マティス（Matiz）は、韓国GM（ゼネラルモーターズ）製の小型乗用車である。後にシボレー・スパークという名称に変更された。
Chevrolet Spark (US preproduction) / InSapphoWeTrust
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韓国GMとは？
韓国ゼネラルモーターズとは、1937年にキム・ヤンジョが創業したグクサン自動車が前身の自動車メーカーである。創業当初は貨物自動車を中心に生産していた。第二次世界大戦後の1954年には自動車部品工場としての新進工業を設立するも、朝鮮戦争で用いられたアメリカ軍ジープの修理や改造を担う工場へとシフトしていった。
その後、日本の自動車メーカーとも提携しながら、車のノックダウン生産をし始めた。日本自動車メーカーの撤退後にはゼネラルモーターズが資本参加、社名を「GMコリア」と変更している。その後、持ち株主が韓国産業銀行、大宇財閥と代わっていき、いずれも傘下の自動車メーカーとして存続してきた。
大宇ブランドからシボレーブランドへ
しかし、大宇自動車としてやってきていたものの経営破たんする日を迎える。これに伴いゼネラルモーターズが大宇自動車を買収、2011年に韓国GM（GM Korea）という名称に変更された。それと同時に、同社の製造する国内向けの車のブランド名がシボレーに統一されることとなる。ブランド名の変更が功を奏し、韓国GMの売り上げはかなり伸びた。その成功を受け、大宇の人気が高かったベトナムなどへの輸出車も、すべてシボレーブランドへと転換。大宇ブランドの車の製造販売は終了した。
マティスとは
ヨーロッパでヒットした小型乗用車
マティスは1998年に発売された小型乗用車である。ジウジアーロがデザインした、コンパクトだがヨーロッパ的な外観、そしてコストパフォーマンスの高さが売りの、小回りのきく使いやすい小型車である。価格の手頃感もあって発売後瞬く間に人気ブランドとなり、特にヨーロッパで大ヒットした。イタリアでは月に3,000台を記録、合計140万台という販売記録を持っている。日本とイギリスでデザイン賞も受賞している。
マティス誕生のいきさつ
韓国の自動車メーカーが発売して大ヒットした車であるが、実はマティスは韓国GM向けに開発されたものではなかった。ジウジアーロは、マティスを「チンクエチェント」としてデザインしたのである。チンクエチェントとは、フィアットの大人気モデルである。また、世間ではパンダの後継車とも噂されたが、最終的に、フィアットとしてではなく大宇自動車から販売された。
日本への輸出
マティス発売の翌年には、日本での販売も始まった。大宇ではなくGMという名前を前面に出し、右ハンドルの日本仕様車を主に販売した。しかし、実際には左ハンドル車も人気が高かった。
中古車の買取価格相場
サイズは日本の軽自動車よりひとまわり大きい程度だが、マティスの乗り心地は、さくさく軽い日本の軽自動車とはまた一味違う。足回りが硬めで、どちらかというと重めの感覚。欧州車の雰囲気を持っている車である。
また、コンパクトカーでも中はできるだけ広く、という方向に進んでいる日本車に慣れていると、マティスの車内は若干狭く感じるかもしれない。ただし、内装はとてもモダンでヨーロッパ的と評価されている。シートの模様もなかなかないお洒落なデザインだ。新車でも手頃な価格ということもあり、中古車の買取価格は高くはない。おおよその買取価格を紹介しよう。
○ マティスAM 右ハンドル（ホワイト）6万円
○ マティス 右ハンドル（レッド）5万円
○ マティス 左ハンドル（レッド）5万円
各買取業者の買取価格比較をしよう
車を売りに出すと決めたら、まずは各買い取り店の査定見積もりを集めよう。中古車の買い取り価格は店によって違い、特に輸入車の場合はその差が大きくなる傾向がある。できるだけ多くの店に査定に出して、一番良い条件の業者と取引するのが良いだろう。
引っ越しや保険などの見積もりで馴染みのある一括査定だが、中古車買い取りでもよく利用されている。車種や年式、カラーなどをWebサイト上で入力すると、近隣などの買い取り業車6社から8社に査定依頼が送られ、査定額を見積もってもらえる。たいていの場合、査定依頼をするとまずは比較的すぐに買取店から電話がかかってくる。その電話で出張査定に来てもらう日取りを決め、実際に出張査定に来てもらって初めて正確な買い取り価格が提示されるという流れである。
出張査定は慎重に進めよう
自分で買い取り業車に車を持って行くのではなく、査定士に家に来てもらって買い取り額を出してしてもらえる出張査定は、忙しい人にとっては特にとても便利な査定方法である。
査定の後すぐに売らないようにしよう
車の売却時には、一社だけでなく多くの店で査定をしてもらい、少しでも高く買い取ってもらえる業者に依頼するというのが理想である。出張査定後すぐには売らず、他者の査定がすべて終わってから業者を選ぶようにしよう。わざわざ家に来てもらったという立場上、すぐに売らなければ申し訳ないと思うかもしれないが、そのように気を使う必要はない。提示された見積もりの有効期限をきちんと確認したうえで、検討後に売却手続きをしよう。
引き渡しや入金の日時を確認しよう
買い取り業者によって条件が違うので、大切な項目はきちんと確認しておきたい。後々トラブルにならないよう、実際に契約をした後いつどのように車を引き渡すかということと、いつ入金されるかということ、少なくともこの2つは必ず聞いておいた方が良いだろう。
高く売りたい人に守ってほしい決まり
出張査定を利用する時に守った方がいい決まりを3つまとめたので参考にしてほしい。
1.すぐにでも車を売ることができる(ように見せる)準備をする。
2.無駄に情報を与えない。
3.即決交渉は絶対にのらない。
最低限この3つを守れば、車種によってはこちらが有利に交渉を行うことができるだろう。
また時間がない方は、同時出張査定を行うこともできるため、ぜひ利用してみてほしい。
