先達広場は1坪の中古携帯ショップが100店舗並ぶ!香港の聖地へ行ってみた

最終更新日:2018年08月20日
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こんにちは。ヒカカク!という買取価格比較サイトを運営している麻生です(このブログが上がっているウェブサイトです)。最近、スマホのマーケット(スママ)という中古携帯・スマートフォンのCtoCフリマサービスについてティザーサイトも公開しました。弊社ジラフという会社としてスマートフォンやiPhoneにある程度フォーカスしていく関係で、中国の携帯事情について最近知りたくなっていました。

前々から日本の中華系買取業者を経由してスマホが香港に輸出されているという話は聞いていましたし、キャリアショップで下取りされた端末が裏の業者間オークションを経て輸出されていることは聞いておりました。特に伊藤忠などの大手商社がその流通を握っているそうですね。ソフトバンクもブライトスターという中古携帯の卸会社を過去に買収しています。

そこで、タイムリーにお盆の期間を使いまして2017年8月11日から香港(Hong Kong)の先達広場(先達廣場)に行ってきたので、以下にレポートしたいと思います。

中古携帯の聖地「先達広場(せんだつひろば)」とは?

先達広場は香港の繁華街、旺角(モンコック)駅から徒歩数分の所にある雑居ビルです。3階まで携帯電話の買取や販売、修理のお店が軒を連ねており、1坪程度の販売店が100店舗以上が存在しています。1階、2階でSIMフリースマートフォンの販売や修理と3階ではスマホケースを中心にアクセサリーなどの取り扱いが多い形となっています。

日本語の通じるお店は非常に少なく、英語も通じないお店が多いのですが、数店舗は英語なら通じるようです。2000年から2014年ごろにかけて香港内の家電量販店、メーカー直営店、携帯専門店の価格などよりも安く携帯電話を買えてしまう電脳ビルとして一世を風靡しました。各店舗では買取価格の一覧が掲示されており、買取店および販売店としてサービス提供しています。

先達広場には香港人だけでなく、アジア人、中国人、業者などがこちらに端末を仕入れにやってきます。ヨーロッパで下取りされたSIMロック端末がロック解除され、香港の業者間マーケットへ持ち込まれ、こちらにて販売されることも多いようです。一部、スマホ以外にもガラケーや、一眼レフカメラ、パソコンなどの取り扱いもありました。こちらの古いページによると建物自体、2000年よりも前からあるようです。

今後、弊社で運営しているサービスで越境取引もするかもしれませんので、きちんと各店の店長と名刺交換してきました。名刺にはメールアドレスが無く、wechatのQRコードが張られているという違いにも驚きがありました。

香港が中古携帯の国際的売買・貿易中継地点なのは関税がかからないため

香港はフリーポートと呼ばれ、そもそも個人レベルでは税関できちんとチェックが行われないために関税がかかりません。きちんとした法人取引であっても酒やタバコなどの一部商品を除き、たった0.5%で香港へ輸出できます(詳細は国際郵便条件表をご確認ください)。フリーポートとは、港湾都市全体を関税のかからない自由な領域とした自由貿易港の意です。

元々はiPhoneの新モデル発売時に中国での販売が無かったため、iPhone相場が高かったのです。2014年のiPhone 6 / iPhone 6 Plusの日本販売日には日本のアップルストアで発売時に多数の転売屋が現れたニュースについては記憶に新しいところです。テレビなどのメディアでも取り上げられていましたね。

他方、日本のMNPキャッシュバックなどであふれた新品の携帯電話が携帯乞食を経由し、日本の買取店を経て香港へと輸出されてきていました。為替の影響もありますが、そもそもの相場の差で転売益が出ていたわけですね。当時、輸出に強い中華系の買取業者は日本でかなりの勢力となっていて、雑居ビルのワンフロアのみで売買を行う非常に小さな各店が億単位の年商となっていました。携帯商店(新大久保)、携帯楽園(新宿駅南口)、携帯買取一丁目(池袋駅南口)などが有名です。

もちろん日本以外の国々からもこぞって香港に輸出されてきて、ここから深セン、北京、上海など中国本土や、ベトナム、インドやバングラデシュなどアジア各国へとさらに輸出されていたという事情もあるようです(そういったアジア圏へ日本から輸出した方が型落ちiPhoneなどは高く転売できる可能性が高いみたいですね。改めてビジネス性を調べてみたいと思っています)。

旺角(モンコック)にある先達広場の場所・住所

所在地: 香港 Mong Kok, 旺角亞皆老街83號先達廣場 S53

「先達廣場」は香港の地下鉄MTR観塘線と荃湾線の通った「旺角駅」のD2出口を地上に出て、亞皆老街(Argyle Street)を東に150メートルほど歩くと左手に見えます。結構大きいビルのように見えますし、外から先達広場の大きな文字看板が見えますのですぐわかると思います

先達広場の行き方と日本からの費用

日本の羽田空港(東京都)や成田国際空港(千葉県)からANAやJALにて直行便であれば4時間半程度飛行すると、香港国際空港に到着します。航空会社はANAやキャセイパシフィック航空が人気のようですし、おすすめです。スカイチケットの最安値情報によれば15,000円程度で片道渡航できるようです。

香港国際空港の入国審査・税関を抜けるとアライバルホールに出ることができ、こちらで観光客を待つツアーガイドなどが並んでいます。アライバルホールに出てしまう前に日本円から香港ドルに交換できるのでここで一度両替しておくといいかもしれません。1香港ドルが大体14円ぐらいでした。また、空港でSIMカードを販売しているので、SIMフリー端末をお持ちの人はここでプリペイドSIMを買って、アクティベートしておくといいかもしれません。

空港で真正面に向かうとエアポートエクスプレスの乗り場に繋がっているので、それで香港駅まで数駅向かいます。チケットの自動販売機が壊れていて、そこから1度の乗り換えで荃湾線に乗り換えると旺角駅につきますので、そこで降ります。

先達広場の営業時間

平日の営業時間はGoogle上で0時30分~21時00分となっていますが、実際には11時〜22時で閉店となるケースが多いようです。僕は午後過ぎた14時ごろに到着しました。

先達広場はiPhoneの買取と販売で盛り上がっていた

こちらの記事によれば2007年にiPhoneが初めてAppleから発売されるとSIMロックありのまま仕入れられ、定価の倍以上、しかも売り切れ状態が続いていたという。その後、iPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone4、iPhone 4S、iPhone5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone6、iPhone6 Plusと毎年iPhoneの新製品が登場していましたが、香港はなかなか販売一次国に選ばれませんでした。また周辺の中国やインドなど他のアジア諸国でもiPhoneの販売は他国に大きく遅れることになりました。

しかし、先達廣場の各店舗は海外からの輸入ルートを持っており、特に日本から販売されたiPhoneがすぐに買取店で売却され、驚くことに発売日の翌日には店に並んでいたそうです。そのため、香港やアジア各国の人々が先達廣場に最新モデルのiPhoneを求め殺到するようになっていき、「聖地」となったのでした。

先達広場の現状

現在は、2014年ほどのiPhoneの売買による活況ぶりは無いようです。特に、中古携帯電話の中でもiPhoneは中国での価値が下がってきている中で、なかなか売れにくい状況になっているようです。それ以前は中国がiPhoneの一次販売国では無かったので、iPhoneを仕入れさえすれば飛ぶように売れてしまう、先達広場にお店を一坪開けば右から左にiPhoneを流すだけで飛ぶように売れたのでしょう。

WEBで事前に調べていた情報でも、現在はむしろ先達広場より香港の家電量販店の方が携帯を安く買えるという情報が転がっていたほどです。ファーウェイのP9 LiteやASUSのZenfoneなどの有名SIMフリー端末、シャオミ(小米)、oppoなどが今の人気ラインナップのようです。先達広場の中にあるスマホ修理屋さんでもiPhoneだけでなく大体中国メーカーの端末修理も取り扱っていました。

日本語が通じることで有名なお店「豆腐の携帯」

豆腐の携帯」は金髪のお兄さんが運営している携帯販売ショップです。月に今は数十台程度しかスマホが売れないと嘆いていました。店長は日本に留学していたことがあり、日本語を流ちょうにしゃべれます。先達広場の中で唯一日本語が通じるお店です。iPhone3Gなどは発売され始めた2009年頃にお店を構えたそうです。

彼が言うには、SIMロックを独自に外すのが前より難しくなってきているということで、現在はSIMフリー端末を中心に日本の携帯電話を取り扱っているそうです。SIMフリーキャリアのフリーテルのMIYABI等はこちらでもやはり売れるとのことでしたが。そもそもの定価が安いのは大きいかもしれません。

先達広場で周りを見ると昔ほど日本の携帯を取り扱いしていないとか。ちなみに隣のお店はGalaxy端末専門店となっていました。驚くことに日本製の中古スマホについて棚を抑えて販売しているお店は「豆腐の携帯」以外だと、1階にあるお店しか無いようでした。

尚、現在もやろうと思えば日本のauやdocomo、SoftBankのSIMロック端末を仕入れて深センまで持ち運び、そこから北京に発送、SIMロック解除をお願いするとSIMフリー化がきちんとできるそうです。この面倒なフローを踏む理由として、香港からバッテリー付きで端末を深センに発送できないという問題があり、中国本土に位置する深センから北京へは発想が出来るそうなので、一度わざわざ持ち込むというフローになるそうです。

フラッシュエージェントや小龍茶館で行っているような遠隔解除の方法もあるようですが、SIMロック解除成功率が少し低かったりするようですので、北京で確実にロック解除することで売れるスマホに生まれ変わるようです。ただ、このような工程を入れることで中間コストが乗ってしまいますので、より利益は出しにくくなるようですので、積極的に取り組むことではないそうです。

「豆腐の携帯」はECサイトも運営していて、日本や台湾の業者などから注文が入るそうです。モバオクやヤフオクなども日々利用しているとか。ただ、先達広場では日本から仕入れたスマホをここで売っていることで独自性を出しているようなポジショニングのようですね。

ちなみに先達広場で掲示されている最新の買取相場一覧は割と適当に出されているとのこですので、いざ持ち込むとそこで初めてきちんと査定が行われるようです。

「豆腐の携帯」連絡先(公式サイトから)

Address
Shop F38B 豆腐の携帯,1/F,Comm Podium, Sincere House,83 Argyle Podium, Monk kok, Kowloon
Contact
+852-2381-0686
Email
tofu_pop@hotmail.co.jp

販売されている端末ラインナップの日本との違い

まず第一に日本と違って、HUAWEIやASUSを中心に中国メーカーの製品がたくさん売られています。これが日本だとiPhoneとXperiaの2強という感じですが、中国だとXperiaは全く見ません。シャオミなどが日本で売られていないのは、技適・電波法の問題もありますが、そもそも日本製のスマートフォンの取り扱いは上記で説明したように少なめです。

第二に、日本でも売られているメーカーであってもGalaxy Trend LiteやGalaxy Express、Galaxy Core、Galaxy Aceなど売られていないシリーズのものを販売しています。技適が通っていないはずなので、そのまま日本に持ってきてSIMカードやWifiなどによって通信してしまうと違法にはなってしまう可能性はありますが。

第三に、スマートウォッチの取り扱いが多い印象を受けました。AppleWatch以外に中国メーカーが似たような製品をかなり販売しているのもあるかもしれません。また、箱無しで販売している端末が多いです。実際、買取時に箱の有無で買取額を変えていなかったりするのですが、買い手も箱が無くても普通に買っていくようで、裸の状態で陳列されています。故障やキズなどをチェックしやすくするためかもしれません。日本でもじゃんぱらを中心に携帯電話を裸の状態で置いてあることはあります。

外の道にも路面型買取店が存在

中国ならではですが、買取専門の路面店がいくつか並んでいたりします。店というか台とパイプ椅子のブースという感じですが。ここで商売をすることが違法なのか、合法なのかはよくわかりませんでした。何となく話しかけにくいムードをただよわせていて、店員が内輪でしゃべり続けていました。お客さんは来るんでしょうか…。

先達広場について他に参考になる記事まとめ

まさに「聖地」! SIMフリースマホが集結する香港「先達広場」がスゴい。

(掲載日時: 2013/10/18)

http://smhn.info/201310-smartphone-china-hong-kong-kowloon-mong-kok-sincere-podium

香港の携帯電話の聖地「先達広場」は、便利で安い?危ない?

掲載日時: (2016/9/2)

http://www.owlhongkong.com/1269

iPhoneショックが香港のアキバを直撃? 香港のスマホビル「先達廣場」に大きな変化:山根博士の海外スマホよもやま話

(掲載日時: 2015/11/27)

http://japanese.engadget.com/2015/11/26/iphone/

先達広場よりは深センの華強北電脳街の方が今は盛り上がっている?

先達広場は上述のようにiPhoneの売買取引での盛り上がりが弱まってきた今、Appleも液晶パネルなどの部品工場を構える深センの華強北の電脳街が盛り上がってきているようです。秋葉原やシリコンバレーも超える電子部品販売店の盛り上がり、ハードウェアスタートアップの隆盛、家電マニアや発明家の集結などがみられるようです。そちらも香港から1時間程度で行ける距離でしたので是非調査をしようということで行ってきました。別記事でご紹介します。

記者によるメモ

iPhone 6s、6s Plusシリーズ以降やはり中国国内でのiPhoneの希少性が薄れ、わざわざこの先達広場という建物に向かって海外の国々が輸出してくるメリットは薄れてしまったように思います。EMSやコンテナによって箱を埋めて、大量のiPhoneを発送し、価格差だけで儲けるというのは既に非現実的なビジネスになってしまったわけですね。実際、国内でも店舗での販売力が強いイオシスなどが力強く中古スマホ関連で事業推進している印象です。

iPhoneが発売され始めた2007年からiPhone6sが発売された2015年まで短期的には明らかにアジアの国々で価格差が存在し、また香港へ税金かからずに輸出出来てしまうという特異な構造がこの先達広場を繁栄させたのでしょう。スマホの査定も買取も販売も、誰でも出来て右から左に端末を流すだけでボロ儲け出来る、そんな素晴らしい時代はすでに過ぎ去ってしまったようです。

それでも先達広場という場所にはいまだに大量の中古携帯ショップが存在しており、入れ替わりが激しいとしてもまだまだ事業としては回っている状態なのかなと個人的には思いました。というのも、ビルの中は未だに各店舗にきちんと人がいて、開店していましたし、空いているスペースがあったわけではなかったからです。人件費が払えていて、テナント料をきちんと支払えるくらいには売り上げが出ているということなのでしょう。

日本でも仲介系の買取店が日用品・化粧品の転売に事業の舵を切ったように、また次の商材を探していくのかもしれません。また、今回の訪問ではなぜこのように日本の中野ブロードウェイのように密集した中古携帯ショップのビルが出来上がったのか不明でしたのでそれについても調べていきたいなと思っています。

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