陶器は日本文化のなかで古い歴史があり、また陶器の芸術性はシンプルでありながら奥深い。そのため昔から陶器は根強い人気がある。だが、そんな陶器の買取は非常に難しい。陶器を売るときは事前にリサーチをしてから売ったほうがいい。また、骨董品のなかで陶器は高価買取になりやすいため、高額で売れやすいが、安易に売ってしまうと損をする可能性が高い。
とくに、ここで取り上げている音丸耕堂(おとまるこうどう)の陶器を積極的に買い取っている業者は多いので、音丸耕堂の陶器を売る前にしっかり情報やポイントを掴んでおくほうがいいだろう。
そこで、本コラムでは、陶芸家である音丸耕堂にテーマを絞って、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを述べていく。ぜひ、参考にしてほしい。
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音丸耕堂について
最初にここで、音丸耕堂がどのような人物なのかを述べていく。陶器を売る前に、陶器の作者がどういう人物なのかを把握しておくことは、陶器の価値を正しく知る上で大事なポイントだ。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎知識を身に付けて、買取に臨むべきだ。
音丸耕堂は人間国宝に認定されるほどの漆芸家
音丸耕堂は人間国宝に認定されるほどの日本が誇る漆芸家である。漆芸とは主に漆を使った陶器のことを指す。明治から平成に活躍した。
音丸耕堂は香川県高松市出身で、小学校を卒業した後、13歳で讃岐彫りを専門とする石井磬堂に師事する。ここで4年間讃岐彫りを学んだ。そして、若干16歳で独立して自営しつつ、独学で彫漆を学ぶのである。20歳のときに香川漆器の玉楮象谷(たまかじしょうこく)の作風にひかれて本格的に漆芸家の道を歩んでいく。また漆芸家である磯井如真、金工家の北原千鹿、大須賀喬らと交友してより漆芸家として勢力的な活動をした。
大正期から昭和10年ころまで堆朱、堆黒、紅花緑葉など古来の色漆を用いた彫漆を行っている。さらに緑漆と黒漆の色彩的コントラストをいかした西洋風の作風へ昇華させたことは非常に高い評価を得ている。
また、昭和になると上京し、色漆の色彩の幅を広げ、新色を用いる試みを行った。これを皮切りに数々の賞を受賞している。そのように評価され独自の地位を確立すると工芸家の地位の向上を目指して香川県の工芸家たちと香風会を設立した。
そして、その漆芸家としての活動が認められ重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されることとなる。また、第20回日本伝統工芸展に「彫漆菊水指」を出品して20周年記念特別賞を受賞した。
今でも音丸耕堂の陶器は人気があり高額な値段で売買されている。このように高く売れる音丸耕堂の陶器を売る場合は慎重になったほうがいいだろう。
音丸耕堂の陶器は積極的に買い取っている業者は多い
音丸耕堂の陶器は上記で述べたように、名高い漆芸家である。そして数多くある陶器のなかでも芸術性は高く評価されており、人気の陶芸家として認知されている。
音丸耕堂の陶器は買取市場においても、コレクターからの人気は高く、さらに音丸耕堂の作品には付加価値があるようだ。そのため高額査定は期待していいだろう。そのことを裏付けするように骨董屋・質屋で音丸耕堂の陶器は積極的に買い取られており、また、音丸耕堂の陶器を高額査定作家として挙げている業者も多い。音丸耕堂ほどの陶芸家となれば、どの作品も価値が高いので慎重に売るべきだ。
音丸耕堂の陶器の査定情報
次は、音丸耕堂の陶器の査定情報について述べていこう。
音丸耕堂の陶器は高額査定が期待できると上記で述べた。だが、陶器の査定は厳しいので注意しておくべきだろう。陶器の査定では減額も多いので、どのようなポイントが陶器の査定では査定額に大きく影響してくるのか、ここで陶器の査定情報をしっかり押さえておこう。
陶器の買取では作者や窯元が重要
陶器の査定で、最も査定額に影響するのは、作者・窯元。陶器買取では、そのなかでもどの作者が創作した陶器なのかが、非常に重要なポイントになるだろう。
基本的に骨董品は、いつの時代に描かれているものなのかという年代と、誰が創作した作品なのかという作者でまずは鑑定される。そして、大半の陶器の価値はここで決まるのである。これは買取市場においても同様で、買取の査定額のほとんどが、作者で決まるとも言われている。
陶器はコレクター向けの市場になっているため、人気のある作家や人物の作品は需要が高い。そのため作者が大事になってくるのだ。上記で述べたように、音丸耕堂の陶器は価値や需要は高いので、高額査定となる可能性は非常に高いだろう。
陶器の状態には非常に厳しい
陶器の査定で重要なポイントとして状態はよく挙がるポイントだ。陶器のような骨董品は、状態の良さが作品の価値に関わると考えられているので査定は厳しい。陶器は鑑賞用の骨董品として価値が高いため、作品の価値を大きく損なうことになる状態があった場合、その陶器の価値は大幅に下るだろう。また、状態が酷い状態は買取不可になることもあるので保管状態には気を配っておくべきだ。
陶器の保管状態には普段から気を配り、手入れやメンテナンスを欠かさずにしたほうがいい。できるだけ良い状態で売れるように心がけよう。
陶器の状態では汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどは間違いなく、減額に繋がるポイントになるので、これらの状態には細心の注意を払っておくべきだ。
鑑定書や保証書は一緒に売るべき
陶器の鑑定書や保証書にも価値があるので押さえておこう。この鑑定書や保証書も査定額に影響する大事なポイントになるだろう。鑑定書や保証書があるのであれば、忘れずに持参して一緒に売るといい。
陶器の査定では、鑑定書や保証書は多くの業者でプラス査定となる。それだけ骨董品の鑑定では鑑定書や保証書が重宝されている。鑑定書や保証書が出せる鑑定士の鑑定書や保証書などは非常に信頼が高いので、鑑定書や保証書には一定の価値があるようだ。そして、鑑定書や保証書を一緒に売ることで、査定額へ上乗せになることも多いので覚えておこう。
付属品である木箱や書物の価値は意外と高い
そして、陶器の査定では付属品も査定額に影響するので押さえておくべき。陶器を入れる木箱や作家の書などの付属品がある場合、陶器とセットして売りに出すべきだ。これらの付属品も鑑定書や保証書と同様に、査定額は上乗せになることが多く、数万円くらい査定額は変わることもあるようだ。付属品も忘れず一緒に売ることは陶器買取のポイントになる。
その付属品のなかでも、共箱と言われる作家の本名のサインや印がある桐箱は非常に価値が高い。なので、共箱の扱いにも気を配っておくといいだろう。
音丸耕堂の陶器の買取相場
最後に、音丸耕堂の陶器の買取相場について述べる。陶器を高く売りたいのではあれば、買取相場は事前に把握しておくほうがいい。また、これは買取における基本的なポイントである。しっかり押さえておこう。売る前に買取相場をリサーチしてから、陶器を売るのは、陶器買取では基本である。
陶器の相場は明確にはわからない
ここで取り上げている音丸耕堂の陶器がどれくらいの金額で売れるのかについてだが、陶器の買取相場は明確に掴めない。理由はシンプルで多くの業者で陶器を買い取っているが、実績や金額を公開していない業者がほとんどだからだ。
それだけ買取金額の情報は重要なのである。そのため、陶器は現物を査定へ出してみないと買取額はわからないだろう。基本的に骨董品の多くは明確な相場が掴めないので損をしやすい。なので陶器を売る場合は、必ずいくつかの買取業者へ査定依頼を申し込むべき。必ず複数の業者で見積もりを出してもらい、検討しよう。
各業者で提示された査定額を比較検討して、納得のいく金額を提示してくれた業者で売るといいだろう。この方法であれば安定した金額で陶器を売ることができるので、一番いい方法といえる。
音丸耕堂の陶器は目安を持って売る
上記で音丸耕堂の陶器は明確な相場がわからないと述べた。だが、音丸耕堂の作品は非常に評価・人気ともに高い。なので高額査定は期待していいだろう。
だが、相場がわからない陶器買取で、どれくらいの金額で、この音丸耕堂の陶器を売ればいいのだろうか。
陶器の買取において有名作家・人物の作品は、数十万〜数百万円で売れる傾向にある。その査定額のなかで数十万円代は非常に多いので、本コラムで取り上げている音丸耕堂の陶器は数十万円〜数百万円で売れる可能性が高い。つまり、この数十万〜数百万の金額を目安に売れば損をするリスクも低いだろう。
まとめ
本コラムでは、音丸耕堂の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときの基本的なポイントや情報を述べてきた。
陶器のような骨董価値の高いものを売るとき安易に売らないようにしよう。骨董品の多くは非常に相場が掴みにくく、そして価値もわかりづらく損をしやすいのでこの点はしっかり押さえておこう。陶器を売るときは損をしないよう売る前にしっかりリサーチはやっておくべきだ。
またそのなかでも業者選びが非常に大事なポイントになるだろう。いくつかの業者をリサーチするだけでなく、査定依頼もできるだけ多くの業者へ申し込み、提示された査定額をしっかり比較してから、売るように心がけるべきだ。