大きなピアノの処分にお困りではないだろうか。ピアノは粗大ゴミとして出すこともできず、解体を業者に依頼すると数万円ほどの費用がかかってしまう。
遺品整理の際には、ピアノは捨てる、解体するのではなく、売却して次に使いたい人のもとに届けることがおすすめだ。 ピアノ買取を経験したことがない方のために、ピアノの売却方法、高価買取につなげる方法などをご紹介する。
YAMAHA Clavinova. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
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ピアノを買取に出すならどんな業者がおすすめ?
世間には様々な買取業者があるが、ピアノの売却先は慎重に選ぶ必要がある。 適当な買取業者を選んでしまうと、本来のピアノの価値や状態を理解してもらえず、やすい金額での買取となってしまう。 リサイクルショップ、総合買取店などはとくにピアノの査定に詳しくないスタッフも多く、注意が必要だ。
ピアノの買取を依頼するなら楽器専門店、さらにピアノの買取を専門としているような業者を選ぶようにしよう。 買取方法にも様々あるが、ピアノの場合は宅配買取と出張買取がメインとなる。
宅配買取はピアノを買取業者の元に送って査定してもらう方法で、自宅から出ず、またスタッフと顔を合わせず取引を行うことができるというメリットがある。 しかし大きなピアノは宅配買取には不向きだ。足が折りたためる電子ピアノなどを売りたい場合は宅配買取を利用することもできる。
ピアノの出張買取については、次のコンテンツで詳しくご紹介しよう。
ピアノの出張買取を利用してみよう
ピアノの買取方法として人気な出張買取。 大きくて素人では自宅から持ち出せないようなピアノも、業者が自宅に来て査定、引き取りを行ってくれるのだ。
あらかじめ予約した日時に自宅で待機しておく必要はあるが、スムーズに買取ができるという点は大きなメリットである。 安価なピアノであればその場で査定金額を受け取ることも可能。高級なピアノで買取金額が高くなる場合は後日の振込となるので注意しておこう。
出張買取では、その他に売れそうなものもアドバイスしてくれるケースが多い。 譜面台、練習用のヘッドフォン、イス、楽譜など、処分に困っているピアノ関連のグッズがある場合は出張買取の際にスタッフに相談してみるといいだろう。
出張買取は別途出張費用がかかる業者もある。近くに営業所や倉庫がある業者を選べば出張費用を抑えることができたり、無料で駆けつけてくれる場合もあるので、余計な出費を抑えるためにも事前に料金については確認しておこう。
オンライン査定、LINE査定の利用について
買取サイトの中には、事前にピアノの写真や情報を送るだけでだいたいの査定金額を提示してくれるところもある。 専用のフォームからピアノの情報を入力したり、公式LINEアカウントで写真を送ったりするだけなので、予約や特別な用意も必要なくお手軽にそのピアノの買取金額を知ることが可能だ。
査定金額に納得が行けばその業者に買取をお願いすればいいし、納得できなくてもキャンセル料などは発生しない。 他の買取業者との交渉にも使うことができるだろう。 このようなオンライン査定、LINE査定を開始している業者は増えつつあるので、いきなり宅配買取や出張買取をお願いする前に利用してみることをおすすめする。
しかし、実物を見ると傷があったり、音が出なかったりする場合は減額対象となる。中にはオンライン査定では高い金額を言っておいて実際の査定の段階で何かと理由をつけて値切ってくるような業者もいるので注意しよう。 一律で買取を行っているような業者がおすすめだ。
ピアノ高価買取のコツ
ピアノを少しでも高く買い取ってもらうためのコツを紹介しよう。
メンテナンスをする
買取前のメンテナンスは欠かせない。指紋、汚れ、ほこりなどを丁寧に拭き取り、ピカピカの状態にしておこう。 表面の軽い傷なども、ピアノに対する知識があれば簡単に修復することができる。しかしピアノに関する知識がない人が無理に触ると余計に傷がついてしまうこともあるので、大きな傷がある場合などは諦めたほうがいいかもしれない。
ピアノは常日頃のメンテナンスが大切だが、しばらく放置していたという場合は目に見えない部分の劣化が進んでいる可能性もある。
調律する
ピアノの買取前には調律をしておくことで、より高い買取金額を提示してもらえる可能性が高い。 しばらく弾いていないピアノは音がズレてきてしまい、買取後調律をしなければ売却できない状態になっているものもある。 調律が必要になるとその分費用が発生してしまう。買取査定の段階で調律ができていないと、その分の費用を買取金額から差し引かれてしまうのだ。
反対にしっかり調律ができているピアノであれば、そのまますぐに売却することができるので買取金額アップにつながる。 調律を依頼するのにも費用がかかるので、実際に買い取ってもらった場合と比較してそのままの方がいいか、調律をした方がいいか考えてみよう。
ピアノ買取業者の中には、売却前にかならず調律を行うという業者もある。このような業者に買取をお願いする場合は調律の必要はないので、ホームページなどで買取後のピアノのケアについても調べておこう。
付属品を揃える
ピアノには様々な付属品、関連アイテムがある。これらをすべて揃え、すぐに売却、利用できるような状態にしておくことで高価買取につながる可能性が高くなる。
その一例を見てみよう。
まず、ピアノを置くためのインシュレータ。フローリングやカーペットが傷つくのを防ぎ、防音、防振などの高価があるものも。最初から付属していたものや、あとから購入したものなどもきちんと揃えておこう。
専用のピアノカバー、そのピアノのメーカーのロゴが入ったピアノカバーなどもついているとさらに好印象だ。ほこりをかぶっているという場合は事前に洗濯、クリーニングをしておこう。
電子ピアノの場合はピアノを設置する足、マット、イス、レッスン用のCD、録音するためのマイク、ヘッドフォンなどもあるといい。電子ピアノはとくに付属品が多いので、売却前にはすべて揃っているかの確認が大切だ。
また、そのピアノの保証書、取扱説明書なども揃える必要がある。保証書があれば万が一故障した際も修理に出すことができるので、購入者の安心感も高めることができる。
早めに売る
ピアノは購入してから日にちが経つにつれてどんどん劣化していく。 とくにしばらく触っていないピアノは音がずれていたり、ならなくなってしまったり、音が変化してしまうという可能性もある。
このようなピアノも修理することで再び販売することができるが、ピアノの修理には多大な金額がかかる。 そのため、劣化の激しいピアノは買取金額が著しく下がってしまう。 このような事態を防ぐためには、一日でも早く売ることが大切だ。
故人の思い出のものだから、いつか使うかもしれないから…と放置しておくと、売りたいと思ったときに売ることができず、買取不可になってしまう可能性も。そうなると解体のために何万円もの費用を支払わなくてはならない。
あとから後悔しないためにも、不要だと思ったピアノはすぐに売るようにしよう。
買取業者を比較する
ピアノの買取業者はたくさんある。その中から、いきなり一つの買取業者を選んでしまうのは少し気が早いかもしれない。 本来なら複数の買取業者に査定にきてもらい、その中から比較して一番買取金額や対応のいい業者を選ぶのが一番だ。
しかしピアノは特殊なアイテムなので、そう何回も出張買取に来てもらったり、自宅に長時間いなければならないというのも負担が大きいだろう。
そこでおすすめなのが買取業者比較サイトだ。 そのジャンルに特化した複数の買取業者が、あなたの売りたいピアノの状態、価値を判断して査定金額を提示してくれる。
サイトの専用のフォームにピアノの型番や状態、購入時期などを入力するだけであとは業者から連絡がくるので、わざわざ何度も出張買取を依頼する必要もない。
これらの中から一番買取金額の高い買取業者を利用するようにしよう。 しかし、買取価格が高いからといって油断してはいけない。出張費用など諸々の手数料を取る業者もあるので、査定金額が高かった業者のホームページを今一度よく確認することも大切だ。
買取できるピアノの種類
ピアノと一口にいっても様々な種類がある。買取可能なピアノ、高価買取となるピアノにはどんなものがあるのかチェックしてみよう。電子ピアノ
まず、ピアノ買取の中でも需要が高いのが電子ピアノだ。 自宅にグランドピアノを置くようなスペースがないものの練習用に…と購入する方が多く、中古市場でも常に人気がある。
電子ピアノとは、学校に置かれているオルガンのようなものがほとんどだ。近年はさらにコンパクトになっているものも多い。ヘッドフォンを装着したり、音量を調節することでマンションでも気軽にピアノの練習をすることができる。
また、音もあらかじめ録音された音を利用しているので調律の必要がない。 電子ピアノはアップライトピアノと比較して低価格で購入できるため、買取価格もその分低くなる。 しかしきちんと状態を整えておけば、電子ピアノの中でも高価買取を目指すことができるだろう。
アップライトピアノ
アップライトピアノとは、箱型の黒いピアノのことである。 箱の部分には響板という金属板があり、それに弦が貼られている。これを鍵盤で弾くことで音がなるという仕組みになっているのだ。
ピアノ買取業者の指す「ピアノ」とは、このアップライトピアノであるケースが多い。 自宅でも本格的なピアノの音色を楽しむことができ、しっかりと弾力のある鍵盤を叩くことができるので練習用にももってこいのピアノなのである。
しかしグランドピアノに比べると音色が劣る部分があり、連打するのには向いていないと言われている。 アップライトピアノは電子ピアノよりは高価格で、買取金額もより高くなる。 電子ピアノは耐久年数が短いが、アップライトピアノやグランドピアノは品質のいいものなら100年でも使うことができるため、このような価格に差が出てくるようだ。
グランドピアノ
ピアノと聞くと一般人の多くが想像するのがこのグランドピアノだろう。 コンサートホールなどで利用される大きなピアノだ。
グランドピアノの中でも全長が3メートルほどある大型のものとコンサートグランド、2メートルほどのものをパーラーグランド、さらに小さいものをベビーグランドと呼ぶ。
グランドピアノはかなり繊細な弾きわけまですることができ、音にムラがなく伸びやかという特徴がある。 一軒家など比較的広い家に住んでいたという場合は、ベビーグランドが自宅にあるという方もいるのではないだろうか。
グランドピアノはかなり値段が高く、海外の有名ブランドのものなら1000万円以上することも。 かなり高価なグランドピアノだが、買取価格がその分高くなるということではないようだ。
グランドピアノは日本ではあまり需要がない。購入しても設置するスペースがないという家庭がほとんどだ。 販売しても思うように売れないため、買取価格が低くなる可能性がある。
また、輸送にも慎重になる必要があり、買取業者の負担が大きいというデメリットも。 グランドピアノを買取に出す際には、事前に買取金額がどれくらいになるのか、引き取り料などがかかるのかを確認しておく必要がある。
エレクトーン
エレクトーンは、YAMAHAが開発した電子オルガンの一種だ。 実は日本発祥の楽器であり、今では世界中で親しまれている。 見た目は電子ピアノとあまり変わらないが、ボタンの操作で他の楽器の音色を出したり、効果音として使うことができる。
エレクトーンはアップライトピアノなどと違い、粗大ゴミとして出すことができる。また、自治体に無料で引き取ってもらうという方法もある。 さらに、YAMAHAでは下取りなども行っているので、新たにピアノを購入したいと考えている方はこのような方法も考えてみるといいだろう。
エレクトーンは安価なため、アップライトピアノ、電子ピアノなどと比較すると買取価格が低くなる。中古市場の需要も低いため、買取金額についてはあまり期待しない方がいいだろう。
高価買取のピアノブランド
次に高価買取を期待できるピアノブランドを紹介する。
YAMAHA
YAMAHAのピアノは日本国内だけでなく世界中で人気である。そのため、YAMAHAのピアノならどんな種類であってもある程度の買取金額は期待できるだろう。 アップライトピアノ、グランドピアノ、電子ピアノ、エレクトーンなど、YAMAHAの楽器をお持ちの方はぜひ買取査定に出してみよう。
YAMAHAのピアノには複数のラインがあり、初心者向けのものからプロの演奏家に向けたものまで様々だ。初心者向けのもののほうが中古市場では人気があるため、意外な買取価格がつけられることもある。
そのピアノの定価や状態にもよるが、アップライトピアノで10万円前後、グランドピアノで30万円前後、電子ピアノで1万円程度の買取価格となるケースが多いようだ。
KAWAI
静岡県に本社を置く楽器メーカー。ピアノに関する知識がない方にとってはあまり知られていないメーカーだが、ピアノメーカーの中では人気が高い。 安定した引き心地や国内ブランドの安心感なども人気の理由の一つのようだ。
アップライトピアノでは8万円前後、グランドピアノでは20万円前後の買取価格がつくことが多い。 もちろんこれらも状態、買取業者の査定基準によって大きく変動するので、あくまでも参考程度に抑えておいて欲しい。
CASIO
CASIOといえば時計などの電子機器をイメージする方も多いのではないだろうか。 しかし電子ピアノ、シンセサイザーなどの生産も行っており、電子機器メーカーとして正確な設計に定評がある。 時計と同じく高品質なピアノを低価格で楽しめるということで、ピアノ初心者もCASIOユーザーの場合が多い。
そんなCASIOのピアノは、残念ながらあまり高い金額になることはないようだ。 定価が安いということもあり、電子ピアノは5千円で買い取られれば高い方、という相場になっている。
もちろん最新のものであったり付属品が揃っている、状態がいいという場合であれば、もう少し高い金額での買取も可能かもしれない。 比較サイトなどを利用して、どれくらいの価格になるのかを事前にチェックしておこう。
まとめ:遺品のピアノを高く買い取ってもらう方法をチェック!
遺品のピアノの処分にお困りの方のために、ピアノの売却方法をご紹介した。 ピアノは長く使えるものも多く、中古市場は常に賑わっている。買取に出せば、ある程度のお金を受け取ることができるだろう。
少しでも高く買い取ってもらうためには、ピアノのメンテナンスも重要だが、しっかりピアノ買取業者を比較することも忘れないようにしておこう!