トレーディングカードの市場価値は、常に同じではない。このようなカードを上手に売るには、最新の価格情報を得ておくことが必要になるだろう。市場価値が上がっているカードは、買取にだしたときの価格も高額になることが多い。今回は、2019年に価格が高騰したMTG(マジック・ザ・ギャザリング)のトレーディングカードを紹介する。
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高騰率が高いカードトップ3
MTGのトレーディングカードは、ある時期を境に価格相場がグンとアップするケースがある。ここでは、トレカ指数が公開している2019年9月7日のデータをもとに、高騰率が高いカードを上位3位までまとめてみた。
トレイリア西部(Tolaria West)英語版
2019年9月7日の更新情報では、アンコモンカードの「トレイリア西部(Tolaria West)英語版」の価格高騰率がトップになっている。この時期の「トレイリア西部(Tolaria West)英語版」の最低価格は、1,180円だ。トリム平均は1,500円台となっており、前日よりも金額が250円前後アップしている。
このカードの最低価格は2019年8月の中旬から下がる傾向があったが、9月に入ってからトリム平均の金額が大幅に上昇した。「トレイリア西部(Tolaria West)」の日本語版は、最低価格、トリム平均ともに1,200円台になっている。
水没した地下墓地(Drowned Catacomb)英語版
2019年9月7日の時点で高騰率が2番目に高かったのが、レアカードの「水没した地下墓地(Drowned Catacomb)英語版」だ。このカードは、最低価格が290円、トリム平均が510円になっている。2019年9月7日の時点でトリム平均が前日よりも130円ほど上昇したことから、高騰率の高いカードの第2位にランクインした。
こちらのカードのように、急に価格が上がることはトレーディングカードにはよくある。前日と価格が大きく変わるケースもあるため、売る当日の価格もしっかりと確認しておきたい。
戦慄衆の秘儀術師(Dreadhorde Arcanist)日本語版
レアカードの「戦慄衆の秘儀術師(Dreadhorde Arcanist)日本語版」は、2019年9月7日のデータで高騰率が3番目に高いカードになった。この時期の「戦慄衆の秘儀術師(Dreadhorde Arcanist)日本語版」の最低価格は890円、トリム平均は1,200円だ。トリム平均は2019年8月からほぼ横ばい状態だったが、9月初旬に金額が上がっている。
春から初夏にかけて価格が高騰したカード
引っ越しなどが増える春先は、トレーディングカードを処分する人が増えてくるかもしれない。こういったときにカードの価格が上昇していれば、ベストなタイミングで売却ができるだろう。2019年春から初夏にかけて価格が高騰したカードを、少し紹介してみよう。
カマールのドルイド的誓約(Kamahl's Druidic Vow)日本語版
サイトのWisdom Guildが公開しているデータによると、「カマールのドルイド的誓約(Kamahl's Druidic Vow)日本語版」は、2019年4月にトリム平均が100円前後まで大幅に上昇している。ただ、以後は価格が徐々に下がり始め、2019年9月の時点では最低価格が30円前後、トリム平均が50円前後になった。このカードの場合、プレイヤーたちの間で交わされたうわさが価格高騰の一因になったようだ。
アロサウルス乗り(Allosaurus Rider)日本語版
「アロサウルス乗り(Allosaurus Rider)日本語版」は、2019年5月に最低価格やトリム平均が高騰したカードだ。Wisdom Guildの価格グラフを見るとわかるように、こちらのカードは5月に2,000円前後まで最低価格やトリム平均が上がり、高価買取されやすいカードの仲間入りを果たした。その後、やや価格は下がったが、2019年9月の時点でも最低価格は1,000円前後を維持している。
MTGのトレーディングカードを専門に扱っている晴れる屋では、「アロサウルス乗り(Allosaurus Rider)日本語版」に最高で2,000円の価格をつけている。そのため、高価買取される傾向は以後も続いているようだ。
レンと六番(Wrenn and Six)日本語版
2019年6月末から大幅に価格が上がったのが、モダンホライゾンのパックに入っている「レンと六番(Wrenn and Six)日本語版」だ。Wisdom Guildが公開している情報では、「レンと六番(Wrenn and Six)日本語版」は、2019年7月中旬からトリム平均が10,000円を超えている。
晴れる屋では、2019年9月の時点で「レンと六番(Wrenn and Six)日本語版」のノーマルカードに最高で14,000円の価格をつけている。Foilカードはより価格が上がり、最高買取価格が70,000円だ。このカードは、お店でもかなり高額な金額で買取されているようだ。
高騰しているタイミングを知る方法
MTGを始めとするトレーディングカードは、インターネットなどを活用して売りどきが把握しやすい。価格情報を時期ごとに細かく紹介するサイトがあるため、ほかの品物を売るときよりもタイミングがつかみやすいのが、トレーディングカードのメリットと言える。カードが高騰しているタイミングを知りたいときは、いくつかの方法がある。
情報サイトを利用する
MTGのカードの価格情報は、トレカ指数やWisdom Guildなどの情報サイトを見るとチェックができる。このようなサイトでは、カードの最低価格やトリム平均がグラフで紹介されているため、売りたいカードにどのくらいの金額がつくかを知ることが可能だ。
上昇傾向にあるかどうかが把握できれば、タイミングを見計らってトレーディングカードが売れるだろう。グラフ化された情報のメリットは、過去から現在にかけての価格の変化がわかるところだ。それまでの価格状況から、以後の予測もつくかもしれない。
ヤフオクの落札価格を参考にする
ヤフオクの落札価格をチェックするのも、価格が高騰しているかどうかを知る方法だ。MTGのトレーディングカードは、ヤフオクでも広く取引されている。いくらで落札されているかや、入札件数などを見ておくと、そのカードの人気のほどがわかる。
落札価格が高いカードは、その時期が売りどきかもしれない。情報サイトのデータと照らし合わせれば、価格が上昇しているかどうかがだいたい把握できるだろう。
買取店に直接聞いてみる
カードの価格の変化を知りたい場合は、トレトクや晴れる屋などのトレーディングカードの買取店に直接聞く方法もある。誠意があるお店であれば、業界データなどをもとに正確な情報を教えてくれるだろう。サイトで公開されている価格表なども、1つの参考にできるかもしれない。こまめにサイトを見ておくと、最新の情報が得られるだろう。
特定のカードの価格が高騰する理由
トレーディングカードの価格が高騰するときには、いろいろな理由が考えられる。どのような理由で価格が上がるかを知っておくと、価格が高騰するカードが予測できるかもしれない。カードの価格が上がるときに考えられるのが、次のような理由だ。
- ・プレーヤーのブログやSNSで紹介された
- ・戦力として新たに注目されている
- ・希少性が高く手に入りにくい
MTGなどのトレーディングカードの大会は、全国でたびたび開催されている。こういった大会に出場していたプレーヤーが自分のブログやSNSなどで取り上げたカードは、価格が高騰することがある。
プロからも注目されているカードだとわかると、同じカードを手に入れようとする人が増えてくる。ニーズが高くなったカードには買取店でも相応の金額をつけるため、買取価格の相場が上がることが多い。また、戦力として新たに注目を浴びているカードも買取価格があるときを境に上がるケースがある。
トレーディングカードは、新しいセットなどがコンスタントに発売される。このようなカードと組み合わせて、戦力として使ったりデッキを構築したりできるカードは、急に価格が上がるケースも少なくない。
トレーディングカードは、希少性がある場合も価格が高騰するのが一般的だ。MTGのカードでも、「ブラックロータス(Black Lotus)」などは手に入れるのが難しく、価格の高騰が続いている。
買取価格はどこで売るかでも変わる
価格が高騰しているトレーディングカードを買取に出すときは、どこのお店を利用するかが重要だ。価格の相場が大幅に上がっていても、買取店側が情報を把握していないと、買取価格に反映されないことがある。MTGのカードを売る際には、以下のような点をチェックして買取店を選ぼう。
- ・トレーディングカードに詳しいスタッフがいるか
- ・買取価格が極端に安くないか
- ・お店の評判
MTGなどのトレーディングカードは、トレトクや晴れる屋のような専門店はもちろん、古本やおもちゃ、アニメグッズなどを扱うお店でも広く買取をしている。いずれのお店を利用する場合でも、トレーディングカードに詳しいスタッフがいるかどうかは確認しておこう。
トレーディングカードには、独自の相場がある。このような相場に疎い買取店を利用してしまうと、本来の相場よりも安くカードを手放してしまう可能性がでてくる。トレーディングカードに詳しいスタッフがいるかどうかがわからないときは、とりあえず無料査定を受けてみるのも1つの方法だ。無料査定で提示された金額とインターネットで得た価格情報とを突き合わせてみると、妥当な金額かどうかがわかるかもしれない。
また、ほかの買取店をいくつか利用して、同じように無料査定を受けてみるのも効果がある。別のお店の査定額と比べたときに極端に金額が安いお店は、トレーディングカードに詳しいスタッフがいない可能性が高い。このようなお店は、口コミなどでも余り評判がよくないことがある。お店の評判をチェックするのも、買取依頼をするお店を探すときのアプローチになるだろう。
フリマサービスmagiの魅力
お店に買取依頼をするのに抵抗を感じる人は、magiの利用をおすすめする。magiは、MTGなどのトレーディングカードの売買ができるフリマサービスのサイトだ。パソコンやスマホから手続きができるのが、このサイトのメリットになっている。
出品されているMTGのカードの種類や価格は、サイトのページからチェックができる。売りたいカードの価格相場を知りたいときにも、役立つサイトだ。
まとめ
トレーディングカードは、いろいろな事情で価格が変動する。相場情報などをしっかりとチェックしておくことが、このようなトレーディングカードを売るときのコツだ。
売りたいカードの価格が上がっている時期にほかのカードとまとめ売りをすれば、さらに高額な査定額が期待できるかもしれない。構築済みのデッキなどは、タイミングや利用する買取店などをしっかりと考えたうえで売却しよう。