ローライは、ドイツのカメラブランドで、二眼レフカメラにブーム巻き起こしたことで有名だ。日本でもローライは一目置かれる存在で、1980年代や1998年代にはローライジャパンという代理店ができるほどだった。この記事では、ローライカメラの特徴や魅力、中古の買取相場について紹介していきたい。
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ローライカメラとは
ローライカメラは、1920年にフランケとハデッケが作り販売を始めたもので、途中廃業となるものの長きに渡りカメラの進化に大きく貢献してきたブランドだ。もっとも代表的なカメラは、二眼レフカメラでローライというブランドが世界的に有名となったことでも話題のシリーズ。もちろん他にも多くのカメラを製造しており、2019年現在でもローライの需要は高く、古い製品でも使用できるものも多いことから精巧に作られていることがよくわかる。
ローライカメラのファンからは、レトロな見た目と取った後の写真は同じ風景なのに、全く違った印象を作りだしてくれると人気が収まることを知らない。1900年代と2019年では、カメラの画素数や充電式など機能的に大きな違いがあるものの、インスタントカメラを始めとしたフィルムカメラがブームになっているのも事実だ。そのため、フィルムカメラの需要が高まっていることに比例して、ローライカメラの需要も高騰し中古であっても高額で取引されているものも多い。
ローライカメラの種類
カメラの歴史を塗り替えてきたローライカメラシリーズは、時代とともにさまざまな種類のカメラを製造・販売してきた。しかし、種類が多いため違いがよくわからないという人も少なくないため、6つのカテゴリーに分けて解説していく。
三眼レフステレオカメラ
三眼レフステレオカメラは、その名の通り1台のカメラに3つのレンズがついており、アングルが少しずつ違うことで動いている物でも静止画として残すことが可能だ。また、三眼レフのレンズにはビュワーという物を立体的に取られる器具を付けられている。
2019年現在では、三眼レフの製造は行っておらず、ステレオカメラも世界中で数多く製造されたことで、比較的安価に取引されるものが多いのが特徴だ。ただ、三眼レフステレオカメラは、二眼レフカメラの元となった製品のため、ローライカメラの進化を進める上で非常に重要なシリーズだといえる。
二眼レフカメラ
二眼レフカメラは、長方形の箱にレンズが2枚付いており、三眼レフカメラと違ってレンズが縦に並んでいる特徴がある。特殊なレンズの付け方から人物や物を撮る場合、対象物を正面からではなく少し上から下へさげるようにしてピントを合わせる仕組みだ。そのため、正面から写真を撮られることに抵抗のある人でも、自然体で写真を撮ることができる。
ローライブランドは、二眼レフカメラのシリーズを世界に発信したことで有名であり、これまでに数々の二眼レフカメラを販売している。歴史あるカメラでありながら、中古だと安価に手に入れられるシリーズとして、ローライの二眼レフに魅了される人も少ない。
一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、2019年現在でもプロのカメラマンが愛用するほど綺麗で幻想的な写真を撮ることに特化している。ローライでは、1966年から一眼レフを販売して種類は全4種類だ。二眼レフに比べて制作されたシリーズは少ないものの、レンズの取り外しが容易になっている。
また、交換部品も販売されており、フィルムやファインダーの取り外しが可能。ローライの一眼レフが登場した当初は、プロのカメラマンが愛用するほどの需要があったが、中古では二眼レフほどの人気はないようだ。
レンジファインダーカメラ
レンジファインダーカメラは、中央に1枚のレンズが装着されているだけでなく、光学視差式距離計を搭載している。光学視差式距離計とは、レンズから移ったものを鏡の角度で距離を測るというものでレンジファインダーともいう。レンジファインダーカメラという名前は、上記の機能からきているものだ。
一眼レフカメラでもピントを合わせることは可能だが、レンジファインダーカメラの方が少し小さめに設計されており、利便性に優れている。ローライでは、35RFボディーの1種類のみ販売されているが、使いやすさと高い機能性から愛用者が多い種類である。
コンパクトカメラ
ローライのコンパクトカメラは、当時では高級カメラと位置付けられていたカメラで、世界的にも小さなモデルとして一目置かれていた。コンパクトカメラの魅力は、見た目の小ささだけではなくシルバーやブラックを貴重したデザインのかっこよさにも人気がある。そのため、ローライカメラの35シリーズは、2019年でも中古としての価値が高く、シンプルな設計から修理も可能のため、観賞用ではなく実用的に使い続けられる。
ただし、ボディーを小さくしたことで、ピント合わせはレンズの左右に付いている目盛りを使って自分でおこなうため、綺麗な写真を撮るまでには時間がかかる。しかし、コンパクトカメラを使い続けることで、少しずつ写真の精度が上がっていく楽しさも魅力だろう。
デジタルカメラ
ローライのデジタルカメラは、ミニデジと呼ばれ手のひらに乗るほどの小さなカメラだ。ミニデジの種類は2つあり、初期のモデルは300万画素のフォーカス固定式タイプ。後期は500万画素のオートフォーカスだ。
デジタルカメラを想像すると、シャッターを押すだけで何枚も写真が撮れるイメージだが、ローライのミニデジはクランクと呼ばれる取手を回すスタイルとなっている。はっきり言ってしまえば、半分手動のカメラということだ。
ただ、写した写真はメモリへの読み込みや履歴の削除などをおこなうことができるため、デジカメ本来の役目は十分に果たしている。一眼レフカメラやコンパクトカメラと比べると写真の精度が落ちるものの、かわいらしいデザインや技術的な要素が高く評価されているのも事実である。
ローライカメラの中古買取相場
ローライカメラは、オークション・フリマアプリ・買取業者で売ることができる。ここでは、それぞれの中古買取相場をみていこう。
オークション
ローライフレックスは、2019年7月時点でも人気が高く、カメラ専門の買取業者やオークションでも高値で取引されるものもある。大手オークションサイトであるヤフオクでは、2019年7月時点で542件のローライカメラやレンズなどの付属品が出品されており、平均落札価格は46,069円、最高落札価格は602,000円。
ちなみに、最高落札で取引されたシリーズは「ローライフレックス2.8F Platin Edition 限定500台」でローライカメラの人気二眼レフシリーズの中でも希少性の高いカメラだ。
他にも、ヤフオクでは二眼レフだけでなく、フィルターが5,000円や説明書が2,750円と付属品にも高値が付いているほど人気。出品されているカメラの状態やモデルはさまざまだが、美品のものや希少性の高いものには高値が付いている傾向があるようだ。
買取業者
一方、ローライカメラなどを専門に取り扱う買取業者の公式サイトでは、具体的な買取金額を掲示している業者は少ない。というのも、ローライカメラの種類も多く、作られた年代が古いことから実際にカメラを見てみないと査定額を割り出すことが難しいという背景があるからだ。しかし、各買取業者では、今までに買取をおこなった実績を公開していることもあるため、売却する際の指標にすることは可能だろう。
フリマアプリ
フリマアプリのメルカリでは、ローライカメラの取引が多数確認できた。2019年7月時点の調査では、ローライの二眼レフカメラやコンパクトカメラなどが出品されており、2,000~40,000円前後で取引されていた。
数千円で取引されていたものは、説明書やカメラケースが中心で、二眼レフカメラだと20,000~40,000円で落札されているのを確認している。中でもコンパクトカメラは、10,000~30,000円前後で取引されていることから、使いやすくレトロなフィルムカメラに需要が集まっていることがわかる。
ただし、いくらローライシリーズが人気のカメラとはいえ、売れていないカメラも数多く見受けられたので、出品したからといって売れる補償がない点は頭に入れておく必要があるだろう。
ローライカメラの価値を上げるコツ
ローライカメラを始めとするアンティークカメラには、古くても高値がつくほど価値のあるものが数多くある。ここでは、ローライカメラを売る前にその価値をアップさせる3つのコツを紹介していく。
価値の分かる業者に依頼する
まず、カメラの価値を理解できる人に鑑定してもらうことが大切だ。業者によっては、価値のあるカメラでもただ古いカメラとしての価値しか付けない人も中にはいる。たとえ、ローライカメラだったとしても、カメラ以外にもオールジャンルの商品を買取している業者だと低く見積もられる可能性もあるのだ。
そのため、ローライカメラの正確な価値を調べるためにもカメラ専門の業者か、カメラの知識が高い鑑定士がいる買取店に査定を依頼することを意識しよう。また、買う業者によっても査定額は異なるため、複数の買取業者に依頼すると査定額をアップさせることが可能だ。
メンテナンスをする
カメラに限らず、商品を売る場合は誤解を生まないためにも、ある程度のメンテナンスをしておいた方が査定額のアップにつながりやすい。というのも、査定員が汚れを見た際に、サビなどの汚れなのか、傷なのかで金額が大きく変わってしまうからだ。
たとえば、汚れは拭き取れば綺麗に落とせる可能性は高いが、傷や凹みは直すことが難しいとされている。つまり、メンテナンスをすることで、傷や汚れなどの状態を査定に正確に伝えることができるのだ。
ただし、カメラは精密機械であり繊細な商品なので、素人が安易に手を出すと逆に傷がつく危険性もある。そのため、自分で対処できないと判断した場合はそのまま査定に出し、手入れがおこなえる人はぜひ実践してほしい。
付属品もつける
オークションやフリマアプリでもローライカメラの付属品は数千円単位で売買されている。そのため、ローライカメラを査定に出す際は、付属品も一緒にすると高額査定に期待できる。
理由としては、ローライカメラには、数十種類のシリーズがあり、対応している付属品もそれぞれ異なる。カメラと付属品をセットにすれば、付属品単体よりも利用価値が高まることで高額買取となる可能性が高い。付属品を付けたからといって、絶対に高額査定となるわけではないが、カメラ単体よりもセットで査定に出した方が金額アップにつながりやすくなるだろう。
ローライカメラを取り扱っている買取業者5選
ローライカメラを専門的に取り扱っている業者から、高額査定を狙える店舗を探っていこう。ここでは、ローライカメラの買取が可能な業者5社を紹介していく。
カメラ高く売れるドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラ高く売れるドットコムで取り扱っている商品は以下の通りだ。
- ・ローライフレックス6×6シリーズ
- ・ローライコードシリーズ
- ・ローライマジックシリーズ
- ・ローライフレックスSL66シリーズ
- ・ローライフレックス6000シリーズ
- ・ローライフレックス4×4シリーズ
- ・ローライフレックスSL35・2000シリーズ
- ・レンジファインダーカメラ
- ・ローライ35シリーズ
- ・ローライプレーゴシリーズ
※2019年7月時点の調査
カメラ高く売れるドットコムは、東京や大阪、福岡などさまざまな地域に店舗があるカメラ専門の買取業者だ。多くの地域に店舗を持っているため、店舗買取や出張買取を積極的におこなっていることが特徴。対象地域に該当しなくても、宅配買取が可能なので多くの人がスムーズに買取をおこなうことができる。
うれしいサービスは、電話で直接申込ができる点や買取が決定するまでお金の支払いが発生しない点だ。ネット買取業者の中には、WEBやメールだけで申込を済ませる業者もあるため、安全性に欠ける点から申込を渋る人も少なくない。一方、カメラ高く売れるドットコムでは、申込や査定後も電話連絡が可能なので、自分の伝えたいことを正確に話ことができる。
また、宅配買取での送料は無料で査定後のキャンセル手数料も発生しないため、利用しやすい点もうれしいサービスだといえる。公式サイトには、強化買取商品の掲示もおこなっているので買取金額の指標としても活用するとよいだろう。
カメラの買取屋さん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラの買取屋さんの公式サイトでは、以下のシリーズが買取リストとして挙げられていた。
- ・ローライ35
- ・ローライB35
- ・ローライC35
- ・ローライ35S
- ・ローライ35プラチナ
- ・ローライ35T
- ・ローライ35TE
- ・ローライ35SE
- ・ローライ35LED
- ・ローライ35クラシック
※2019年7月時点の調査
上記のシリーズではローライ35が買取可能となっているが、公式サイトには「どんなカメラでも買取します」と記載されているので、電話で相談してみる価値はあるかもしれない。
そんなカメラの買取屋さんは、全国を対象に買取が可能なカメラ専門の買取業者だ。最大の強みは、出張査定が可能なエリアの範囲が広い点。東京などの関東地方から広島などの中国地方など多くの人が利用できる。出張査定を使えば、電話をして自宅で待っておくだけなので輸送中にカメラが傷つく心配もない。さらに、出張査定は30分程度で終わるので隙間時間でカメラを売れるメリットが魅力だ。
また、カメラの買取屋さんでは、たとえ状態が悪いカメラでも売ることが可能。査定額は下がるかもしれないが、壊れたカメラに値段が付くのであればうれしいサービスではないだろうか。カメラの買取屋さんの公式サイトでカメラの買取実績も見ることができるので、参考にするのもおすすだ。
カメラのリサマイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのリサマイでは、以下のシリーズが買取強化中の商品として掲載されていた。
- ・ローライ二眼レフシリーズ:19種類
- ・ローライ中判シリーズ:12種類
- ・ローライ一眼レフシリーズ:4種類
- ・ローライレンジファインダーシリーズ:4種類
※2019年7月時点の調査
カメラのリサマイで買取が可能なローライカメラの種類は膨大だったため、詳細は公式サイトで確認してほしい。ただ、全シリーズで39種類も取り扱っているので自分の持っているローライカメラが買取の対象となる可能性は高いだろう。
高額買取を積極的におこなっているカメラ買取専門店であるカメラのリサマイは、東京を本社に持ち全国に店舗を広げる大手買取店だ。カメラを専門に取り扱っているため、スタッフのレベルも高く、査定額の信頼性は高い傾向にある。
三脚などの付属品も買取可能なので、カメラがなくても付属品のみを買取することもできるようだ。買取方法は、店舗買取や宅配買取、出張買取の3つがあるので住んでいる地域や自分の都合に合わせて使いわけるとよいだろう。
ラッキーカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ラッキーカメラでは、ローライカメラを始めとするクラッシックなカメラの買取や販売をおこなっている。具体的な査定額は掲示されていなかったが、創業1940年から続く職人が査定をしてくれるので、妥当な金額を付けてくれる可能性は高い。
ラッキーカメラは東京の新宿に店舗を構えており、カメラ関係ならばレンズなども積極的に取り扱っているので、他者にはないものを見つけることもできる。買取方法は、店舗買取、代引き郵送、出張買取が可能だ。他にも、ラッキーカメラでは、委託販売に対応しているのも大きな特徴といえる。
イシイカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
フィルムカメラ買取専門店であるイシイカメラでは、以下の商品を取り扱っており、買取実績を事前に見ることができる。
- ・ローライ2.8C~FXシリーズ:55,000~400,00円0
- ・ローライ3.5C~Fシリーズ:25,000~95,000円
- ・ローライ4.0FT・FW:250,000円
- ・ワイドローライフレックス:220,000円
- ・テレローライフレックス:100,000円
- ・ローライフレックスSL2000F(50mmレンズ付き):30,000円
- ・ローライフレックス3003(50mmレンズ付き):45,000円
- ・ローライフレックス3001(50mmレンズ付き):25,000円
※2019年7月時点の調査
イシイカメラでは、上記のように買い取った商品の最高買取価格を公式サイトに掲載し、他者とどのくらい査定額に差があるのかを比較できるようになっている。ローライの同じシリーズでも値段は数万円単位で変わり、中でも2.8Fプラチナや3.5Fプラナーに高額買取価格が付けられていた。
そんなイシイカメラは、高額買取を可能にするため実店舗を持っていない。運営をネット上で済ませることで、経費を削減し査定額に反映しているようだ。そのため、実店舗を持つ買取業者よりも高額買取に期待できるかもしれない。基本的には、宅配買取での買取をおこなっているが、東京都内であれば出張買取もおこなっているため、立地と買取金額次第では利用してみるのもよいだろう。
まとめ
ローライカメラを業者に売る場合は、上記に紹介したようなカメラ専門の買取店がおすすめだ。大手のリサイクルショップや買取店でもカメラを買い取ってもらうことは可能だが、高額買取につながるかは微妙だろう。そのため、古いカメラの価値をしっかりと理解している業者を選ぶことが買取額をアップさせる秘訣といえる。
ただし、ローライカメラの状態によっては、業者では買取額が低かったり買い取ってもらえなかったりするケースもある。買取店で納得できない場合は、オークションやフリマアプリを活用するのもおすすめだ。実際に、ローライカメラはオークションやフリマアプリでも売買されており、商品によっては高額取引されているものも少なくない。自分のローライをどのくらいで売るのかを決め、より高く売れる場所で買取や出品を実践してみてはいかがだろうか。