金券・商品券はそのまま使うこともできるが、場所が限定されていたりあまり自分が使用しないものが対象だったりすると不要なものになってしまう。
金券・商品券は売却することで現金として使用できるため、遺品の金券・商品券も現金化しようと考えている方が多いのではないだろうか。
そんな方のために、金券・商品券の売却方法、高く売るコツなどをまとめてみた。
アマゾンギフト券 素材写真 / yto
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金券・商品券の買取相場とは？
金券・商品券はそのままの金額で売却できるというわけではなく、多少価格が下がってしまう。 それでも通常であれば定価の1％から2％の下落程度だ。 財布に入れていて曲がってしまっているという程度ならそれほど買取価格が下がることはない。 しかし、中には5％以上定価よりも低い金額で買い取ろうとする業者もいる。
車、家具などは定価の20％程度の買取価格になることも多く、95％程度の買取金額なら十分高いような気がして売り払ってしまう方が多いが、基本的に5％以上買取価格が下がるような業者は利用しないようにしよう。 足元を見られている可能性もあり、他の買取業者に依頼すればもっと高く買い取ってもらえたという可能性が高い。
買取金額が低くなるのは、過度な汚れ、折れ、破れがある、よほど需要のない金券・商品券の場合だ。 このような場合は事前に自分で確認できたり、きちんと業者が説明してくれる。 納得がいくようであれば取引をしてもいいだろう。
金券・商品券の買取先はどこ？
金券・商品券の買取先には大きく分けて二つある。それが金券ショップとネットの買取業者だ。 金券ショップは駅前などにある場合が多く、仕事帰りなどに気軽に売りにいくことが可能だ。 他にも映画の半券や新幹線のチケットなども販売しているので、金券・商品券を売ったお金でそのまま商品を購入することもできる。
しかし、金券ショップは後にも紹介するが、飛び込みで買取査定を依頼しにいくと安い金額をつけられる可能性が高い。慎重に利用する必要がある。
一方でネットの買取業者は、金券・商品券を郵送して査定、買取してもらうという方法が一般的だ。近くに金券ショップがない、金券ショップで安い買取金額を提示されたという場合に利用することができ、非常に便利な方法である。
ネットの買取業者の場合は金券ショップよりも店舗の維持費がかからないため高価買取につながりやすい。 金券・商品券の売却先に、金券ショップ意外の選択肢も入れてみてはいかがだろうか。
金券・商品券を高く買い取ってくれる業者とは
金券・商品券を高く買い取ってくれる業者の特徴にはいくつかあるが、その最大の特徴は金券・商品券の買取を専門としているかどうかという点だ。 専門店は金券・商品券の買取に長けており、豊富な買取実績がある。
そのため、売りたい金券・商品券の価値や需要など、額面以外の点からもしっかり判断してくれるのだ。 また、専門店ということで金券・商品券の販売にも長けており、店頭だけでなくネットなど独自の販売ルートを持っていることも多い。
そのため買い取った金券・商品券をすぐに売却することができ、在庫を抱える心配もなくなるのだ。 よって買取金額も高くなりやすい。
金券・商品券の買取を専門としているかどうかはホームページなどで確認することができるため、知名度や近所にあるからといった安易な理由で取引先を選ばず、ネットで下調べをよくしておくようにしよう。
郵送買取を利用して高価買取を目指そう
ネットでの金券・商品券の買取の場合、郵送買取となるケースがほとんどだ。 郵送買取とは、買い取って欲しい金券・商品券をその買取業者の営業所などに送り、査定してもらい、取引するかどうかを決めるというもの。
金券ショップをハシゴする必要もなく、あいた時間で好きに準備ができるので、忙しい方、あまり家をあけられない方などにもおすすめの買取方法だ。
ご紹介したように店舗を持たない買取業者を選べば買取金額アップの可能性も高くなる。 しかし、郵送買取にはメリットばかりがあるわけではない。デメリットにも注目しておこう。 郵送買取の一番のデメリットは時間がかかってしまうという点だ。
申し込みから査定結果、入金までに時間がかかり、1週間から1ヶ月程度も必要という場合もある。 時間に余裕がなくすぐに現金化したいという方には不向きと言えるだろう。
また、査定結果をメールなどで受け取るだけなので交渉もしにくく、その価格を受け入れるかキャンセルするかの二択しかない。 キャンセルした場合は返送料がかかる可能性もあるので注意しておこう。
高く買い取られる金券・商品券
金券・商品券の中でも、どんなものが高価買取対象となるのだろうか。 お手元の金券・商品券と合わせて確認してみてほしい。
1.状態がいい
高価買取になりやすい金券・商品券の特徴として、まずは状態がいいという点が挙げられる。 封筒に入ったままであったり、折れたり汚れたり破れたりしていないようなものは、買取後も高い金額で売りやすく、買取価格も高くなる可能性が高い。
故人の遺品整理をしている中でキレイな状態の金券・商品券があった場合は、状態が悪くなってしまう前に早く買取に出すことをおすすめする。
しかし金券・商品券は多少ボロボロであってもお金の代わりに使えることに変わりはないので、あまりにも安い金額を提示された場合には断る勇気も必要だ。
2.揃っている
金券・商品券はバラバラ、1枚のみの買取よりも、揃っていたりまとめて対象に買取に出すほうが高い買取金額につながりやすい。 バラバラ、単品の金券・商品券でも価値に変わりはないものの、その後購入されやすいかと考えると疑問が残る。
ビジネスやプレゼントなどで購入する場合には、やはり揃っていて大量にお得に購入できるもののほうが喜ばれるだろう。 遺品の中にあったたくさんの商品券を「必要な分だけ使って、あとは売ろう」と考えるのではなく、すべて自分のために使うか、すべて売るか、ハッキリさせてしまったほうがいいだろう。
数枚使いたい場合は23枚の内3枚だけなど、キリのいい枚数で売却できるようにしておくことをおすすめする。
3.需要がある
需要の高い金券・商品券は高価買取される可能性が高い。 図書カード、百貨店の金券などはどの世代にも人気があり、プレゼントとしても喜ばれる。 これらの金券・商品券を持っている場合は、売却も考えてみよう。
反対に特定の地域でしか利用できない金券・商品券や、使うのに最低金額などの条件がある金券・商品券は人気がなく、買取価格も下がってしまう傾向がある。
人気がある金券・商品券としては図書カード、百貨店の金券などの他にも東京ディズニーリゾートで使える金券、amazonで好きなものを購入することができるamazonカード、好きな金額をチャージして使うことができるイオンカード、ゲームや音楽のダウンロードに便利なiTunesカード、コンビニで気軽に利用できるお買い物券などがある。
カタログギフトや飲食店でしか使えない金券・商品券は人気がない傾向にあるので、売るよりも自分で使ってしまったほうがお得かもしれない。
金券・商品券高価買取のコツ
金券・商品券を査定に出すにあたって、ちょっとしたことを知っておくだけで買取価格がアップする。
1.予約をする
飛び込みで金券ショップに金券・商品券を持ち込むと、足元を見られて低い買取価格をつけられる可能性が高い。 あまり相場を理解していないと判断されるためである。 このような事態を防ぐには、事前に予約をしてから金券ショップに向かうのがおすすめだ。
ホームページ、店頭の張り紙などを見て、「○○を売りたいのですが提示されている金額で買い取ってもらえますか？」と確認しよう。
ハッキリとその値段になると言ってもらい、逃げ場をなくしてから金券ショップに向かうことで最低金額を保証することができる。 これは買取サイトでも同じことで、郵送買取を申し込んでしまう前に電話で問い合わせておくことがおすすめだ。
中には曖昧な回答しかしない金券ショップ、買取業者もいるが、その場合は最低金額だけでも提示してもらうようにしよう。 金券ショップに持ち込む場合は、日にちが経ってしまうと「在庫状況が変わった」「需要が変動した」と言われて買取金額を下げられる可能性もある。
電話で確認をしたら、当日が翌日くらいには行けるようにしておきたい。
2.レートを確認する
レートは金券ショップは買取サイトによってもまちまちだが、買取金額を提示されたときにかならず確認するようにしよう。 買取金額を提示されたあと「レートは何％ですか？」と聞くと回答してくれる。
売った金券・商品券の枚数と掛け合わせて、暗算でも電卓を使ってもいいのでかならず計算するようにしよう。 悪質な買取業者の場合は、少しだけこのレートよりも低い買取金額を提示している可能性もある。
電話やサイトで「レート○％」と書いていたからそのとおりだろうと安心するのではなく、査定スタッフから直接聞くことが大切だ。 また、まとめて売る、状態がキレイなものを売る場合は、もう少しレートを上げることができないかの交渉に使うことも可能となる。
3.枚数を確認する
金券・商品券を売り渡す前に、もう一度査定スタッフの前で枚数を確認しよう。 一枚少なくカウントされている、一枚多くカウントしてしまっているというようなことはよほどのことがない限りありえないかと思うが、あくまで相手は人間である。
ちょっとした行き違いが起きてしまう可能性はゼロではない。 目の前でお互いに枚数を確認しあい、同意を得た上で取引を行うようにしよう。
また、この確認をすることで査定スタッフにもいい印象を抱いてもらいやすい。 しっかりした人、という好印象を抱いてもらえれば心象もアップし、高価買取につながる可能性もあるのだ。 適当に、なあなあで買取交渉をしてしまわないようにきちんとした態度で挑むようにしよう。
4.現金を確認する
実際に金券ショップで買取が済んだら、最後に受け取ったお金をもう一度きちんと確認しよう。 一緒に確認するケースが多いかと思うが、そうでなかった場合は自分で行わなければならない。
あとから損をしていることに気づいたとしても、もう一度金券ショップに戻って「金額が少なかった！」と言ってお金を受け取ることはほぼ不可能だ。
とくに大量に金券・商品券を売った場合などは、あとから嫌な思いをしないためにもかならず査定スタッフと一緒に金額の確認をしよう。
郵送買取や、振込での買取の場合はこのようなミスは限りなく少なくなる。 しかし郵送買取、振込の場合、振込手数料がこちら負担になる場合も多い。事前に手数料が無料の買取業者を選ぶか、可能な限り現金で受け取るほうがいいだろう。
5.明細書をもらう
金券ショップで金券・商品券を売却したら、最後に明細書をもらうようにしよう。 忘れてしまいがちだが、明細書を発行せず曖昧に取引を終了させてしまう買取業者、金券ショップは多い。
明細書には持ち込んだ金券・商品券の種類、額面、枚数、その金券・商品券のレート、最終的な取引金額が記載されているか確認してほしい。
自分が何をいくらて売ったのかをあとで確認し、何か疑問があった場合はこの明細書を持ち込んで質問することができる。 また、実際にトラブルがあった場合の証拠としても使うことができる。
スピード買取などを謳っている買取業者の中には、コスト、時間カットのために明細書を発行しないと言っているところもあるが、手書きでもいいのでかならず明細書を受け取るようにしておきたい。 相手の署名がないものでも十分に活用することができる。
6.比較する
金券・商品券の買取をいきなり一つの金券ショップや買取サイトに任せてしまうのは少し早いかもしれない。 いくつかの金券ショップ、買取サイトを比較することで、より高く金券・商品券を売ることが可能になる。
駅周辺にいくつも金券ショップがある場合は一度査定だけしてもらってどこに買取に出すか考えてみるのもいいし、無料で査定だけしてくれるような買取サイトの場合はいくつか利用してみるのもいいだろう。
しかし、先ほどもご紹介したように郵送買取の場合は、キャンセル料が無料でも返送料がかかる可能性があるので注意が必要だ。 また、近くに金券ショップが複数ない場合はどうしてもその一店舗のみに頼ることになってしまう。
そのような問題を解決するためには、比較サイトを利用するのがおすすめだ。 比較サイトでは自分の売りたい金券・商品券の種類、状態、金額などを記入するだけで、複数の金券・商品券買取業者の買取価格を知ることができる。
メールで金額を知ることができれば証拠にもなり、実際に利用して買取金額が低かったときの対応や、他店での買取金額の交渉にも利用できる。
比較サイト自体は無料で利用することができ、自宅にいながら好きなタイミングで金券・商品券の買取について考えることができるので、時間がない、近くに金券ショップがないという方にもおすすめの方法だ。
7.交渉する
金券ショップや買取業者に提示された金額をそのまま了承してしまう前に、一度交渉をはさんでみよう。 「もう少し高くなりませんか？」と気軽に聞いてみるだけでも、十分効果的である。 キリのいい金額にまで上げるようにお願いしてみたり、○円以上でなければ売らないという態度を示してみたりするのも効果的だ。
金券・商品券はもともとレートが高めに設定されているので、大幅な買取金額アップは期待できない。 しかしそもそもお金として使えるものを売るのだから、できるだけその額面に近い金額で取引できるようにしっかり交渉していこう。
1万円以上の買取には身分証が必要
金券・商品券の買取は、その金券・商品券だけを持ち込めばすぐにできるというわけではない。 古物営業法という法律のもと、取引には身分証明証の提示が必要だ。
金券・商品券の場合はその取引金額が1万円以上になる場合に住所、氏名、職業、年齢が確認できる身分証が必要となるので、かならず身分証は忘れないようにしよう。
また、18歳未満からの買取は法律によって禁止されている。18歳未満で金券・商品券を売りたいという場合は、保護者の同意書が必要となるので事前の準備が必要だ。
遺品の金券・商品券を現金化して有効活用しよう
遺品として遺された金券・商品券を高く買い取ってもらう方法、高価買取のコツなどをご紹介した。 金券・商品券は遺品の中でも比較的高い金額での買取が可能だ。
実際に使用することもできるが、必要ない、現金にしたいという方は、できるだけ損をしないようにしっかり取引先を見極め、1円でも高く買い取ってもらえるように準備をしておこう。
