董寿平 山水画・紅梅図作品の価値は？買取相場・鑑定情報まとめ

董寿平（とうじゅへい）は、1900年代に活躍した画家、そして書家である。墨で描く山水画や、墨と朱で描く紅梅図などが有名だ。

1904年に中国山西省で生まれた董寿平は、有名な書家の血筋であったことから、早い時期から書画を学んでいた。

天津南開大学、そして北京東方大学卒業後、山水画家として活躍。その後、「北京栄宝斉」という文具や印章、書画骨董などを取り扱う会社に就職し、四川省のあらゆる山水地をまわって描いていたとされている。同時に、書の研究も行なっていた。

晩年は、南虹芸術専門学校の国画教授をつとめた他、中国人民対外友好協会理事、北京市人民対外友好協会副会長、北京中国画研究会名誉会長、栄宝斎顧問、三晋文化研究会名誉会長などに選出され、広く活躍した。

黄山画派

董寿平の画は、安徽省の黄山の景勝地などを多く描いたことから「黄山画派」と呼ばれた。山水以外にも、梅、蘭、竹、松などの花卉を新しい手法を用いて描いた書画は当時高く評価されていた。現在も、中国国内だけでなく、日本など各国で高値で取引されている人気の画である。

日本での活躍

董寿平は、当時から日本でも有名な書画家であり、何度も日本を訪れている。

はじめて日本を訪れたのは1979年。個展「中華人民共和国成立30周年展」を開き、多くの画家や専門家、一般客が訪れた。

その後、1983年には「雪江堂成立20周年展」、1985年に「董寿平水墨画展」、1989年に「書画巨匠 董寿平・村上三島展」、1991年には「董寿平書画展」を開催している。

また、来日時には東京学芸大学で指導をし、中国書画の書法を日本に伝えた。

書画巨匠 董寿平・村上三島展

日本画家の村上三島（むらかみ さんとう）は、1900年代後半に活躍した、有名な日本の書家である。中国の著名な書画の作品を研究し、それをベースに独自の手法で多くの作品は、愛媛県今治市にある「村上三島記念館」にも多く貯蔵されている。

中国と日本の代表的書画家である董寿平と村上三島の合作が発表された董寿平・村上三島展は1989年に開催され、大きな話題をよんだ。

代表的な作品と買取価格相場

董寿平の画のなかでも、特に話題になった作品の買取価格を見てみよう。

黄山松云

董寿平の描いた「黄山松云」は多くあるが、そのうちの1つであり、やはり中国の著名な書画家である劉継卣（りゅうけいゆ）とともに描いた作品がある。2015年に中国のオークションにかけられたことでニュースになったこの作品は、2378万円という高額で落札された。

春色満園

日本にある董寿平作品として話題になった「春色満園」という画がある。東京都文京区本郷にある「本郷美術骨董館」にて、600万円で買い取られた記録がある。

その他、黄山松雲を描いた「黄山図」「黄山云海」「墨梅」「墨竹」「人字瀑」「大渡河」「雨后黄山」といった名画がある。

査定は中国画に強い業者で

日本には有名画廊が多くあるが、有名画廊だからといってすべての絵画の査定が得意とは限らない。中国画をあまり取り扱わない業者に持ち込むと、低く評価されてしまうということもあるので、業者選びには気をつけたい。

日本で個展をひらき、広く知られていた董寿平の作品は、日本に多く残っている。そして有名な画も多いため、模倣作品や印刷、偽物などが少なくないというのもその理由の1つだ。

売りに出すときは、画廊や業者の情報をよく調べ、信頼できる店を見つけてから持ち込みたい。中国画・墨画を得意とする画廊であれば、中国画家として有名な董寿平の作品を正しく評価してもらえる可能性が高いのでおすすめだ。

岩田美術がおすすめ

董寿平の作品を売却するなら兵庫県姫路市の岩田美術がオススメ。岩田美術では、伝統的な骨董品や美術品を買い取っており、目利きのプロによる丁寧な査定が魅力的。出張買取はもちろん無料なので、気軽に問い合わせてみてほしい。

ネットオークションは慎重に

ヤフオクなどのネットオークションには、多くの中国画が出品されている。墨画や掛け軸などは人気があり、なかには高額落札されているものもある。だが、ネットオークションは、うまくいくと買取に出すよりも高額で売却できる場合もあるが、高価なものほどトラブルになりやすいので、注意が必要だ。

絵画の価値は素人には判断が難しく、その絵画の状態などによっても価値は大きく違うことが多い。また、絵画は梱包や運搬も容易ではなく、送付時に何らかのトラブルが生じる可能性もある。

特に高額な董寿平の絵画は、トラブルを避けるためにも、オークションではなく業者に買い取りを依頼する方が良いだろう。

アートオークションとは

アートオークションというオークションがある。業者が多く集まる、美術品のオークションだ。シンワアートオークション、毎日オークション、SBIアートオークションなどが有名である。

アートオークションは、個人売買ではなく業者が間に入る売買のため、手数料はかかるが、安全性が高く、信頼できるオークションである。有名画家の作品や、人気作品などは、うまくいくと高額落札されているので、利用を検討してみるのも良いだろう。

ただし、オークションなので必ず売れる、高額で売れるという保証はないので注意したい。

無料査定をスタートしよう

作品の価値をまずは知るために無料で鑑定して貰おう。価値を知ってから売るかどうかは決めればよい。まずは電話やメールで無料査定が出来る総合美術買取センターで問い合わせてみよう。

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