CHINON(チノン)は昔から日本にあるカメラブランドだ。1948年の創業以来、途中で経営会社が変わりつつも現在にいたるまで8mmシネカメラからウェアラブルカメラとさまざまなカメラを提供してきた。日本ではじめて近赤外線方式オートフォーカスカメラを発売したカメラブランドとして有名である。
今回はCHINONカメラの売却先、買取相場、査定情報を調べてみた。自宅に使わないCHINONカメラがあり処分に困っている人、いくらで売れるのか知りたい人は要チェックである。
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一度途絶えて復活したカメラブランド
CHINONとは、カメラ関連の光学機器の開発・販売をおこなう株式会社チノンのカメラブランドの名前である。
旧チノンが提供したカメラの種類
そもそも、CHINONとは1948年から2004年まで存在したカメラ製造メーカーチノン株式会社(以下、旧チノン)のカメラブランドの名前である。旧チノンは日本ではじめて近赤外線方式オートフォーカスカメラを開発したことで有名だ。2004年に経営不振でコダックの小会社に吸収されるまで、旧チノンはさまざまな種類のCHINONカメラを発表してきた。
- ・8mmシネカメラ:CHINON ZOOM 8
- ・サウンド8mmカメラ:CHINON DIRECT SOUND VISION
- ・35mmスチルカメラ:CHINON 35EE
- ・35mm一眼レフカメラ:CHINON M-1
- ・無段階オートフォーカスコンパクトカメラ:CHINON INFRAFOCUS
- ・オートフォーカス式一眼レフ:CHINON GENESIS
- ・レンズ交換式オートフォーカス一眼レフ:CHINON CP-9
商標を引き継ぎ完全復活したCHINON
CHINON商標の新製品は、旧チノンがコダックの傘下に吸収されたことで一度途絶えてしまった。しかし、旧チノンの関連会社だった三信商会が社名を2005年に株式会社チノンに変更した。これが現チノンだ。
その後、CHINONの商標も現チノンが引き継ぐことで、完全にCHINONブランドは息を吹き返したのだ。現チノンになって発表されたCHINONカメラは以下モデルである。
- ・トイデジタルカメラ:デジタルハリネズミ チノンバージョン
- ・デジタルビデオカメラ:CHINON Bellami HD-1
- ・小型ウェアラブルカメラ:CHINON PC-1
CHINONカメラの売却方法
CHINONカメラの売却方法は5つある。それぞれの特徴や買取価格の相場を調べてみた。
メルカリ
最初に紹介する売却先はフリマアプリのメルカリだ。2019年5月時点のメルカリでのCHINONカメラの出品数は144件だった。販売価格の相場は1,000~1万円前後である。
旧チノン時代のフィルムカメラは販売価格5,000円以下と比較的低価格で売られていた。一方、デジタルハリネズミなど現チノンが発表した新モデルは、販売価格が1~5万円前後と高値のものが多い。特にデジタルハリネズミが大人気で販売価格が3万円以上のものでも出品すればすぐ売れるようだ。
その他には旧チノンが発表したBellami 沈胴式観音開き35mmフィルムカメラも人気の高いモデルだ。販売価格1万円前後でも即決される様子であった。自分が希望する値段で販売できるので一見メルカリはお得なように思える。
しかし、メルカリは商品が売れると販売価格から10%の手数料が差し引かれるのである。3万円の商品が売れると販売手数料は3,000円だ。実質手元に入るお金は2万7,000円だと覚えておこう。
メルカリで即決させるコツに販売者側の送料負担がある。購入者の住所と配送方法によるが、販売者が送料を負担すると手元に入るお金は2万5,000~2万6,000円程度と思っておくとよいだろう。メルカリは、デジタルハリネズミとBellami 沈胴式観音開き35mmフィルムカメラを高値で売りたい人におすすめの売却先といえる。
一方、その他CHINONカメラの平均販売価格は5,000円以下とやや安めの値段だった。各種手数料が引かれるメルカリは、販売価格が安いと手元に入るお金が少ない。出品前に手数料を差し引いたお金がいくら入るかを計算することをおすすめする。
ジモティー
ジモティーとは、不用品の売買や譲渡に利用する人が多い無料の広告掲示板だ。メルカリ同様に販売価格は自分の希望する金額で売ることができる。登録料など各種手数料は一切発生しない。
販売方法も個人同士で直接売買する地域限定取引にすれば送料もかからない。売上金が100%自分の手に入るところが、ジモティーを使うメリットといえる。2019年5月時点のCHINONカメラの販売価格は、400~5,000円だった。
いずれも旧チノン時代のモデルである。なかには動作不良のジャンク品も売られていた。ジモティーは近所の人同士と気軽に売買のやり取りができる反面、トラブルも報告されている。
特に多いのが商品の現物を見てその場でキャンセルされるトラブルだ。無用なトラブルを防ぐためにも、製造年が古い旧チノン製カメラを売るときは商品の状態を詳しく掲載しよう。
ヤフオク
ヤフオクもおすすめの売却方法。2019年5月時点のヤフオクのCHINONカメラの出品数は、カメラアクセサリーも含めて97件あった。平均落札価格は2,000~3,000円だ。
カメラ単体の最高落札価格は、CHINON CE-4S フィルムカメラの1万4,350円である。この商品は落札価格7,000円からスタートして17件も入札者がいた。希望の2倍以上の値段で売れたのである。
CHINONカメラは、落札価格に関係なく10件以上落札されていた。最終落札価格は、出品者が最初に設定した入札価格の2倍以上になることも珍しくない。メルカリのように特定の人気モデルだけ高値がつくわけではない。
どのモデルもまんべんなく入札されるようだ。入札数の多い商品の共通点は、写真や文章で詳しく商品の状態を説明しているものばかりだった。そのため、ヤフオクで確実に落札するのであれば写真と文章で商品の詳細情報を掲載することが必須と考えてよいだろう。
多少手間はかかるがキズや汚れ、動作など商品の詳細情報をしっかりと記入しよう。
リサイクルショップ
リサイクルショップは中古品の売買に慣れていない人におすすめの売却方法である。トレジャーファクトリーやリサイクルマートなどが全国でも有名なリサイクルショップだ。最寄りの店舗にそのままCHINONカメラをもっていけば無料で査定してもらえる。
今まで紹介した売却方法とちがって自分で商品写真の撮影や商品紹介文を書く必要がない。ほとんどのリサイクルショップで宅配買取と出張買取も無料で提供している。近くに店舗がない人や査定に出したい商品が大量にある人向けのサービスが充実している点がリサイクルショップのメリットだ。
ただし、リサイクルショップでは、電化製品は製造年が新しいものほど高値で買取する傾向にある。現チノンのデジタルハリネズミやウェアラブルカメラなど比較的新しいモデルなら高値で売れることだろう。一方、旧チノンのカメラは製造年が古いモデルが多いため、買取価格が安くなる可能性が高い。
リサイクルショップは全店舗にカメラに詳しい査定士がいるとは限らない。そのため、店舗により1970年以前の古いモデルはジャンク品あつかいされる可能性もある。リサイクルショップでCHINONカメラの高額買取をねらうなら新チノン製カメラに限定して査定に出すとよいだろう。
買取業者
最後に紹介する売却方法がカメラ専門の買取業者である。買取業者に売却するメリットは、専門知識のあるカメラ専門の査定士に相場の値段で買取してもらえるところだ。特に旧チノン製のカメラは、フィルムカメラ専門の買取業者にもっていけば高値で売れる可能性が高い。
ほとんどの買取業者が宅配買取サービスをおこなっている。そのため、自宅の近所に買取業者の店舗がない人、店舗にいくヒマのない人でも気軽に利用できるのだ。カメラの宅配買取で注意しなければならないことが、輸送時の梱包である。
カメラは精密機械なので振動に弱い。梱包の仕方がゆるいと査定前にこわれる恐れがある。その点、カメラ専門の買取業者は精密機械専用の宅配キットを無料で提供するところが多い。
カメラの売買がはじめての人でも安心して宅配買取を利用できるのだ。2019年5月時点のCHINONカメラの買取業者での買取価格の相場は、1~2万円前後だ。もちろん、買取価格は付属品の有無やカメラ本体のキズや汚れ、人気の高いモデルなどに左右される。
相場より安い値段の査定額をつけられる可能性があることを覚えておこう。おすすめの買取業者を3つ紹介する。どこも査定料、送料など各種手数料が無料だ。
気になる買取業者があれば問い合わせてみるとよいだろう。
カメラのリマサイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのリサマイは、買取強化対象とするカメラブランドの種類が多い買取業者だ。特にCHINON Bellami HD-1は他ブランドにないユニークな仕組みと人気の高さから高値で買取する傾向にある。1万点以上のカメラ用品を買取した経験豊富な査定士が他社よりも高値で査定額を算出することで評判が高い。
希望すれば査定士が算出した査定額より高い値段での買取も可能である。確実に高値でCHINONカメラを売りたい人はさっそく査定依頼をおこなうとよいだろう。
マップカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マップカメラも高額買取で有名なカメラ専門の買取業者だ。2019年5月時点のCHINON Bellami HD-1の買取価格は1万5,000円である。マップカメラの買取価格は基本的に商品の値段を一律で定めたワンプライス買取である。
そのため、付属品の欠品や汚れやキズがない限りホームページに掲載されている価格から減額されることはない。口コミによると箱や説明書だったら不足しても買取価格が減額されなかった人もいるくらいだ。マップカメラも確実に高額買取をねらいたい人におすすめの買取業者といえる。
八百富写真機店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八百富写真機店は、創業85年の歴史をもつカメラ専門店である。海外・国内とさまざまなブランドのカメラ製品を査定した経験豊富な鑑定士を多数そろえている。旧チノンが製造した1970年以前の古いモデルのフィルムカメラも適正価格で買取してもらえる可能性大だ。
あらゆるカメラ用品を査定対象としている。自宅にカメラバッグや三脚など使わないカメラ用品があればCHINONカメラと一緒に査定依頼に出してみよう。本当にこれも査定対象になるのと疑問に思う商品も買取することが多いので、ダメ元で査定に出すことをおすすめする。
CHINONカメラを高値で売却するポイント
最後にCHINONカメラを高値で売却するポイントを紹介しよう。どの売却先でも使える方法なので査定前に必ずチェックしてほしい。
箱や付属品をつける
中古品の高額買取をねらうなら箱や付属品一式をそろえて査定に出すのが基本である。付属品が不足しても買取対象だが減額されることが多い。一般的にカメラを買うと以下の付属品がついている。
- ・外箱
- ・取扱説明書
- ・カメラケース
- ・レンズ
- ・フィルム
- ・充電器
- ・ケーブル類など
上記以外にも別途購入したオプションがあれば、それも一緒に査定に出すとより高値で買取してもらえる可能性大だ。
カメラ関連用品と一緒にまとめ売りする
CHINONカメラとカメラ関連用品を一緒にまとめ売りすると高額買取が期待できる。買取業者が積極的に買取するカメラ関連用品は一眼レフ本体や一眼レフのレンズ、三脚などだ。特にキヤノンやニコンの一眼レフは人気の高い商品である。
メルカリやヤフオクでも出品する商品の関連商品も一緒にまとめ売りしたほうが単品より早く売れやすい。早く高値で売却したい人は自宅にあるカメラ関連用品をあるだけまとめ売りすることをおすすめしたい。
カメラ外部と内部どちらも掃除をする
査定に出す前にCHINONカメラのボディを掃除しよう。カメラの査定額はボディのキズや汚れなどの状態に大きく影響される。理想は新品同然のピカピカの状態だが、すでに使用済みだと素人がそこまでキレイにするのはむずかしい。
まずはやわらかい布で外部の汚れやホコリをふきとってみよう。可能であればボディ内部にゴミやホコリが入ってないか、ファインダーに光を当てて確認してほしい。ファインダーに汚れがあると、撮影や写真の仕上がりに大きな影響を与えるため減額対象となるからだ。
1円でも高く買取してもらいたいなら、査定前はカメラのボディやレンズを入念に掃除しておこう。
まとめ
CHINONカメラは中古品の買取市場で比較的人気の高い商品である。買取価格の相場は1~2万円とカメラ単品の中古品にしては高値で売れる傾向にある。特に下記モデルはどの売却先でも高額買取が期待できるだろう。
- ・CHINON Bellami 沈胴式観音開き35mmフィルムカメラ
- ・CHINON Bellami HD-1
- ・デジタルハリネズミ チノンバージョン
今回はメルカリ、ヤフオク、ジモティー、リサイクルショップ、買取業者と5つの売却方法を紹介した。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合う方法でCHINONカメラを売りに出すことをおすすめしたい。