デザイン性と走行性能を兼ね備えたアルミホイール・タイヤは、数ある自動車用品の中でも高価買取が期待できる品目である。特にHELOやBBSなどの人気メーカーはカスタム車の足回りを固める上で欠かせない存在であるため、ニーズの高さという意味でも買取専門店への売却がおすすめと言えるだろう。
今回は売却先やブランドによって大きく異なるアルミホイール・タイヤの買取について、高値買取に繋がるコツやポイントを紹介していく。
AWD R Glacier White_16 / jaguarmena
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売却に適した時期はいつか
アルミホイール・タイヤの売り時は、「どこに売却するか」によって大きく異なる。 主な売却先としては、買取業者と中古車販売店・廃車業者が挙げられる。
高価買取が期待できる買取業者に売る場合は、ホイールへの需要が高まる「スタッドレスタイヤの脱着時期の前」がおすすめである。本州の平地では10~11月、2~3月が一般的とされているが、スタッドレスタイヤの使用期間が長い山間部や豪雪地帯などでは、アルミホイールへの需要を考えて少し時期をずらしたほうが良いと言えるだろう。
周りの人がスタッドレスタイヤを装着し始める少し前に売るのがコツだ。また、年間を通して雪が降る回数の多い北海道などの地域では、スタッドレスタイヤを必要とする人が多いため、高価買取が期待できる。
中古自動車販売店や廃車業者に車と一緒に売却する場合は、時期的なタイミングを重視しなくても良いというメリットがある。しかしこれらの業者は、アルミホイール・タイヤを車のオプション的な位置付けでしか捉えていないため、高価買取を狙う人には適さない売却方法と断言できる。有名ブランドの純正ホイールや、デザイン性の高いアルミホイールを所持している場合、中古車販売店や廃車業者よりも、買取業者を狙ったほうが高価買取に繋がりやすいと言える。
査定基準はあるのか
アルミホイールの査定基準は、ブランドやメーカー、希少価値に依存する。VWやBMWなどの外国車メーカーで作られた純正アルミホイールは、ニーズと比例して査定基準も高い傾向がある。これに対して国産車の純正アルミホイールの場合は日本国内でたくさんの中古品が出回っているため、希少価値という意味で劣るという難点があるのだ。
ただし、有名ブランドのアルミホイールの場合の査定基準は、査定する買取専門店のスタッフのアルミホイールへの知識によって大きく左右されるため、複数の買取専門店にまとめて査定を出したほうが良い。買取専門店によってはカー用品に詳しくないスタッフが対応することもある。アルミホイール専門の買取専門店に査定をお願いすると高価買取に繋がるかもしれない。
また、タイヤの幅やインチが極端に大きい場合は査定基準が低くなる傾向がある。この場合、タイヤは単体で専門店に査定をお願いしたほうが良いだろう。
その他に、タイヤのインチアップに適したデザイン性の高いアルミホイールも高価買取される傾向があるため、将来的な売却を検討している場合は、ブランドやサイズなどの部分でこだわりを持って選んでみて欲しい。
タイヤをなるべく高い値段で買取してもらうために
下記の4つのポイントを抑えておくと、愛用のアルミホイールを高価買取に繋げることができる。
日々のメンテナンスが高価買取に繋がる
状態の良いアルミホイールは買取業者からの好印象が得られるため高価買取に繋がりやすい。 できる限り傷の少ない状態であることが、高価買取に繋がるポイントなのだ。 自宅の物置などでアルミホイールを保管する場合は、表面の酸化を防ぐためにホイールクリーナーで綺麗に洗浄をした後、カバーで覆っておくのが理想と言えるだろう。また現在使用中のアルミホイールの売却を検討している場合は、定期的に洗車をして融雪剤などを落とすことも大事なメンテナンスだ。現在使用しているアルミホイールを将来的に売却しようとしている場合、傷がつく前に車体から外して保管しておくのも良い。
事故を起こさないように使うことも重要
交通事故や段差への乗り上げによって大きく傷がついてしまったアルミホイールは、どんなに高級ブランドであっても「次のユーザに転売できない」という理由で買取額が下がってしまう。また多少なりとも歪みが生じたホイールは安全性が保てなくなるため、普段から気をつけて運転をすることが「きちんと買い取ってもらうこと」に繋がるのである。このようなことから、大事なアルミホイールの商品価値を下げないためには「買取してもらう!」と決めたら車体から外し、これ以上の傷を付けないようにするのが高価買取に繋がる策と言えるだろう。
カー用品を得意とする買取業者を見つける
中古タイヤやカーオーディオなどを豊富に扱うリサイクルショップには、アルミホイールの査定を正しくできるスタッフが常駐している。これに対して店舗内でタイヤ関連用品が全く販売されていない場合は、「何でも買い取ります!」というフレーズがあったとしても利用しないほうが良いと言える。 そのようなショップでは、買取スタッフのカー用品への知識が乏しい可能性がある。 買取スタッフの査定スキルが怪しい場合は、アルミホイールのブランドやメーカーに関する話をして相手の対応をチェックするのも大事なことである。
替えのホイールがない場合は店舗に相談を
愛車の売却を検討している場合は、自動車本体の買取や処分をする専門店に対して「アルミホイールだけは今後も使いたい」という話をして、アルミホイールの取り外しをサービスで行ってもらって欲しい。アルミホイールの査定を重視しない中古車販売業者の多くは、喜んでホイールの取り外しをしてくれることが多い。またアルミホイールの取り外しに多少の工賃がかかっても、他業者で高価買取に繋げることができれば、その手数料はかけても良い出費と捉えても良いだろう。アルミホイールの取り外し工賃は高くても1本1,000円となるため、4本で5,000円以上を取る業者の場合は他の手法を検討したほうが良いかもしれない。
タイヤの保管方法
タイヤは、自然な劣化をなるべく抑えることで長持ちさせることができる。タイヤは天然ゴムで出来ており、自動車に装着して使用していないときでも自然と徐々に劣化してしまう。その劣化のスピードは保管方法によって大幅に変わるため、 保管方法が悪いと1年で劣化が進んでしまうこともある。この記事を参考にタイヤ保管をしっかり行ってほしい。
雨や水分からタイヤを守る
雨に打たれる場所や湿度の高い場所ではゴムの劣化が早まり、タイヤ内部のスチールコードが劣化する原因にもなる。ゴムの劣化を防ぐために、防水性の高いカバーをかけておくのも良い。タイヤの洗浄時にも注意が必要だ。洗剤やタイヤワックスを使用した洗浄は、タイヤの表面を傷つけやすくなるため亀裂が発生しやすく、空気漏れに繋がることもある。汚れがひどい場合のみ洗剤を使用し、通常は水洗いのみが良い。また、水洗い後も注意が必要だ。水洗い後も、水分がタイヤに残らないようにしっかり水分をとり除くようにしよう。
直射日光や高温からタイヤを守る
タイヤの劣化を早める要因の1つに、直射日光や高温がある。 タイヤは紫外線にさらしたり高温の場所に長期間置いておくと、ひび割れなどの劣化が起こる。 特に、気温の高い夏はタイヤのゴムが乾燥して弾力を失いやすくなるため、ひび割れが起きやすくなります。また、冬の寒い時期もストーブの近くなど高温の場所ではゴムが劣化しやすくなるため気をつける必要がある。屋外保管の場合、遮光性の高いカバーなどをかけて涼しい場所に保管するのが重要だ。また、屋内保管の場合は直射日光が当たりやすい窓際に置くことは避けよう。
オゾンからタイヤを守る
タイヤは天然ゴムで出来ているため、オゾンが劣化を促進する要因となる。モーターやバッテリー、エアコン室外機 など、 電気火花が発生するような、オゾンが発生する機器の近くでの保管はひびわれなどの原因となるため避けよう。
油からタイヤを守る
ゴムは性質上、油を吸収する性質を持っているため油との相性が良くない。道路を走り終わったタイヤには、油や化学物質が付着している可能性が高く、そのまま保管すると劣化の原因となる。また、水洗い後のタイヤワックスは、見た目がきれいに見えるため塗りたくなるが、石油の成分が入っているものは避けたほうが良いと言える。既にヒビが入っている場合、そこから石油成分が入り込みタイヤ内側に浸透してしまい、劣化に繋がってしまう。タイヤワックスを使用する場合は、水性タイヤワックスを使用したほうが良いだろう。油性のワックスと比較すると雨や水などで流れやすいため持続性が低いが、タイヤの劣化を防いでくれる。ガソリンなどの油が付着している場合は洗い落とし、タイヤワックスをかけている場合は拭き取ってから保管しよう。
変形からタイヤを守る
タイヤには、自動車を支えるために高い空気圧がかかっている。タイヤをホイールに装着したまま保管する場合は、空気を抜いて内圧を弱め、ゴムの劣化を防ごう。ホイールからはずしてタイヤを保管する場合は、変形を防ぐため、できる限り縦置きにして保管しよう。カー用品店やホームセンターなどで販売されている、タイヤを保管するためのタイヤラックを利用しても良いだろう。ホイールつきの場合は、空気圧を規定値の半分程度にして横置きでの保管が原則だ。ホイールつきのタイヤを縦置きにしてしまうと、ホイールの重みで接地面に圧がかかり、その部分が平らになってしまう可能性がある。 平積みの場合は、時々順番を入れ替えて、下になるタイヤが変形しないようにしてほしい。
もし自宅にタイヤの適した保管場所がない場合は、タイヤ専門店やディーラーなどのタイヤ保管サービスを利用するのも良い。そうすることで、適切な保管が可能になる。
まとめ
取り外しの部分で面倒と感じられることの多いアルミホイールも、中古車販売店や廃車業者に相談をすることで、意外とスムーズに対応してもらえるケースが多い。レイズやTSWなどの高級ブランドのアルミホイールは数万円~十数万円で売却されることもあるため、交渉やメンテナンスの手間をかけることが高値買取に繋がるコツと言えるだろう。買取申込する時は、タイヤ・アルミホイールの買取業者一覧を見て買取業者を比較しよう。