イベントや会員特典などでもらうことができるアイテム、非売品。近年ではフリマアプリが普及するようになり、非売品などを簡単に売却できるようになった。そこで、非売品を売るのは違法なのかと思う方も多いだろう。
基本的に非売品を発売するのは良いがケースバイケースでありモノによってはあまり良くない場合もある。今回は非売品を売ったり買取・転売に出すのは違法なのかについてまとめていく。非売品の売却を考えている方は参考にしてほしい。
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非売品を売却するのは違法なのか?
イベントや特典で手に入れた非売品を売却するのは違法なのだろうか。この疑問について深堀していく。まずはじめに言ってしまうと非売品を売るのは違法ではない。非売品は買取価格も高い。希少価値が非常に高いためフリマアプリなどでも高値で買い取られるケースが多い。
なお転売禁止、出品禁止物であれば売ることは違法になってしまう。そのため、ちゃんと販売して良いものなのか確認してから売るようにしよう。基本的には販売元が転売禁止と言っていない限り、売却することは可能だ。
また、販売可能な非売品はプレミアがつくため、高額で取引されるケースも多い。今回は実際に例を出しながら転売は良いのか、プレミアがつくのかなど分かりやすく解説していく。非売品の売却を考えている方はぜひ参考にしてほしい。
サイン色紙の転売
最近は芸能人や有名Youtuberのサインを大量にもらって、それをオークションサイトやフリマアプリに転売するという集団も現れている。違法ではないが、サイン色紙を転売するのはモラル的に良くない。
芸能人も時間がない中、ファンのためにサインを書いてあげている。そのため、せっかく書いてもらったサイン色紙をそのままオークションサイトに転売するのはあまり良くないことと考えられる。
実際に芸能人がサインの転売について苦言を呈しており、サインを転売する人のせいでサインをするのをやめたという芸能人もいるほどだ。
以上から考えるとサイン色紙を転売するのは違法ではないが、転売目的でサインをもらうのは良くない。そのため、サイン色紙の転売はグレーなところと言えるだろう。
イベント・キャンペーンなどの非売品
よくイベントやお店のキャンペーンなどで手に入れることのできる非売品がある。これらの非売品は転売・売却しても問題ないのだろうか。提供元が転売しないでくださいと言っていたり、転売禁止・出品禁止物などと表記があった場合は売却してはいけないと思いがちだ。
しかし、基本的にはこれらは提供元のメーカーなどから警告などをされるリスク、専用の公式通販サイトでのアカウントが停止されるリスクなどはあるものの、法的観点では売却・転売しても良いものとされている。また、これらはプレミア価格がつき、モノによっては数万円の値段がつくものもある。実際に例をあげるならイベント、映画館でもらえる入場者特典、前売り券の特典などは高額で売れることが多い。遊戯王カードではメーカーから転売が禁止されている女剣士カナン20thシークレットレアが現在130万円以上で取引されている。
女剣士カナンの買取価格を6社徹底比較!ウルシク・初期ウルトラ・20thは100万円以上
なお、これらは元値がないモノなので、値段設定は出品者にゆだねられる。そのため、価格設定が非常に難しい。そんなときはフリマアプリで購入されている金額を調べて大まかな相場を割り出そう。そうすると相場に沿った適切な値段で売ることができる。
非売品のミニカー
非売品のミニカーは中古市場でも人気が高く、特にトミカ博の入場特典でもらえる限定品やディラーでしかもらえないミニカーなどは取引価格が非常に高い。なお、これらのトミカやディラーでもらえる非売品のミニカーを売ることは全く問題なく、転売・売却することは認められている。また、非売品のミニカーは車好きやコレクターからの人気が高い。
そのため、買取業者やフリマアプリでの取引価格は非常に高くなっている。実際にトミカ博開催記念の金メッキバージョンのトミカは8,000円以上の価格で取引されていた。これらの非売品は後から何十倍で買い取られることがあるので非売品を集めていて売却を考えている方はぜひ売却してみよう。
野球選手のサイン入りグッズ
チャリティーオークションで野球選手のサイン入りグッズや実際に使用していたグローブ・バッドが出品されることがある。これらを手に入れた人が転売するのは違法なのだろうか、これは基本的には転売は良くないとされている。オークション提供元が転売を禁止している場合は手に入れたモノを転売してはいけない。
また、チャリティーオークションによっては転売を禁止するところもある。2018年日本プロ野球OBクラブのチャリティーゴルフコンペでは、転売を禁止する誓約書を落札者と交わしたそうだ。基本的にチャリティーオークションで手に入れたモノを転売するのは禁止となっている。あくまで保管用としてオークションに出しているため、転売するのは良くないのだ。
非売品を売る時はどこで売るべきか
非売品は提供元によって転売・売却が可能かが判別できることがわかった。しかし、相場がわからずどこで売るべきか分からないという方も多いだろう。今回は非売品を売却するならどこで売るのが良いか説明していく。売りたい非売品がある方はぜひ参考にしてほしい。
リサイクルショップ
非売品を売る際に1番簡単に売れるのがリサイクルショップ。オークションサイトやフリマアプリと比べると出品や梱包の必要がなく非常に楽だ。
しかし、相場を理解しておらず、非売品に関する知識がなかった場合、相場より低い価格で買い取られてしまうことは多いだろう。そのため、リサイクルショップを利用するのは非常に楽だが、査定員や買取価格を考えるとあまり良くないと考えられる。
買取業者
買取業者はリサイクルショップより知識が豊富で業者にもよるが非売品の買取をおこなっている。査定員は豊富な知識を持っているので適切な買取価格が期待できる。また、非売品は買取業者的にも貴重な商品だ。非売品はプレミア価格がつく商品なので、買取業者ならぜひ手に入れたい商品だろう。
非売品を買取業者で売却した場合、普通の商品より高額で買い取ってもらえる可能性が大きい。そのため、非売品を売却する際には買取業者を利用することを選択肢に入れておこう。なお、非売品の中でもジャンルがあり、買取業者の得意ではない非売品を売るのは避けよう。例えば非売品のミニカーを売る際にはホビー系に詳しい買取業者を利用しよう。
フリマアプリ
フリマアプリは非売品を売る場合におすすめだ。自分で値段がつけられる上、仲介業者がほとんど存在しないので売却した際の値段も高くつく。しかし、フリマアプリを利用する際は出品時の金額に注意しよう。
相場をしっかりチェックしておかないと相場より安く売ってしまい損してしまう可能性がある。フリマアプリを利用する際には商品の名前を検索して、だいたいいくらで取引されているか確認してから売るようにしよう。非売品は希少価値が高く、状態は購入時と変わらないように細心の注意を払わなくてはならない。
そのため、梱包をする際には傷つかないように丁寧に梱包しよう。なお、おすすめのフリマアプリはラクマだ。取引手数料がメルカリより少ないため、お得に売買することができる。カードの転売をおこなう際は取引手数料のかからないmagiがおすすめだ。
オークションサイト
やはり非売品などの希少価値が高く、取引価格が定まらないモノを売るときはオークションサイトがおすすめだ。オークションは需要が高ければ高いほど落札価格が上がる仕組みになっているので自分で価格を設定する必要がなく、手軽かつ最適に非売品を売ることができる。
実際にヤフオクでは非売品が何十万円で取引されているのを確認することができた。自分の想定より高く売れる可能性があるのがオークションサイトのメリットだろう。オークションサイトでは需要の高い非売品をかなり高額で売ることができる。しかし、転売することを禁止しているモノは出品してはいけないので絶対やらないようにしよう。
非売品を高く売るためのポイント
非売品はプレミア価格がつくものが多く、売却する際に高く売れるものが多いことがわかった。非売品を売る時にいくつかのポイントを押さえておけばより高い金額で売ることができる。今回は非売品をより高く売りたい方向けに非売品を高く売るためのポイントを紹介していく。非売品の売却を考えている方は必ず読んでおいてほしい。
状態をキレイにしておく
非売品に限らず、商品を売るときには状態が良ければ良いほど高額で買い取ってもらえる。そのため、売る前には必ず商品をキレイにしてから売るようにしよう。
また、非売品を長期間保管していた場合はホコリや汚れが付着してしまっている場合もあるだろう。そんな時は柔らかい布で拭いてあげるようにしよう。コレクターからすると商品はキレイであってほしいものだし、あまり使用感があったり状態が悪いと売れない場合もあるので注意が必要だ。
付属品をつける
非売品を売る際には手に入れたときと同じ状態で売るのが最も望ましいし高額で売却することができる。そのため、箱などの付属品は必ずつけるようにしよう。
スニーカーやミニカーでもそうだが、箱はキレイであればあるほど買取価格は高くなる。またギャランティーカードなどが入っている場合は一緒に付属させよう。映画やイベントの入場特典の場合、パンフレットやその他商品も一緒に付属させると、より高い価格で取引してもらうことができる。
どこで売るかを考える
非売品は売る媒体によって取引価格が大きく変わる。相場がないため、買取業者やリサイクルショップに売ることは望ましくないケースもある。基本的に非売品を売るときはオークションサイトを利用することをおすすめしたい。オークションサイトなら価格がどんどん上がるからだ。
また、その分野に関する知識や相場を理解している場合はフリマアプリで販売しても良いだろう。非売品は価格設定が自由なので多少強気な価格でも案外売れたりする。
また、非売品に関する知識がない場合は買取業者に査定してもらうことをおすすめしたい。買取業者には専門の知識を持った査定員がいるので適切な価格を教えてくれるだろう。また相場を調べたいときはフリマアプリやオークションサイトの取引履歴を調べて、だいたいいくらで取引されているかチェックするようにしよう。
売る時期が重要
非売品は売る時期がかなり重要になってくるグッズだ。昔は数百円で取引されていた非売品が数年後には100,000円以上で取引されることもある。実際に例をあげるなら、昔は映画の入場特典だった遊戯王のカードが数年後に10,000円で取引されるようになった、ということもあるほどだ。
つまり、非売品を売る際にはこの先価格が上がるから資産として保有しておくというのも重要だ。そのためには相場を理解し、先の市場を予測する力が必要だ。今持っている商品はすぐに売った方が良いのか、これから先値段が高騰するから保有しておいたほうが良いのか、キチンと考えてから売るようにしよう。
まとめ
非売品は提供元が売却・転売を禁止していない限り、基本的には転売・売却しても良く、禁止されていても売ること自体は出来るということがわかった。また、非売品は市場に流通していない希少価値が高い商品もあり、その場合はプレミア価格で取引される。モノによっては100,000円を超える価格で取引されるものまであるほどだ。
ただ芸能人のサイン入りグッズなどを芸能人から直接もらった商品を転売目的で貰い、販売するのはモラル上、良くないため、そのような行為はしないようにしよう。転売禁止されているグッズをオークションに出品するのもあまり良くはない。とはいえ自分が消費する前提だったり、自分の持っている非売品は売ることが出来る場合の方が多い。売却・転売してもいいのか確認し、キチンとルールを守ったうえで誰もが気持ちよく取引できるようにしよう。また、反復しての利益目的での購入・販売は古物営業法違反や迷惑防止条例違反となる場合もあるので注意しよう。