遺品整理をしていると靴が大量に出てきて処分に困った…なんてことはないだろうか。 洋服などは気に入ったものがあればそのまま引き継ぐことができるが、靴は微妙にサイズが違うだけでも履くことができず、不用品となってしまう。
そんな靴をゴミとして処分してしまう前に、売却することを考えてみてはどうだろうか。 今回は、靴の売却、買取方法についてくわしく見ていこう。
靴修理 / cinz
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靴は捨てるより買取がお得!
靴はゴミとして処分してしまうよりも、買取に出してお金にしてしまう方が断然お得である。 靴は多少底が汚れていてもサイズが合えば十分に履くことが可能な上、ブランドシューズなどは中古品として格安で購入したいと考える方が多い。
そのため中古市場、買取市場でも靴はシーズンを通して人気がある。 手元にある靴がどのような状態なのか、ブランドものかノーブランドなのか、さらにサイズや付属品の有無などによってもかなり買取金額は変わってしまうが、そのまま捨ててしまう前に一度買取できないかどうか考えてみよう。
靴の買取方法
靴の買取方法にはおもに3つのパターンがある。
一つはリサイクルショップや古着屋に持ち込んでその場で買取ってもらうという方法。 この方法は非常にわかりやすく、買取が初めてという方にもおすすめの方法だ。
店頭に売りたいものを持ち込めばその場で査定、換金してくれるので、一連の流れも非常にスムーズである。 しかし豊富なジャンルを取り扱っているため、また店舗経営の費用がかかるため、高い買取金額を期待することはできない。
もう一つはオークションやフリマアプリに出品するという方法。
ブランドものの靴、状態のいい靴などは比較的スムーズに売りさばくことができるだろう。 店頭に持ち込む必要がなく、自宅で好きな時間に用意ができるという点も魅力的だ。 しかし、オークションやフリマアプリでは一点一点での出品となり、すべての靴がすぐに売れるとは限らない。
また、靴はサイズ感が重要なため、購入を控えたり詳細なサイズについての質問に答える必要もある。 これらの手間がかかるわりには、あまり売上が釣り合わないと感じることもあるだろう。
そして最後の方法が買取業者を利用するというものだ。
買取業者の中でも、靴の買取を専門としている業者を選ぶといいだろう。買取業者はそのジャンルに関して非常に深い知識を持っているため、靴を一点一点きちんと査定してくれる。 買取方法にはダンボールに売りたい靴を詰めて送るだけの宅配買取、大量に売りたいものがある場合に便利な出張買取などがある。
ネットを通してのやりとりとなるため時間がかかってしまうが、店舗経営費などを削減することができるので買取金額が高くなりやすいというメリットも。
高価買取の靴
では、靴の買取の中でもどのような靴が高価買取となるのか見てみよう。
ブランドシューズ
特別な日にしか履かないようなブランドシューズは状態がいいものも多く、高額での買取が期待できる。 当然人気で知名度の高い靴ほど買取金額も高くなる。ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメスなど、世界的に人気のある靴は買取後国外へ輸出して販売することも可能なので、さらに高価買取を期待することもできるだろう。
ブランドシューズの買取金額は、定価の20%くらいが相場だと言われている。 最新モデルのものや定番の人気モデル、状態がいいものなどはさらに買取金額が高くなる可能性もある。
靴の買取を謳っている業者の中には、このようにブランドシューズのみを買い取っているところも多いのであらかじめ注意しておこう。
ビジネス用シューズ
高級なブランドシューズでなくても、本革を使用したビジネスシューズは高価買取につながりやすい。 本革のビジネスシューズは日頃の手入れがその品質を左右する。 おしゃれや身だしなみに気を使っていた故人の遺品なら、ピカピカのビジネス用シューズがたくさんあるかもしれない。
本革を使用したビジネス用シューズは、状態がよければ定価の10%から20%の買取金額が期待できる。 ビジネス用シューズでなくても、デッキシューズ、ローファーなど、本革を使用した靴があるという方は、ぜひ一度買取査定を依頼してみてほしい。
ビジネス用シューズの中には合皮などを使った安価な靴も多いが、このような靴は状態の劣化が早く、高価買取は期待できない。 スウェード、エナメルなどのビジネス用シューズも買取金額が低くなる傾向にある。
レディースシューズ
靴の買取の中でも非常に多いのだレディースのファッションブランドの靴だ。 クリスチャンルブタン、ジミーチュウといった世界的に人気なハイブランドの靴から、ダイアナ、オリエンタルトラフィックといった中間くらいの価格帯の靴も買取業界では人気がある。
国内ブランド、1万円程度の靴の場合は、状態がよくても使用済みであれば10%未満での金額での買取となる。 その他レディースアパレルブランドから発売されている靴も、定価の5%から10%での買取になると考えておいていいだろう。
しかしレディースファッションブランドから登場している靴でも、本革を使用したもの、人気の最新デザインのものなどはさらに高い買取金額となる可能性もある。
レディースブランドのシューズは男性向けのものよりも需要が高く、買取後すぐに売却することができるため比較的高い買取価格がつく可能性が高い。 着用シーンの多いシンプルなパンプスなどはどんな年齢の女性でも合わせやすく、人気のアイテムだ。
サンダル
サンダルは多くの場合は安価な買取金額となるか、買取不可扱いとなる可能性が高い。 クロックスなどのサンダルは売れても100円程度にしかならないことを覚悟しておこう。
しかし、高価買取となるサンダルもある。 それがビリケンシュトックなど世界的に今トレンドとなっているブランドのサンダルだ。 サンダルはかなりカジュアルな印象の靴ではあるが、ハイブランドのサンダルはソールを換えることで長年大切に履き続けることができる。
故人が靴を大切にしていた方なら、キレイな状態のサンダルが残されているのではないだろうか。 また、ルイ・ヴィトン、エルメス、トリーバーチなどはミュールやハイヒールの他にサンダルも多く販売している。 これらのハイブランドのサンダルも高価買取が期待できるだろう。
サンダルはサイズにそこまでこだわる必要もないので売りやすく、定価の15%から20%の買取金額がつけられることが多い。 しかしこれらはあくまでハイブランド、状態がいいサンダルの場合だ。 裸足で着用するサンダルは劣化が早く、においもつきやすいため、よほどのいいブランドのもの、人気のブランドのものでないかぎり高価買取は期待できないだろう。
ブーツ
ブーツは秋冬の定番アイテムとして人気がある。 アグ、ミネトンカ、エミュー、オーストラリア・ラブ・コレクティブなど世界的に人気のブーツブランドの靴なら、使用済みであっても高価買取が期待できるだろう。
しかしブーツはお手入れが難しく、使用感が出やすいアイテムでもある。よほどキレイに扱っていないかぎり、買取価格が減額されることは覚悟しておこう。
ブーツを買取に出すのは、後にも詳しく紹介するがタイミングも重要だ。秋冬のシーズン前に売却することで、買取後もスムーズに販売することができるため買取金額もアップしやすい。 時間に余裕がある方は、季節感が重要なブーツの売却は少し待ったほうがいいかもしれない。
一方で毛皮を使用したブーツは劣化が早いのも特徴的だ。放置することでカビ、よごれ、においなどがついてしまう可能性もある。 不要だと感じたら、またタイミングを伺う余裕がないという場合は、劣化が進む前に早めに売却してしまうこともおすすめだ。
スニーカー
ナイキ、アディダス、コンバースといったスポーツブランドのスニーカーはマニアの中では非常に価値があり、高額で買取してもらえる可能性が高い。 しかし定価が高いものは少ないので、買取金額だけを見るとあまりお得な感じがしないのも特徴だ。
スニーカーは基本的にダメージを受けやすくよごれも目立ちやすいので、新品の状態に近いものの方が買取には望ましい。 靴の買取相場は定価の20%以下と言われているが、ナイキの中でもエアジョーダンなど人気のシリーズのものはこれよりも高い買取金額がつけられることが多い。
地域限定のもの、コラボのもの、数量限定のものなどもスニーカーには多く、このような靴を買取に出した場合にはプレミア価値を加味して定価以上の買取金額がつけられるということもあるかもしれない。 有名ブランドのスニーカーが手元にある場合は、一度取引相場などをオークションサイトでチェックしてから買取に出してみるといいだろう。
あまりにも高額で取引されている場合は、そのスニーカーだけオークションなどで取引し、他の靴は買取業者に買い取ってもらうという方法を取るのもおすすめだ。
ノーブランド・ファストファッション
ノーブランドの靴、ZARA、H&M、ユニクロなどの低価格の靴は、靴買取専門業者に買取査定に出すと買取不可になってしまう可能性が高い。 ノーブランドの靴は劣化が早く、販売するにしても高い価格をつけられないことが原因だ。
ハイブランドの靴の中に数点いれておけばおまけとして買い取ってくれるか無料で引き取ってくれる業者もあるかもしれないが、買取金額には期待できないだろう。 少しでも金額をつけて買取してほしいのなら、靴の買取業者を利用するのではなく古着屋やリサイクルショップでの買取がおすすめだ。
これらの店舗では反対にあまりハイブランドの靴を扱っておらず、気軽に購入できる低価格の靴が好まれる傾向にある。 不要になった洋服などと一緒に、古着屋、リサイクルショップに持ち込んでみよう。
靴の買取査定のポイント
ここからは靴の買取査定のポイントをご紹介していこう。
1.付属品・箱の有無
まず一つめに付属品や箱の有無が挙げられる。 替えのベルトやひも、ソールなど、付属品があるような靴はかならずすべて揃えてから売るようにしよう。 付属品がなくても買取は可能だが、デザインによってはベルトがないだけで大幅に減額となる可能性もある。
また、箱の存在も買取価格には大きく影響する。 ハイブランドのものや、限定デザインのスニーカーなどは箱にも価値があり、それを含めて20%程度の買取金額となることも多いようだ。 箱があれば多少使用感があっても買取金額を高くしてくれる可能性もあるため、売却前に故人が箱もきちんと保管していなかったかどうか確認しておこう。
ハイブランドのものはそのブランドのものであると証明するギャランティカードもきちんと添えるようにしよう。
2.靴の状態
靴の状態も買取査定には欠かせない。 もちろん新品未使用のものの方が買取金額は高くなるが、多少底が汚れているくらいなら買取金額はそこまで下がらないケースが多い。
売却前にきちんと拭き取って乾かし、キレイな状態にしておこう。 ハイヒールの場合はヒール部分のよごれなどもきちんととっておこう。 見える部分のよごれ、傷などは減額対象となる。自分でメンテナンスできる部分はしておくに限るが、無理に拭き取ろうとして余計に傷をつけてしまわないように注意が必要だ。
革靴の場合は専用のアイテムで磨いておき、ピカピカにしてから売却すると買取業者の手間も省け、買取金額アップにつながりやすい。
靴の最大の難点はにおいだ。一度着用してしまうと、どうしても足のにおいがついてしまう可能性が高い。 革靴などにおいがこもりやすい靴、サンダルなど裸足で履くことの多い靴を売却する際は、一度においを確認し、消臭剤などを入れてにおいをとってから売却するのがいいだろう。
3.靴のサイズ
靴のサイズも、買取査定ではよく見られている。 一般的によく売れるのは、女性用ならSからMサイズの靴、男性用ならMからLサイズの靴だ。 詳細にサイズが分けられているものでも、やはり平均サイズに近いものほどよく売れる。
そのため、極端に足の小さい人、国内ではなかなか見かけないくらい大きなサイズの人の靴は、需要が少なく高価買取を期待することができない。 ハイブランドの靴であっても、サイズが一般的なものでない場合は半額程度になってしまう可能性も。
とくにバンプス、ハイヒール、スニーカー、革靴など、サイズ感が重要な靴を売却する際には注意が必要だ。
4.タイミング
靴を売却するタイミングも査定のポイントとなる。 秋冬にはブーツがとくに売れるが、春夏前にはサンダルなど軽やかな履き心地のものがよく売れる。 よく売れるということは買取業者も在庫を抱える心配がないので、高い金額での取引が可能になるのだ。
スニーカー、シンプルなパンプスなども、季節に合わせたカラー、素材のものは高価買取につながりやすい。 その靴を履くシーズンが来てから買取をお願いすると販売に間に合わず、買取金額が下がってしまう可能性もある。
シーズン前に、そのシーズンに見合った靴を買取に出すようにしよう。 買取業者の中には、シーズンを先読みしたアイテムを売却してくれたユーザーには特典、買取金額アップなどのサービスをしてくれる業者もあるのでぜひ探してみてほしい。
靴をより高く売るなら買取業者の比較を!
靴の査定のポイントや高く売れる靴の特徴などをご紹介した。 しかし、靴の買取業者には様々な種類があり、その業者を選べばいいのか分からない…と悩む方も多いだろう。 そんな方におすすめなのが買取サイトを比較する比較サイトだ。
比較サイトでは、売りたいものを記入して必要事項を埋めるだけで、いくつかの人気の買取業者の査定額を知ることができる。 店頭買取のようになん店舗もハシゴをする必要もなければ、宅配買取のように返却を待ち、さらに査定を申し込んで…と時間をかける必要もない。
実際に商品を見て査定しているわけではないので多少価格は変動してしまうが、何をどのような基準で買取してくれるのか知ることができるというのは買取業者を選ぶ際に非常に役に立つだろう。 靴の売却先にお悩みの方は、一度比較サイトを利用してみてはいかがだろうか。
まとめ:遺品の靴をお金に換えてしまおう!
遺品として遺された靴を上手に処分する方法は理解していただけただろうか。 衣類の売却、買取の中でも靴は扱いが難しいジャンルではあるが、買取相場がだいたい定まっているので、状態やブランドを考えれば買取金額が予想しやすいというメリットもある。
買取業者を選ぶ際に謳い文句だけではなく、対応やスタッフの質などを見極め、買取金額を比較してからお願いすることが高価買取のポイントだ。 遺品の靴を、確かな実績のある買取業者に高額で買い取ってもらえるようにしていこう!