大切に乗ってきた愛車を売却するのであれば、少しでも高く売りたいと考える方がほとんどだろう。しかし、どういった買取業者が高値で買い取りをしてくれるのかは意外と知られていない。業者選びを間違えれば、大切な愛車に驚くほど低い査定額をつけられてしまう恐れもある。幸い、現代はネットで査定や下取りのシミュレーションが出来る時代だ。
ここでは車の査定や下取りのできる優良サイト、優良な買取専門業者についてご紹介していく。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
買取りと下取りの違い
買取りと下取りの違いとは
自動車の売却を考えているのであれば、「買取り」と「下取り」の違いについて知識を整理しておきたい。
新しい車を購入する際にディーラーで古い車を査定してもらい、そのまま売却するおなじみの方法が「下取り」である。漠然と古い車を下取りに出すケースが20年ほど前までは一般的な売却の方法であった。確かに、ディーラーに下取りに出すことでスムーズに乗り換えが可能で、あまり手間のかからない方法だ。
一方、今世紀に入ってから爆発的に普及してきたのが「買取り」という方法である。ユーザーが新しい車の購入とは別に、古い車を買取専門業者に直接売却するという方法である。もちろん、この「買取り」が普及してきたのには理由がある。
下取りが不利な理由
ディーラーの仕事は新車を販売することであり、自動車の査定や買取りはどうしても二次的な業務になってしまう。そのため、下取りした車をそのままオークションに流したり、関連の中古車販売会社で再販売するだけというケースがほとんどである。そのため、査定の価格が買取業者に比べると低いという傾向が見られる。
「自分の場合は査定額に10万円上乗せしてくれた」という意見もあるかもしれないが、多くの場合は下取りの査定額を新車の値引き可能額と相殺しているだけなので注意が必要だ。そのため、少しでも有利に車を売却したいのであれば、買取専門業者に買い取りを依頼するという方法がおすすめだ。
専門業者が高く買取りできる理由
買取専門業者は、当然ながら販売ではなく買取りをして車を仕入れることが専門の仕事だ。そのため、常に競合他社との間に市場原理が働いており、漠然と低い査定額を提示してくるようなことはない。そんなことをすれば他の買取業者にお客様を取られてしまうのは言うまでもない。特に人気の車や新しい車、希少な車などは常にオーダーを抱えているような状態であるため、交渉次第で査定額よりも高く買い取りをしてくれるケースも多い。
また、全国規模のネットワークを持っている買取業者は特に高い査定額を期待できる。常にマーケットの情報をチェックしているため、中古車市場で供給が不足している車を把握しており、特別に高い査定額をつけるような芸当もできるというわけだ。
廃車寸前の車の場合
しかし、中にはどの業者に査定を依頼しても値段がつかないケースもある。廃車寸前の状態のような車だ。ディーラーの下取りなどでは0円という査定額を提示してくるだけでなく、場合によっては廃車手数料を請求されることも珍しくない。
しかし、一見状態が悪くても一度は買取業者に相談してみるのがおすすめだ。買取業者はスポーツカーや旧車など細分化された専門店ともネットワークを持っており、希少車などの場合は思わぬ高い値段をつけてもらえる可能性もある。それでもだめな場合は、スクラップ専門の買取業者を探すという方法もある。通常は廃車手数料を請求されるような車でも、積極的に買い取りを行ってくれるだろう。
一括査定サイトを賢く利用しよう
「かんたん車査定ガイド」で一括査定
買取業者に査定を依頼する場合は、まずはネットで一括査定を依頼しよう。複数の業者に見積もりを依頼することで競争原理が働くことが期待でき、売却の交渉も有利に進めることができるだろう。
おすすめなのは大手の買取専門業者が揃っている「かんたん車査定ガイド」だ。ガリバーやカーチス、アップル、カーセブンなどの大手買取業者42社と提携しており、最大10社に一括査定を依頼することが可能だ。サイトの運営元も東証1部上場企業の株式会社エイチームのグループ企業、株式会社エイチームライフスタイルであり、セキュリティなどの面でも安心して利用することができる。
大規模な「楽天中古車買取査定市場」
誰もが知っている楽天の「楽天中古車買取査定市場」も手軽に一括査定が依頼できるサービスで、規模も非常に大きいことが特徴だ。提携先の買取業者はガリバーなどの大手はもちろん網羅しており、その数はなんと100社以上に及ぶ。利用方法も極めて簡単で、愛車の情報や個人情報を入力するだけだ。すぐにメールや電話で査定を担当する買取業者から連絡がもらえるため、特に急いで売却したい方におすすめのサービスだ。
また、一括査定や売却の成約などでポイントがもらえるため、楽天ユーザーにとっては嬉しいサービスである。
マッチングサービスの「Goo買取（グー買取）」
大手中古車検索サービスのGoo-net（グーネット）でおなじみのGoo（グー）が運営する一括査定サービスが「Goo買取（グー買取）」だ。単なる一括査定ではなく、高価買取を専門とする買取業者と売却したい愛車をマッチングさせるという独自のサービスを展開している。
30万台以上のデータからすぐに買い取りの相場がわかるというメリットに加えて、営業電話がなくWeb上で完結するという特徴を持っている。漠然と買い取りの相場を知りたいという場合や、電話の対応がわずらわしいという方にとってはおすすめのサービスだ。
安心のJADRI運営「一括査定.com（一括査定ドットコム）」
一括査定が一般化したとはいえ、知らない業者に査定を依頼するのが不安だという方におすすめしたいのが「一括査定.com（一括査定ドットコム）」だ。
これは一般社団法人日本自動車流通研究所(通称：JADRI）が運営を行っており、公益性の高い事業展開を目指す一括査定サイトである。JADRIが定めた厳格な入会条件をクリアした優良企業のみが査定を行っており、万が一のトラブルの場合でも相談室が用意されているので安心して一括査定を依頼することができる。
どうしてもだめな場合は「廃車ラボ」
過走行車や廃車寸前の車など、査定の値がつかないような場合でもあきらめる必要はない。不動車や事故車など、一般的な買取専門業者では扱っていないような車を専門にしている買取業者もある。一括査定ではないが、「廃車ラボ」ではこういった廃車にするしかないような車の査定をネット上で依頼することができる。
一般に、事故車や不動車、過走行車などは査定が0円であることから、商品としての価値もないように思われがちである。しかし、廃車にするしかないような車でも解体して利用するという方法が存在するのだ。取り外した部品は中古品やリビルト品として市場で流通し、鉄やアルミは原料としてリサイクルされる。このような技術とノウハウを持っており、廃車の商品価値を評価してくれる業者を探せば、スクラップするしかない状態の車でも買い取りをしてもらえるのだ。
迷った場合はガリバーがおすすめ
買取業者のシェア
これまで見てきたように、現在では手軽にネットで一括査定を依頼することができ、複数の業者との交渉を有利に進めることができる環境が整っている。愛車を少しでも有利に売却したい方にとっては、大変に心強い味方だ。それでも最終的な売却先に迷った場合は、最大手のガリバーインターナショナルがおすすめだ。その理由は、圧倒的なシェアに裏づけされた実績による安心感である。
車買取業者のシェアは1位がガリバーインターナショナル、2位がユーエスエス、3位がケーユーホールディングスと続く。ガリバーは2位のユーエスエスの倍以上の売上を誇り、車買取業者の中では圧倒的なシェアを確保しているのだ。
顧客の支持を裏づけする実績
ガリバーは近年急激に売上を伸ばしたのではなく、実に2001年から2016年まで、16年連続で買取実績No.1を続けているのが驚きだ（2017年集計）。これは顧客の支持無くしては到底達成不可能な数字である。
全国に550もの店舗を構えており、全国のどの地域に住んでいても利用しやすいことも大きなメリットだ。ネット上で査定を依頼することができる時代といっても、実際は車の状態を確認しなくてはいけない。そんな時に店舗があまりに遠い場合は売却に手間がかかるし、ネット上の査定額と実車での査定額に開きがあるような場合はトラブルの元になる恐れもある。店舗が多いことはそれだけでも安心材料のひとつになるのである。
高く買い取りをできる仕組み
ガリバーがこれだけの支持を得ているのは、安心感はもちろんだが、高く買い取りができるということが最大の理由である。
ガリバーは管理コストを抑える独特の仕組みを持っており、これによって高い買い取り額を実現している。中古車は在庫として置いておくだけでもかなりの管理コストを必要とする。自動車に必要な広い土地の賃貸料や自動車の維持・管理費、車を管理する人件費もかさんでくる。当然ながら買い取り価格や中古車の販売価格に影響を及ぼすことになる。
そこでガリバーは在庫期間を短縮する仕組みを作り、徹底している。買い取りした車を中古車として販売する際にあらかじめ期限を設定し、期限を過ぎた場合は全ての車をオークションで販売するという形態をとった。これによって管理コストを大幅に削減することができ、買い取り額を高く設定することが可能になったのだ。
高く売るなら買取りがおすすめ
このように、愛車を少しでも高く売りたい場合は、ディーラーの下取りよりも買取業者の方が高い査定額を期待できることを理解しておくことが大切である。そして、複数業者に査定を依頼することが売却交渉を有利に進める大切なポイントであることも再度確認しておこう。
売却先の買取業者を絞り込んだ後は、価格面だけでなく、信頼できる買取業者かどうかを見極めることも大切である。買取業者の実績なども安心して取引できる材料のひとつであるため、ホームページなどもしっかりと目を通しておこう。
また、過度に高い査定額を提示する買取業者も注意が必要である。ネットでは高い査定額を提示してきたにもかかわらず、実車の確認では減点ばかり行い、結局は一番安い査定額で契約を迫るようなケースもあるからである。そういったトラブルを避けるためにも、実績のある大手や、規模は小さくても専門性の高い買取業者に依頼することが安心だ。ネットの査定サービスを賢く活用して信頼できる買取業者を見つけ、愛車の売却活動を成功させよう。
