本コラムでは、酒井田柿右衛門の陶器を売るときのポイントを紹介していく。ここで取り上げている陶器は骨董品のなかでも人気があり、高価なものが多い。そのため高額査定となりやすい陶器も多いだろう。だが、その分大きく損をしやすいのでリサーチはしっかりしておくべきだ。
骨董品の市場では収集しているコレクターも多く、また陶器を買い取っている業者も増加傾向にある。売れる業者も多いので慎重になるべきだ。この陶器買取では売れる業者は多いので業者のリサーチも絶対にしておこう。そこで、本コラムでは陶器を売る上で知っておくべき情報や、ポイントを酒井田柿右衛門に絞って述べていくので参考にしてほしい。
本記事のポイント
- 十四代酒井田柿右衛門は人間国宝になっている
- 濁手素地に上絵付けをおこなった独自の磁器の技法を確立
- 何代が作ったかによっても査定に開きがある
CONTENTS
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酒井田柿右衛門について
ではまず、本コラムで取り上げている酒井田柿右衛門という人物について簡単に述べていくので押さえておこう。陶器などの骨董品を売る前に、作った人物についての基礎知識を身に付けておくほうがいい。基礎知識がないと価値がわからず安易に安値で売ってしまうことも少なくない。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎的なポイントは押さえておくといいだろう。
江戸時代から続く陶芸の名家
江戸時代、肥前国(佐賀県)有田の陶芸家であり、今も世襲で続いている陶芸の名家である。江戸時代に酒井田柿右衛門(当時は喜三右衛門)は赤絵磁器の焼きに成功し、酒井田柿右衛門と名乗るようになった。初代の酒井田柿右衛門は柿右衛門様式と言われる、濁手素地とよばれる乳白色の素地を用いた白磁に赤絵などの上絵付けをおこなった独自の磁器の技法を確立した。柿右衛門様式の余白の美の評価は日本だけでなくヨーロッパなど国際的な評価を得た。
磁器の発祥とも呼ばれる中国までその影響力は大きなものであった。そんな酒井田柿右衛門の息子が酒井田柿右衛門の名を受け継ぎ、柿右衛門様式の磁器はさらに評価や人気を高めていった。今でも、柿右衛門は子孫などに襲名されていて、人気があり、その価値も非常に高い。この酒井田柿右衛門の花瓶や一輪挿し、皿などの焼き物は高額な骨董品として今でも高値で販売されているため、酒井田柿右衛門の陶器を売るときは慎重に売ったほうがいいだろう。
酒井田柿右衛門の陶器の芸術性は高く評価されている
歴代の酒井田柿右衛門の陶器の芸術性評価は非常に高い。そして陶器の価値も高いだろう。買取市場においても酒井田柿右衛門は人気があり、有名な陶芸品としても酒井田柿右衛門の作品は評価。需要も十分ある。そのため、この酒井田柿右衛門の陶器は高額査定になる可能性は非常に高いだろう。
さらに多くの骨董屋・質屋で酒井田柿右衛門の陶器を高額査定商品として挙げている業者は多い傾向にある。そんな値段が高い骨董品を売るときは、損をするリスクも高いので、売るときは慎重になったほうがいいだろう。
酒井田柿右衛門の代表作品
- 「濁手 藤文 花器」
- 「濁手 竹文 鉢」
- 「錦 団栗文 鉢」
酒井田柿右衛門の陶器の査定情報
次は、酒井田柿右衛門の陶器の査定情報について述べていこう。酒井田柿右衛門の陶器はどれも価値が高いことは上記でも述べた通りだ。だから査定情報はしっかり押さえておくほうがいいだろう。そこで酒井田柿右衛門の陶器を売る際には、どのような点が査定額に大きく影響してくるのかを紹介する。この査定ポイントを把握しておくことは、陶器を高く売るためには重要なポイントなのでこの機会に押さえておこう。
時代や作家は査定に最も響くポイント
陶器の査定で最も査定額に影響するのは、誰の作品・窯元か、またどの年代の陶器かという点だろう。簡単なポイントではあるが、ここはしっかり押さえておこう。陶器の買取において、この作家や窯元・年代は基本的なポイントになる。骨董品の多くはいつの時代に作られているものなのかという点と、誰が作った作品なのかで価値が決まる。
陶器のような骨董品は多くのコレクターにより売買されている市場になっているため、人気のある作家や窯元の陶器は需要があり価値も高い。酒井田柿右衛門の陶器に評価・人気ともに高く、高額査定となる可能性が非常に高いだろう。
陶磁器の保管状態には注意
陶器の査定で保管状態は査定額に大きく影響するポイントの一つ。骨董品は、状態の良さが非常に厳しく査定されるのである。作品の価値を大きく損なうような状態には厳しく査定され減額になるだろう。また、悪い状態の陶器は買取不可になることもある。陶器は売る前に、状態には十分気を配っておこう。
陶器は日々の手入れやメンテナンスを欠かさず、良い状態を保てるようにすべきだ。どのような状態が減額になるのかだが、汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠けなどがあれば大きく減額になるので、このような状態にならないようにしっかり保管はしておこう。
付属品やサインは価値がある
そして、付属品やサインも査定ではポイントとなる。陶器の査定では付属品にも一定の価値があり、付属品によって査定額が大きく変わるので注意すべきだろう。付属品の有無も査定額に影響するのである。付属品の扱いにも気を配っておこう。陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品がある場合、陶器と一緒に売ったほうが高く売れる。箱や書物は査定額に上乗せとなるケースが多いようだ。その付属品のなかでも、共箱という作家の本名のサインや印がある桐箱は非常に高い価値があるようだ。
酒井田柿右衛門の陶器の買取価格相場
最後に、酒井田柿右衛門の陶器の買取相場について。陶器をできるだけ高く売りたいのであれば、買取相場は押さえておくべきだ。売る前に買取相場をしっかり調べてから陶器を売るようにしよう。この買取相場を知ることは高く売ることに繋がるポイントなので押さえておこう。
業者選びは慎重に入念に、がポイントとなる
では、酒井田柿右衛門の陶器がどれくらいの金額で売れるものなのかを述べていきたい。しかし、陶器の買取相場を調べても、酒井田柿右衛門の陶器の買取相場は明確にはわからないのが現状だ。多くの業者で陶器などの骨董品の実績や金額を公開していない。実際に現物を査定へ出してみないと買取額はわからないだろう。骨董品は明確な相場が掴めないものが多いので注意しておこう。
酒井田柿右衛門の陶器を売る場合、明確な相場はわからないので、複数の買取業者で見積もりを出してもらうべきだ。できるだけ多く業者で査定申し込みをしたほうがいい。そして、各業者で提示された査定額のなかで、納得のいく金額を提示してくれた業者で売るほうがいいだろう。とはいえ、見積もりの時点で足元を見られないよう、相場感を掴んで置くのは良いかもしれない。
買取実績・買取相場
- 十四代「濁手 三方割花瓶」150万円〜200万円(アート買取協会)
- 十四代「濁手 四方割花文花瓶」160万円(八光堂)
- 十三代「濁手 梅花紋壷」88万5千円(八光堂)
- 十四代「濁手 野茶花文皿」40〜60万円(アート買取協会)
- 十五代「濁手 団栗文花瓶」38万円(八光堂)
- 十二代「太白菊浮上龍耳花瓶」15万円(八光堂)
- 十四代「濁手 柘榴文 陶額」10万円(緑和堂)
- 十一代「濁手 水指」5万円(八光堂)
- 十三代「猩々置物」2万5千円(緑和堂)
- 十三代「錦唐花文椀皿」1万5千円(緑和堂)
LINE査定に対応している買取業者
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒井田柿右衛門の買取実績が多く掲載されている八光堂では、LINEによる査定も可能。出張買取は全国対応となっている。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会もまた、酒井田柿右衛門の買取実績がかなり多く並ぶ。査定は電話・メール・LINEのいずれか。査定額に納得したら、出張買取も可能だが、一部対象外になるという。
出張買取に対応している買取業者
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒井田柿右衛門の買取に力を入れている日晃堂では、メールやLINEによる簡単査定のほか、フォームから出張買取・宅配買取・遺品買取(整理)を依頼することも可能だ。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手の本郷美術骨董館は売上1位を誇っている。出張買取も全国対応だ。
まとめ
本コラムでは、酒井田柿右衛門の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときに大事なポイントを紹介してきたので、この機会にしっかり押さえておこう。陶器のような骨董価値の高いものは非常に相場が掴みにくく損をしやすい。なので、陶器を売る前にリサーチはしっかりやっておくほうがいい。
本コラムで紹介した酒井田柿右衛門のような有名な陶器であれば、高額査定は期待できる。だが、高額で売れるものほど安く売ってしまう可能性も高い。さらに損をしたときのリスクも大きい。なので、酒井田柿右衛門の陶器を売るときは慎重に売るようにしよう。
陶器の買取では、業者選びが重要であり非常に大事だ。この業者選びで売れる金額が決まると言ってもいいくらいなので、陶器の買取では信頼できる業者を選ぶことがポイントになるだろう。業者をしっかりリサーチをして、いくつかの業者のなかから選ぶように心がけよう。