故人の遺品の中から出てきた株主優待券は、チケット買取店で売却可能な商品だ。こうした特徴を知る相続人たちは、所定の相続手続きをしっかり終えた後に不要な優待券をスムーズに現金化をする実態がある。またチケット買取店のサービスが充実する近頃では、自宅近くに専門店のない地方都市に住む相続人であっても、郵送買取などの仕組みを使って効率よく株主優待券の売却がおこないやすくなっているようだ。
今回は、故人の自宅の片付けなどで出てきた株主優待券の処分に悩む遺族の皆さんと一緒に、このカテゴリの売却に適した買取店と売却時の注意点を確認していきたい。
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遺品の株主優待券は故人が亡くなった後、すぐに売却して良い?
相続財産である株主優待券は、株主である本人が亡くなったからといって、すぐに売却できるわけではない商品だ。遺品の株主優待券を現金化につなげようと考えるときには、まず下記3つの相続手続きにおけるポイントをしっかり抑えておく必要がある。
- ・遺産分割協議
- ・相続税
- ・相続放棄
遺産分割協議
まず法定相続人となる遺族は、遺産分割協議を通して、株主優待券を中心とした相続財産を「誰に分けるか?」や「誰が」を決めなければならない。財産をもらえる割合が法定相続分として定められた日本では、法定相続人の間にどんな事情や関係があったとしても、基本的に株主優待券などの財産を分け合う必要がある。
そのため例えば、故人と一緒に生活していた法定相続人のひとりが勝手に株主優待券の売却などをした場合は、少しでも多くの遺産が欲しいと考えている他の相続人から不平不満が出やすくなるだろう。そのため、株主優待券などの売却は基本的に、遺産分割協議のあとにおこなうのが理想となる。
相続税の申告、納付
金券ショップで換金できる株主優待券は、相続税にも大きな関係がある。例えば、さまざまな会社の株主だった故人が、引き出しの中に100万円分の株主優待券を所有していた場合、税申告から省いて勝手な売却はできないと捉えた方が良い。
ちなみに相続税の申告は相続開始から10ヶ月以内におこなう仕組みとなっているため、あまりにもゆっくり遺産相続手続きを進めた場合、10ヶ月近く株主優待券の売却ができない可能性もでてくると捉えるようにして欲しい。
相続放棄
故人の借金や負の遺産が非常に多く、遺産相続の権利を放棄する人は、特に株主優待券や遺品などの扱いについて注意が必要となってくる。まず裁判所にこの申し立てをする法定相続人は基本的に、故人の残した遺産の売却や現金化はできなくなると捉えた方が良い。
こうしたルールを破って勝手に株主優待券を売却した場合は、債権者から単純承認をしたとみなされることで、相続放棄ができなくなる。そのため、相続開始から3ヶ月以内に相続放棄の申し立てをする予定のある人は、株主優待券に限らず遺品全般の扱いについて注意をすべきと捉えた方が良いだろう。
早く手放す必要のある株主優待券
株主優待券には、買取可能期限や使用期限といったさまざまなタイムリミットが設定されている。そのため、遺産分割協議や相続税申告が終わらないからといっていつまでの優待券を売らずに放置していると、買取可能期限がオーバーすることで買値がゼロになることもある。
そのため、故人の遺品の中に株主優待券があるときには、後述する金券ショップのサイトなどを確認して「いつまでなら買い取ってもらえるのか?」を調べておかなければならない。
高価買取を狙うなら発行直後の売却が理想
ちなみに株主優待券のように使用期限のある金券は、使える期間が短くなるにつれて買取相場が下落するシステムとなっている。そのため、企業から受け取った直後の優待券と、使用期限まであと僅かとなってしまった券では、買取価格に大きな開きがある。
またあまりにも流通量や店舗在庫の多い金券は、店舗側で早期に買取終了するケースもあることから、遺品の株主優待券に確実に高値をつけるには早めに遺産分割協議などを終わらせて、売却手続きに移った方が良いと言えるだろう。
株主優待券は自宅近くのリサイクルショップでも売れるの?
金券やチケットの取り扱いのあるリサイクルショップなら、株主優待券についての相談もおこなえる。ただしあまり有名とは言えない小売店などの優待券の場合、需要の低さにより買い取りできるショップが少ない実態がある。
また換金率の高さで考えても、幅広い株主優待券の買取実績のある専門店に相談をした方が、遺品整理をおこなう相続人にとってのメリットも多いと捉えた方が良いだろう。
遺品の株主優待券の売却におすすめの買取店
アクセスチケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取品目の豊富なアクセスチケットは、遺品の株主優待券を売る際におすすめ度の高い金券ショップだ。この業者のサイト内には、航空会社や鉄道会社、バス会社、飲食チェーン店といった多彩な株主優待券の買取価格が一覧化されている。
また有効期限もきちんと書かれたアクセスチケットのサイトは、遺品の株主優待券を「いつまでに売るべきか?」といった計画を立てる際にも使い勝手の良い情報源になると言えそうだ。
備考欄の情報も充実
アクセスチケットの買取価格一覧には、備考欄に非常に細かな注意点が書かれている。
例えば、悪徳業者による偽物も多く流通する鉄道会社や航空会社の株主優待券には、問い合わせなどで売却できる上限枚数が書かれている。また旧冊子や優待冊子の中には買取不可となる種類も非常に多いことから、売却する上でチェックすべきポイントのわかるアクセスチケットのサイトは、初めて株主優待券を売る遺族にとって良心的な情報量と捉えて良いだろう。
チケットウェーブ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
株主優待券の買取価格があいうえお順に並んでいるチケットウェーブも、相場情報の調査がしやすいサイトのひとつだ。メガネ販売の全国チェーンやホームセンター、ドラッグストアなども並ぶチケットウェーブのサイトは、「こんなマイナーな会社の株主優待券でも売れるのだろうか?」といった疑問や不安を解消するにもより良い情報源となる。
また有効期限3ヶ月以上の買取価格が一覧化されたこのサイトは、株主優待券を売るときの相見積もりにも活用しやすい存在となるだろう。
買取基準や条件も公開中
買い取りできる・できない金券の条件が細かく記載されたチケットウェーブは、初めて株主優待券を売る遺族にとって失敗の起こりにくいサイトとなっている。有効期限の設定された株主優待券は、数ある金券の中でも売却のするタイミングの難しいカテゴリとなる。
また買取総額が100万円を超える優待券は来店前の問い合わせが必要となることから、こうした注意事項に目を通しながら最適な売り時を考える心掛けも忘れないようにして欲しい。
J-market
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2018年10月28日時点で377件の情報を公開するJ-marketも、幅広い遺品の株主優待券売却におすすめの専門店だ。このショップのサイトに掲載されているのは、オンラインストアより売却する際に適用となるWEB価格・買取率となっている。
また、注意事項に発行枚数や有効期限の短さによって買取価格が安くなることにも言及するこの業者は、良心的な専門店を求める方々にとって安心や納得できるポイントが多いと捉えて良いだろう。
各株主優待券の情報も充実
それぞれの金券に関する詳細情報も充実したJ-marketは、故人が残した株主優待券の特徴を知る上でも使い勝手の良いサイトとなっている。例えば、某ファーストフードチェーンの株主優待券のページには、有効期限や買取期限といった売買に関する情報の他に、優待制度や発行基準などの記載もある。また同ページ内に郵送買取や店頭買取の方法が書かれたこのサイトは、不要な株主優待券をスムーズに売却したいと考える遺族の皆さんにとっても使い勝手の良いシステムとなるだろう。
Tickety
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京都内に6つの実店舗を持つTicketyも、株主優待券の買い取りで定評のある専門店だ。店舗により買取販売価格の異なるTicketyでは、WEB買取価格をインターネット上で公開している。10種類の業界ごとにまとめられたこの専門店の株主優待券ページは、チケットショップのサイトを初めて見る方々にとっても欲しい情報をスムーズに入手できる仕様となっているようだ。
使い勝手のオンライン買取
会員ページにログインした上で自分の所有する金券を買取カートに追加していくTicketyは、数ある金券ショップの中でもオンラインでの売却がしやすいサイトとなっている。「買取カートへ」のボタンの上に買取時の注意点の書かれたTicketyの場合、買取対象外の優待券を誤ってショップに送るようなミスも起こりにくい仕様となっている。また普段から通販サイトで買い物をしている人にとっては、「カートに入れる」の仕組みも馴染み深いものとなるだろう。
チケット大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国に200以上の店舗を展開する大黒屋でも、チケット買取部門で遺品の株主優待券を大歓迎している。買取価格とレートの両方が公開されているこのショップは、他店との比較検討もしやすい表示内容となっている。
また要問い合わせとなる枚数も明確な大黒屋は、遺品として相続した大量の株主優待券の扱いに悩む方々にとっても気軽に相談できる業者となるだろう。
現金書留での支払いも可能
良心的なサービスで定評のある大黒屋では、郵送買取による買取金額を振込と現金書留で受け取れる形にしている。20万円以下の買取金額のみで可能となる現金書留の場合、運転免許証もしくは保険証、外国人登録証、日本国発行パスポートのいずれかのコピーで本人確認できる形となる。
こうした形でさまざまな身分証明書にも対応する大黒屋は、振込による買取金額の受け取りに必要な住民票もしくは印鑑登録証明書の取得が難しい方々でも早く自分に合った手段で株主優待券の売却のしやすい専門店となるだろう。
ACチケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ACチケットは、ANAとJALの株主優待券に特化した買取サイトだ。2社に絞った取引をおこなうこのショップは、大手航空会社の遺品株主優待券を売る方々にとって利用のしやすいシンプルな仕様となっている。またそれぞれの会社について、旧券と新券の使用可能な期間と買取価格がはっきりと掲載されたACチケットなら、初めての株主優待券売却をする方々でも申込時のミスなどが生じにくいと捉えて良いだろう。
郵送買取のみで対応
ACチケットでは、郵送のみで株主優待券の買い取りをおこなっている。代金振込み手数料については、楽天銀行を指定した場合に最も安い50円で対応してもらえる。株主優待券は、申込み受付のメールが届いてから3日以内の消印で発送しなければならない。
店頭とは異なり金券の受付や買取価格の適用などのタイミングに多くの注意点のある郵送買取で株主優待券を売るときには、ACチケットのサイト内に書かれた注意事項にしっかり目を通す必要があると言えそうだ。
チケットキャビン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪と東京を中心に多くの店舗を展開するチケットキャビンでも航空、電鉄、飲食、宿泊、レジャーといった多彩な業界の株主優待券を歓迎している。このサイトで公開された買取価格は、株主優待券の社名だけでなく証券コードからの検索もおこなえる。
ただし有効期限が90日未満となったものは表示価格での売却が難しくなるため、遺品の株主優待券で高価買取を狙うなら、問い合わせだけでも早めにしておくのがおすすめとなるだろう。
種類ごとの細かな価格設定
金額・券種別に細かな買取価格を設定するチケットキャビンは、買取不可表示の多い他の専門店と比べて株主優待券を効率よく現金化可能なシステムとなっている。また各社の株主優待でもらえる無料宿泊券や商品券の全てに買取価格を記載するチケットキャビンなら、サイトを見ただけで自分の相続した優待チケットの買取総額の把握もおこないやすいことだろう。
ABCチケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
静岡県内に6店舗を展開するABCチケットも、遺品の株主優待券を中心とした幅広いチケットを買い取れる専門店だ。各種株主優待券については、80%の換金率を上限とした買取をおこなっている。また関西系も買取可能としているABCチケットは、「こんな会社の株主優待券でも買い取ってもらえるのだろうか?」といった不安を抱える皆さんでも気軽に相談のできるショップとなるだろう。
郵送買取の対応も可能
株主優待券の買い取りに積極的なABCチケットでは、郵送買取にも対応している。最初に電話で問い合わせをおこなうこの業者は、株主優待券を確実に買い取ってくれる専門店を探す相続人の方々にとっても使い勝手の良い仕組みとなる。
また売り手の氏名や住所、商品明細などの情報をメモ書きで可能とするこの専門店は、買取申込書のダウンロードや印刷のできない環境においてもスムーズに優待券の売却が可能なシステムと捉えて良いだろう。
チケットショップKana
ブログカードがロードできませんでした。
神奈川県川崎市に店舗のあるチケットショップKanaでは、航空、船舶、物販といったカテゴリの株主優待券の買取価格を公開している。有効期限のある優待券の場合、5ヶ月以上の期限が残っているものに対してサイト内の買取価格が適用となる。
ネットと店頭買取価格の異なるこのショップにおいても、事前問い合わせやメール予約を通して自分の優待券の買取率を計算してもらうのが理想の流れとなる。
安全な郵送方法
安心安全な取引を重視するチケットショップKanaでは、輸送面での安全を考慮した上で、下記4方法のいずれかによる商品発送をお客様にお願いしている。
- ・ゆうパック
- ・レターパック510
- ・配達記録郵便
- ・クロネコヤマト宅急便
こうした形で推奨する発送方法が明確なこの専門店を利用すれば、初めて金券の売却をする皆さんでも、戸惑いなく安全かつスムーズに遺品の株主優待券をチケットショップKana側に送り届けられることだろう。また買取金額20万円以上で振込手数料が無料、30万円以上で送料無料となるこの業者は、遺品の整理や現金化にかかるさまざまなコストを抑えたいと考える相続人にとっても利用のしやすいシステムとなるだろう。
まとめ
相続財産ならではの手続きとともに、金券特有の有効期限のある株主優待券は、高価買取につながる売り時の把握が少し難しいカテゴリとなる。
ただし当ページでご紹介したように多くのチケットショップがネット上で買取情報を公開する今の時代は、遺産分割協議などの相続手続きと平行して株主優待券の売却に向けた情報収集のしやすい状況が生まれつつあると言えそうだ。
また買取可能な有効期限まであと僅かという状況の場合は、他の相続人に相談をして早めの売却をさせてもらうのも、株主優待券を確実に売るにはチャレンジすべき工夫となりそうだ。