2016年4月時点の新車登録台数が前年比5.7%と上向き状態である外車市場は、世界の自動車メーカーの努力によって少しずつリセールバリューも高まってきている。2021年もコロナウイルスの影響で外車の相場が高騰し、Rallyのような外車を分割所有できるプラットフォームも海外では現れ、外車へ投資する投資家が出現した。
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そんな中、輸入車のリセールバリューランキング上位に入る車種には、乗る人にとっても嬉しい要素が詰まっているため、購入車種の比較検討時にチェックしておくべき項目と位置づけて良いだろう。今回は、外車の売買に欠かせない要素となるリセールバリューについて、輸入車ならではの特徴を踏まえて基本的な話をしていきたい。
Ferrari F430 / MikeTroy Photography
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外車のリセールバリューは高いのか?
外車のリセールバリューについて調査してみると、下記3つの要因によって「国産車と比べて若干低い」とか「メーカー、ブランド、車種によって開きがある」といった評価が生まれていることがわかる。
故障しやすい
トヨタや日産、ホンダといった国産メーカーが「無難なクルマ」を作り、マイカー選びの条件として安全性や信頼性が重視される日本では、走行性能やデザイン性といった「楽しみ」に重きを置く欧米メーカーの中古車に対して、「壊れやすさによる厳しい評価」がつきやすい傾向がある。また日本の買取店は「少ないメンテナンスですぐに売れる中古車」を好むため、消耗品故障の多い外車はリセールバリューが低くなりやすい特徴を持つのだ。
部品代が高い
リセールバリューの低い外車には、「部品が高くて維持できない」とか「ディーラーが少なくてメンテナンスがしにくい」といったネガティブな特徴がある。これに対して、輸入車とは思えない高いリセールバリューを維持するメーカーには、「高い維持費を問題視しない富裕層向けのブランド」とか「ファンや整備工場の多さ」といった付加価値があるため、ネガティブな要素を相殺できるだけの魅力が存在すれば、国籍は関係ないと考えて良いだろう。特に近年では、BMWやメルセデスベンツなどの企業努力により、輸入車全般の消耗品の劣化や故障が減少傾向にあるため、買取店が抱くネガティブなイメージも少しずつ解消されつつあるようだ。
外車を歓迎する買取店の存在
外車の買取を専門で行うショップでは、輸入車特有のネガティブな要素を気にせず、普通の買取店よりも遥かに高い価格で買取を行なっている。また、外車専門の中古車販売店に立ち寄るユーザー達は、マイカーに対して「走る楽しみ」や「デザイン性」を重視する傾向があるため、安全性や信頼性を重視する一般の日本人と比べてより良い角度から外車を見てくれる存在と位置づけて良いだろう。そんな外車に対する理解のあるユーザや買取店の温かい目は、日本国内における外車のリセールバリューを高める上で欠かせないサポーターとなる。
リセールバリューの高い外車と参考の換金率相場まとめ
リセールバリューの高い外車ランキングの常連となっているのは、ミニクーパー、BMW、メルセデスベンツ、フェラーリ、ポルシェの5メーカーである。2015年に排ガス規制問題が生じてしまったVWや同グループのアウディは、日本人が重視する信頼性という点でリセールバリューの足を引っ張る形となってしまった。
具体的な車種で換金率相場の高い車種を見ていくと、女性や若い世代に人気のミニクーパーSがトップとなっている。62~70%という高いリセールバリューを誇るミニクーパーは、デザイン性や走る楽しみだけでなく、売るメリットも非常に高い車種と位置づけて良さそうだ。また2位以下については、50~60%前後の高い換金率で競い合っているBMW 335i カブリオレやメルセデスベンツのRクラス、Cクラスが続く形となる。
この他に、1台2,000万円~3,000万円という富裕層向けのフェラーリ599や、ポルシェ911 カレラS、ポルシェ ケイマンSといった銘車も、人々の憧れとブランドによる重みによって高いリセールバリューが維持されている。ポルシェやフェラーリについては、「古かろう悪かろう」といった固定概念から脱却したクラシックカーとしてのカテゴリも確立しているため、多少の故障や維持費の高騰があっても「ユーザや買取店は全く気にしない」と考えて良いだろう。
特にポルシェ911のファン達は、古き良き時代の銘車を買い求める傾向があるため、30~40年前の車両が残っていると考えれば、コストパフォーマンスも抜群なブランドとも言えるのだ。このような要因でリセールバリューが高まる外車には、実用性重視の国産メーカーとは違った考え方で高い価値や需要が生まれている。
まとめ
外車に少し不足していると考えられがちなリセールバリューも、選ぶ車種やメーカー、ブランドにこだわることで、その問題は比較的簡単に解消できると言えるだろう。特にBMWはリセールバリューのベストテン内に3車種入っているため、外車ならではの壊れやすさや維持の難しさが気になる人でも比較的安心できる存在と位置づけて良さそうだ。そんな輸入車の売却で高価買取を期待するなら、一括査定サイトなどを利用して外車買取を得意とする専門店を上手に見つけるようにして欲しい。
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