単なる日用品としての価値だけでなく、芸術品としての価値をあわせ持つこともあるボンボニエールは、買取業社から高い値段で買取してもらえる可能性もある。特に皇室からの下賜品である場合は非常に高い値段がつくことも珍しくない。歴史的価値のあるボンボニエールを売却する際には慎重になるようにしよう。
自身でもボンボニエールに関する知識を身につける必要がある。工芸品の価値を理解している買取業社を利用することも重要だ。この記事ではボンボニエールの歴史と、有名なボンボニエールメーカー、買取業社を利用する際の注意点、おすすめの買取業社を紹介する。
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ボンボニエールとは
ボンボニエールはもともとヨーロッパで使われていた菓子器だ。ヨーロッパでの文化の流れをくみ、現在では日本でも結婚式など慶事の際などに引き出物として選ぶ人も少なくない。さらに日本の皇室での引き出物としてボンボニエールが使われることも多い。
もともとはヨーロッパで使われていた工芸品
ヨーロッパでは古くから砂糖菓子のことを「ボンボン」と呼んでいた。ボンボニエールはフランス語で「ボンボン入れ」を意味する。フタがついた容器であり、広く使われるようになるにつれて美しい装飾がなされるようになった。
結婚や出産などの慶事の際、ヨーロッパではお祝いとして砂糖菓子を配る習慣があった。砂糖菓子を入れる容器であるボンボニエールは次第に記念品としての意味合いを持つようになり、芸術性を高めていく。特に18世紀以降になると宮廷では非常に細かい細工が施された美しいボンボニエールが使用されるようになる。
現在ではボンボニエールは単なる砂糖菓子を入れておく容器ではなく、祝いごとの際の贈り物全般を指すこともある。
日本での歴史
日本でもボンボニエールが慶事の際の引き出物として広く使われている。ボンボニエールが引き出物として使われるようになったのは、明治時代からと言われている。明治時代、西洋の宮廷文化を日本に取り入れるため、皇室でもボンボニエールを引き出物として使用することがあった。
明治22年の憲法発布記念式典でボンボニエールが配られて以来、皇室では定番の引き出物となっている。次第に民間にもボンボニエールは広まるようになり、現在も結婚式などで使われるようになった。
皇室の引き出物としても使われている
皇室でボンボニエールが引き出物として使用される際、そのデザイン性などは世間でも注目を浴びる。皇族の結婚式などでも美しい装飾が施されたボンボニエールが引き出物として使われているが、それらに多くの関心を持っている人も少なくない。ボンボニエールは話題性のあるアイテムなのだ。
現在の上皇さまが即位された際や、ご成婚された際にもボンボニエールが引き出物として使用された。また2014年には高円宮家の次女、典子様の結婚披露宴でも特別に作られたボンボニエールが贈られている。
下賜品は高い値段で買取してもらえる可能性がある
買取業社の中にはボンボニエールといった皇室からの下賜品を高く買取してくれるものも存在する。下賜品は非常に価値が高く、数万円の値段がつくことは珍しくない。中には10万円以上で買取してもらえるものも存在する。
作られた時代や作家によっても値段が大きく異なるが、皇室からの下賜品は非常に高い値段で買取してもらえる可能性があるため、丁寧に扱うようにしよう。買取業社を選ぶ際にも慎重さが求められる。
有名なボンボニエール
国内外の有名なボンボニエールのメーカーを以下では5つ紹介する。
丸山久右衛門商店
宮内庁御用達の漆メーカーである丸山久右衛門商店は、漆器の製品を多く作っている。お椀や重箱、お盆といった伝統工芸品が有名だ。日本の伝統工芸である漆器のメーカーであるため、丸山久右衛門商店のボンボニエールも和の趣があるものが多い。
漆の上に花や唐草模様などをあしらう日本ならではのデザインが楽しめる。漆製品は軽いため、和風のボンボニエールは海外の人からお土産としても人気だ。菓子を入れるためだけでなく、アクセサリーケースとして使用している人もいる。
山田平安堂
山田平安堂も皇室御用達の漆器メーカーだ。日本の伝統を守りながらも、現代のライフスタイルにあった製品を作ることを心がけている。お椀などの日本ならではの漆器だけでなく、ボンボニエールをはじめとする工芸品を生産している。
和の趣があるボンボニエールは贈り物としても人気を集めている。美しい花や季節のモチーフをあしらったボンボニエールが用意されている。こんぺいとうなどの砂糖菓子を入れるだけでなく、アクセサリーケースや小物入れとしても使えるので女性から喜ばれる商品だ。
ノリタケ
日本の陶器メーカーとして有名なノリタケもボンボニエールを生産している。高級陶磁器のブランドであるノリタケのボンボニエールは非常に精巧な装飾がなされており贈り物としてとても人気がある商品だ。ノリタケ独特の透明感のある磁器の上に美しい絵が描かれている。
上品でありながらもオリエンタルな雰囲気のあるボンボニエールは海外からも人気を集めている。10,000円以上の価格のものも多く、祝い事の記念品としてふさわしいボンボニエールだ。
ヘレンド
ヘレンドはハンガリーの王族御用達の陶磁器メーカーだ。大英帝国のヴィクトリア女王からも愛され、イギリスの王室でも長く使用されてきた。ダイアナ妃もヘレンドの陶磁器をコレクションしていたという。
ヨーロッパの王族から愛されてきたヘレンドのボンボニエールは非常に細かな細工がされているものが多い。描かれた絵からも職人のこだわりを感じるが、全体に施された透かしの模様も美しい。ヘレンドは幅広い価格帯の商品を手がけているが、その中でもボンボニエールは比較的高い価格のものが多い。
贈り物や記念品としてふさわしい商品と言える。
香蘭社
香蘭社も日本の皇室御用達の陶磁器メーカーであり、過去には皇族の結婚式での引き出物として香蘭社のボンボニエールが使用されたこともあると言われている。非常に高級感のある陶磁器が特徴で、鶴が描かれた商品もあることから縁起物としても人気を集めている。価格帯も20,000円前後のものも多く、贈り物としても喜ばれる。
結婚式や子供の誕生を祝う製品としてふさわしいボンボニエールと言えるだろう。
買取の際におさえておきたいポイント
ボンボニエールは非常に芸術性が高く、買取業社の中には買取強化をしているものも多く存在する。特に皇室の下賜品は高い値段がつけられることも珍しくない。また、素材によっても値段は大きく変動する。
買取業社を利用してボンボニエールを売却したい際には以下のポイントをおさえるようにしよう。ポイントをおさえた上で買取業者に査定を依頼すると、より高く買取してもらえるようになる。
いつ作られたものなのかを把握しておく
所有しているボンボニエールがいつ作られたものなのかをしっかりと把握するようにしよう。いつの時代のものなのかを証明する鑑定書などがあれば査定の際に一緒に出すことをおすすめする。ボンボニエールは作られた時代によっても値段が変わることがある。
歴史的価値のあるボンボニエールであればそれだけ高い値段で買取してもらえるだろう。特に皇室からの下賜品である場合は非常に高く価値を評価してもらえることもある。下賜品であることを証明できるものがあればそろえた上で査定に出すようにしよう。
作られている素材は何か
素材によっても買取の値段は大きく異なってくる。金や銀などを多く使って作られているボンボニエールはそれだけ高い値段がつけられる可能性がある。どんな素材で作られたボンボニエールなのかを事前に把握するようにしよう。
銀で作られたものの場合、手入れをせずに長く放置してしまうとくすみなどが出てしまう。汚れが目立つボンボニエールはそれだけ価値が下がってしまうので高価買取してもらえない恐れも出てくる。特に銀でできたものなどは定期的に手入れをすることをおすすめする。
付属品はすべてそろえる
ボンボニエールを入手した際についていた付属品はすべてそろえた状態で査定に出すようにしよう。入っていた箱やリーフレットなどがあった場合は、それも一緒に査定に出す。付属品がすべてそろった状態だと、ボンボニエールはより高い値段で買取してもらえる可能性がある。
少しでも高く売りたいのであれば付属品はなくさないように注意しよう。
装飾の特徴
できるだけ装飾の特徴を把握するようにしよう。どのような特徴のある装飾がなされているボンボニエールなのかを理解することで、査定の際に高い値段をつけてもらえる可能性が高まる。装飾の特徴はボンボニエールが作られた時代や、背景によって異なる。
査定をおこなうスタッフの中にはボンボニエールを一目見て作られた時代を把握できる人も少なくない。査定に出す前に知識を身につけておくことで、安く買い叩かれるのを防ぎ、より安心して買取業社を利用できるだろう。
なるべくきれいな状態で査定に出す
ほこりや汚れなどがついていると、ボンボニエールの価値が下がってしまうことがある。査定に出す前に汚れなどがないかをチェックするようにしよう。作られている素材によってはくすみやサビが出てしまうものもある。
手入れをしっかりとおこなっていれば、くすみやサビは防げるので、定期的に手入れをするようにしよう。
査定に出す前に知識を身につけておく
買取業社に出す商品について、自身が知識を持っていないと安く買い叩かれてしまう恐れがある。特に悪質な買取業社の場合は相手が無知だと知ると正しい価格をつけないこともある。損をすることを防ぐためにも、事前にボンボニエールに関する知識を身につけるようにしよう。
いつの時代に作られたものかや、素材などの知識だけでなく、作品名・作家名・メーカーなどについても理解を深めておくことをおすすめする。査定の際に商品についてしっかり説明ができると、高価買取にもつながるだろう。
おすすめの買取業社
ボンボニエールの買取に対応している買取業社を3社紹介する。以下の買取業社であれば価値あるボンボニエールに正しい価格をつけて買取してくれるだろう。
買取福助
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取福助は骨董品の買取を専門におこなっている買取業社だ。歴史的価値のあるボンボニエールの買取もおこなっている。骨董品の鑑定を専門におこなっている鑑定師が多く在籍しており、ボンボニエールの価値も正確に見定めた上で買取してくれるだろう。
アオイ商会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アオイ商会は遺品の整理や生前整理のための買取をおこなっている買取業社だ。親族の遺品などにボンボニエールが含まれていた場合などの利用もおすすめできる。ほかの遺品などの整理も一緒にできるので、たくさんの商品をまとめて買取してもらいたいときなどに利用してみよう。
買取専門店大吉
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門大吉は、皇室の下賜品であるボンボニエールの買取実績もある買取業社だ。ボンボニエールの価値を理解した鑑定士が正しい値段をつけて買取してくれる。幅広いジャンルの商品を取り扱っている買取業社でもあるため、ほかにも買取してもらいたいものがある場合などにもおすすめだ。
まとめ
長い歴史を持つ上に、祝いごとの記念品としても使われることがあるボンボニエールは、非常に高い価値を持っている可能性も秘めている。単なる日用品としてだけでなく、芸術面でも高く評価されてきた。皇室でも引き出物として使用されることもあるほどだ。
だからこそ、買取業社に査定に出す場合には慎重になりたいものだ。ボンボニエールの価値を理解し、正しい価格で買取してくれる買取業社を利用するようにしよう。また、査定に出す前には自身でもボンボニエールに関する知識を身につけるよう心がけることをおすすめする。
正しい知識を身につけていると、安く買い叩かれてしまうことを防げるだけでなく、高額査定にもつながるだろう。