通話利用の多い人にとってかけ放題プランは魅力的だ。格安SIM・MVNO各社でも、10分かけ放題プランを用意しているところが多数ある。どこを利用するのがお得なのか、月額料金を比較して最安値を調べてみた。10分かけ放題プラン付きのお得な格安SIM・MVNO各社を探している人は参考にしてほしい。なお、こちらの情報は2018年6月時点のものである。
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かけ放題プラン付きの格安SIMは増えている
一昔前までは、格安SIMにはかけ放題プランは用意されていなかった。そのため、大手キャリアから移行することに抵抗を感じている人も少なくなかったと言える。しかし2018年現在は、様々なかけ放題プラン付き格安SIMが、各MVNOで用意されているのだ。通話時間に関しても、10分かけ放題だけでなく、5分や3分など、利用者の利用状況によって選べる形になっているので便利である。
10分かけ放題プランのある格安SIMの月額利用料の相場
10分かけ放題プランは、かけ放題プランのなかで制限時間があるタイプだ。月額利用料は700~800円台で用意されている。制限時間があるタイプの中には、5分や3分など短い時間のプランもあるが、コストパフォーマンスを考えると10分にした方がお得である。5分のかけ放題プランも似たような価格帯であるが、同じような価格でプラス5分かけ放題にできるメリットは大きい。お得に通話をしたい人には、10分かけ放題プラン付きの格安SIMがおすすめだ。
10分かけ放題プランのある格安SIM・MVNO各社
前述したように10分かけ放題プランのある格安SIM・MVNO各社は増えている。全てを紹介すると情報が見えにくくなってしまうので、ポイントを絞って厳選した10分かけ放題プランのある格安SIM・MVNO各社をご紹介しよう。
最安値!TONEモバイル
TONEモバイルの「IP電話かけ放題オプション」は月額540円で10分かけ放題プランが利用できる。10分以内の通話なら何度でも無料で使えるのでお得だ。数ある格安SIMの中でも月額料金だけなら最安値となっている。プランが1つしかないので、迷うことなく利用できる点も高評価ポイントだろう。わかりやすいシンプルなプランの10分かけ放題格安SIMを探している方にはおすすめである。
注意点としては、このオプションはIP電話によるサービスであることだ。「080」や「090」から始まる番号ではこのオプションは適用されていので気をつけよう。また、通信速度は500~600kbpsと低速である。高速通信を利用したい人には不向きなので、こちらも注意が必要だ。
最安値クラスの価格帯!DTI SIM
DTI SIMのおとくコール10は、月額885円で10分のかけ放題サービスを利用できる。TONEモバイルと比べると高いと感じてしまうかもしれないが、他の10分かけ放題サービスを展開している格安SIMやMVNOを比べると最安値クラスである。お試し申し込みプランも用意されているので、乗り換えを検討している人は試しに利用してみることも有効だ。
ちなみに、10分を超えても通常通話料金の半額である30秒10円で利用できる。10分かけ放題サービスは、10分以内の電話なら何度かけても無料になる。短時間の通話を頻繁に行う人は、利用するとお得である。
コスパが良い!OCNモバイルONE
NTTコミュニケーションズが運営しているOCNモバイルONE。安定性は抜群のMVNOと言える。「10分かけ放題」プランは月額918円で、10分以内の通話が何度でも無料になる。また他にも魅力的なプランを用意している点も秀逸だ。
「トップ3かけ放題」プランでは、月額918円で利用した月の国内通話者のうち通話料上位3番号の通話料が無料になる。かけ放題ダブル」は月額月額1,404円だが、10分以内の通話なら無料になる上に、10分以上話していたとしても国内通話なら通話料上位3番号の通話料が無料になるのだ。家族や恋人など、特定の番号だけ長電話になってしまうという方も利用しやすいプランとなっている。さすが国内の電信電話事業を支えてきたNTTのMVNOだけあって、かゆいところに手が届くサービスだ。
値段が安くても使いづらい格安SIMだとストレスになる。高品質で安定感のあるコスパの良い格安SIMを探しているならOCNモバイルONEはおすすめだ。
家族利用がお得!IIJmio
知名度の高いIIJmioには、10分かけ放題と30分かけ放題プランがある。10分かけ放題は、月額648円で家族との通話なら10分間無料。家族以外の場合は3分まで無料だ。実際に電話をかける時、家族以外とはそれほど話をしないというユーザーは、IIJmioが使いやすいだろう。MVNOの中で家族割引サービスがあるところは珍しいので、家族との通話が多いユーザーには特におすすめと言える。なお、docomo回線とau回線のどちらでも利用可能だ。
格安SIMは近年急速に普及しているが中でもIIJmioは老舗である。実績が豊富で確かな信頼を集めているので、安心して利用できる格安SIMの一つだ。新機種やアップデートの対応も早く動作検証も頻繁に行っているので安定感がある。10分かけ放題プランの有無に限らず、格安SIMが気になる人はチェックしておいて損のない存在だ。
サポートが充実している!イオンモバイル
お手頃な価格帯で豊富なプランを提供しているイオンモバイル。イオンでんわ10分かけ放題プランなら月額918円で10分かけ放題を利用できる。イオンモバイルの魅力はサポートが充実していることだ。全国のイオンで、サポートを受けることができる。格安SIMに興味はあるけれど使いこなせるか不安という方は利用してみると良いだろう。
格安SIMを提供するMVNOには店舗を持っていないところも多い。その点、イオンなら全国のイオンがそのままイオンモバイルショップとして活動しているので、買い物帰りに気軽に相談ができるというメリットがある。MMD研究所の調査によると2018年3月時点でMVNOをメイン利用している人は10.1%とまだまだ少ない。その中でイオンモバイルは比較的知名度が高いと言えるだろう。キャリアのように困った時にすぐに店舗で相談ができる格安SIM、MNVOを探している人は、イオンモバイルを選ぶと良いと思われる。
10分かけ放題もできた!DMM mobile
DMMといえば、業界最安値水準のサービスが多いことで有名だ。かけ放題に関しては、以前は5分のものしかなかったが、2018年現在では10分かけ放題が月額918円で展開されている。月額料金としては妥当な値段だろう。なお回線はIIJmioから提供を受けているので品質が保証されている点も高評価ポイントだ。
DMM mobileにしては、かけ放題サービスの利用料金はそれほど安くないと感じた方がいるかもしれないが、DMM mobileは、実は10分を過ぎてしまったとしても30秒10.8円で利用できるという特徴がある。10分を超えた場合も半額の通話料でかけ続けられるのでお得なのだ。
またDMM mobileには、月額プランの基本料金が安いという大きなメリットもある。シェアコースもあるなど、ユーザーにとって魅力的なサービスが揃っているので総合的に考えて利用を検討してみることが推奨できる。
SNSをよく利用するならココ!LINEモバイル
LINEなどのSNSサービスを良く利用する人にはLINEモバイルの利用がおすすめできる。10分かけ放題オプションは、月額950円で利用が可能だ。利用するとLINEにかかるデータ通信量がカウントフリーになるので、SNSを頻繁に使うユーザーにはメリットが大きいだろう。
かけ放題サービスを利用している時は、0035-45のプレフィックス番号を最初に入力して利用することになるが、専用アプリ「いつでも電話」を使えば手動入力の手間を短縮できる。通話品質も良いので、利用を検討してみると良いだろう。
安定感があるY!mobile
SoftBank端末がSIMロック解除をしなくてもそのまま使えることでも有名なY!mobile。各スマホプランは10分かけ放題サービス込みの価格設定となっている。あえてオプションで選ばなくとも、変えるだけですぐに10分かけ放題サービスが提供されることは便利だ。速度が安定していることも評価できる。特にSoftBankユーザーは利用手続きが簡単なのでおすすめの格安SIMと言えるだろう。
docomo回線やau回線を利用した格安SIMやMNVOは多いが、SoftBank回線を利用しているものはまだまだ少ない。その中で、Y!mobileはSoftBank回線の使い勝手の良いMVNOである。キャリアがSoftBankであることを理由に、格安SIMの利用を諦めていた人は、チェックしておくと良いだろう。
実は意外と差がない?選ぶ時のポイントは?
TONEモバイルを除くと、10分かけ放題プランの月額利用料にはそれほど大きな差はない。10分かけ放題プラン付きの格安SIMやMVNOを探しているなら、10分かけ放題プランの月額利用料と合わせて、その他のサービスをチェックすることが大切だ。自分が重視するサービスが揃っている格安SIMを選ぶと効果的である。
Y!mobile以外では10分かけ放題プランはオプションであることが多い。月額料金や通信速度、高速通信容量などもチェックして、自分に合ったものを選ぼう。自分が1ヶ月のうちどのくらいどのように携帯電話を利用しているのか確認しておくことも有効である。人によって利用状況には差があるので、自分に合ったものを選ぶことがコツだ。
格安SIMもMVNOも以前に比べてとても増えてきている。たくさんありすぎてどれを選べばよいのか迷いという人も少なくないが、逆言うと選択肢が多いので自分に合ったものを探しやいということだ。まずは自分の利用状況をチェックして、必要なものの優先順位を決めよう。料金重視なのか、通信量が大切なのか、10分かけ放題サービスの有無が大事なのかなど、人によって外せないポイントは異なる。自分の優先事項を明確化していると、たくさんのもののなかから最適なものを選ぶことができる。
無制限かけ放題の格安SIM・MVNOはある?
10分以上通話をすることが多いという方は、無制限のかけ放題サービスがあると便利だろう。大手キャリア以外で無制限のかけ放題を提供している格安SIMはあるのだろうか?調べたところ、Y!mobileが無制限のかけ放題サービスを提供している。基本料金に+1,000円かかるので、最安でも3,980円となるが、大手キャリアと比べれば安い。通話利用が多い人には魅力的である。ただし、Y!mobileには2年縛りがある。もし2年以内に解約するとなると、解約料として約1万円かかるので注意しよう。
実は10分以上通話する場合も10分かけ放題プラン付きがお得?
10分かけ放題プランは10分以内の通話は無料だ。だが、実は10分以上通話する場合でも総額がお得になることがある。DTI SIMやDMM mobileのように、10分より長い通話に関しても通話料がお得になるサービスが付いていることがあるのだ。10分より長い通話が多い人も10分かけ放題付きの格安SIMやMVNOの情報を見ておくことがおすすめだ。特に10分より長く通話した場合の通話料に関して、チェックしておくと良いだろう。
通話品質には差がある?
各格安SIMやMVNOによって通話品質には差がある。ポイントはどの回線を利用しているかだ。通常の音声通話と同じ回線を使っている場合は一般的に品質は良い。インターネット回線を利用しているIP電話の場合は、基本的に品質は悪いとされている。また中には独自の専用アプリなどを使ってかけ放題サービスを提供しているところもある。通話品質に関しては、実際に利用しているユーザーの口コミを参考にすることがおすすめだ。品質を重視するなら、通常の音声通話と同じ回線を使っているところを選ぼう。
まとめ
格安SIM・MVNOで10分かけ放題プランを提供しているところは多い。サービス内容は各社違いがあるので、自分の使いやすいところを選ぶと良いだろう。10分かけ放題プランの状況以外にも、月額利用料や通信速度など、総合的にチェックすることが大切だ。