カメラバッグといえば、どういったブランドが思いつくだろうか。すぐに思いつくのは、ロープロ(Lowepro)、ドンケ(DOMKE)、バンガード(VANGUARD)、ポーター(PORTER)といったところだろうか。カメラバッグは、撮影を本気で楽しみたい人には必需品だ。カメラを衝撃から守り、レンズの交換を素早くやる助けとなり、移動を快適なものとする。
機能的でおしゃれなカメラバッグがほしい。そう考える人へおすすめのメーカーがある。アメリカ出身のブランド、Carhartt(カーハート)だ。カーハートはバッグも制作するが、明確にカメラバッグとして売り出されている製品はない。ただ、カメラバッグとしての機能をそなえたカーハートのバッグが存在する。
今回は、カーハートでカメラバッグとしても使えそうなバッグの魅力、カーハートはどのようなブランドか、買取相場、高額査定を狙うためのポイントなど、わかりやすくまとめた。ぜひ、参考にしていただきたい。
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Carharttとはどのようなブランドか
Carhartt(カーハート)とは、アメリカのブランドで、時代を問わず労働者にとって欠かすことのできないワークウエアとして古くから愛されている。最初のプロダクトとして作られたのが、ブランドの象徴であるダック地とデニム地を使用して作られたオーバーオール。他にカバーオールやペインターパンツなども有名で、頑丈な作りながらもシンプルなデザインの製品を次々と生み出し、若者を中心として人気を集めアメリカを代表するワークウエアブランドへと成長した。
アメリカでは、かつて作業員が着る目的で丈夫に作られた作業着(ワークウエア)だったが、時代の流れとともにヨーロッパでは別の角度から焦点をあてられ発展する。ヨーロッパではIT系、オフィスワーカーでも着られるスタイリッシュなウエアというコンセプトになった。それがカーハートのヨーロッパライン、UK Carharttとして知られるようになり、Carhartt WIP(WIPは、Work in progress の略)となる。
日本では原宿に直営店があり、Carhartt WIPを中心に販売され、カジュアルウエアとして日本やローロッパでも人気を集めている。他のアパレルブランドとのコラボレーションも多く、ア・ベイシング・エイプやステューシーなど、またCapの定番であるニューエラ・キャップ・カンパニーとのコラボもおこなった。さらには、クラブミュージックやアート、スケートボードなどさまざまなサブカルチャーを積極的にサポートしている。
Carharttの歴史
その始まりは、1889年にアメリカのミシガン州デトロイトで、社名を「ハミルトン・カーハート・マニュファクチュア」とし、わずか4台のミシンと5人の従業員でワークウエアの生産をスタートした。はじめは軌道に乗らなかったカーハートのビジネスは、鉄道員たちのニーズに応えるかたちで徹底的に改良され、優れた耐久性と極上の着心地を併せ持った、機能的なオーバーオールを完成させた。これがアメリカのワークウエアのアイコンとなる。
その後クオリティを向上させつつ、事業を拡大。新たなマーケティング戦略を駆使しながら着実に進化し、1910年には8つの縫製工場と2つの紡績工場を抱えるまでとなる。1925年にはオーバーオールの他にシャツ、パンツ、シューズ、ハンティングウエアなど、豊富なラインアップのワークウエアを作るようになる。
1920年代から1930年代にかけて、カーハートは綿花恐慌や経済恐慌のあおりを受けるなど順調とは言えない時期もあった。1935年から1960年頃まで、当時影響力の大きかったユニオン(労働者組合)を否定する企業の製品は購入しないという時代の流れがあり、カーハートのタグにはUNION MADE(ユニオン・メイド)という言葉がタグに記されていた。
1970年代はコンセプトである耐久性、品質、フィット感、着心地の良さを維持しつつも、ワーカーだけでなくより多くの人たちが着用できるカジュアル・テイストのアイテムを製造。90年代になると、その丈夫でリーズナブルな製品は数多くのHIP HOPアーティストに受け入れられ、 ストリートウエアのブランドとしても広く知られるようになり、地位を確立した。1997年にヨーロッパラインCarhartt WIPをスタートし、世界中で愛されるブランドとなった。
Carharttにはカメラバッグがあるのか
カーハートはさまざまなバッグも製造しているが、明確に「カメラバッグ」をうたった製品はない。しかし、他の企業とのコラボで、カメラバッグに向いているバッグがあり、ご紹介したい。発売時にその機能性の高さから「カメラバッグにも」とされていたバッグがあった。
それは、世界中のDJたちが愛用する信頼のDJバッグ・ブランド「UDG」とのコラボレーションで誕生した、「Carhartt x UDG レコードバッグ」だ。2011年に発売され、DJバッグとも言われ発売時には売り切れとなっていたようだ。レコードや機器の多いDJのニーズを満たす作りとなっている。
素材はカーハートを代表するダックを用い、防水性を高め、レコードを多数収納できる作りとなっている。15インチまでのノートパソコンを収納するためのパッドつきコンパートメントが備わっている。重いレコードや機材を保護するために、内側にはしっかりとしたクッション素材が使われていて、丈夫な作りとなっている。
ウィールがついたトローリータイプの大サイズ(SLINGBAG TROLLEY)と、ショルダーバッグの小サイズ(SLINGBAG)があり、2つをハンドルを使ってドッキングさせることができる。カメラバッグやトラベルバッグとしてさまざまなシーンで利用できるよう設計されている。
カメラバッグとして求められる性能は、開口部が広く取り出しやすいこと、広い収納スペースに多くの機器を入れることができること、クッション材がしっかり入っていてカメラを衝撃から守ることができること、移動時の快適さなどが挙げられる。Carhartt x UDG レコードバッグはそれらの性能をそなえており、カメラバッグとしても妥当な選択だと思われる。
Carharttのカメラバッグの買取相場
カーハート カメラバッグとしてCarhartt x UDG レコードバッグの2019年5月27日現在での買取相場を調査した。発売時の価格は、大きいサイズのCarhartt × UDG SLINGBAG TROLLEYは26,250円、小さいサイズのCarhartt × UDG SLINGBAGは16,800円だった。
ネットオークションやネットフリマ
ヤフオク!では、Carhartt x UDG レコードバッグの出品はなかった。メルカリで、SLINGBAGが13,800円で出品され、購入されていた。また、SLINGBAG TROLLEYとSLINGBAGのセットで17,000円で出品され、こちらも購入済みだった。
ネットオークションやネットフリマは、高値が狙えること、価格を自分で決められることが大きなメリットになっている。しかし、出品する際は落札者との間でトラブルになる可能性も考慮しなければならない。出品から落札後の連絡、商品の発送、相手の評価まで、全て自分でおこなう必要があるので手間もかかる。
また、出品に対する手数料がかかり、換金時の手数料が発生することもあるので、売り上げ全てが手に入るわけではない。落札されるまで時間がかかりすぐに現金化できないこともあるので、そこも踏まえた上で出品してほしい。
バッグなどの買取業者
バッグなどを専門に買い取ってくれる買取業者の価格を調査したところ、小さい方のSLINGBAGで相場はだいたい1,000〜2,000円だった。発売からかなり年数がたっているため、残念ながら減額の対象となってしまっているようだ。多くの買取業者では、購入からどのくらいたっているかも、査定の条件になるようだ。
発売時の人気が高い頃に、SLINGBAG TROLLEYとSLINGBAGをセットで買い取った実績のある買取業者もあった。美品でSLINGBAG TROLLEYとSLINGBAGがセットになっている商品で32,000円となっていたが、業者に確認したところ人気のあった当時の価格で、現在は値段がかなり下がっているということだった。
買取業者は、知識が豊富なバイヤーが価値を理解した上で価格を決めるため、トラブルになりにくい。また、すぐに現金化できるのも魅力と言える。店頭買取なら商品を持っていくだけ、宅配買取なら商品を送るだけなので、手間がかからない方法をとるなら買取業者の方が良いかもしれない。
買取業者のご紹介
バッグの買取をしてくれる業者をいくつかご紹介しよう。
リアルクローズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リアルクローズは、東京、名古屋、大阪に店舗のある買取専門店で、ブランド品やシルバーアクセサリー、衣類、靴、腕時計、カバン、万年筆、スポーツ用品など、幅広い商品を取り扱っている。各ジャンルに専門のバイヤーが在籍しているので、安心して査定を依頼できるだろう。
買取方法は、出張買取、宅配買取、店頭買取に対応。宅配買取は、依頼すると宅配キットを無料で送ってくれる。また、出張買取は全国どこでも無料でおこなっているので、店舗が近くになくても気軽に申し込むことができる。年中無休で営業しているので、仕事の都合で限られた日にしか連絡をとることができない人でも利用しやすい。
ブランド品の買取専門店RINKAN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品を中心に買い取ってくれる買取専門店。リンカンで取扱うブランド数は、1万以上に及ぶ。スーパーブランドからデザイナーズ、ストリート、アウトドア、セレクトショップのブランド、シルバーブランドなどまで、メンズ、レディース問わず幅広く高値での買取をおこなっている。
こちらは、ファッションアイテムであればなんでも買取を実施しており、買取の対象アイテムも多彩。洋服、バッグ、財布、靴、ベルト、腕時計、アクセサリー、帽子、限定のノベルティなど、幅広い商品を扱う。宅配買取、出張買取、店頭買取に対応し、宅配買取は依頼すると送料が無料となるキットを送ってくれる。
高額査定のためのポイント
カーハートのバッグを高く売るためのポイントをいくつかまとめたので、参考にしてほしい。
購入後使わないようなら早めに査定に出す
バッグなどの製品は、流行があるので購入から年数がたっていると減額査定の対象となってしまう。希少価値のあるものは一時的に価格が高騰することも予想されるが、その時期が過ぎてしまうとどんどん価値は落ちて査定額は下がっていく。
カーハートは人気のブランドで、買い取ってくれる業者は多い。発売当初は、Carhartt x UDG レコードバッグもかなりの人気で売り切れになったこともあったようだ。しかし、発売から年数がたち、現在では「かつての人気商品」という扱いで、現在は価格を付けられないとした買取業者もあった。
このように、使わないのであれば購入後年数がたたないうちに、かつ状態が良いうちに査定に出した方が賢明と言える。待っていて価格が高騰するかどうかは、その商品の人気の度合いによって異なる。売るのに適した時期を過ぎてしまうと、価格が下がるリスクが出てくる。査定に出すなら早めが良いということを、覚えておいてほしい。
見た目の第一印象を良くする
商品の見た目、第一印象はとても大切で、汚れていたり傷があると査定額に影響する。ほこりをかぶっていないか、カビが生えていないか、汚れていないかなど、査定前には必ずチェックしよう。きれいにしただけで査定額に反映するのなら、やるに越したことはない。
買取業者は、商品が汚れていたりほこりをかぶっていたりすると販売する前にきれいにしなければならない。その分手間がかかかるので、きれいな商品の査定額が高くなるのは納得できる。ただし、可能な限りなので、無理に汚れを落とそうとして布製品の色落ちや、かえって汚れが目立つ結果にならないようにしてほしい。プラスチックや金属の部品などが汚れていたら丁寧に拭くのは良いが、布の部分は注意が必要だ。
まとめ売りで査定額アップを狙う
査定依頼をする前に、他に不要な商品がないかどうか一度部屋を整理することをおすすめする。1つでは値がつかない商品でも、複数査定依頼したら多少でも値がついた、という話は良く聞く。複数査定依頼する点数が多くなればなるほど、査定額が上がる買取業社も多い。
まとめての査定は、1つ1つ査定するより手間が省けるので査定額に反映される。ほとんど全ての業者でまとめ売りは歓迎されるので、良く確認してから査定に出そう。
複数の業者の査定額を確認する
同じようにバッグなどを取り扱っていたとしても、買取業者によって取り扱う商品が異なり、査定するスタッフの経験や買取実績も業者間でかなり異なってくる。このため、査定額に価格差が生じるのは十分考えられる。また、査定時期によっても多少の変動はもちろんあり得る。
買取業者を比較するなら少なくても数社、多ければ5社くらい比較できると良いだろう。そこで、簡単に査定依頼できる便利な機能をご紹介したい。当サイトの一括査定なら、最大5社から簡単に見積もりをとることができるので、効率的に買取業者を選択する目安になる。フォームの入力も簡単なので、ぜひ利用して高額査定を狙ってほしい。
キャンペーンがあったら必ず使う
買取業者では、キャンペーンを実施していることが多い。例にあげると、初めてのお客様キャンペーン、まとめ売りキャンペーンを実施している業者は多く、またSNS登録で買取金額がアップ、期間限定のキャンペーンなどのキャンペーンをおこなう業者もある。これは、何もしなくてもキャンペーンを利用するだけで査定額がアップするチャンスなので、必ずチェックして見逃さないようにしたい。
ホームページを良く見て、キャンペーンの期間はいつまでか、併用できるものがあるか、買取方法で査定額が変わるかなど確認しておこう。まれに、スマホ版のページでは表示されないキャンペーンがパソコン版では表示される、ということがあるようだ。売りたいお店が見つかったら、パソコンからも確認することをおすすめする。
まとめ
カメラバッグはメーカーも種類も豊富なので、用途に合わせて使い分けるという方が多いだろう。カメラやレンズ、周辺機器の種類、どんなシーンで撮影するかなどにより、どんなタイプのカメラバッグを選ぶか変わってくる。移動の快適さで、撮影に対する気持ちも変わってきそうだ。
ただ、せっかくだから機能的でおしゃれなカメラバッグがほしい。そんなニーズを、ご紹介したカーハートのレコードバッグが満たすのではないかと思う。丈夫さはさることながら、デザイン性も機能性も十分だ。発売当時人気が高かったのも、単にレコードバッグとして使われるというよりはカメラバッグ、トラベルバッグなどとして使用される可能性を考えるとうなずける。
ただやはり、前述のとおり発売から年数がたっているので、売るとなると減額査定となるのは仕方がないことなのかもしれない。ただ、使わずに眠らせておくのが一番もったいない。この記事を参考にあたらめて価値を見直し、売らずに今後使用するか、メルカリなどに出品するか、それで売れなければ買取業者に査定依頼をするかなど、商品の価値を生かしてほしい。