ドイツを代表する高級自動車メーカー、メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)。世界最古の自動車メーカーであるメルセデスベンツは、数々の名車を世に輩出し、ここ数年でも年間販売台数の記録を伸ばし続けている。
今回は、メルセデスベンツの車台番号とグレートについて解説していく。
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世界最古の歴史を誇るメルセデスベンツ
メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)の歴史は古く、ベンツ&シー・ライニッシェ・ガスモトーレン・ファブリーク社とダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社が合併した1926年から始まる。
現在では様々なクラスの車が展開されている。本場ドイツを始めとした欧州諸国では一般的な乗用車も出回っており、大型バス、トラック、ダンプカーなども存在する。
ベンツ最高級クラスは「Sクラス」
メルセデス・ベンツからは様々なクラスの自動車が発売されている。
- Cクラス…Compact、Comfort。初代は1993年に発売され、2000年にフルモデルチェンジされた。現在では4代目が発売されている。
- Eクラス…Executive。初代は1985年に発売。当初はミディアムクラスと言われていた。5代目が2016年から発売されている。
- Gクラス…Gelandewagen。1979年に登場したメルセデスベンツのSUVモデル。通称「ゲレンデと呼ばれている。
- Rクラス…Roomy。クロスオーバーSUVである。七人乗りと、かなり広い車内である。しかし2014年に日本での販売は終了した。
- Sクラス…Special。下位にEクラスがあり、マイバッハが上位モデルになる。2013年には6代目が発売された。
他にも、SLクラス、SLCクラス、Vクラス、GLSクラス、GLEクラス、GLCクラス、GLAクラスなどが存在する。(2017年10月現在)
Sクラスの上位クラス「マイバッハ」
2012年にブランドが廃止になったマイバッハだが、2014年のオートショーで復活を遂げる。それ以降、マイバッハからメルセデス・マイバッハに名前が変更された。2017年にはマイバッハの「S650カブリオレ」が世界300台限定で発売されることになった。日本では限定4台の発売となり、かなりプレミアム価値が高い。
メルセデスベンツの車台番号について
車には一台一台シリアルコードのような英数字が打刻されている。国産車の場合、国土交通省が定めた車台番号と呼ばれるものなのだが、メルセデスベンツのような輸入車の場合、VINコードという英数字の組みあわせがISO(国際標準化機構)から車体に振り当てられている。車台番号もVINコードも同じと思われているが、実は少し違うのだ。もちろん車台番号もVINコードも同じような役割を持つため、本コラムでは「車台番号」として紹介していく。
主にエンジンルームに打刻されている
メルセデスベンツだけでなく、車台番号はほとんどの車のエンジンルームに打刻されている。打刻位置は主にエンジンルームのバルクヘッド部分と思っていいだろう。ただし、最近のベンツにはバルクヘッド部分に打刻されていない可能性があるため注意しておこう。
エンジンルーム以外の場所
エンジンルーム以外の車台番号の位置は、以下の通りである。
- ・フロントピラー(フロントガラスを支える左右の柱)
- ・後部座席の足元カバーの下
- ・後部座席の肘掛け部分
- ・運転席のカーペット下
- ・助手席のカーペット下
- ・運転席側のセンターピラー
座席のカーペットの下に車台番号が打刻されている場合、シートを後ろまで下げるとめくりやすくなる。また、コーションシールは車内のピラーに貼られていることがあるのでぜひ確認してみてはいかがだろうか。
車検証を確認するのが一番簡単
メルセデスベンツの車台番号の打刻位置について紹介してきた。だが、車台番号を知りたいだけなら車検証を確認するのが一番早い。車検証の「車台番号の欄」に記載されているのでチェックしてみよう。
車台番号の読み方・メルセデスベンツ版
メルセデスベンツの車台番号の打刻位置、確認方法について紹介してきた。では、ベンツの車台番号にはどんな意味があるのだろうか。
車台番号の分類
車台番号(例:ABC1234567D891234)を枠で括ってみた。
- 1…メーカー
- 2…車種
- 3…車のタイプ
- 4…エンジンのタイプ
- 5…ハンドル位置
- 6…生産場所(生産工場)
- 7…シリアルナンバー
一見、車台番号は英数字の羅列だが、車種からシリアルナンバーまで読みとくことができるのだ。
車台番号のそれぞれの意味
では、上記で分けた枠ごとの意味を紹介していく。
1.メーカー
メーカー名を指す。例えばメルセデスベンツの場合、「WDB」「WDC」と記載されていることが多い。Wはドイツ、DB/DCはメルセデスベンツを意味する。
2.車種
「203」と記載されていた場合、型式が203という意味。
3.車のタイプ
「0」セダン、「1」セダン・ロングホイール、「2」ステーションワゴン、「3」クーペ、「4」ロードスター
4.エンジンのタイプ
00~29までがディーゼルエンジン、30~79まではガソリンエンジン。
- 00~09…ディーゼルエンジン4気筒
- 10~19…ディーゼルエンジン5気筒
- 20~29…ディーゼルエンジン6気筒
- 30~49…ガソリンエンジン4気筒
- 50~69…ガソリンエンジン5気筒
- 70~79…ガソリンエンジン6気筒
5.ハンドル位置
「1」は左ハンドル、「2」は右ハンドルという意味。
6.生産場所(生産工場)
- A~D…ジンデルフィンゲン工場
- F~H…ブレーメン工場
- J…ラシュタット工場
- R…イースト・ロンドン工場(南アフリカ)
7.シリアルナンバー
製造業者が当該車両を特定するためのナンバー。いわゆる生産番号である。
メルセデスベンツのグレードについて
日本車と同じようにメルセデスベンツにもグレードが存在するが、グレードではなく「モデル」と言われている。Sクラスのグレードを例にみてみよう。
- S400
- S 560 long
- S 560 4MATIC long
- S 600 long
- Mercedes-AMG S 63 long
- Mercedes-AMG S 63 4MATIC long
- Mercedes-AMG S 65 long
- Mercedes-Maybach S 560
- Mercedes-Maybach S 560 4MATIC
- Mercedes-Maybach S 650
このように様々なグレードが存在する。メーカー希望小売価格は消費税込みで11,280,000円~27,610,000円と、グレードの違いによって1,600万円ほどの差があるのだ。このグレードは売却する際にも影響する。そのため買取査定を依頼する前にあらかじめグレードを調べておくと良いだろう。
グレードが分からないときは問い合わせるのが一番
国産車の場合、公式サイトの専用ページからグレード検索できる。だがメルセデスベンツなどの輸入車は公式サイトからグレード検索できないため、グレードを調べるときはディーラー、もしくはカスタマーサービスセンターに問い合わせることをおすすめする。
※海外の非公式サイトからVINコードを入力すると調べられるようだが、自己責任になってしまうので注意しておこう。
リコール検索について
メルセデスベンツのリコール検索は下記のURLから。
上記のページから車台番号を入力すると、リコールに該当するかどうかが分かるようになっている。手順はとても簡単。車台番号の最初の3文字を選択し、それ以降の英数字をフォームに入力して検索を押すと結果が表示されるというものだ。ただしハイフン(-)は除いた状態で検索するようにしよう。
まとめ
本コラムでは、メルセデスベンツの車台番号の打刻位置や読み方、グレードなどについて紹介してきた。メルセデスベンツの車台番号が分からないときは車検証を確認したり、車内にあるコーションプレートを確認するようにしよう。また、本コラムで記載した情報はあくまでも参考程度でしかないため、分からないことがあればディーラーに問い合わせることをおすすめする。
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