ソファーの中には電動リクライニング機能を備えているタイプがある。ボタン操作で簡単に背もたれを倒して楽な姿勢で寛げるという、使い勝手の良さを持つのが特徴だ。
快適に活用できるソファーとして人気を集めているが、事情により処分を検討することもあるだろう。その場合はどういった方法で処分ができるのか、選択肢について確認をしてみよう。またもしも売却をするとしたら、いくらくらいの値に期待ができるものなのかも解説していく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
選ばれる理由と電動式の弱点
リクライニングタイプのソファーには電動式のほかに手動式もある。価格面で言えば手動式の方が割安で買い求めやすいと言えるが、価格の高い電動式を選ぶのはどのような理由があるのだろう。また、処分理由に繋がる弱点についても紹介をしていこう。
魅力はリクライニングの手軽さ
電動リクライニングソファーの大きな魅力の一番は操作の手軽さだろう。手動で背もたれを調整する場合は一度前に倒してギアのロックを解除し、それから後ろに下げていく必要がある。あるいはサイド面に設置された調整用レバーを掴み、背中や手で押しながら倒していかなければならない。
いずれも手軽にできる操作ではあるものの、さらに簡便に使えるのが電動式の魅力だ。スイッチひとつで前にも後ろにも簡単に調整をすることが可能で、その操作が前を向いて座ったままおこなえる。しかも微調整ができることで絶妙な角度の姿勢をつくれる。力のない女性やお年寄りでも使いやすく、優れた扱いやすさが人気の理由だ。
フラットに近い姿勢になれる
ずっとソファーに座っていると、その姿勢に疲れてしまうこともあるだろう。そんなときでも電動リクライニングソファーなら、簡単にほぼ横になれる姿勢へとシフトしていくことが可能だ。
深く背もたれを倒すことができると共に、多くの電動式に搭載されるオットマンの存在も体勢づくりに一役買っている。背もたれを倒しつつ、足の置き場も同時につくり出せることで、スムーズに寝そべりスタイルへとチェンジできるのだ。
存在感が大きく邪魔になりがち
便利なソファーである一方で、強い存在感を放つのが電動リクライニングソファーの弱点の一つだ。機械が内蔵されている分、本体サイズは一般のソファーと比較をしても大きめで、設置をしてみるとかなり主張のある存在であることに気付かされるだろう。
展示されている物やネット通販の画像などで見ている分には大きさを感じにくいが、実際に置いてみると意外とサイズ感がありイメージと違っていたと感じられるケースも少なくない。広い部屋に置かないと生活動線を圧迫し、ただの邪魔な存在に思われてしまうこともある。
動きが遅く使いにくい
手動でリクライニングをする場合は、操作アクションをしてすぐに角度を調整することが可能だ。しかし電動の場合は動きが遅く、すぐに理想的な角度を作れないという弱点もある。安全のためにゆっくりと動くのは仕方ないとは言え、のろのろとした動きにストレスを感じられることもある。
処分方法を比較
電動リクライニングソファーの処分に際し、状況によっては最大で7つの選択肢の中から選ぶことができる。それぞれの特徴を解説すると共に、どの方法で処分をするのがおすすめなのか見ていくとしよう。
個人間取引で売る
昨今ではネットオークションやフリマアプリで、不用品の売買がおこなわれるケースが増えている。好きなときに手軽に売ることができ、特にフリマアプリのメルカリやラクマといったサービスはスマホでの利用に特化させているだけあって、それまで個人間取引には馴染みがなかった層からも人気を博している。
かたやネットオークションの雄であり長い歴史を持つヤフオクも根強い人気を誇る。フリマアプリは基本的に即決売買である一方、オークション形式で売れるのがヤフオクの特徴で、価格が競り上がるチャンスにも期待ができるだろう。
リサイクル店に買取をしてもらう
不用品処分の仕方でお馴染みのリサイクル店への売却も一つに挙げられる。電動式リクライニングソファーも査定対象にしているところが多く、現金化できる可能性は高いだろう。さまざまなアイテムが売れるため、引越しや模様替えなどで一挙に部屋の整理をしたいときにも打って付けである。
そしてソファーを処分する上での、特におすすめの方法とも言えるのがこのリサイクル店に買取してもらう方法だ。売却価格で言えば個人間取引の方が高値になりやすい傾向はあるものの、ソファーというサイズの大きな家具を個人で売却するのは苦労が伴う。リサイクル店は買取価格が安くなる可能性はあるが、その分手軽さに優位性があり簡単に売却処分をすることができるのだ。
使ってくれる人にあげる
離れて暮らす家族や友人、会社の同僚などに譲るという選択肢もある。売って現金化をするのも魅力だが、まだ使える物を売却するのは勿体なく感じる人もいるだろう。身近なところでリユースをしてもらえば、お手軽に処分をしつつ道具としての生涯を全うさせることができる。
自治体に回収を頼む
粗大ごみに出すことを選んだ場合、真っ先に思い付くのは自治体の回収サービスを利用することだろう。大きなごみも回収してもらうことができ、お手頃価格で処分することが可能だ。電動リクライニングソファーはサイズがあるために料金は高くなりがちだが、大体2,000～3,000円以内に収まることが多い。
なお、回収日には玄関先などの分かりやすい場所に置いておく必要がある。部屋からの運び出しはしてもらえないため、移動が困難な場合は依頼をしにくいかもしれない。ちなみに先に紹介をしたリサイクル店への売却であれば部屋から運び出してもらえるため、自分では移動ができない人でも安心だろう。
不用品回収業者に依頼をする
民間の不用品回収業者も粗大ごみを処分したいときに役立つ。自治体への依頼よりも費用は掛かるが部屋から運び出してくれるほか、時間次第では当日に回収をしてもらえるという強みがある。
自治体の場合は当日回収には対応をしていないため、すぐに処分をしたい場合は不用品回収業者の方が都合は良いだろう。中には24時間対応をしているところもあり、急な引越しなどの際にも頼れる。また、買取ができる物ならその場で現金化をしてくれることもある。
引越し会社に回収をしてもらう
利用できるシチュエーションが限定されてしまうのだが、業者を利用して引越しをする場合に不用品を引き取ってもらうのも一つの手だ。荷物を運んでもらいつつ、要らない物については引き取りをしてもらえるため、引越しに伴い不用品を片付けることができる。引越し会社に関しても不用品を買取してもらえることがあり、その費用で引越し料金を安くすることもできるだろう。
ソファー購入時に引き取りを頼む
これもまた限定的な利用となるが、新しいソファーを購入する際に引き取りをしてもらう方法もある。購入先によっては回収サービスもおこなっており、新しいソファーを設置後に古い物を引き換えに持って行ってくれる。費用が掛かることも多いが、入れ替えを楽におこなうことができるはずだ。
電動リクライニングソファーの価格相場
売却可能な電動リクライニングソファーは積極的に売りに出すのがおすすめだ。不用品で処分をするには基本的には費用が掛かるため、売却の方向で検討をした方がオーナーとしてもお得に手放せるのではないだろうか。
売って処分をするとしたらどの程度の金額を期待できるのかが気になるところだが、参考として売却価格の相場情報を示してみる。なお、ブランドの有無やコンディション、サイズなどの要素で数値は異なるのが通常だ。売却価格は一様ではないため、あくまでも目安として考えておこう。
- ・ネットオークション：30,000～100,000円程度
- ・フリマアプリ：15,000～80,000円程度
- ・リサイクル店：3,000円～50,000円程度
金額だけを見ると、個人間取引に優位性があることが分かる。自身で出品価格を設定できる性質上、一定値以上で売ることができ各自が持つ金額への希望も達成しやすいのではないだろうか。また、ネットオークションなら入札が沢山入ることで期待以上の価格で売れる可能性もある。
ただし個人間取引の場合は、販売価格からシステム手数料や出品者が送料を負担するのならその分の費用も差し引かれる。したがって、実際に手元に残る金額はもっと小さくなることもあるだろう。
一方、リサイクル店の場合は価格が伸びにくい節を否めない。買取をした後は販売をしなければいけないため、どうしてもマージンを踏まえた査定金額となってしまうのだ。単純に価格だけを見ると自分で売ってしまった方がお得とも言えるが、煩わしい手間がないのはリサイクル店を利用した場合だろう。出品作業や取引連絡、発送の手間などが不要で簡単に売却ができる。
また、個人間取引の場合は売った後にクレームが付くこともあるがリサイクル店ならその心配もない。売却価格は安くとも諸々の煩わしさがないことを踏まえると、リサイクル店への売却も十分視野に入れられるのではないだろうか。金額の高さだけを追うのではなく、売却に至るまでのプロセスも考えつつ自身にとって最適な売り方を選ぶことが推奨される。
価格を高くするポイント
1円でも高く手放すためにはテクニックを駆使した売却を心掛けることが大切だ。僅かな工夫でお得に売れる可能性があるのなら、実践しない手はないだろう。おさえておきたいポイントをここでご紹介していこう。
基本中の基本は売却の前に手入れをしておくことだ。個人間取引だろうとリサイクル店への売却だろうと、買い手に気にされるのはコンディションである。汚れやキズによる使用感の有無はもちろん、電動リクライニングソファーなら正常に動作をするのかも重要だ。
次のオーナーが気持ち良く使える状態であってこそ価値は高まるため、掃除をおこない見た目の評価が下がらないよう心掛けよう。動作に不具合がある場合は自分で処置をするのは難しいのだが、もし保証期間内の場合は保証を使って直しておくのが良いだろう。プロから手入れをしてもらえば安心して売りに出せる。
相場観を掴んでおくことも推奨される。そのソファーはどの程度の価格で売れる見込みがある物なのか、自分である程度の予備知識を持っておこう。価値を知っておかないと、個人間取引でも必要以上に安く売りに出し損をすることもある。
リサイクル店に売るときも、足元を見られて相場よりも安価に引き取られてしまうかもしれない。メーカーや型番などをチェックの上、どのくらいで売買がされている物なのかを調べておくことが大切だ。
まとめ
電動リクライニングソファを売る際は時期を逃さず売りに出すことを心掛けよう。家具は年間を通して需要があるアイテムだが、新生活時期やボーナス時期など、節目のタイミングで購入を検討する人が増えやすい。
こういった時期は売買が活発になる傾向が強く、高値で売れるチャンスも増大する。要らなくなったタイミングで売ってしまうのも良いものの、余裕があるようなら売りどきを意識して取引をしてほしい。
