写真は、デジタルカメラやスマートフォンで撮るのが当たり前になっている。高画質であったり、データとして保存できたり、SNSで共有できたりするなど、デジタル写真が重宝されている。
デジタルカメラやスマートフォンが普及する前は、フィルムカメラが主流であった。カメラにフィルムを入れて、フィルムから写真を現像するという今と比べるとアナログなカメラだ。
現在、フィルムカメラは再び人気を集めている。レトロさが魅力のモノクロフィルムに親しむ方もいて、需要が生まれている。今回は、フィルムメーカーの一つであるイルフォードのモノクロフィルムの買取相場、査定情報を解説していく。
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再ブームを迎えるフィルムカメラ
スマートフォンで写真を撮る方も多い今、フィルムカメラが再びブームを迎えつつある。フィルムを現像するまで写真を確認できないというワクワクやレトロなカメラを所有する喜びなど、若者から以前フィルムカメラに親しんだ層まで魅力を再確認している。
フィルムで写真を撮るカメラは、写ルンですやトイカメラなど身近なモデルもあり、カメラ女子が使用しているのを見た経験もあることだろう。
フィルムで撮った写真を、スマートフォンにデータとして転送するサービスもあるため、誰でも楽しむことができるようにもなっている。フィルムの買取の面からも、需要が期待できるため、今が売りどきとも言えるだろう。
モノクロフィルムの魅力
フィルムカメラに、カラーフィルムを入れて写真を撮ることがほとんどかもしれない。フィルムには、白黒のモノクロフィルムもある。モノクロフィルムは、イルフォードの主要商品としても知られている。モノクロフィルムの魅力に迫っていこう。
レトロな写真を撮ることができる
カラー写真が当たり前になっている中、モノクロフィルムで撮る白黒写真は、レトロ感やヴィンテージ感などを演出することができる。何気ない風景や物でもモノクロフィルムで撮ることで、おしゃれになるという魅力がある。
写真を見る側にとっても、色がない分、想像力を働かせ、自由に写真を楽しむことができる。モノクロ写真は、一つの作品のように、鑑賞する対象となるのである。
構図や物の形に注目できる
モノクロフィルムには、色がないため、物の形や構図がより重要になる。色合いに注目しがちなカラー写真に比べて、写真そのものに注目させることができ、写真に込められた意図や想いを伝えやすい。
モノクロ写真を撮るために、構図や被写体にこだわることで、カメラの技術を上げることにもなり、カメラの魅力に引き込まれていくきっかけともなるだろう。
光と影で表現できる
構図や形を表現する色は、白と黒、グレーのみである。光の加減で、明るく見せたり、影を使って強調したりするなど、光を理解したカメラ技術が求められる。
光が入りすぎて真っ白になったり、暗くて真っ黒になったりすることもあるが、上手く撮れた時の感動は、フィルムカメラの醍醐味である。
イルフォード モノクロフィルムとは
イルフォードは、1879年に写真乾板製造会社として、イギリスで発祥した企業である。イルフォードという名前は、1902年に付けられた。親会社やオーナーが変わりながらも、100年以上もの間、モノクロフィルムやピンホールカメラで使用されるモノクロ印画紙を生み出している。
歴史あるイルフォードの主要商品の一つであるモノクロフィルムは、種類が減りつつあるモノクロフィルム業界にあって、貴重な存在である。買取情報に進む前に、イルフォード モノクロフィルムの特徴やラインナップを確認しておこう。
イルフォード モノクロフィルムは、ラインナップの多さが魅力である光の少ない場所でも、味のあるモノクロ写。感度やクリアさ、繊細さなど、モノクロフィルムの型によって違いがある。型それぞれの特徴を簡単に紹介していく。ラインナップは以下の通りである。
- ・イルフォード モノクロフィルム PANF PLUS
- ・イルフォード モノクロフィルム FP4 PLUS
- ・イルフォード モノクロフィルム HP5 PLUS
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA100 PROFESSIONAL
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA400 PROFESSIONAL
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA3200 PROFESSIONAL
- ・イルフォード モノクロフィルム XP2 SUPER
- ・イルフォード モノクロフィルム SFX20013536
イルフォード モノクロフィルム PLUS シリーズ
イルフォード モノクロフィルムPLUSシリーズは、
- ・イルフォード モノクロフィルム PANF PLUS
- ・イルフォード モノクロフィルム FP4 PLUS
- ・イルフォード モノクロフィルム HP5 PLUS
の3種類である。PANF PLUSは、ISO感度が50と低くなっているため、明るい場所での撮影に適している。ラチチュードと呼ばれる露出寛容度が広く、幅広い色調を表現できる。
FP4 PLUSは、ISO感度125、幅広いラチチュードに加えて、繊細な写りが特徴である。HP5 PLUSについては、ISO感度400とPLUSシリーズの中でも最も感度が良い。光の少ない場所でも、味のあるモノクロ写真を撮ることができる。
イルフォード モノクロフィルム DELTAシリーズ
イルフォード モノクロフィルム DELTAシリーズは、
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA100 PROFESSIONAL
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA400 PROFESSIONAL
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA3200 PROFESSIONAL
の3種類のラインナップとなっている。DELTA100は、ISO感度100で、細かい描写を得意としている。DELTA400は、ISO感度400であり、画質の良さも強みである。
イルフォード モノクロフィルムで最もISO感度が高いのが、DELTA3200であり、プロも使用する高性能フィルムとなっている。
イルフォード モノクロフィルム XP2 SUPER
XP2 SUPERは、ISO感度400、広いラチチュード、超微粒子によって、様々な被写体を高画質で撮影することができる。
カラー写真の現像に使われる現像方法の一つであるC-41現像に対応しているため、現像の手間や経費の削減を可能にする。普段使いに適したイルフォード モノクロフィルムである。
イルフォード モノクロフィルム SFX20013536
イルフォード モノクロフィルムSFXは、他のイルフォード モノクロフィルムとは異なる特殊用途のモノクロフィルムである。740nmの赤外感度を備えているため、フィルターを使用すると、白と黒のトーンが独特に表現される。
通常のモノクロフィルムでの撮影と異なる表現をしたいという場合に使ってみたいモノクロフィルムと言えるだろう。
買取相場
イルフォード モノクロフィルムは、買取店での買取実績や買取価格情報がほとんどなかった。イルフォード モノクロフィルムの販売価格は、10本セットなどで、約10,000円から約15,000円となっている。販売価格を参考に、買取相場を予想する必要があるだろう。
買取店では買取情報を見つけられなかったもののメルカリ、ヤフオクでは買取が行われていた。メルカリ、ヤフオクを参考に買取相場を読み取っていこう。
メルカリの買取相場
メルカリには、コダックなどの他社フィルムを含めたセット買取が多くあった。イルフォード モノクロフィルムのみの買取には、
- ・イルフォード モノクロフィルム FP4 PLUS 25枚:4,000円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA400:2,800円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム XP2×2・DELTA3200×1:2,430円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム XP2×2:2,000円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム SFX200:600円(2019/5/16)
以上のような買取が行われていた。複数のフィルムをセットした買取が多く、単品での買取はSFXのみであった。セット買取を基準に買取相場を考えると、買取相場は3,000円前後と言えるだろう。
ヤフオクの買取相場
ヤフオクでは、セット買取が多いが、単品でもイルフォード モノクロフィルムの買取がされている。主な買取例は以下の通りである。
- ・イルフォード モノクロフィルム PANF PLUS 3本:1,200円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム HP5 PLUS 3本:2,000円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA100・DELTA400 5本セット:3,900円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム DELTA3200 3本:2,000円(2019/5/16)
- ・イルフォード モノクロフィルム FP4 PLUS 35mm×30.5m:7,250円(2019/5/16)
3本セットの買取が複数あり、買取相場は2,000円前後と言える。本数が増えたり、シートフィルムであったりすると、買取価格が上がるとわかる。メルカリ、ヤフオクともに、買い手がつくまでに時間がかかると予想されるため、買取査定と比べて、利用を検討してみよう。
査定を依頼したいおすすめ買取店3店
イルフォード モノクロフィルムは、カメラ関連商品であるため、カメラを含めた幅広いカメラアイテムを取り扱っている買取店への査定依頼がおすすめだ。カメラ買取専門店や家電買取専門店だけでなく、美術品買取店にカメラ買取があることもある。ピックアップした3つの買取店の紹介を、ぜひ買取店選びに役立ててみてほしい。
株式会社スリースター商会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
株式会社スリースター商会の買取は、減額をおさえた事前査定内での買取が99%を占めている。カメラ査定の実績や相場研究によって、納得できる買取価格を提示している。カメラアイテムを幅広く取り扱い、フィルム買取も可能である。
フィルム買取は、未使用・未開封が条件となっている。イルフォード モノクロフィルムは、ラインナップの全てが買取対象で、モノクロ印画紙も買取可能となっている。
本数が少ない場合は、買取不可の可能性もあるため、自宅に眠っていたイルフォード モノクロフィルムをまとめ売りする際に、スリースター商会を利用してみよう。
カメラのリサマイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのリサマイは、専門性の高いスタッフが在籍しており、安心の査定力が魅力の買取店である。買取対象となる品目は、カメラに関わる全てのアイテムとしている。イルフォード モノクロフィルムも対象となる。フィルムカメラももちろん対象であるため、フィルムと合わせて売却するのも一つの方法だ。
モノクロフィルムは、サイズが小さく、少ない個数だと買取に踏み出せない方もいるかもしれない。カメラのリサマイは、1点から買取を行っているため、モノクロフィルムだけでも、買取依頼をしてみよう。
いわの美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
いわの美術は、美術品、骨董品を中心に扱う買取店であるが、カメラやインテリアなども幅広く買い取っている。品目ごとに専門の鑑定士が在籍しているため、専門店に引けを取らない査定力を持っている。
いわの美術では、買い取った商品を直接販売先に売っており、流通コストをおさえ、買取価格に還元している。全国無料の出張査定、宅配買取によって、どこに住んでいても買取依頼ができるため、イルフォード モノクロフィルムの買取店候補にぜひ入れておきたい。
高額買取を実現するコツ
フィルムは買取情報が少ないことや単価が安いことなどから、高値買取を実現するためには、しっかりとコツをおさえることが大切である。状態次第では、買取不可もありえるため、買取対象となる状態の確認も合わせてしておこう。
新品であることが買取条件の場合もある
フィルム買取は、未使用・未開封が条件となる場合がある。一度開けてしまったり、使用していたりすると買取不可になることも考えられる。以前フィルムカメラを使っていて、イルフォード モノクロフィルムが見つかったら、状態を確認しよう。
箱の状態次第では、中古と判断される可能性もある。メルカリやヤフオクであれば、状態に納得した上で買取がされるかもしれない。買取店だけでなく、メルカリやヤフオクも買取候補に入れておこう。
カメラや周辺機器と合わせて売却する
フィルムカメラや周辺機器と合わせて、モノクロフィルムを売却するのもおすすめである。フィルム単品で買取できない場合もあるため、不要なカメラアイテムがあれば、まとめて買取を依頼しよう。
複数の買取店で査定・比較する
フィルムカメラは人気が再燃しているものの、市場は広くないため、フィルム買取を大々的に紹介している買取店は少ない。買取実績が少なく、買取相場の予想が難しいため、複数の買取店に査定を依頼し、買取価格を比較するようにしよう。
買取価格が低かったり、つかなかったりした場合には、メルカリやヤフオクでの出品もおすすめである。
まとめ
イルフォードが展開しているモノクロフィルムは、フィルムカメラファンに人気のフィルムである。ラインナップが豊富で、撮影シーンに合わせて、フィルムを変え、撮影を楽しむことができる。
イルフォード モノクロフィルムの買取店の買取実績は少なく、メルカリやヤフオクでの買取が目立った。買取相場は複数セットで、2,000円から3,000円と言えるだろう。フィルムカメラの人気が高い今が売りどきと言えるため、イルフォード モノクロフィルムを所持している方は、買取査定を検討してみよう。