軽井沢10年といえば、世界的に見ても非常に希少価値の高い伝説的なウイスキーである。こちらのウイスキーは日本におけるシングルモルトのはじまりとも呼ばれており、その味わい深さはもちろんのこと、コレクター達垂涎のコレクションとしても名高い。
今回は、そんな軽井沢10年の買取相場や査定情報を徹底的にまとめていきつつ、同時に軽井沢10年を売る際におすすめの業者や軽井沢10年を高く売るポイントなどについても詳しく解説を進めていこう。
軽井沢10年自体の解説もしているので、軽井沢10年をできるだけ高く売りたいという方だけではなく、軽井沢10年を詳しく知りたいという方も必見の本コラム。気になった方はぜひ、じっくりと目を通していただければ幸いである。
CONTENTS
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ウイスキー軽井沢とは
軽井沢10年について解説をする前に、まずは軽井沢というウイスキー自体の説明をしなければならない。なぜなら軽井沢10年は幻のウイスキーと呼ばれる軽井沢シリーズのレギュラー商品であり、軽井沢自体についての理解を深めなければ、軽井沢10年自体を真に理解することはできないからだ。
こちらでは、軽井沢10年を含むウイスキー軽井沢のバックグラウンドから、製造プロセスなどまで詳しく解説を進めていく。ぜひ軽井沢10年を持っている方も、軽井沢の他のナンバリングボトルを持っている方も熟読していただきたい。
まずウイスキー軽井沢の概要について説明をしていこう。ウイスキー軽井沢は長野県北佐久郡五代田町に存在していた軽井沢蒸溜所で醸造されていたウイスキーである。
現在、軽井沢蒸溜所は閉鎖されており、ウイスキー軽井沢自体も製造する会社自体が繰り返し他社への合併が為されていた。しかし顧客からのウイスキー軽井沢への支持が非常に高かったため、製造会社が変わっても販売され続けていた。しかし、2012年にウイスキー軽井沢の販売は終了してしまっている。
ウイスキー軽井沢が誕生したのは1976年。シングルモルトウイスキーとしては有名な「山崎」よりも数年早い、日本産シングルモルトウイスキーであった。当時からハイバリューなウイスキーとして知られており、その価格は15,000円。ウイスキーとしてはかなり高額であったが、それでも売れ行きは好調だったようだ。
先ほどウイスキー軽井沢は2012年に販売が終了したと述べたが、実はウイスキー軽井沢の製造自体はさかのぼること12年の2000年に終了している。以降12年はそれまでに製造されていたウイスキー軽井沢を販売するのみとなり、その間、ウイスキー軽井沢の価値は高騰したことは言うまでもないだろう。
軽井沢蒸溜所の歴史
次に、先ほど軽く述べた軽井沢蒸溜所について解説をしていこう。現在は閉鎖されている軽井沢蒸溜所であるが、ウイスキー軽井沢を生産し始めた大黒葡萄酒という会社自体は1952年にすでにウイスキーの製造をスタートさせていた。
大黒葡萄酒という名前からも分かる通りそもそもはワイン製造をおこなっていた会社であるが、ウイスキーの生産をより本流へ載せるために、軽井沢農場へウイスキー専用蒸溜所を設立。1956年にウイスキーの製造が始まったわけだが、この蒸溜所がのちに言う軽井沢蒸溜所である。
後に大黒葡萄酒はオーシャンと呼ばれる会社に買収をされ、2007年にはキリンビールで有名なキリングループがオーシャンを買収した。この時点で、すでに軽井沢蒸溜所は閉鎖されていたのだが、キリンの買収をきっかけにして2012年に軽井沢蒸溜所は完全閉鎖の道を進んだ。
翌年2013年、キリングループ以前に軽井沢蒸溜所を保有していたメルシャン(旧:オーシャン)が、軽井沢蒸溜所が設立されていた土地と蒸溜所自体を売却してしまう。そして、軽井沢蒸溜所にあったウイスキー軽井沢の醸造設備などは別地へと移動することになる。
現在、ウイスキー軽井沢を生産し続けた醸造設備自体は静岡蒸溜所で稼働し続けており、今もなお上質なウイスキーを継続して生産しているようだ。
軽井沢蒸溜所の閉鎖後
軽井沢蒸溜所がすでに完全閉鎖したということは述べた。2012年に軽井沢蒸溜所が閉鎖した際には、まだストックのあったウイスキー軽井沢の原酒は全て売り出されてしまっている。
このような経緯の中で、ウイスキー軽井沢は世界各地に広がっていき、現在ではウイスキー軽井沢を容易に手に入れることはできないという状態となった。
軽井沢蒸溜所の閉鎖後にはウイスキー軽井沢の価値は高騰しており、現在でもオークションなどでハイプライスでの落札が見られることがある。例えば香港でおこなわれたオークションではウイスキー軽井沢の10本セットが日本円にして約780万円という高値で落札された。
ちなみにウイスキー軽井沢のオークションに関する伝説的なエピソードは他にもある。軽井沢1960 52年と呼ばれるウイスキー軽井沢の中でも最上級のウイスキーがあるのだが、こちらはその名前の通り52年間熟成されたものだ。
実際に軽井沢蒸溜所が稼働していたのが1956年から2012年までの56年。その稼働期間のほとんどを熟成期間に充てられたのがこちらのウイスキーである。
ウイスキー軽井沢の発売価格
このウイスキー、発売当初ですでに200万円と非常に高額。そして香港のオークションに出品されたのだが、その際の落札価格が1,460万円にも上ったのである。
通常のウイスキー軽井沢の場合、ここまでの価値がつくわけではないが、やはり小売価格の数倍の値段になっているボトルも少なくはない。それだけウイスキー軽井沢は価値の高いウイスキーなのだ。
またウイスキーマガジンと呼ばれる希少価値の高いウイスキーに関するオークション評価では「ウイスキーの王様と呼ばれるマッカランよりもウイスキー軽井沢の方が価値が高い」と評され、世界のウイスキーの中でもなんとナンバー1という評価を受けた。
残念ながら、今後ウイスキー軽井沢が生産されるということはない。そのため、さらにウイスキー軽井沢の価値は高まっていくだろう。
ウイスキー軽井沢のメインプロダクト
次にウイスキー軽井沢を代表とするメインプロダクトについて詳しく解説をしていこう。ウイスキー軽井沢10年を持っているという方も、ウイスキー軽井沢の他シリーズを持っているという方もぜひ目を通してほしい。
ウイスキー軽井沢 マスターズブレンド10年(軽井沢10年)
ウイスキー軽井沢を代表とするのは本コラムでもご紹介していくマスターズブレンド10年(軽井沢10年)である。こちらのウイスキーは、軽井沢蒸溜所にて10年以上もの丁寧な熟成がおこなわれた貯蔵モルトを基盤として使用された。味わい深く、ウイスキー軽井沢の中でも人気の高いレギュラー商品である。
ウイスキー軽井沢 シングルモルト17年(軽井沢17年)
ウイスキー軽井沢といえばシングルモルト17年(軽井沢17年)も忘れてはならない。こちらは1976年に発売されたウイスキー軽井沢のボトルデザインが引き継がれ、歴史を感じさせる趣深さが漂っている。
また、その当時、31年間、シェリー樽で熟成され続けたお酒などをヴァッティングしており、非常にプレミアムな完成度となっていることが有名だ。ウイスキーファンであれば1度は飲んでみたい人気のシリーズである。
ウイスキー軽井沢 シングルモルト15年(軽井沢15年)
ウイスキー軽井沢の中でも、シェリー樽で15年ほどの長期熟成を経た原種のみを使用していることで有名なシングルモルト15年(軽井沢15年)。その名前が15年という長期熟成の証である。
ちなみにウイスキー軽井沢はシェリー樽での熟成にこだわりを持っている。また使用される清水は浅間山から採れた上質なもの。製造樽・水にこだわり長期熟成をさせたシングルモルト15年(軽井沢15年)はウイスキーマニアの舌をも唸らせる驚きの味わいである。
ウイスキー軽井沢 ピュアモルト12年(軽井沢12年)
ピュアモルト12年(軽井沢12年)は、上記でご紹介してきたシングルモルト15年(軽井沢15年)・シングルモルト17年(軽井沢17年)を基礎として、シェリー樽貯蔵12年の長期保存が特徴のウイスキーだ。
ピュアモルト12年(軽井沢12年)をはじめとするウイスキーシリーズは、ツタで貯蔵庫を覆っており、それによってウイスキー醸造には完璧な湿度・温度がキープされている。軽井沢蒸溜所こだわりの醸造方法によって作られたウイスキーは特別な味わいがある。
ウイスキー軽井沢の世界的評価
こちらの項の最後にウイスキー軽井沢の世界的評価についてご紹介していこう。ウイスキー軽井沢がこれまで得た賞には以下のようなものが存在する。
- ・International Wine and Spirit Competition2001 金賞
- ・International Wine and Spirit Competition2002 金賞
- ・THE INTERNATIONAL SPIRITS CHALLENGE 金賞
ウイスキー軽井沢のすごいところは、各年、ピュアモルト12年・シングルモルト15年・シングルモルト17年・シングルモルト21年などそれぞれで賞を複数個獲得しているという点である。
20世紀から人気の高かったウイスキー軽井沢ではあるが、2000年代初頭の連続受賞によってさらに世界的な知名度を高めることとなった。
ウイスキー軽井沢10年買取相場・査定情報
さて、ここまでウイスキー軽井沢や軽井沢蒸溜所の歴史などについて詳しく解説を進めてきた。上項をじっくりと読んでいただければ、軽井沢10年のバックグラウンドをしっかりと理解していただくことができたはずだ。
そこで次に軽井沢10年の買取相場や査定情報について詳しく見ていこう。価値のあるウイスキー軽井沢の中でも人気の高い軽井沢10年。どれだけの中古買取相場になるのかが楽しみである。
買取業者における軽井沢10年買取相場は?
それでは早速、買取業者における軽井沢10年の買取価格を見ていこう。希少価値が高いウイスキーのため、1つの業者でいくつもの買取実績が表示されていることはない。そのため以下に、いくつかの買取業者の買取実績を列挙していくこととしよう。
さすがや:30,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
さすがやにおける軽井沢10年の買取価格は30,000円とのことだ。買取日は2019年03月07日で、店舗は上越アコーレ店との記載があった。
おいくら?:20,000円
おいくらにおける軽井沢10年の買取価格は20,000円とのことだ。こちらの軽井沢10年は未開封かつラベルなしという状態だったようだ。そのため状態評価はB。それでも発売当時よりも高く売れているということが分かる。
お酒買取専門 買取センター.com:10,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門 買取センター.comにおける軽井沢10年の買取価格は10,000円とのことだ。上記2件の買取業者よりも安価ではあるが、状態によっては買取価格がアップする可能性も考えられるだろう。
もっと高価買取ジャパン.com:20,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
もっと高価買取ジャパン.comにおける軽井沢10年の買取価格は20,000円とのことだ。買い取った軽井沢10年は商品未開封の状態であったとのことで、その点が評価され高価買取になったという。
オークションにおける落札相場は?
買取業者の相場を参考にした上で、次にオークションにおいて軽井沢10年がどれくらいの相場で落札されているのかについても見ていこう。
近年ではヤフーオークションやモバオク、Rakuten、ラクマ、ebayなどさまざまな個人売買を目的としたインターネットオークションサイト・インターネットフリマサイトが多い。
これらのサイトを使うことによって、自分で納得のできる価格が付けられるというメリットがある。軽井沢10年はオークションの際にどれくらいの価格で出品され、そして落札されているのかについても興味深いところである。
こちらで軽井沢10年のオークション落札価格を参考にするのは、オークション落札相場まとめサイトオークファン。それでは以下に軽井沢10年の落札価格を見ていこう。
- ・軽井沢10年 700ml→49,500円
- ・軽井沢10年 700ml 未開封→68,800円
- ・軽井沢10年 700ml 未開封 箱付き→71,000円
- ・軽井沢10年 700ml 未開封 保管品 箱付き→62,000円
- ・軽井沢10年 KOHAKU 700ml 未開封→78,800円
- ・軽井沢10年 KOHAKU 700ml 未開封→251,001円
軽井沢10年でも付属品がついているかどうかや若干の違いによって価格が大きく異なることがわかる。コレクション的な価値が高いウイスキーなので、その若干の違いが大きな価値を生むのであろう。
ちなみに、こちらの軽井沢10年の価格についても2019年6月に参照したもののため、参照する時期によっては変動が起こりうるということをご留意いただきたい。
ウイスキー軽井沢10年を高く売るポイント
ここまで軽井沢10年についてや、軽井沢10年の買取相場・落札相場などについて詳しく解説を進めてきた。軽井沢10年は中古買取市場において非常に価値が高く、そのまま中古買取業者に査定依頼を出しても十分高価買取が期待できるアイテムである。
しかし、少し待ってほしい。実は軽井沢10年を高く売るコツを知った上で買取査定に出せば、より高く売ることができるのだ。
そこで本コラムの最後に軽井沢10年の買取査定額をアップさせるポイントについて詳しく解説をしていこう。軽井沢10年をできるだけ高く売りたいという方は、ぜひ参考にしてほしい。
付属品は全てそろえて買取査定に出す
1つ目の軽井沢10年を高く売るポイントは軽井沢10年の付属品は全てそろえて買取査定に出すということだ。
先ほども買取相場で確認をした通り、軽井沢10年は箱などの付属品が全てそろっている方が高価買取となる傾向にある。これは軽井沢10年だけではなく、全ての中古品に共通することである。
なぜなら中古品は新品の状態に近ければ近いほど高く買い取られるからである。特にコレクション的要素の強い軽井沢10年は、新品購入時についてきた付属品がそろっていればそれだけ価値は高いはずだ。
おそらく軽井沢10年を新品で購入した場合には、外箱や飾り箱、説明書、袋などが付属してきたのではないだろうか。またお店によっては購入証明書などをつけてくれていることもあるだろう。
これらの付属品があることによって、軽井沢10年の価格はかなりアップするはずである。また、新品に近い状態が好ましいという理由以外にも、軽井沢10年を売る際に付属品をそろえておくべき理由がある。
残念ながら軽井沢10年のように高価買取がなされるアイテムは中古買取市場に偽物が出回っているということがよくあるのだ。そのため、本物だと証明できない軽井沢10年は売れなかったり、安く買い取られたりすることがある。そんな時に正規の付属品や購入証明書があれば安心だ。
複数の信頼できる買取業者に査定依頼を出す
2つ目の軽井沢10年を高く売るポイントは複数の信頼できる買取業者に軽井沢10年の査定依頼を出すということだ。
軽井沢10年を売る際に複数の信頼できる買取業者に依頼するメリットは2つある。1つは軽井沢10年の買取相場がよくわかるということである。1社だけではどうしても軽井沢10年の買取相場は読みにくい。
買取業者に依頼すればするほど、軽井沢10年の買取価格における平均値が確証を持って出てくるために、相場以下で買い取られてしまうということも避けられるだろう。
また軽井沢10年を買い取る際に買取業者によって評価基準が異なる場合があるということも理由の1つである。ボトルが傷ついた軽井沢10年は買取査定額が落ちるだろうが、嗜好品であるウイスキーの外見をどれだけ重視するかは業者によって異なる。
そのため、複数の買取業者に依頼すれば、自身が保有している軽井沢10年の価値をより高く見繕ってくれる買取業者に売ることができるのである。
買取査定前にセルフクリーニングをおこなう
3つ目の軽井沢10年を高く売るポイントは買取査定前に軽井沢10年のセルフクリーニングをおこなうということだ。
セルフクリーニングといってもそこまで難しいことではない。ボトルについた汚れや埃を取り除き、付属品をきれいにしておくというレベルで構わないのだ。買取業者といえど相手は人。アイテムの第一印象が悪ければなかなか高価買取に繋がることはないのである。
軽井沢10年のセルフクリーニングをおこなう際には、乾いた柔らかい布巾で汚れを拭き取るようにしてほしい。よく濡れ雑巾などを使って汚れを拭き取ろうとする人がいるが、濡れた雑巾だと紙製のラベルが痛んだり、ボトルに水垢がついたりしてしまう。そうなっては余計に汚くなる可能性もあるのだ。
できるだけ軽井沢10年を買った時の状態に近づけるという気持ちで丁寧にセルフクリーニングをおこなえば、買取査定額もアップするはずである。ぜひ、実践していってほしい。
まとめ
今回は軽井沢10年の買取相場や査定情報を徹底的にまとめていきつつ、同時に軽井沢10年を売る際におすすめの業者や軽井沢10年を高く売るポイントなどについても詳しく解説を進めてきた。
本コラムで繰り返し述べてきたように、軽井沢10年は希少価値が高く、中古買取市場におけるニーズは一般的なウイスキーでは比べ物にならないほどである。そのため、安易に安い値段で売ってしまったり、相場以下の価格で軽井沢10年を譲ってしまったりすることは絶対に避けてほしい。
もし軽井沢10年を売るのであれば、本コラムでご紹介した買取業者を参考にしたり、軽井沢10年をできるだけ高く売るポイントを実践してみてほしい。きっと軽井沢10年を後悔のない買取価格で売ることができるようになるはずだ。