いまや、日本のリサイクルの勢いはすさまじい。どんなアイテムであっても、買い取ってくれる業者がいて、その業者自体も非常に数が多い。業者間では買取競争が起きており、どこもかしこも「どこよりも高く買い取ります!」と謳っているが、実際にはどうだろうか。
他社よりも高値を保証する業者はあれど、あくまで「他社で提示された査定額」を基準に考慮してくれるということに注意しなければならない。この言葉は、自ら複数の業者に依頼して、あらかじめ査定額を提示してもらっておかなければ、全く意味をなさないものと言えるだろう。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
面倒であった査定
従来、モノを売るときに査定額を出してもらうのは、それなりに手間のかかる作業であった。
売りたいモノをわざわざ店に持ち運び、査定額を出してもらうわけだが、場合によっては査定料がかかったり、査定額を書面で発行してもらえなかったりするので、価格交渉のために査定してもらったところで、徒労に終わることがしばしばあった。
そのため、「1円でも高く売りたい!」という情熱はすぐに冷め、行き当たりばったりで買取に出してしまい、思ったような値段で売れなかったと不満が残ってしまうのが、よくあるパターンであった。
査定に出すのが便利になった
しかし、喜ばしいことに、そんなアナログの時代はとうに過ぎている。買取査定もとことん便利になり、買取競争の過熱に伴い、電話査定、配送査定、出張査定、さらにはLINE査定などを導入する買取業者も次第に増え始めている。
そして今では、現代人に欠かすことのできないスマホからでも、「買取査定アプリ」を使うことで、思い立ったらすぐに査定に出せるようになった。
ここでは、まだまだ黎明期にある買取査定アプリについて、おすすめランキングにして紹介したいと思う。ランクインしたアプリは、どれも優れたところがあるので、ぜひ活用してみてほしいと思う。
買取査定アプリ おすすめランキング
第5位「ブランド買取・鑑定・査定専門店 ブランドファン」
ブランドファンは、東京・大阪に店舗を構える高級ブランドを中心にさまざまなアイテムを買い取る業者だ。多数のメディアにも登場しており、その名は次第に広まりつつある。
そんな同社が打ち出したアプリ「ブランドファン」を使うと、査定や買取依頼、無料電話による問い合わせなどが可能となる。同社はそれなりに買取実績を残していることからも、買取にフォーカスするとぜひとも勧めたいところだが、査定アプリとしては残念ながら5位どまりにさせてもらった。
というのは、本アプリは同社のウェブサイトを閲覧しているのと、ほとんど変わりない構成だからだ。簡単に言えば、アプリを活用する手間と、ウェブサイトを活用する手間が同程度ということになる。
査定に関して言えば、同アプリではLINEアプリを査定の場としており、アプリから査定しようとすると、結局はLINEが立ち上がることになる。LINE査定は、売りたいモノの写真を撮って送り、査定員からの質問に答えるだけで査定額がすぐに提示されるので、便利なものだが、「ブランドファン」自体のアプリの存在意義は乏しいと言わざるを得ない。
LINEをインストールしていない人は、ページ下部の「無料電話」をタップして問い合わせてほしいが、タップするとフリーダイヤルにコールするだけなので、やはりアプリとしてのメリットは、あまり感じない。
第4位 「ブランディア査定アプリ キニナル(現在はURUCA)」
「キニナル」は、「ブランド売るなら、ブランディア♪」のCMでもおなじみ、ブランド品の買取に特化したブランディアの専用アプリである。
「キニナル」を使うと、売りたいと思っているブランド品の買取相場を簡単に知ることができる。ブランド品に限らず、何かを売るときには、その売ろうと思っているアイテムの型番やシリーズ名などを調べないと、はっきりとわからないことが多々あるものだ。しかし、「キニナル」では、簡単3ステップで、それこそ気になる買取相場がわかる。その簡単3ステップとは以下の通りである。
アプリを立ち上げたら、まずは「ブランド名」を選択する。ブランド名は羅列表示されているが、もちろん検索機能もあるので、早わかりだ。ブランド名を選択したら、次に「ジャンル」を選択する。ジャンルとは、要するにバッグ、財布、アクセサリー、時計、靴などのことだ。ジャンルを選択すると、該当する商品が「画像一覧」になって表示されるのがポイントだ。
例えば、「エルメスのガーデンツイリー TPM」と文字表記されても、自分が売ろうと思っているモノが本当にガーデンツイリー TPMなのかどうか、いまいちよくわからないという人も少なくないと思う。しかし、このような特徴あるブランド品は、画像を見れば一目瞭然だ。意外と、買取アイテムをすべて画像表記しているのは珍しく、高評価できる点といえるだろう。
さて、最後に売りたいと思っている画像をタップすると、査定参考額が表示され、そのまますぐに無料宅配キットを申し込むことができる仕様になっている。
「キニナル」は、シンプルなアプリで、使い勝手の良さは際立っている。レビューを見ると、やはり画像を見て選択できることが評価されており、全体的な評判はおおむね上々だ。
ただ、厳密には査定というよりも、相場を掴むためのアプリであり、実物を送らないと確実な査定額はわからないため、ここでのランキングは4位どまりとなった。とはいっても、やはり高額買取に強いブランディアなので、美品であればさほどアプリで提示された相場と乖離するような値段がつくこともないようだ。
第3位 「ブランド買取査定 ギャラリーレア」
ギャラリーレアは、東京や大阪を中心に店舗を展開している、高級ブランド品の買取・販売専門店である。店舗数はさほど多くはないものの、その鑑定力あるいは査定力には定評がある。
同店のアプリ「ギャラリーレア」は、買取に必要かつ役立つ機能が充実しており、もちろん査定も可能だ。ダウンロード数は15000を突破し、iOS版・Android版ともに評価も悪くない。
アプリを開くと、上部にお知らせのバナーがあり、中央に基本的なサービスメニューが非常に見やすく配置されている。査定を依頼するには、中央にある「オンライン査定」をタップする。
オンライン査定の画面に移動すると、ニックネームやアイテム名、ブランド名、商品名・型番、素材・色、付属品、購入時期、使用状態、商品画像、希望査定額、備考の欄があり、それぞれ記載するか、選択する。商品画像は、3点までアップロードできるので、売りたいアイテムの状態がわかるようにしよう。全ての入力が終わったら、最下部にある送信を押せばOKだ。
一見、入力内容が多いように感じるが、記載が面倒なところは選択式になっているので、いざ入力してみると、さほど手間には感じないと思う。また、記入項目の多さは、詳細で確実な査定を行うために必要なものなので、正確な査定の故と、前向きに捉えてほしい。
本アプリでは、査定にあたっていちいち実名を出す必要がなく、匿名(ニックネーム)だけでOKというのが嬉しいところだ。あまり売る気がないけど、どれぐらいで買い取ってもらえるか知りたいといったぐらいの状態では、特に役に立つのではないだろうか。
また、実際に本アプリを通じて買い取ってもらうにあたって、ひとたびマイページに個人情報を登録すれば、以後の買取でいちいち改めて個人情報を入力する手間が省けることになる。身分証明書も送る必要はなく、マイページに一度登録すればOKだ。実際に買取を依頼するにあたっても、本アプリを活用すると様々なメリットがあることがわかる。
なお、本記事執筆時には、本アプリに登録し、買取が成立したら500円分のクオカードがプレゼントされるキャンペーンを行っていた。今後も、きっとアプリの拡充に力を入れてくるのではないだろうか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
第2位 「おいくら?」(スマホアプリは停止中)
「写真一枚で家具や家電が手軽に売れる!」とのコピーが目を引くWEBアプリ「おいくら?」は、これまでに紹介した各買取業者専用のアプリではなく、複数の買取業者から査定額を提示してもらえる、とにかく査定に特化したWEBサービスである。当サイト「ヒカカク!」と類似したサービスとなっており、おいくら?も優れた一括査定アプリの一つと言える。
その仕組み自体が大きな特徴であって、売りたいアイテムがあったらスマホで撮影し、その画像を登録するだけで、登録情報にもとづき複数の業者から査定額が提示されるといった具合だ。このメリットは非常に大きい。いちいち自ら複数の業者に査定を依頼する必要がなく、放っておけば自然と複数の業者から査定額が提示されるので、効率的に高値でアイテムを売ることができると評判なのだ。
そうなってくると、肝心なのが「どれだけ多くの買取業者が査定してくれるか」だ。公式サイトによると、本記事執筆時点では1,400の業者が登録しており、一つのプラットフォームとして、実用性を備える規模になっていると考えても差し支えないのではないだろう。また、アプリのインターフェイスも良く、直感的にすぐに使いこなすこともできるだろう。
しかし、いくつか惜しいポイントもある。まずは、本記事執筆時点では、まだiOSアプリ等に対応していない、つまりiPhoneなどでスマホアプリとしては使用することができないことだ。日本人の多くはiPhoneユーザーであり、せっかく有益なアプリでも、使えないのでは意味がない。
もう一つ挙げるとすると、Google Playの公式ページの口コミにもあるように、中にはあまり誠実ではない業者がいることだ。業者が1400もいれば、中には問題のありそうな業者がいても不思議ではないが、この辺りはアプリ運営側で、注意喚起するなり、参入基準やペナルティを設けるなりして対応できるところではないだろうか。
アプリ自体は優れたものなので、今後の展開に一層期待したいところだ。
第1位 「楽天買取」
「楽天買取」は、楽天が提供する複数査定に強いアプリだ。「おいくら?」同様に、個人情報を公開することなく、複数の買取業者から査定をしてもらうことができ、群を抜いて使い勝手が良く、さすが楽天と言わざるをえない。
本アプリを開くと、まずは楽天アカウントの登録が要求される。楽天アカウントを持っていなければ、新規に作る必要があるので、用意しよう。
スタート画面では、ブランド品や腕時計、レディース、メンズ、ジュエリー、パソコン・タブレットなどのメニューボタンがあり、売りたいジャンルのものをタップする。
例えば、「ブランド品」を選択すると、どのようなアングルで、何が映るように撮影するのか、撮影サンプルと説明があり、非常にわかりやすくなっている。それぞれカメラボタンが配置されているので、タップすればカメラが起動し、撮影したら「写真を使用」をタップすることで、あっさりと登録できる。適切な写真をスムーズに登録できるのは、「楽天買取」ならではの強みだろう。
あとは、ブランド名や付属品、査定を待つ日を選択すれば、すぐに査定を依頼することができる。実に手軽だ。
あえて残念な点を挙げるとすれば、公式のレビューなどでも指摘されているように、買取のジャンルがまだまだ狭いことだ。電化製品はパソコン、タブレット、携帯端末、カメラだけであるし、家具や書籍、音楽・映画メディア、美術品・骨董品などはなく、当然車やバイク、自転車といったものもない。このようなものを依頼するなら当サイト「ヒカカク!」の方が優れた一括査定アプリであると言える。
しかし、このようなプラットフォームの運営は楽天の得意分野だろうし、今後のリユース市場の動向に鑑みても、次第に内容が充実されていくのではないかと大きく期待できるアプリだ。
最新型の買取システム紹介
今までオススメの買取査定アプリランキングを紹介してきたが、それぞれ魅力があるので、どれにしようか迷ってしまうだろう。しかし、スマホから査定依頼をするためにはスマホからでなくてもする方法がある。そこで、スマホからできる査定サービスをいくつか紹介したいと思う。
LINE査定
既に前述にも登場したが、今では買取業者の多くがLINE査定を行なっている。買取査定アプリはアプリ自体をダウンロードしなければならないが、LINEであればLINEで友達追加をし、指示通りにチャットを行なっていくだけで査定に進むことができ、指示をもらうことができる。
LINE査定で査定額を出す場合は、多くの場合は画像と商品の詳細の連絡を指示される。写真、商品の詳細の連絡の際には商品に欠陥や汚れがあった場合あらかじめ申告しておくことを忘れないようにしよう。例えその場で隠したとしても、ほとんどの場合買取金額が決まるのは買取業者の手元に届いてからだ。どうせバレてしまうのである。そして、隠していたことでもともと提示されていた金額よりも下がってしまい自分が後悔するだけとなってしまう。
LINE査定は多くの買取業者で行なっているので自分が買取に出したい業者があるのであれば、LINE査定を行なっているか確認をし、あれば気軽に、さらにほとんども場合かなりスピーディーに行なってもらえるのでLINE査定を使うようにするといいだろう。
ヒカカク!公式LINEはじめました。ヒカカク!で眠ってるアレをお小遣いに!
メール査定
メール査定ももちろんスマホから行うことができる。今ではyahooやgoogleなどのメールもアプリとしてスマホにダウンロードができるので、パソコン用アドレスだからと言って家に帰って確認をする必要がない。携帯用メールと同じように使うことができる。
そして、メール査定はLINE査定よりもメール査定の方が実施している買取業者は多く、実施している会社を見つけるのは簡単だろう。
セルライブ(SEL-LIVE)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
これまで2つ、多くの企業が実施しているスマホから査定依頼ができるサービスを紹介してきた。それでは買取業者マクサスが提供している他とは違う最新の査定サービスを紹介しよう。ビデオチャット査定のセルライブである。
今までLINE査定やメール査定など画像で査定を行うことが多かったのだが、セルライブの大きな特徴がビデオチャットにより査定を行うことである。スマホ、タブレット、ノートパソコンと、どのデバイスにも対応している。
また、このセルライブの利点はスピーディに安心して査定を申し込み、入金まで済ませることができることだ。
具体的に説明をすると、まず、ビデオチャット査定はボタン一つで開始をすることができた、通常必要となる面倒な登録作業や入力作業が不要であった。以前はボタン一つだけですぐに開始できたのだが、今では予約制となっている。そのため、電話か、ビデオチャット査定開始ボタンを押せば予約をすることができる。自分の好きな日にちと時間を選択する形式だ。
そして、予約した時間にビデオチャットを開始する時はスマホで商品を写し、交渉、査定が始まる。ここでの特徴は、ビデオチャット時に出る査定額がそのまま確定した買取金額となることである。通常であれば買取業者に商品が届いて再度査定が行われるのだが、実際に商品を写しだして、まるで店舗に行ってるかのようにビデオ査定を行うため、その時の査定額がそのまま買取金額になるのである。
査定が完了し、その金額に納得すれば最短で30分で商品の引き取りが可能である。そうでなくても希望の日時に引き取りに運送業者が来てくれる。そして、商品がマクサスに届けば検品後すぐに入金となるので、早く入金まで進むことが可能だ。
パソコンからの査定もチェック
PCからの査定を申し込むなら、当サイト「ヒカカク!」がおすすめ。スマホからでも、査定依頼できるが、パソコンからも便利に買取一括見積をすることが出来る。詳細は次の項で紹介している。
ブランド品などを売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク!」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
上記ではブランド品を売る際におすすめのアプリを紹介した。アプリを使えば簡単に査定を受けられる。ただ1社の査定を受けるだけでは不十分で、できれば複数社から見積もりを受けたいところ。
相見積もりをすれば、より高い値段を提示してくれた業者と取引が可能。ただお分かりの通り、査定依頼の数だけ負担も大きくなってしまう。こういったリスクを回避するには、どういった手段があるだろうか。
「ヒカカク!」ならそんな疑問にお答えできる。こちらから無料で査定依頼が可能だ。ブランド品の買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。
まとめ
買取査定アプリは、思ったよりもシステム的にアプリの構築が難しいのか、それともアプリを運用するだけの企業力やマンパワーが足りないのか定かではないが、まだまだ少ない。
しかし、査定アプリ自体が、まだ世に出て間もないものであるため、各社試行錯誤の段階とも考えられる。そのため、今後はもっと多様でニーズをとらえた査定アプリが現れるのではないだろうか。今後の流れに注目が集まるところだ。