近年は個人でも副業やビジネスを始める人が増えている。多くの企業でも副業が解禁され、会社に依存しない生き方を目指す人も増えているのだ。そうした中で、近年注目されているビジネスの一つに「物販」がある。物販をビジネスとして始めるには「古物商許可」を取得する必要があるが、 そもそもどうして古物商を取得しなければならないのかわからない人も多いだろう。
当コラムでは、古物商を個人で取得するメリットからデメリットまで詳しくまとめていく。興味がある人は、ぜひ最後まで目を通していただきたい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
古物商とは
古物商とは、リサイクルショップや中古販売をするために必要なものであり、古物商許可を取得していなければ、ビジネスとして物販を始めることができない。最近は副業としてメルカリやヤフオクなどを活用し、不用品を売ったり安く仕入れたものを高く売ったりする人も増えているが、古物商を持っていればもっとハイレベルなビジネス販売が可能になる。
個人でも法人でも取得可能
古物商は一般的には法人が取得するものだと思われている。本格的に物販ビジネスを始める人が取得することにメリットがあり、個人では取得するのが難しいと思っている人が多い。しかし、古物商の取得に難しいことはなく、法人でなくても個人で簡単に取得することができる。
もちろん、個人で取得するからには相応のビジネスとして本気でやっていくことが求められるが、最近は小さい規模の副業から始め、もっと大きなビジネスとして展開したくて古物商を個人で取得する人も増えているのだ。
ビジネスや副業で物販するのに必須
先ほども述べたように、古物商は大きな規模で物販ビジネスをするのに必須だ。フリマアプリやオークションで不用品を出品して売っているだけであれば問題はないが、安定した収入を確保することを目的としたり、ビジネスとしてやりたいと思ったときには真っ先に取得しておくのがおすすめである。
古物商が必要なビジネスを許可なくおこなうと、懲役3年・100万円以下の罰金が課せられてしまう。古物商の取得と聞くと難しく感じるが、実際には時間と手間が少々かかるだけで誰でも取得できるものなので、ある程度の規模で本気で物販をするのであれば、古物商は必ず取得しておくようにしよう。
古物商を取得するメリット
古物商は個人でも思ったよりも簡単に取得できると述べたが、そもそも古物商を取得するとどういったメリットがあるのか気になる人もいるだろう。そこで、以下ではまず古物商を取得するメリットについて述べていき、そのあとはデメリットについてまとめていく。
古物商を取得しようと思っている人は、ぜいチェックしていただきたい。
プロの古物市場に参加できる
古物商許可を取得するメリットの1つ目は、なんといってもプロの古物市場に参加できることだ。中古販売をおこなっている人や、リサイクルショップのオーナーなどは、適当なショップやほかの中古販売店から商品を仕入れているわけではなく、古物商を取得している人だけが参加できる古物市場で商品を仕入れている。
古物市場には安価な商品がたくさん存在し、通常に仕入れるよりもお得に商品をゲットすることができる。もちろん、大量に仕入れるためにも活用でき、店舗がある場合は商品数が多いほうが購買力が上がるため、こまめに商品を仕入れるよりも大量に仕入れたほうがよりお得に商売ができるだろう。
古物市場は全国に約1500以上存在し、ジャンルもかなり多岐に渡る。家具や家電といった商品はもちろん、ブランド品や車といったものの古物市場も存在する。利用するときは、自分が参入しているジャンルの古物市場に参加し、商品を仕入れるのが基本だ。
古物市場に参加するのは物販ビジネスをするのであれば基本中の基本であり、そのためにも古物商の取得は必須である。
ビジネスとして営業が可能
古物商取得のメリットの2つ目は、ビジネスとして営業が可能になる点だ。これはすでに先述したことではあるが、古物商のメリットとしては欠かせないので、もう一度確認しておこう。中古販売やリサイクルショップなどを運営するためには、警察署から古物商許可を取得しなければならない。先にも述べたが、古物商なく営業した場合は、懲役3年・100万円以下の罰金が待っている。
物販ビジネスの基本は、「安く仕入れて高く売る」だ。より安く仕入れることができれば、販売価格との差額を利益にすることができる。また、売れ残った在庫を大量に古物市場で売ることも可能で、こうしたビジネスをおこなうためにも古物商が必要である。
フリマやオークションといったレッドオーシャンで戦わず、自分だけのニッチな分野でビジネスを展開できるのも、古物商を取得する大きなメリットだといえるだろう。
税金の節約
古物商を取得するのは、税金の節約にも役立つ。というのも、仮に古物商を取得していない状態で物販をおこない、利益を手にしたとすれば、売上金額すべてに税金がかかってしまう。しかし、古物商を取得していれば、売上金額から仕入れとしてかかった経費の分を節税できるのだ。
たとえば、20万円の商品を仕入れ、50万円で売却したとする。古物商を取得していない場合では売却金額である50万円に対して課税される。一方、古物商を取得していれば、売上金額50万円から仕入れ費用である20万円を差し引き、差額の30万円だけが課税される。
古物商を取得しているのとしていないのとでは、利益が大きくなればなるだけ税金の負担が変わり、取得していたほうが確実に利益が大きくなる。少しでも利益を手にしたいのであれば、古物商の取得が必須であることがわかるだろう。
信用力と安心感
古物商取得のメリットの最後は、信用力と安心感である。考えてみてもわかるように、きちんと古物商取得している業者とそうでない業者では、前者のほうが明らかに業界での信用力と安心感があるだろう。最近は特にネット犯罪や詐欺商品の販売などが盛んにおこなわれているため、個人のネットショップで販売するときにも、古物商の取得は消費者から信用されるためにも不可欠になってきている。
また、古物商を取得することで、ビジネスの際に義務が3つほど課せられる。詳しくはデメリットの項目のところで述べていくが、こうした義務があるからこそ、古物商を取得している業者の信用力も一段と増していくのだ。ビジネスにおいて信用がもっとも大事であることは誰でも納得できるだろう。
何度も言うが、古物商は物販の世界で活動するのであれば絶対に欠かせないものなのである。
古物商を取得するデメリット
上記では、古物商取得のメリットについて述べてきた。しかし、どんなことにもデメリットは存在し、古物商の取得にもいくつかデメリットがある。だが、ほとんどは取得の際のデメリットであり、古物商を持つこと自体のデメリットがあるわけではない。
それでは、詳しく見ていこう。
手数料がかかる
古物商取得の際のデメリットとして真っ先に挙げられるのが、手数料である。古物商は無料で取得できるものではなく、免許証などと同じく取得の際には警察署で証紙を購入しなければならない。また、証紙のほかにも提出しなければならない書類がたくさんあり、取得した後に作成する古物商プレートにもお金がかかる。具体的な費用は以下のとおりだ。
- ・古物商申請手数料 19,000円
- ・必要書類の費用 1,000円~2,000円前後
- ・古物商プレートの作成 3,000円前後
上述した費用から考えて、多めに見積もっても25,000円前後あたりが古物商取得にかかる料金だと思って問題ないだろう。免許証などは更新する際にお金がかかるが、古物商の場合は更新手続きなどもないため、かかる手数料は基本的に取得の際にかかるお金だけですむ。
申請にかかる時間と手間
古物商の取得には時間と手間がかかってしまう。ビジネスの都合ですぐに取得したいと思っても、正しい手続きを踏んだとしても40日前後かかるのが一般的だ。流れとしては、古物商取得に必要な書類をもろもろ集め、警察署に申請し、許可が下りるまで待つだけだが、警察署の審査がかなり厳重でここで時間がかかってしまうのだ。
書類を集めて完成させるのも、個人ではじめてやるのであればわからないことが多く、たいていの人は書類に不備が生じ、さらに時間がかかる。個人で古物商取得にかかる期間は2か月前後と言われており、さきほど述べた40日は取得にかかる最短日数で、その場合は行政書士などに代行する必要がある。
時間を節約し、最短で取得したいのであれば行政書士に代行してもらうようにしよう。
取引の際の義務
古物商を取得すると、商品の取引の際に義務が生じるようになる。 さきほどのメリットのところで、義務があるからこそ古物商を取得していれば信用力が生まれる述べたが、その義務は人によってはデメリットに感じることもある。古物商を取得して課せられる義務のは、具体的に以下の3つだ。
- ・本人確認の義務
- ・古物台帳への記録義務
- ・不正品の申告義務
これらは古物商を営業するうえでの3大義務と呼ばれ、主に盗品の流通を防止するのを目的としている。また、義務にまでなってはいないが、古物商を取得した後はきちんと営業しなければならず、6か月間営業活動がされていなければ返納を求められてしまう。古物商は年間に1万人前後取得する人がいるが、取得するのであれば本気でビジネスとして活動する覚悟を持つことが必要だ。
おすすめの古物商代行業者
古物商は何も自分で取得しなければならないわけではない。取得を代行してくれる業者が存在し、料金と引き換えに時間と手間を節約することができる。一般的に、古物商代行業者のほとんどは事務所に依頼するようになっており、行政書士の人が最後までしっかりと代行してくれる。
以下では、おすすめの古物商代行業者を紹介しておくので、代行を考えている人はぜひ参考にしていただきたい。
荒井行政書士事務所
荒井行政書士事務所は、格安で古物商の代行をおこなってくれる。実績も豊富で、ほかの業者よりも比較的安価で受けてくれるのが魅力だ。万が一不許可となった場合も、かかった費用を全額返金してもらえるので、安心して代行依頼することができる。
料金
- ・個人書類作成プラン 10,800円
- ・法人書類作成プラン 11,800円
- ・個人申請スタンダートプラン 15,800円
- ・法人申請スタンダードプラン 16,800円
特徴
- ・日本全国対応
- ・全額返金保証
- ・迅速かつ丁寧な対応
URL
荒井行政書士事務所アネクト法律事務所
アネクト法律事務所は、年間250件以上の古物商の取得代行の実績を持つ事務所だ。経験豊富な行政書士がしっかりサポートし、なにもわからない人でも安心して依頼することができる。アフターサポートも充実しており、なんでも気軽に相談できるのが魅力。
料金
警察署との打ち合わせ、必要書類の取得、申請書類の作成、すべて込みで23,000円。法人での申請の場合は、役員数×5,000円の追加費用がかかる。上記の料金はあくまでも、アネクト法律事務所に支払う分であり、別途警察署への申請手数料として19,000円かかる点に注意。
特徴
- ・日本全国対応
- ・安心の返金保証
- ・全国の古物市場リスト無料プレゼント
URL
アネクト法律事務所新日本総合事務所
新日本総合事務所は、業界ナンバーワンの安さで古物商代行業務をおこなっている事務所だ。プロの行政書士による親切丁寧なサポート、最短で翌日に申請をおこなうスピード感は業界でもトップクラス。わかりやすい説明は書類準備に迷うことなく、一発で理解できると評判も高い。
料金
- ・標準料金モニターキャンペーン適用 7,980円
- ・印紙代 19,000円
- ・古物商プレート代 3,500円前後
特徴
- ・最短最速での申請
- ・業界ナンバーワンの安さ
- ・古物市場リスト・古物商成功ファイル無料プレゼント
URL
新日本総合事務所行政札幌リーガルオフィス
行政札幌リーガルオフィスは、必要書類の取得から書類作成、申請までの作業をすべてまとめてリーズナブルな価格で代行している。料金は柔軟に対応しており、作業量に合わせ、依頼者が納得できる価格で引き受けてくれる。札幌で代行依頼するなら、ぜひ利用していただきたい。
料金
- ・個人 27,000円~
- ・法人 35,000円~
特徴
- ・リーズナブルな価格
- ・古物商以外にも法人設立、自動車登録、外国人のビザ、相続などにも対応
- ・若い行政書士が多く、スピード感のある対応が可能
URL
行政札幌リーガルオフィスまとめ
当コラムでは、古物商を取得するメリット・デメリットについて詳しくまとめてきた。古物商の取得は時間と手間がかかるものだが、その変わりに得られるメリットはデメリットを上回るほど大きい。ビジネスで物販をはじめるのであれば必ず取得しておいたほうがいいものであり、古物商がなければ本気で営業活動もできないだろう。
個人で古物商を取得するのはめんどくさいという人は、信頼できる事務所の行政書士に依頼して、代行してもらうのもひとつの手である。若干の料金がかかってしまうが、時間と手間をかけずに取得したいのであれば、自分でやるよりも専門家に任せてみてはいかがだろうか。