商品券やギフトカード、プリペイドカードなどを高い買取率で買い取ってくれる金券ショップは何かと便利だ。コンサートやイベントのチケットまで買い取ってくれる対象範囲の広さから、買取をしてもらった経験のある人や、逆に購入した経験がある人も多いのではないだろうか。
しかし、金券や商品券のなかには、買取不可となるケースが存在する。ここでは、どのような金券・商品券が買取を断られてしまうのか、どのような場合に買取してもらえないのかを解説していく。
とあるチケット屋、いらっしゃいませ / Shinichi Haramizu
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法律でNGの場合
金券や商品券で買取を拒否されるケースはほとんどない、と考えてかまわないだろう。その金券や商品券を使えば、何らかのサービスを受けたりや商品などを購入できたりするため、現金と変わりがないからだ。
しかし、金券や商品券自体にこのような価値があったとしても、買取を依頼する人に問題がある場合には、買取を拒否されるケースがある。つまり、その人から買取をすると金券ショップが不利益を被る法律違反のケースである。代表的な例を紹介していく。
1万円以上の場合は身分証明書が必要
古物営業法では、1万円以上の買取をおこなう場合には、運転免許証または保険証など、身分を証明する書類の確認が義務付けられている。金券ショップの営業は古物営業法に基づいて商売をおこなっている。そのため、買取を依頼した人の住所、氏名、職業、年齢などを確認しなければならない。この確認を拒否すれば、金券や商品券自体に価値があっても、買取を拒否されてしまう。
なぜこのようなチェックを金券ショップがおこなうのかというと、偽造品や盗品の流通を未然に防ぐためだ。もし、偽造品や盗品の疑いがある場合には、買取を拒否されるどころか、警察に通報される可能性がある。
専用の用紙に必要事項を記入する必要がある
大抵の金券ショップでは、専用の用紙に住所や氏名などを記入する。この際、運転免許証など身分証明書の提示を要求され、コピーを取られることになる。
多くの人の場合、運転免許証か保険証ならばすぐに用意できるだろう。金券ショップで買取を拒否されないためには、身分証明書の提示は必須なので、事前に用意してから金券ショップに行くことだ。
ネットの金券ショップを利用する場合も身分証の提示が必要
なお、実店舗の金券ショップではなく、ネットの金券ショップを利用する場合でも、身分証明書の提示は必須である。この場合、運転免許証などの身分証明書のコピー、またはデジタル画像を金券ショップに送ることになる。
実店舗と比べると、ネットの金券ショップに自分の身分証のコピーを送ることに不安を感じる人が多いことだろう。確かに、ネットの金券ショップのなかには怪しげなショップが存在していることは事実だ。身分証のコピーを送る前に、信頼できるショップなのか十分チェックしたほうがよい。
18歳未満からの買取も法律で禁止されている
18歳未満からの買取は禁止されているため、18歳未満の人が1万円以上の金券や商品券を持ちこんだ場合、買取を拒否される。
解決策1:金額を1万円未満にすれば買取可能
とはいえ、18歳未満の人でも買取をしてほしいことは多々あるだろう。その場合、金額を1万円未満に調整する方法がある。何度も金券ショップに足を運ぶのは面倒だろうが、この方法によって、買い取ってもらえる場合がほとんどだ。
解決策2:保護者の同意書を持参する
ショップによっては、18歳未満や小学生などの場合、無条件で買取を拒否しているところもある。しかし、若者にプレゼントされることも多い「青春18きっぷ」や卒業・入学シーズンにおける図書券など、18歳未満の人であっても金券ショップを利用したいケースは多い。
どうしても買い取ってもらいたい場合、保護者の同意書を提出することによって、買取可能となることがある。インターネットには、保護者同意書のサンプルがダウンロードできるサイトも存在する。一概にはいえないが、これを印刷して、署名・捺印などをしてもらうことで買い取ってもらえる可能性もある。同意書を持参して金券ショップと交渉してみてはどうだろうか。
amazonギフト券はほとんどの金券ショップで買取不可
amazonギフト券とは、amazonで買い物ができるギフト券であり、コンビニエンスストアなどで自分用に購入したり、何かのお祝いなどでプレゼントされたりするものだ。
このamazonギフト券が不要になった場合、金券ショップで買い取ってもらいたいことがある。しかし、多くの金券ショップではamazonギフト券の買取は拒否される。なぜだろうか。
使えるamazonギフト券か判別不能
amazonギフト券は、たとえ大手の金券ショップであっても拒否される場合がほとんどだ。なぜなら、amazonギフト券が使用可能かどうかを判別できないからだ。
というのも、amazonギフト券が使用可能か確かめるためには、amazonアカウントに登録することが必要となるが、1度登録してしまうと、そのアカウント以外では使用不可となってしまう。つまり、転売することができないのだ。
そのため、ほとんどの金券ショップではamazonギフト券の買取を拒否している。
amazonギフト券を扱える金券ショップの条件とは
しかし、なかにはamazonギフト券を扱っている金券ショップも存在している。ただし、そうした金券ショップでは、通常厳しい条件をつけている。その条件とは
- ・購入時のレシートがある
- ・有効期限が十分残っている
- ・amazonギフト券がカードタイプ
の3つだ。それぞれ解説していく。
購入時のレシートがある
コンビニエンスストアなどでamazonギフト券を購入した場合には、レシートなどがもらえるはずだ。このレシートを持っていることが第1条件である。
ほとんどの人は、レシートを捨ててしまうかもしれない。実際、amazonギフト券を売りたいが、この条件を満たさないため買取してもらえないケースは多い。
レシートでなくても購入日時がわかるものであれば、他のものでもかまわないが、用意できないこともあるだろう。もし後になって、金券ショップでの買取を検討する可能性がある場合には、レシートなどの保存を徹底しておこう。
有効期限が十分残っている
amazonギフト券には有効期限がある。そのため、amazonギフト券を扱っている金券ショップでは、有効期限が半年以上のものに限って買取をしていることが多い。
また、買い取ってもらえる場合でも、半年未満の場合、少なくとも10%以上買取率が下がってしまう。そのため、高く売るテクニックとしては、できるだけ早く売るということに尽きる。amazonギフト券の買取を検討している場合には、できるだけ早く決断しよう。
amazonギフト券がカードタイプのもの
金券ショップで扱っているamazonギフト券のタイプは、基本的にカードタイプのみである。ただし、まれにカードタイプ以外のamazonギフト券を買取している金券ショップもある。しかしこの場合も、買取率はカードタイプと比べて5%以上下がると考えておいた方がいい。
高く売るためのテクニック
また、amazonギフト券を高く売るためのテクニックの1つとして、ネットの金券ショップを利用する方法がある。平均的には、実店舗の場合、amazonギフト券の買取率は70~85%に対し、ネットの金券ショップだと80~90%と買取率が高い傾向にあるのだ。
現実的には、amazonギフト券を扱っている金券ショップが近所にない、という人がほとんどであろうから、余計にネットの金券ショップを検討するメリットは大きい。なおネットの金券ショップでは、交通費がかからないことや、年中無休でいつでも買い取ってもらえるメリットもある。
有効期間・利用可能範囲にご注意を!
amazonギフト券のように、有効期限を持つ商品券はいろいろある。航空チケットの割引券や、ホテルの宿泊割引券などである。これには株主優待券なども含まれる。有効期限を持つ商品券の場合、残りの日数によって買取を拒否されてしまうことがあるので注意が必要だ。
有効期限の残り期間によって買取額が変わってくる
もし有効期限が残りわずかの場合、買い取ってくれるにしても、買取率が非常に低くなってしまう場合がある。高額買取のためには、amazonギフト券と同じくできるだけ早く買い取ってもらおう。
利用範囲が狭い商品券も注意
有効期限の他にも、利用範囲が狭い商品券の場合、買取を拒否されたり、極端に買取率が低くなってしまう場合がある。たとえば、ホテルの宿泊割引券といっても、もしそのホテルが特定の地域にしかなければ、利用できる人の数がとても少ない。
また、特定の商品の購入など利用範囲が限定される商品券や株主優待券などは需要が低い。そうした割引券の場合、買い手がつかない可能性があるので、金券ショップとしても買取を拒否するか、二束三文程度のお金しか出せないのだ。
つまり、できるだけ高い値段で買い取ってもらうためには、多くの人の目にふれる場に持って行くのが有効となる。
ヤフオクへの出品も試す価値あり
ヤフオクなどのネットオークションなら、高く売れる可能性がある。ヤフオクは、日本中の人が閲覧でき、多くの人の目にふれるからだ。場合によっては高値で落札してもらえる可能性もあるだろう。
実際、ヤフオクなどのネットオークションでは金券ショップが扱っていないような割引券や株主優待券なども多数出品されているのは、このメリットがあるからだ。誰でも手軽に金券や商品券を出品できるので、試してみてはどうだろうか。
ただし、デメリットもある。たとえば、ヤフオクの場合、落札金額の5.4%が手数料として徴収されてしまう。
また、落札者と連絡をとり、発送する手間もかかる。そのため、買取をしてもらえそうな金券・商品券の場合は、大手の金券ショップに行ったほうが高額になることもある。
大手金券ショップ「大吉」がおすすめ
たとえば、金券の買取で人気の大手金券ショップである「大吉」などは、クオカードなども1枚から買い取ってもらえる。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ネットオークションの手数料や手間と比較して、納得できる価格であったなら、買取してもらったほうがいいだろう。
ネットでは、金券・チケットの換金レートを提示している金券ショップもある。高額で買い取ってもらうには、事前にいろいろな金券ショップを比較してみるのもよい方法だ。
まとめ
どのような金券・商品券が買取を断られてしまうのか、どのような場合に買取不可となるのかについて解説した。
金券・商品券は、金券ショップで買取をする方法、オークションで出品して落札する方法がある。金券ショップの場合はすぐに買取をしてくれるが、定価以上の値段がつかない。一方、オークションだと定価以上の落札価格がつく場合があるが、なかなか落札されないなどのデメリットもある。
それぞれの特徴をよく考えた上で、あなたが利用したいと思う買取サービスを選んでほしい。