1854年、時は幕末、ペリー率いる黒船が再び浦賀に来航。日本はついに近代化の狼煙をあげた・・・ 一方そのころ、花の都、フランスのパリでは、世界中の人々から寵愛を受けるブランドが産声をあげた。ご存知、ルイ・ヴィトンだ。ルイ・ヴィトンは1867年のパリ万博を皮切りに世界中から評判を集め、皇族や貴族の御用達となった。現代においても、ルイ・ヴィトンの品格はゆるぎなく、ハイセンスな高級ブランドとして不動なポジションを占めている。
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ひょんなことから手に入るルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが高級ブランドなのは、もはや言うまでもないだろう。当然値段が高く、憧れのルイ・ヴィトンを手に入れるために、コツコツ貯金をしている人やボーナスを全部使い切るという人も、筆者の周りでは少なくない。 ルイ・ヴィトンは高くてなかなか簡単には手に入らないからこそステータスがあるのだろうが、ひょんなことからルイ・ヴィトンが自分の手に渡ることがある。よく聞くのが、遺品としてだ。
くどいようだが、ルイ・ヴィトンは高級品だ。そんな高級品を手に入れられる層はと言えば、やはり高齢者となる。学生ではそもそも自分で購入するには高すぎるし、働いている社会人は税金や社会保険料でどんどん苦しめられているし、既婚者ともなれば家賃や住宅ローン、保険料、教育費なども畳みかけてくる。なかなか「ぜいたく品」を購入できるほどの余裕がないのだ。 しかし、高齢者は違う。高度経済成長にあわせて働き、十分な財を成した人は多く、年金面でも大きな保障がある。子どもも自立すれば、お金に余裕はできる。そのためか、ルイ・ヴィトンのような高級ブランドを購入する高齢者は多いのだ。
遺品のルイ・ヴィトンは使いたくない?
日本の平均寿命は世界でもトップクラスといえども、やはり高齢者となると病気や事故等で亡くなることも増えてくる。そんなとき、遺品としてルイ・ヴィトンが誰かの手に渡ることがあるのだ。 しかし、遺品という特性上、なかなか手放しに「ルイ・ヴィトンだ、やったー!」と喜べないのだろうか、遺品や形見として使用することなく、買取店に売却してお金に換えるケースが少なくない。遺品であるために使いづらいという以外にも、古っぽさや使用感があるからというのも、売却しようと思う一因だろう。
ルイ・ヴィトンは、江戸時代から人気が続くほどのブランドだ(日本に入ってきたのはもっと後だが)。いつの時代も欲しいと思う人が多く、需要が常にあるのだろう、買い取ってくれる業者は多く、また買取額も割と高めだ。「ルイ・ヴィトンは換金できる」、遺品整理を行うときは、頭の片隅に入れておくと良いだろう。
ルイ・ヴィトンを売却するならどこがおすすめ?
さて、遺品として手に入ったルイ・ヴィトンは、どこで売るのが良いか。以下では、ルイ・ヴィトンを買い取ってもらうのにおすすめな買取業者をいくつか紹介しようと思う。遺品だからといって買取を断られることはないから、安心してほしい。なお、下記記載の情報は本記事執筆時点(2018年7月)のものなので、ご留意いただきたい。
なんぼや
ブランド品の買取に強い業者と言ったら、まずパッと思いつくのが「なんぼや」だ。国民的人気タレントの関根勤さんがイメージキャラクターを務めるあのお店、と言えばピンとくる人もいるのではないだろうか。買取対象は実に幅広いが、とりわけルイ・ヴィトンの買取には定評がある。外部の会社が実施した調査によると、顧客満足度95.9%と非常に高く、口コミを見ても評判は上々だ。
買取業者というと、一昔前の質屋のように、小規模事業者のイメージが強く、安心材料に欠けるという人もいる。しかし、なんぼやを運営する株式会社SOUは上場会社(東証マザーズ)であり、信頼性は他所より抜きん出ていると言えるだろう。買取というのは、業者の「さじ加減」なところも大きいため、信頼性は重要なファクターだ。加えて、テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」、フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」、テレビ東京「それってタブーですか?」、テレビ朝日「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」などの番組にも取り上げられているのは、なんぼやが真っ当な業者であることを証明しているとも言える。
なんぼやでは、当たり前のごとく、査定は無料、店頭買取・宅配買取・出張買取(商品の内容による)の全てに対応している。これに加えて、2点以上売却することでルイ・ヴィトンの買取額がアップしたり、LINE査定を利用することで買取金額が10%アップしたりと、お得なキャンペーンもしばしば行っている。
さらに具体的に見てみると、無料のオンパレードだ。宅配買取での送料無料、宅配キットも無料、キャンセル料も無料、キャンセルによる返送料も不要、さらに出張買取での査定も無料、出張料も無料。ここまで徹底的に消費者負担をなくせるのは、なかなかない(たいていは、宅配買取でのキャンセルに伴う返送料は負担する必要がある)。
また、なんぼやはエチケットというかデリカシーも備えている。買取業者に出張買取を依頼するとよくあるのが、「中古品・不用品の買取なら●●!高額買取実施中!」といった具合に、なんとも下品にデコレーションされた車でやってくることだが、なんぼやでは店名やロゴが入っていない普通の車で出張してきてくれる。これは、今回のように遺品の場合なんかは結構有難い。例えば、お隣のおじいさんが亡くなったとしよう。残念に思っていた矢先、「中古品・不用品の買取なら●●!高額買取実施中!」と書かれた車が家の前に止まっていたらどのように感じるだろうか。これ以上の説明は不要だろう。
上記のように、なんぼやは売り手からすると使い勝手がよいので、評価されるのもうなずける。そして最後にもう一点、忘れてはいけないのが「けっこう高く買い取ってくれる」ということだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋
こちらもご存知の方が多いだろう、「大黒屋」もルイ・ヴィトンを売るのにおすすめできる業者だ。大黒屋といったらチケット売買をイメージする人もいるかもしれないが、ブランド品の買取は主力サービスだ。 大黒屋はとにかく規模が大きく、取引に安心感があるのが特徴と言えるだろう。店舗数は全国で210を超え、年間買取実績は驚愕の150万件とのことだ。
遺品のルイ・ヴィトンともなると、キズや汚れなど、使用感があるのが普通だろう。場合によっては、箱や付属品などがなかったり、見つからなかったりすることもあると思う。しかし、大黒屋では、このような状態のルイ・ヴィトンであってもしっかりと査定してくれるので、ありがたい。「使い古した状態でも一度ご相談下さい」とあることからも、ルイ・ヴィトンの買取に自負を感じる。
また、ホームページ上には、ルイ・ヴィトンを売るにあたっての目安となる、中古買取参考価格も掲載してくれているのは親切だ。
例えば、「モノグラム ネヴァーフルMM M40156 旧型」であれば65,000円、「ダミエグラフィット PDV N41125」であれば100,000円、「モノグラム パラスBB 各色」であれば160,000円といった具合だ。 参考価格はタイムリーに変化するので、その都度確認してみてほしい。参考価格を見る分には、大黒屋ではルイ・ヴィトンを高額で買い取っているとの印象を受ける。その他にも、ルイ・ヴィトンの買取実績を画像付きで多数掲載しているので、おおむねいくらぐらいになるか査定前にも感触がつかみやすい。
買取方法に関しては、「なんぼや」と同様、店頭買取・宅配買取・出張買取があり、送料や返送料、査定料などの金銭負担がないのも同様だ。 査定に関しては、最短1分のフリーダイヤルでの問い合わせに加えて、メール査定、LINE査定など、幅広く対応しており、使い勝手の良さも申し分ないだろう。
なお、本記事執筆時点の2018年7月ではLINEで査定を依頼し、宅配買取を依頼した場合には1000円分の商品券をプレゼントしてくれるキャンペーンを行っていた。キャンペーンはときおり実施しているようなので、その都度確認してみると良いだろう。 圧倒的な高額買取と自信を覗かせる大黒屋、一度査定をお願いしてみる価値はあるのではないか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リファスタ(Refasta)
ルイ・ヴィトンを売るなら「リファスタ(Refasta)」も注目しておきたい。なんぼやや大黒屋に比べると規模や知名度の点で劣るかもしれないが、買取内容は悪くない。 リファスタ(Refasta)は、金やプラチナ、宝飾品などの買取に強い業者だが、一方でルイ・ヴィトンなどのブランド品の買取も行っている。
リファスタ(Refasta)も他社と同様に、店頭買取・宅配買取・出張買取を行っているが、実店舗は東京池袋に1店のみ、また出張買取は事前査定額が50万円以上の場合とややハードルが高く、宅配買取がメインになると考えられる。 宅配買取の場合、返送料は基本的に無料ではあるが、送ったもの全てに値段がつかなかった場合にのみ、依頼者負担となるので気を付けよう。また、査定に関しては、メール査定とLINE査定を導入しているので、返送料の観点から、あらかじめ査定してもらった方が無難と考えられる。
こう見てみると、なんぼやや大黒屋に比べて、若干サービス面で見劣りするかもしれないが、ホームページ上にある「ルイヴィトン中古参考買取価格・相場表ツール」の利便性は他社にない強みだろう。
買取額の目安を知るのにとにかく便利で、対象の型番を入力すると、状態レベル別に買取参考価格が表示される。 例えば、「M45252」と検索すると、「モノグラム / リポーターGM / M45252」の買取目安について、新品・未使用品(付属品完備)なら122,850円、とても綺麗な中古品であれば109,200円、綺麗な中古品であれば95,550円、一般的な中古品であれば68,250円、ジャンク品・状態の悪いものであれば40,950円と出てくる。
小売価格が136,500円であることを考えると、かなり高額に感じる。とりわけ、ジャンク品・状態の悪いものであっても40,950円というのは、なかなか太っ腹だ。 また、もし型番がわからなくても、カテゴリー(バッグ、カバンなど)とライン名(モノグラム、エピ、タイガなど)、フリーワードから検索することも可能だ。
リファスタ(Refasta)は大手とは呼べないし、買取窓口も実質的に狭いが、それでも大手に肩を並べて奮闘しているわけは、この辺りの情報の豊富さや、高額買取にあるのではないか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランディア
さて、最後に忘れてはいけないのが「ブランディア」だ。「ブランド売るならブランディア」のCMでもおなじみ、ブランド品の買取専門業者だ。 ブランディアの特徴は、完全に宅配買取に一本化しているところだろう。
これまで紹介した、なんぼや、大黒屋、リファスタ(Refasta)は全て実店舗を持ち、宅配買取も出張買取も行う業態であったが、ブランディアには実店舗がなく、出張買取も行わず、宅配買取に専門化することで、シンプルに利便性を向上させている。 当然のごとく、宅配キットは無料、送料も無料、キャンセル時の返送料も無料だ。業務をスリム化することで、収益性が上り、買取価格に転嫁してくれているのか、やはり買取額が高いと評判の業者だ。
買取条件も緩く、例えばカバンである場合は箱無しやキズ、擦れ、焼けがあっても買い取ってもらえて、「使用に問題がなければOK」とのことだ。 査定も早く、送った品物が到着後、1~3日ぐらいで結果がわかり、ウェブ上で確認することができるのも手間がかからなくてよい。
また、ブランディアオークションで使用できるブランディアポイントという独自のポイントが付与される他、時折キャンペーンを実施しているので、これらをあわせて活用することで、よりお得感が生まれるだろう。なお、本記事執筆時点では、誕生日月の人に限り、1点以上の買取が成立したら500円分のAmazonギフト券をプレゼントするキャンペーンが行われていた。 ルイ・ヴィトンは、ブランディアが真っ先に名前をあげるほど買取に力を入れているブランドだ。きっと、それなりの金額を提示してくれるのではないだろうか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取業者の選び方
もちろん、上記に取り上げた業者以外でもルイ・ヴィトンを買い取っているところは無数にある。ただし、業者によっては、査定依頼者に不利益が生じることがあるので、せめて
- 1.詐欺的な業者に引っかからないように口コミや評判を確認する
- 2.返送料や査定料、出張料、その他名目での請求に気を付ける
ぐらいは注意しておこう。たいていはホームページに載っていることだし、不明瞭である場合にはなるべく事前に問い合わせるのがベターだ。
遺品としてルイ・ヴィトンを譲り受けるときの注意
ルイ・ヴィトンは、上記で紹介したような買取業者を利用すれば、手軽にお金に換えることができるので、もし「遺品だから使うのには気が引ける」「昔の物だから古くさい」「使用感があるから使いたくない」と思うのであれば、とりあえず査定に出してみると良いだろう。
しかしその前に、ルイ・ヴィトンを遺品として譲り受けるにあたって、注意すべき点について説明しておこう。 まず、ルイ・ヴィトンのような高級ブランドは、相続財産(相続税の課税対象)になる可能性が高いということだ。相続財産と言えば、預貯金や現金、有価証券などの金融資産や住宅や土地などの不動産を思い浮かべる人が多いと思うが、実際にはもっと様々なモノが対象になるのが一般的だ。
どれが対象、どれが非対象という考えではなく、「財産としての価値があるもの」は全て対象になると考えておくとわかりやすい(一部例外あり)。例えば、遺品としてのルイ・ヴィトンのカバンが売れば数万円、数十万円になるというのであれば、財産としての価値があると見なされると考えられるのだ。そのため、遺品のルイ・ヴィトンを売却するということは、課税対象となる財産を相続すると同義であるので、相続税を申告する際には漏れのないようにしよう。
また、相続放棄をする場合、相続財産にはノータッチというのが原則なため、遺品にルイ・ヴィトンがあるからといって安易に売却することは控えよう。場合によっては、相続放棄が認められず、債務(借金など)もまとめて相続するはめになるかもしれない。
お金に換えるのも故人のため?
遺品のルイ・ヴィトンはお金に換わる。こんな言い方をすると節操なく感じるかもしれないが、例えルイ・ヴィトンであっても、使わないのであれば無用の長物だ。故人もきっと、故人の宝物が「お荷物」として誰かに迷惑をかけてしまうことは不本意だろう。それなら、いっそのこと最も有用なお金に換えてしまった方が有意義に使える、そんな考え方があっても良いのではないだろうか。買い取ってもらったお金で、故人の好物をお供えする、そんな使い方も素敵ではないか。