使わなくなってしまったピアノ・電子ピアノの処分に困る方は意外と多い。高額な製品だけに、なかなか売却や処分に踏み出せないまま、部屋の片隅で場所だけを占領してしまってはいないだろうか。
いつの時代も一定の需要が見込めるピアノや電子ピアノは眠らせたままではもったいない。10年前や20年前の製品はもう価値がないのでは、という方のために、本記事では古くなったピアノ・電子ピアノの買取相場・査定情報についてまとめて解説していく。処分に困っている方や、売却したいが相場がわからないという方はぜひ参考にしてほしい。
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ピアノ・電子ピアノの買取基準は?
ほとんどの人がピアノや電子ピアノを買取に出すのは初めての経験だろう。まずは製品に価値があるかどうかを判断する買取基準について紹介していく。
キズや年式はもちろん、メーカーや人気シリーズかどうかなど、さまざまな要素がかかわって買取基準は決定する。ピアノと電子ピアノとではやや買取基準が異なるため、それぞれのポイントをまとめてみていこう。
ピアノの買取基準
電子ピアノとは違い、ピアノは内部構造にさえ経年劣化が出なければ、壊れて音が出ないという状況にはなり得ない。調律しないことで音程がずれてしまうことはあるが、買取後のピアノは調律師によるメンテナンスが入るため、そこまで気にする必要はないといえる。小さなキズや汚れがあっても問題なく買取は可能だ。
しかし、内部構造自体が故障してしまった場合、買取が困難となるケースもある。保管状態が悪く、内部が虫に食われてしまった場合は値段がつかない可能性がある。査定評価に影響はあるものの、あまりにも大きな故障や修復不可能なキズが無い限り、買い取ってもらえる場合がほとんどだ。
電子ピアノの買取基準
電子ピアノの場合、買取の基本条件は全ての機能が問題なく作動することだ。音の出ないキーがあったり、うまく鍵盤が押し込めないような状態不良がある場合は買取が難しいケースもある。たとえ買い取ってもらえても、査定評価は大きく下がる可能性がある点には注意が必要だ。
電子ピアノの保証期間内であれば修理してもらうこともできるが、保証期間を過ぎた10年~20年前の電子ピアノの場合は、状態によって価値が付きにくくなる。動作不良がないものであれば、なるべく早い段階で売却してしまったほうが賢明だろう。
10年前・20年前のものでも価値はある?
特に大きな不具合なく買取基準を満たしている場合でも10年前、20年前の古いピアノ・電子ピアノにはまだ価値があるのか、という点が気になる方も多いだろう。そこでここからは、年式による査定金額の違いについて解説していく。
新しいものの方が価値は高い
ピアノでも電子ピアノでも共通して、年式の新しい最新モデルの製品の方が中古市場での価値は高い。新しいものは買い手が付きやすく、経年劣化によるメンテナンス費用もかからない点が大きな理由だ。
ピアノの場合、構造上は100年以上経っても問題ないとされているが、どうしても劣化しやすい内部構造部分には定期的なメンテナンスが必要となる。売却する場合、こうしたメンテナンス費用と中古販売価格を見越したうえで買取金額が決まるため、どうしても古いものほど金額は低下してしまうのだ。
ピアノや電子ピアノ市場では新しいものの方が価値が高いことは明白である。売却を検討する場合はなるべく早く決断したほうが良いだろう。
ピアノなら20年前のものでも価値はつく
ピアノを売却する場合、新しいものほど価値はつきやすいが、20年以上前のものでも多少の価値はつく。ただし、30年~50年以上前のものでは買取不可となるケースもあるので注意が必要だ。
また、メンテナンスが必要となるほど故障や傷みがあるピアノでも、専門業者が有する修理技術によってはそれほど査定に影響しないケースもあり得る。買取が可能かどうかの判断基準は買取業者によって異なるため、売却する際は必ず複数の買取業者に査定を依頼するようにしよう。
10年以上前の電子ピアノには価値がつかない
数十年前の製品でもそれなりの価値がつくピアノに対し、電子ピアノは古いものほど大きく価値が下がる傾向が強い。新しいものほど高値で取引されるうえ、わずかな不具合であっても修理が難しく、買い取ってもらえない可能性が高くなる。
ひとつの目安として、10年を超えたものは買取が難しいと考えたほうが良いだろう。製品の状態や動作不良の有無によってはさらに厳しい査定結果になる可能性もある。
電子ピアノはここ数年で急激に需要が高まっている人気製品だ。その分、より新しく高品質なものを買い求める傾向が強い。電子ピアノの売却を検討している方は、1日でも早く決断することをおすすめする。
大まかな買取価格の調べ方
ピアノ・電子ピアノの買取基準がわかったところで、気になるのはどのくらいの買取価格がつくのか、という相場情報についてではないだろうか。自分の手元にある製品に価値があるのかを判断できるよう、ここからは大まかな買取価格の算出方法について解説していく。買取価格を調べる上で必要となる情報が、以下の3つのポイントだ。
買取価格調査の必要な3つの情報
- 正確な販売時期(製造年数)
- 中古製品の販売価格(相場)
- メーカー名や型番
実際に大まかな見積もり額を検討できるよう、具体的な手順を紹介していく。
正確な発売時期(製造年数)を調べる
くり返しお伝えしているが、ピアノ・電子ピアノを売却する場合に大きく影響するのが製造年数や販売時期についてだ。新しいものほど価値は付きやすく、古いものほどマイナス査定に影響する。まずは手元にある製品がいつごろ製造されたものなのか、できるだけ正確な年数を確認してみよう。
ピアノの場合、屋根を開くと内側にアルファベットや数字が羅列されている。これがピアノの機種名や製造番号にあたるものだ。電子ピアノの多くは、鍵盤下や製品の裏側にこれらの情報が書かれたシールが添付されていることが多い。機種名や製造番号がわかれば、だいたいの製造年数を調べられる。
よくわからない方は、インターネットから専門業者に見積もりを依頼すると良いだろう。ネット上に入力された大まかな情報から中古相場を算出するサービスを提供している業者も多い。この記事の最後に、ピアノ・電子ピアノのおすすめ買取業者を紹介しているので、そちらも参考にしてほしい。
中古販売価格をリサーチしてみる
メーカー名や型番、製造年数がわかったところで、実際に市場で取引されている中古販売価格を調べてみよう。買取価格は実際の販売予想価格や、メンテナンスにかかる費用などを考慮したうえで決定される。
もともとの中古販売価格が低い製品では高価買取は難しく、人気シリーズであればそれなりの価値がつきやすいと判断できる。メーカー名や型番をネット上で検索すれば、大体の販売相場は簡単に調べることができる。査定前に一度確認してみるといいだろう。
中古価格から買取予想価格を算出する
大まかな中古販売価格の目安がわかったら、その金額に一定の掛け率をかけることで買取予想価格が算出できる。電子ピアノでは0.2~0.4前後の掛け率になることが多く、古い製品ほどこの掛け率が下がりやすい。
もちろん、この計算方法はあくまで参考程度の数値であり、商品の状態や不具合の有無などによって差が生じる点は念頭に置いておこう。型番や製造年数を調べる際、傷や汚れの程度もあわせて確認しておくと良いだろう。
人気シリーズは高値で売却できることも
製造年数や状態とともに買取査定で重要視されるのが、人気シリーズかどうかだ。特に電子ピアノにおいて、人気シリーズは多少年数が経過したものでも根強い人気があり、買い手がつきやすくなる。
売れやすい製品は買取価値が上がりやすいため、売りどきを見極めれば相場以上の価格で買い取ってもらえる可能性がある。代表的な人気シリーズの一例は以下の通りだ。
人気の古いピアノシリーズ一覧
- ヤマハ クラビノーバ
- アリウス YDPシリーズ
- カワイ CAシリーズ
- ローランド HPシリーズ
あくまで一例であるうえ、市場価格はたえず変動している。自分の手元にある電子ピアノにはどの程度の需要が見込めるのか、気になる方は専門業者へ問い合わせてみるのが確実だ。インターネットから簡単に無料査定が依頼できるため、この機会に利用してみると良いだろう。
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オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。そういった時に活用してほしいのが当サイトの「ヒカカク!」だ。ヒカカク!は、様々な業者の買取価格を比較できる相場情報サイトである。
大きくて持ち運びが困難なピアノ・電子ピアノは、オークションサイトやフリマアプリで売るには送料が大きな負担となってしまい、思うほど高値では売れない。また、サービスによっては、そこから手数料が3~10%ほど引かれてしまうので大打撃だ。
買取業者へ売ろうと思っても、ピアノの買取をおこなっている業者はたくさんいるので、1社ずつ査定を申し込み、買取価格を比較するには膨大な時間と手間がかかってしまうことだろう。そう考えるとなかなか売却に踏み出せず、使わないまま何年も置きっぱなしになってしまい売り時を逃してしまうことも。
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少しでも高く売るためのポイント
大切な思い出のつまったピアノ・電子ピアノを売却する以上、少しでも価値をつけて買い取ってほしいと考えるのは自然なことだろう。わずかなセルフケアや状態チェックを怠ってしまうだけで、せっかくの買取金額が下がってしまう可能性もある。
反対に、ちょっとしたポイントをおさえるだけで、査定金額アップにつなげることができる。そこでここからは、売却前に知っておくべき3つのチェックポイントについて詳しく解説していく。
できる限り良い状態にしておく
大前提として、少しでも製品を良い状態で売却できるようできる限りのケアをしておくことが重要だ。部屋のすみでホコリをかぶった状態のまま査定を依頼するのはもったいない。
査定するうえで、製品自体の状態やどんな環境で使用されてきたか、という点は重要視されやすいポイントである。売却する前に、ホコリや目立つ汚れはできる限りキレイにしておこう。
ただし、ピアノの売却時にわざわざ調律をする必要はない。買い取られた製品はそのまま売りに出されるわけではなく、必ず一度メンテナンスや状態の詳細なチェック段階を経ることになる。
この際、しっかりと調律師によるメンテナンスが入るため、音程の乱れについては査定に影響しないと考えて良いだろう。どうしても不安な場合は、査定前にあらかじめ業者へ確認しておこう。
付属品をそろえておく
ピアノや電子ピアノの付属品は、できる限りそろった状態で査定に出すことが望ましい。セットとして購入したイスや、鍵盤にかける布、トップカバーなど、購入時にセットになっていたもの一式をそろえておくと、査定にプラスになる場合がある。
もちろん、ピアノや電子ピアノ本体のみでも買い取ってもらえるため、付属品がないからといって諦める必要はない。どんなポイントを重要視するかは業者によってまちまちであるため、2~3社以上から相見積もりを取ることが納得できる取引につながるといえる。
季節や売りどきを見極める
ピアノや電子ピアノは中古であっても高額なものであり、何のきっかけもなく衝動買いできるようなものではない。つまり、ピアノ市場には売れやすい時期があるのだ。売れやすい=需要が高まりやすい時期であり、同時に買取価格が高くなりやすいねらい目の時期だといえる。
- ・クリスマスシーズン:11月下旬~12月頃
- ・年度替わり:3月頃
- ・夏休み前:6月下旬~7月頃
上記のタイミングはピアノ市場が活発になりやすい時期にあたる。プレゼントとして贈りやすいクリスマスの時期や、進学・進級のタイミングで購入を検討する方は非常に多い。また、夏休み前はボーナスが支給される時期でもあり、高額なピアノでも売れ行きが期待できるのだ。
これらの時期を待って査定を依頼することで、通常よりも高値で売却しやすくなる傾向がある。複数社から相見積もりを取ることを踏まえ、シーズン終了間際よりもやや早い時期に行動することをおすすめする。
実績が豊富なおすすめ買取業者まとめ
10年・20年以上前のピアノや電子ピアノの買取情報についてまとめて紹介してきた。ピアノと電子ピアノではやや状況は異なるものの、どちらも新しいものの方が価値がつきやすいことは共通している。
部屋の片隅で眠ったままでは、経年とともにどんどん価値は下がっていってしまう。ぜひこの記事を目にしたことをひとつのきっかけとし、売却に向けて行動し始めてみてはいかがだろうか。最後に、買取実績の豊富なおすすめ業者を紹介するので、業者選びの参考にしてほしい。
タケモトピアノ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
印象的なテレビCMが話題のタケモトピアノは、ピアノ買取台数で国内NO.1を誇る大手専門業者だ。抜群の知名度はもちろん、年間3万台以上の中古ピアノを蘇らせる確かな実績と技術が支持を集めている。
買取実績はもちろん、査定受付~製品の引き取りまで、すべての工程で利用者から高い満足度を得ており、丁寧な接客も魅力のひとつだ。電話での査定依頼はもちろん、インターネットからなら24時間無料で査定依頼が可能だ。
富士楽器
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ピアノだけでなく、古くなった電子ピアノの買取が期待できるのが富士楽器の魅力だ。高い修理能力をもつ職人によって、不要となった電子ピアノを生まれ変わらせ、海外の子どもたちへ届けている。
国際的な幅広い販路を有していることもあり、古い製品でも高価買取を実現している老舗買取業者だ。とはいえ、新しいものほど高い価値がつくのは事実であるため、少しでも早く売却へ向けて動き始めることが望ましい。
ピアノパワーセンター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ピアノパワーセンターは、他店で価値がつかないような古いピアノの買取にも力を入れているピアノの買取専門業者だ。修繕技術に定評があり、多少の状態不良でもメンテナンスによって蘇らせてくれる。
買取方法は出張買取のみだが、無料査定そのものは電話やインターネットから簡単に依頼できる。相見積もりにはぴったりのうれしい仕組みであるため、売却前に一度は試してみると良いだろう。
クラウド楽器
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
クラウド楽器は東京にある楽器の専門店で、買取エリアは関東、中部、関西、その他のエリアなど幅広く出張買取に対応している。出張費用は無料で、査定額に納得できれば、その場で現金払いが可能なので買取に不慣れな方でも安心して利用できる。
マクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マクサスは楽器や家電、ブランド品などあらゆる物の買取を行う大手買取店だ。出張費無料で即日買取も可能なので、運び出しが大変なピアノの売却にぴったりだ。他社では買取を断られてしまう古いピアノであっても買取できる場合がある。事前査定でおおよその査定額が分かるので、まずは気軽に査定依頼してみよう。
まとめ
ピアノ・電子ピアノを自分で処分する場合、費用負担が発生することが多い。たとえ10年、20年以上前の古い製品であっても、状態によっては数万円単位の価値がつく可能性は十分にある。
ピアノの処分が頭に浮かんだら、まずはじめに専門業者から査定を受けることをおすすめする。一括査定を利用すれば手軽に査定結果の比較ができるため、活用してみてはいかがだろうか。