牽引した彫刻家
舟越保武は、日本人彫刻家で有名な佐藤忠良と東京美術大学時代に出会い、戦後日本を代表する彫刻家として日本の彫刻界の進展に大きく貢献した彫刻家である。また、後に東京芸術大学教授を務める。その後、多摩美術大学教授も努め、東京芸術大学名誉教授になる。そして、新制作協会彫刻部創立会員でもある。独学で石彫をはじめ、数々の作品を発表して注目されるが、長男を授かることで大きく作風も変わっていく。授かった長男が間もなく急死したため、自ら洗礼を受けカトリックへ帰依し、それ移行はキリスト教信仰やキリシタンの受難を題材とした制作が増えることになるのである。
舟越保武の彫刻作品の価値は高い
舟越保武の彫刻作品は非常に評価の高い作品が多く、高村光太郎賞、中原悌二郎賞、大聖グレゴリオ騎士団長勲章受章など数多くの賞を受賞している。作品は主に人物像でも立像という作品が多い傾向にある。長崎26殉教者記念像や原の城は非常に有名な作品だ。代表的な作品は下記になる。
- 長崎26殉教者記念像
- 原の城
- 病醜のダミアン
- 道東の四季-春-
- 聖クララ
- 聖セシリア
- 聖マリア・マグダレナ
- たつ子像
- ペトロ岐部神父の立像
舟越保武の代表的な彫刻作品は上記のようなものがあるが、その芸術性の評価はその受賞した数によってもわかるが、高額な値段で売買されている作品も多くの非常に高い価値を持った作品も多い。リサーチしてみるとわかるが、舟越保武の彫刻作品の買取を行っている業者は多い。
彫刻作品の査定情報
では次は、舟越保武の彫刻作品を売る上で重要なポイントを紹介していく。売却をする前に、どのようなポイントが査定額に影響するものなのかを把握しておくといいだろう。
有名作家の彫刻作品は価値が高い
彫刻作品を売る上で大事なのか、誰が作った作品なのかという点が査定額に大きく影響するようだ。よく状態の良さが重要とされることが多い、彫刻作品の場合、状態よりも誰の作品なのか、またいつの時代の作品なのかというのが大きく査定額に影響するようだ。そのため、その作家が作ったという証明する鑑定書や保証書には非常に重要になってくるので、そのような書類もしっかりと保管しておこう。とくに舟越保武の彫刻作品は評価が高いので鑑定書を取得しておくのもいいだろう。
貴金属の価値がある場合も
舟越保武の彫刻作品には木彫りやブロンズ像がある。このブロンズ像は、この貴金属としての価値で査定されることもあるようだ。最近では金・銀・プラチナをはじめとする貴金属の価値は年々価値が上がっているため、そのような貴金属のチャートの高い時期に売るというのもいい方法だろう。そして、また今後もブランズ像の価値は上がる可能性があるとも言われているので、このような貴金属の価値にも着目しておくといいかもしれない。
付属品は一緒に売ると査定額は上がる
彫刻作品の査定ポイントとして、付属品の価値についても押さえておこう。このような芸術作品で箱などがある場合、この箱にも価値はある。そのような付属品の状態も査定額に影響するので、もし、そのような付属品、彫刻作品であれば、箱やサインの書物などは一緒に売るように心がけるべきだ。
舟越保武の作品相場
では、最後に舟越保武の作品相場について述べていこう。何かを売るときに相場を把握しておくことは大事である。この相場をしっかりと把握しておかないと、高い価値のあるものを安く売ってしまうリスクもあるので、相場はしっかりとリサーチしておくほうがいいのである。
どれくらいの金額で売れるのかはわからないのが現状
まず、芸術作品の相場に関してリサーチをしてみたが、明確な相場はわからないというのが現状だ。芸術作品の相場はピンからキリまである数千円のものもあれば、数百万円で売れるなんてこともあるくらう。査定額の変動は激しいのである。従って、芸術的な価値の相場はなかなか掴むことができないだろう。また、ほとんどの業者で買取金額を開示していない。なので、芸術作品を売る場合には、いくつかの業者へ査定依頼をしてから、その額を比較検討する業者選びが重要になるだろう。
本物であれば数百万円で売れる可能性は大
上記で芸術作品の相場はわからないと述べた。だが、このような芸術作品が本物である場合、価値は非常に高くなるだろう。有名作家の作品であれば、数十万〜数百万円で売れることがアートオークションでは多いようだ。ここで取り上げている舟越保武の作品は、日本の彫刻界を牽引した人物の作品でもあるため、数十万〜数百万円の金額は期待してもいいだろう。
まとめ
ここまで、舟越保武の彫刻の価値・買取相場・査定情報をテーマに述べた。本コラムで述べたように芸術作品の価値は素人には分かりづらい市場である。そのため相場も曖昧で非常に掴みづらいところがある。また、鑑定人のなかでも鑑定や査定の差があり、非常に難しい分野なのである。そのため、どの業者を利用して、舟越保武の彫刻作品を売るのかは非常に重要だ。ただし、ここで取り上げている舟越保武の彫刻は本物であれば高額で売れる作品なので、慎重に売ったほうがいいだろう。自分自身でも一度リサーチを入念にして、信頼できる業者を探し売ったほうがいい。その際には本コラムで紹介したポイントを参考にしてほしい。