もし”駒ヶ岳1987年”というウイスキーを所有しているのなら、買取専門業者に査定を依頼することをおすすめする。駒ヶ岳1987年は人気があり、ウイスキーの状態が良ければ、予想以上の価格で買い取ってもらえる可能性があるのだ。査定に出す場合に大事なのは、適正な査定額と高く売るテクニックを知ることである。
そこでこの記事では駒ヶ岳1987年の買取相場を解説するので、参考にすると良いだろう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
駒ヶ岳1987年の基礎知識
駒ヶ岳1987年は、信州マルス蒸留所で製造されたウイスキーである。国産ウイスキーは世界的に評価が高く、ジャパニーズウイスキーとして珍重されている。
ジャパニーズウイスキーは主に、ブレンデッドウイスキーとシングルモルトウイスキーに大別されるが、駒ヶ岳1987年はシングルモルトウイスキーだ。シングルモルトウイスキーとは、1つの蒸留所のモルトウイスキーだけで製造されたウイスキーのことである。他の蒸留所のモルトウイスキーを混ぜていないので、製造された蒸留所の個性が色濃く反映されることになる。
駒ヶ岳1987年はつまり、信州マルス蒸留所のモルトだけでつくられたウイスキーなのだ。駒ヶ岳1987年は、”信州マルス駒ヶ岳 1987 27年サロン・ド・シマジ”として知られているウイスキーである。このウイスキーは限定品で、1,246本しか製造されていない。希少で、貴重なウイスキーだということになる。
プラムやバニラのフレーバーを感じさせる独特の味わいは、チーフブレンダーである谷口健二が選び抜いたモルトを重ね合わせて完成させたものだ。他に類を見ない個性的な風味が、駒ヶ岳1987年の魅力なのである。
信州マルス蒸留所
信州マルス蒸留所は、本坊酒造が長野県駒ヶ岳山麓に建設をした蒸留所である。この蒸留所について語るなら、岩井喜一郎に触れないわけにはいかない。
岩井喜一郎とは
岩井喜一郎は、国産ウイスキーの歴史に大きな影響を与えた人物である。ジャパニーズウイスキーの開発に関しては竹鶴政孝が有名であるが、岩井喜一郎は竹鶴の学校の先輩であり、竹鶴と同じく摂津酒造に勤務をしていた。
岩井は竹鶴の欧州派遣に関わっていて、竹鶴は帰国後、実習報告書である"竹鶴ノート"を岩井に提出している。岩井はこの竹鶴ノートをもとに、山梨で国産ウイスキーの生産を開始したのである。
信州マルス蒸留所とは
信州マルス蒸留所は、1985年に山梨の蒸留所を長野県駒ヶ岳山麓に移設したものである。駒ヶ岳山麓は良質な水が湧き、霧が発生しやすいのでウイスキーの蒸留と熟成にとても適している土地だ。信州マルス蒸留所は一旦ウイスキーの蒸留を休止するが、後に再開し現在も良質なウイスキーを生産し続けている。
信州マルス蒸留所では工場見学もおこなっていて、”マルスウイスキー”と”南信州ビール”の製造が見学できる。また、試飲コーナーや売店もあるので、気に入ったウイスキーを購入することが可能だ。
駒ヶ岳1987年の買取相場
駒ヶ岳1987年の買取相場であるが、駒ヶ岳1987年は生産終了して既に長い時間が経過しているウイスキーなので、市場に出回ることは稀である。そのため、買取価格は応相談であることがほとんどだ。買取価格を公表している買取業者は数少ないが、ある買取業者は駒ヶ岳1987年に8万円という買取価格を設定している。この価格を参考に、複数の買取業者と価格交渉をおこなうと良いだろう。
また、ウイスキーを売る方法は他にもあるので、買取専門業者の査定額以外の相場を知ることも大事だ。
たとえばヤフオクでは、駒ヶ岳1987年が17万円という高額で落札された例がある。大手通販での販売価格は13万9,000円なので、販売価格以上の値段で売れることもあるのだ。メルカリでは、7万8,888円で取引されている。このように複数の相場を把握しておけば、状況に応じた売り方を選ぶことが可能だ。少しでも高く売るためには、とても役に立つテクニックなのである。
駒ヶ岳1987年以外のマルスウイスキー
信州マルス蒸留所で製造されたウイスキーは、駒ヶ岳1987年だけではない。信州マルス蒸留所は諸事情から一旦ウイスキーの蒸留を休止し、2011年に再開している。蒸留を休止する前に製造されたウイスキーは、高値で取引されることが多い。再開後に製造されたウイスキーの中にも、査定額の高いものがある。
もしも駒ヶ岳1987年以外のマルスウイスキーも所持しているのなら、駒ヶ岳1987年と一緒に鑑定を依頼すると良いだろう。また、駒ヶ岳1987年以外のウイスキーを単品で売りに出すこともあるだろう。どちらにしても、駒ヶ岳1987年以外のウイスキーの査定相場を知っておくことは大事だ。
駒ヶ岳 1985年 27年 シェリーカスク
シェリーカスクとは、シェリー酒の醸造に使われた樽を再利用して製造されたウイスキーである。ウイスキーにシェリーの風味が加わり、味わいが増すので人気が高い。駒ヶ岳 1985年 27年 シェリーカスクの参考買取査定額は、12万円である。また、ヤフオクでの落札額も、同額の12万円だ。この価格が買取査定額の、一応の目安となるだろう。
駒ヶ岳 1986年 30年 シェリーカスク
このウイスキーはシェリー酒で使われた樽で、30年熟成されたシングルカスクウイスキーである。カスクウイスキーとは、1本の樽からのみ抽出されたウイスキーのことだ。シングルモルトよりもさらに希少なウイスキーなので、買取査定額が高くなることが多い。駒ヶ岳 1986年 30年 シェリーカスクの買取参考査定額は18万円と高額である。ヤフオクでは32万2,223円で落札されており、入札は20件であった。
駒ヶ岳 1986年 30年 アメリカンホワイトオーク
アメリカンホワイトオークウイスキーとは、熟成にホワイトオーク材の樽を使用したウイスキーのことである。アメリカンホワイトオークでできた樽は、バーボンウイスキーやシェリー酒の熟成に利用されることが多い。
この樽で熟成させると、ウイスキーにハチミツやナッツ類のフレーバーが加わるとされている。甘く香ばしくなるので評価が高い。このウイスキーの参考買取査定額は12万7,000円~14万円だ。ヤフオクで73件もの入札があり、21万円で落札されている。
駒ヶ岳 1990-2018 27年シングルモルト
このウイスキーは、1990年から2018年に製造されたシングルモルトだけを使ったウイスキーである。ウイスキーは製造年ごとに風味やテイストが違うものなので、複数のモルトを混ぜ合わせると複雑な味わいのウイスキーをつくり出すことができる。一番長く熟成されているウイスキーが27年ものなので、27年という名前がついている。このウイスキーの参考買取査定額は7万円だ。
その他の駒ヶ岳ブランドウイスキー
信州マルス蒸留所では上記のウイスキー以外にも”駒ヶ岳 津軽エイジング2013”、”駒ヶ岳 屋久島エイジング”、”駒ヶ岳 ダブルセラーズ”、”駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 たんぽぽ”など、さまざまな駒ヶ岳ブランドのウイスキーを製造販売している。駒ヶ岳 津軽エイジング2013の参考買取査定額は1万5,000円だが、ほとんどのウイスキーの査定額は5,000円~8,000円である。
これらのウイスキーは、可能ならば複数抱き合わせで売ると良いだろう。9本まとめて鑑定に出したところ、7万7,100円という査定がついたという例もあるのだ。
高く売るためのテクニックとは
買取専門業者にものを売る場合に、高く買い取ってもらうためのコツというものがある。駒ヶ岳1987年を売るのなら、そういったコツやテクニックを活用するのが大事だ。
付属品をそろえる
駒ヶ岳1987年は限定品なので、化粧箱などの付属品がついている。付属品の有無は買取査定を大きく左右するので、そろえておくのが肝心だ。箱がなくても買い取ってはもらえるが、査定額が減額される可能性が高い。小冊子が付属しているなら忘れずに、一緒に保管しておくようにしよう。
きれいな状態で査定に出す
ウイスキーは飲むものなので、ボトルをきれいにしておく必要がある。薄汚れていては、高額査定が期待できる駒ヶ岳1987年とはいえ買取額が大幅に下がりかねない。
また、ラベルの状態も査定に影響する。日焼けをしていると減額の対象になるので、きちんと箱にしまっておかなければならない。もしラベルが汚れているのなら、破れないよう気をつけながら汚れを落としておこう。箱の汚れも同様なので、ほこりや汚れがつかないよう保存するのが大事だ。
新品未使用なものを売る
どんなものでも、中古品は買取査定が大幅に下がるものである。ウイスキーの買取は、新品未開封が最低条件であることが多い。開栓していたり、中身が減っていたりすると査定額が下がるだけではなく、買取自体してもらえない可能性がある。
買取専門業者のHPに、買取に関する注意事項が書かれていることがあるので事前にチェックしておくのが肝心だ。不明な場合は、メールや電話で確認をしておこう。売りたいものの写真をアップすれば、買取査定額を教えてくれる専門業者もあるので、積極的に活用しよう。
まとめて売る
単品では買取査定がつかないようなものでも、まとめて売れば買い取ってもらえる場合がある。また、まとめて売ると単品の合計金額以上で売れることもあるのだ。駒ヶ岳1987年は希少なウイスキーなので、単品でも高値で売れる可能性が高い。
もし他にもウイスキーを所持しているなら、抱き合わせで売ることで査定額アップが狙える。売る本数が増えれば、価格交渉もしやすくなるのだ。場合によっては、ウイスキー以外のものと抱き合わせられることもある。遠慮せずに相談し、少しでも高く売るようにしよう。
ネットオークションやフリマアプリを活用する
ネットオークションやフリマアプリは、流行というものに左右されやすいものだ。朝ドラの影響で、ウイスキーブームが起きた例もある。場合によっては、買取専門業者よりも高額で売れる可能性がネットオークションやフリマアプリにはあるのだ。ヤフオクやメルカリなどの買取価格をチェックし、高く売れそうなら利用すると良いだろう。
まとめ
駒ヶ岳1987年はすでに製造が終了しているウイスキーなので、新しく世に出ることはない。現在残されているものが全てである。大変貴重なウイスキーであるから、取り扱いには注意が必要だ。もし駒ヶ岳1987年を売るのなら買取相場を把握し、駒ヶ岳1987年の価値にふさわしい価格で売るのが大事である。今回の記事をもとに、少しでも高く売れるよう努めよう。